遠赤外線や蒸気の力で温浴効果を楽しむサウナは、近年ブームとなっており老若男女に人気です。サウナ好きの中には、「自宅にサウナを置けたらいいな」と考えるかもしれません。しかし、サウナを自宅に置くのには資金やスペースが必要と、調べる前からあきらめている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サウナが好きな方に向けて、家庭用サウナを屋内や屋外に置く方法や、かかる費用、おすすめの家庭用サウナをご紹介します。
(本記事は2023年12月25日時点の情報です)
この記事を読んでわかること
- 屋内に作れる家庭用サウナには簡易ボックス型やドーム型、据え置き型や浴室に設置するミストサウナ、埋め込み式のサウナなどがある
- 屋外に設置できる家庭用サウナは、簡易ボックス型サウナやテントサウナに加え、専用のサウナ小屋を建てる方法も選択可能
- 家庭にサウナを置くといつでも気兼ねなく使える点や光熱費のみで楽しめるのがメリット
- 家庭にサウナを置く際のデメリットは、初期費用やランニングコストがかかり、サウナを置くスペースが必要な点
- サウナを選ぶ際はスペースや使用人数、サウナの種類だけでなく、必要なメンテナンスを確認しておく
- 手軽に本格的なサウナを楽しむなら国産の据え置き型サウナ「My Sauna」がおすすめ
屋内に設置する家庭用サウナとは?
屋内に自宅用サウナを置く場合、主に簡易ボックス型サウナや据え置き型を購入して設置する方法と、家をリフォームしてサウナを作る方法の2種類があります。ここでは、代表的な家庭用サウナを種類別に見ていきましょう。
簡易ボックス型サウナやドーム型サウナ
簡易ボックス型サウナは、組み立て式のボックスルームのなかにスチーマーを入れ、発生させた蒸気でゆっくり温浴を楽しむサウナです。スチームサウナの一種のためロウリュはできず、温度は40~50℃で湿度は100%となっています。
販売価格は約15,000円からとリーズナブルなものが多く、設置に必要なスペースも0.5畳から可能です。
ドーム型サウナはかまぼこの形をしたドームに寝そべり、顔を出して入るタイプです。温度は40~60℃となっており、遠赤外線の効果で皮膚表面だけでなく内部から温められます。
価格は約70,000~400,000円程度が多く、設置には1畳ほどのスペースが必要です。
屋内用据え置きサウナ
屋内用据え置きサウナは、サイズやスタイルが豊富です。温度65~70℃の遠赤外線サウナや、80~100℃のドライサウナを採用しているものが多く、まるで店舗のサウナのように楽しめると人気を集めています。
ひとり用の0.5畳タイプや、複数人で楽しめる広めのタイプ、ロウリュに対応したものなどもあり、利用シーンに合ったものを選べます。価格はひとり用の0.5畳の据え置き型で約400,000円からです。
浴室にミストサウナをつける
新たにサウナ用にスペースを確保できない場合などにおすすめなのが、浴室をリフォームしてミストサウナをつける方法です。家庭用ミストサウナは温度40℃前後のじんわり温まる湿式サウナで、体への負担が少ないメリットがあります。
天井に埋め込むタイプと壁面につけるタイプがあり、設置にかかる費用は本体価格100,000~200,000円前後に加え、工事費用が必要です。家庭にある浴室の種類などで費用は変わるため、リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。
埋め込み式サウナ
家でも本格的なサウナを楽しみたい方には、家をリフォームしてサウナを置くのもおすすめです。家のリフォームを並行して行うため、サウナと水風呂、外気浴をするスペースや動線を確保でき、自分の理想の空間を作ることができます。導入するサウナの方式も、自分好みのものを選択することが可能です。
ただし、リフォームに伴うサウナの造作にはサウナ本体価格のみならず、家のリフォームやリノベーションにもコストがかかります。
なお、予算は200万円程度からですが、長年使用することを考慮するとコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
屋外に設置する家庭用サウナとは?
