近年、50歳時点の独身女性は増えており、今後は未婚のまま老後を過ごす方が増えると予想されます。
しかし、老後を一人で過ごすことに不安を感じる女性は多いでしょう。おひとりさまでも老後の生活を充実させるためには、早い段階から対策をしておくことが大切です。今回は、一人ぼっち女性が老後を楽しく過ごすためにできることをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
(本記事は2024年2月2日時点の情報です)
- 65歳から平均寿命87歳までの生活で年金以外に必要な資金は約2,200万円
- 老後資金は貯金の他に「つみたてNISA」や「iDeCo」などの資産運用をするのもおすすめ
- 賃貸物件は「住み替えをしやすいが物件が限られる」持ち家は「資産になるが固定資産税・維持費がかかる」高齢者向けマンションは「サービスが充実しているが費用が高い」
- 身元保証などの支援サービスを利用すると安心
老後に一人ぼっちの女性が感じるメリット
老後を一人ぼっちで過ごすことは決して悲惨ではありません。おひとりさまの老後にもメリットがあることを理解しておきましょう。
気を遣う必要がなく気楽
老後の一人暮らしは、気を遣う必要がなく気楽であることがメリットです。結婚していると、夫の食事や仕事、体調面にも気を遣いながら生活することになるでしょう。また、夫の親との関係にも気を遣わなければなりません。一方、一人暮らしは誰かに気を遣うこともないので気楽に過ごせるのです。
自由に使えるお金や時間
一人で暮らすことは、お金や時間を自由に使えるメリットもあります。結婚すると、家族の予定や生活時間に合わせなければならず、自由に出かけられなくなるでしょう。
また、お金も家族のために使う必要が出てくるため、自分の都合だけでは使えなくなります。一人暮らしであれば、自分の好きな時間に出かけられ、お金を自由に使っても問題ありません。
自分と向き合えるゆとり
自分と向き合うゆとりが生まれることも、老後の一人暮らしのメリットです。家族がいれば、自分の人生だけを考えて過ごすことはできません。夫や子どものことに力を注ぎ、自分のことは後回しになってしまうこともあるでしょう。
一人暮らしであればゆっくりと人生を振り返るゆとりが生まれ、やり残したことがあれば自由に挑戦でき、自分のためだけに生きられるのです。
老後を一人ぼっちで過ごす女性が抱える不安
老後の一人暮らしにはメリットがある一方、不安を感じることもあるでしょう。シニア女性が一人暮らしをする不安要素について、具体的に確認していきましょう。
経済的に困窮する可能性
一人暮らし女性の老後は、資金面が不安な方が多いでしょう。結婚していれば、夫の資金も含めて生活費に充てられますが、おひとりさまは自分の資金のみが頼りです。高齢になると、病気になったり介護が必要になったりして、予想以上にお金がかかることもあります。
年金だけを頼りにしていると老後資金が足りなくなる恐れがあるので、十分な資金を準備しておくことが必要です。
詐欺や強盗など防犯面の不安
高齢女性の一人暮らしでは、詐欺や強盗など防犯面への不安もあるでしょう。内閣府が発表した「令和5年版高齢社会白書」によると、2002年~2021年まで、詐欺や強盗などの刑法犯被害件数は全体で減少していますが、65歳以上が被害を受けた割合は増加傾向です。また、2022年のデータでは、特殊詐欺被害者の約9割が65歳以上となっています。
体力が低下し、孤立しやすい一人暮らしのシニア女性は、防犯面に特に注意が必要です。「訪問相手を確認せずに玄関を開ける」「玄関の施錠をしない」「窓を開けたまま外出する」といった習慣は犯罪者に狙われやすいため、短時間の外出でも施錠をしたり、家族構成がわからないような工夫をしたりして対策をしましょう。
介護や病気に関する不安
高齢になると介護や病気のリスクが高まるため、不安に思うかもしれません。家族がいれば、体調の変化に早めに気づいて対処ができますが、一人暮らしでは病気の発見が遅れ、症状が進行しやすいリスクがあるのです。
そのため、老後に一人暮らしをする際は、地域の方とのつながりをもっておきましょう。何かあったときのために、頼りになる方がいれば安心です。
強まる孤独感
老後の一人暮らしでは、「孤独」も不安要素の一つです。高齢になると、病気をきっかけに周囲と疎遠になったり、友人や親族が他界したりして、強い孤独感を感じてしまうことがあるでしょう。強い孤独感を抱き続けていると心身の健康に悪いため、周りとのつながりをもつことが大切です。
地域の交流会に積極的に参加したり、疎遠になっている友人に連絡したりして孤立を回避しましょう。
住まいに関する不安
老後は、住まいに対しての不安も考えられます。高齢になると、生活面や健康面の変化によって今までの家に住みにくくなる場合があるでしょう。住み替えをする選択肢もありますが、今後の生活で住居費が負担になり過ぎないように配慮が必要です。
また、高齢者は年齢を理由に賃貸物件への入居を断られるケースもあります。そのため、住まいに関してどうするべきか、早めに考えて対策を取りましょう。
参照元:内閣府|令和5年版高齢社会白書(全体版) 第1章 高齢化の状況(第2節 4)
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老後を一人ぼっちで過ごす女性に必要な資金は?
老後の資金に対する不安は大きいのではないでしょうか?そこで、老後の一人暮らし女性にはどのくらいの資金が必要なのか、確認していきます。
老後の年金収入
まずは、老後の年金収入が大体いくらになるのか考えていきましょう。日本年金機構によると、67歳以下の2023年4月分からの国民年金(老齢基礎年金)は、満額で月額66,250円となっています。このケースで年間の受給額を計算すると、795,000円です。
また、厚生労働省「令和4年簡易生命表」にある日本女性の平均寿命87.09歳をもとに、65歳から87歳まで国民年金を満額受給すると考えてみると、総額1,749万円の年金を受給することになります。
老後にかかる生活資金
次に、老後の生活にかかる資金について考えていきます。総務省によると、65歳以上の女性の単身世帯では、1ヵ月当たりの消費支出平均額が148,971円となりました。
これをもとにすると、年間の消費支出平均額は178万7,652円です。仮に、65歳から平均寿命87歳までにかかる金額を計算してみると、総額は3,932万8,344円となります。
では、老後の生活資金は、年金収入額でどれくらい賄えるのでしょうか?今回計算した年金収入から生活資金を差し引いてみると、「年金1,749万円-生活資金3,932万8,344円=-2,183万8,344円」となります。つまり、年金だけでは2,000万円以上が不足してしまうことになるのです。
老後にかかる生活費の内訳
「老後はこんなに生活費がかかるの!?」と驚いた方もいるでしょう。では、何にどのくらい費用がかかるのか、総務省「家計調査報告(2022年)」をもとに、生活費の内訳を確認していきましょう。
【65歳以上の女性単身世帯にかかる1ヶ月の生活費内訳】
食費 | 37,542円 |
光熱・水道費 | 15,143円 |
住居費 | 13,141円 |
保険医療費 | 8,447円 |
家具・家事用品 | 7,119円 |
被服及び履物 | 4,388円 |
交通・通信費 | 13,423円 |
教養・娯楽費 | 15,041円 |
その他(雑費) | 34,727円 |
1ヵ月にかかる生活費のうち、食費が最も多く、次いで光熱・水道費、教養・娯楽費となりました。このことから、老後を充実させる教養・娯楽にお金をかける方が多いことがうかがえます。その他、保険医療費や交通・通信費など、毎月さまざまな費用がかかることを考えると、老後の資金計画をしっかりと行う必要があるでしょう。
参照元:日本年金機構|令和5年4月分からの年金額等について、厚生労働省|令和4年簡易生命表の概況P2、総務省統計局|家計調査報告(2022年)(男女,年齢階級別 単身世帯・勤労者世帯)
老後に一人ぼっち女性の住まいは?
老後に一人暮らしをする女性には、どのような住まいが適しているのでしょうか?ここでは、おひとりさま女性に人気の、「賃貸物件」「持ち家」「高齢者向けマンション」の特徴をご紹介します。
賃貸物件
老後を一人で暮らす女性の住まいとして、選択肢の一つになるのがアパートやマンションといった賃貸物件です。賃貸物件は毎月家賃を払う必要がありますが、建物の維持・管理については管理人や管理会社に任せられます。また、賃貸物件は住み替えをしやすい面もメリットです。
ただし、高齢になると、孤独死や家賃滞納といったリスクから入居を断られる場合もあります。希望する物件に入居できなくなる可能性もあるため、賃貸物件に住み替える場合は早めに検討した方が良いでしょう。
持ち家
独身女性の老後は、戸建てやマンションといった持ち家に住む方法もあります。持ち家のメリットは、自分の資産になる点や、健康の変化に合わせて自由にバリアフリーリフォームができる点です。また、住宅ローンの支払いが終わっている場合は月々の住居費が抑えられます。
ただし、持ち家には固定資産税や維持費がかかり、住み替えがしにくいデメリットがあります。独身の方が持ち家に住む場合は、自分が亡くなったときのために、家をどうするべきか考えておくことも必要です。
高齢者向けマンション
高齢者向けマンションもシニア女性の一人暮らしにおすすめです。高齢者向けマンションはバリアフリーになっている他、掃除・洗濯・食事といった日常生活のサポートや病院への送迎サービスなどが受けられ、一人暮らしでも安心して暮らせます。また、ジムやカラオケが併設されていたり、同じマンション住人と交流する機会があったりと、趣味や交流を楽しみながら生活できる点も魅力の一つです。
しかし、サービスが充実している反面、費用は高い傾向があります。十分な資金がないと高齢者向けマンションに住み続けるのは難しいでしょう。
老後に一人ぼっちでも安心!今からできること
独身女性が充実した老後生活を送るためには、何をすれば良いのでしょうか?一人ぼっちでも安心して暮らせるよう、早い段階からできることをご紹介します。
老後資金を見積もって資金を確保する
老後の生活に困らないためには、生活資金がどのくらい必要か把握し、資金計画をしっかりと行うことが大切です。「3-2.老後にかかる生活資金」でお伝えしたとおり、65歳以上の単身世帯では月148,971円の生活費がかかるというデータもあります。年金だけでは生活費を賄えない可能性があるので、先を見据えて資金計画をたてましょう。
もしも、将来の家計が心配なのであれば、貯金だけでなく資産運用をするのも一つの手です。「iDeCo」や2024年開始の「新NISA」などを上手に組み合わせれば、リスクを分散しながら資産形成ができるので、検討してみると良いでしょう。
人とのつながりを作っておく
おひとりさま女性が安心して老後を過ごすためには、人とのつながりが重要です。一人暮らしの方は不安や孤独を感じやすい傾向があるため、趣味の仲間やおひとりさまの友人などと連絡を取るようにしましょう。
また、地域の人とつながりをもっておくことも大切です。近所の方と日頃からコミュニケーションを取り、困ったときに助け合いができるような関係性を築いておきましょう。
老後まで楽しめる趣味をもつ
老後の一人暮らしを楽しむためには、趣味をもっておくこともおすすめです。趣味があれば、気持ちのリフレッシュになる他、認知症予防にもなるなど、健康面にも良い影響をもたらします。旅行やスポーツといった趣味の場合は、友人との交流も図れるでしょう。
また、園芸や手芸などの趣味は、自宅で手軽にできるのが魅力です。特に、手芸は手先を使い、完成を想像しながら行うので、脳の活性化につながります。
健康維持するために生活を整える
老後を充実させるためには、健康を維持できるよう生活を整えておくことも大切です。睡眠・食事など、不規則な生活を続けていては健康に過ごせず、趣味や友人との交流を楽しめなくなる可能性があります。
そのため、今のうちから生活リズムを整え、栄養バランスの良い食事を摂り、適度な運動を心がけて健康維持に努めましょう。
老後に利用できそうなサービスを調べておく
高齢者の困りごとに対して、行政や民間の会社ではさまざまなサービスを設けています。高齢になってから調べるのは大変なので、今から老後に利用できそうなサービスなどを調べておくと良いでしょう。
身元保証サービスへのお申し込み
身元保証サービスは、入院時や高齢者施設入居の契約時に必要となる身元保証人を引き受けてもらえるサービスです。手術の同意や入院費の支払い代行、亡くなった後の諸手続きなども依頼できるので、おひとりさまに便利なサービスといえます。利用したい場合は、判断能力があるうちに手続きを済ませておくと良いでしょう。
地域包括センター窓口の確認
地域包括センターは、保健・福祉・医療の面で高齢者をサポートする自治体の相談窓口です。保健師や社会福祉士など、専門的知識をもったスタッフが高齢者の生活相談に対応してくれます。医療や介護のことだけでなく、高齢者の生活に関する悩みであれば何でも無料で相談できるので、今から窓口を確認しておきましょう。
地域の福祉協議会への相談
老後の困りごとは、地域の福祉協議会へ相談することも可能です。福祉協議会では、ホームヘルプ事業などの福祉サービスや、ボランティア活動の支援などを行っています。相談は無料なので、老後の生活への不安など気になることは早めに相談してみましょう。
終活支援サービス
終活に関して悩んだ場合は、民間の会社が行う終活支援サービスを利用するのも一つの手です。終活支援サービスでは、エンディングノートの作成サポートや、亡くなった後の諸手続き代行などを依頼できます。
例えば、セゾンカードでおなじみのクレディセゾングループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」は、女性男性問わずおひとりさま老後を支援してくれる便利なサービスです。もしものときの緊急連絡先代行や身元保証を引き受けてもらえる他、亡くなった後の事務手続きも依頼できます。老後に一人暮らしをする方は、検討してみてはいかがでしょうか?
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成年後見人制度の検討
成年後見制度は、認知症や知的・精神障害などにより、判断能力が充分でなくなったときにサポートしてもらえる制度です。認知症で銀行手続きができなくなったときにサポートを受けられたり、詐欺のリスクを回避できたりします。
ただし、成年後見制度の利用には、家庭裁判所への申し立てなどの手続きが必要です。制度について理解できれば、任意後見制度を利用し、自らが選んだ後見人と契約するのも良いでしょう。
おわりに
老後に一人ぼっちの女性でも、早めに対策を取ることで経済面や住まいの不安解消につながります。特に生活資金は、貯金や資産運用などで蓄えておくことが大切です。楽しい老後生活を送れるよう、サービスの利用も踏まえ、今のうちからできることを始めましょう。