屋外に設置できる家庭用サウナには、購入した商品を設置するだけで使えるものや、工事が必要なものもあります。また、本格的なサウナ小屋から、マンションのベランダでも利用できるものまで種類もさまざまです。
ここでは、屋外に設置できる家庭用サウナをご紹介します。
簡易ボックス型サウナ
屋内にも置ける簡易型ボックスサウナは屋外でも楽しめます。組み立て式のボックスルームの中でスチームサウナを楽しめるタイプで、電源さえあればマンションのベランダやテラスでも利用することが可能です。
安価な商品もあるので、気軽に始められる点がメリットといえるでしょう。
テントサウナ
テントサウナは、耐熱テントの中で薪ストーブを焚いて楽しむ、屋外用のサウナです。作りはシンプルですが、温度を100℃ほどに調整したり、薪ストーブの上で温めた石に水をかけてロウリュを楽しんだりできます。
持ち運びが可能なため、庭先はもちろんキャンプ場や川などアウトドアなロケーションでもサウナを楽しめると人気です。テントサウナを購入する場合は100,000~300,000円程度必要とされています。
サウナ小屋
屋外に充分な広さの庭があり、本格的なサウナが欲しいとお考えの方には、サウナ小屋を作るのもおすすめです。バレルサウナを購入して設置したり、DIYキットを使ってサウナ小屋を自分で作ったりする方法があります。
好みに合わせて好きなタイプを選べるのもメリットといえるでしょう。お手頃な少人数タイプのもので約100万円から購入可能です。
家庭用サウナを設置するメリット
サウナを自宅に導入するとどんなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
いつでも好きなときに入れる
家庭用サウナの最大のメリットは、いつでも自分の好きなときに入れる点です。サウナ施設への営業時間も関係ありません。寒い雪の日や、ストレスがたまったときなど、自由に楽しみましょう。
必要なコストは光熱費のみ
家庭用サウナは、導入さえしてしまえばかかるコストが光熱費だけという点もメリットです。サウナを楽しみたい場合、通常はサウナ施設の利用料や移動にかかる交通費が必要になります。サウナが好きで頻繁に通うような場合は意外と費用がかさむでしょう。
家庭用サウナの導入費用やサウナに通う頻度によっては、1回当たりのコストが施設利用よりも家庭用サウナの方が安く済むこともあり、経済的です。
温度やロウリュのタイミングを自分好みに調節できる
自宅のサウナならではの贅沢といえば、サウナの温度やロウリュのタイミングを自分好みに調節できることです。例えば、もっと高温を楽しみたいと考えてもサウナ施設では勝手に温度を変えられません。しかし、自宅のサウナであれば、体調や好みに合わせて自己流で楽しめます。
プライベートな空間でくつろげる
他人の視線を気にせずくつろげるのも、家庭用サウナの醍醐味といえるでしょう。気兼ねなく足を伸ばしたり、好きな音楽を流したりと、自由に楽しめます。
サウナ施設では他人の存在が気になることもあります。感染症が流行している場合は特に、密閉空間で長時間過ごすサウナ内の感染リスクが心配になる方も多いかもしれません。家庭用サウナはそうした心配をせずにプライベートな空間でサウナを楽しめる点もメリットです。
家庭用サウナを設置するデメリット
家庭用サウナはメリットも多い一方、デメリットもありますので、導入する前に押さえておきましょう。
初期費用やランニングコストがかかる
サウナ施設に比べ、サウナ1回ごとの費用は安く済む家庭用サウナですが、初期費用やランニングコストがかかる点はデメリットです。特に、据え置き型サウナやリフォームして導入するサウナ、サウナ小屋などはかかるコストも高額になります。
また、ランニングコストとして薪代や電気代が必要です。屋根や壁部分の塗装や木材の耐久性に応じたメンテナンス費用がかかる点にも注意してください。
サウナを置くためのスペースを確保する必要がある
スペースの確保は、家庭用サウナを導入したい方にとって乗り越えなければならない壁です。据え置き型のサウナなどは0.5~1畳ほどのコンパクトなものがありますが、スペースはクリアできても、動線が悪くなるケースもあります。
また、脱衣所や浴室から遠い場合などは使い勝手が悪いかもしれません。最適な場所を確保できず、サウナ導入を断念する人もいます。サウナを置くためのスペースを確保して、室内に圧迫感が出ることもデメリットといえるでしょう。
水風呂や外気浴スペースを確保しにくい
サウナ施設では、サウナ後に冷たい水風呂へ入ったり、寝そべられるベンチで外気浴をしたりと、「ととのう」ためのスペースも充実しています。しかし、家庭内ではサウナを置くスペースは確保できても、水風呂や外気浴のスペースまで得ることは難しい場合が多いでしょう。
浴槽に水を張ることで水風呂として利用できますが、家族がいる場合はお風呂に入れず困るかもしれません。家庭用サウナでととのいたい場合は、水風呂や外気スペースが確保しにくいことも念頭に置いて、サウナを導入する計画を立ててください。
家庭用サウナの選び方
ここからは、自宅にサウナが欲しい方向けに、家庭用サウナの選び方を解説します。サウナを選ぶ際に考慮すべきことや、おすすめしたいサウナもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スペースや利用人数
まずは、設置スペースや利用人数を考えて、導入する家庭用サウナのサイズを選びましょう。サウナはメーカーによって大きさが異なります。ひとり用0.5畳などと表記があっても、寸法をしっかり計測して導入時に不備が出ないようにすることが大切です。
サウナの価格や設置にかかる費用やランニングコスト
家庭用サウナを導入する際は、本体価格だけでなく設置費用や付属品、長期間の商品保証などが含まれているか確認しましょう。本体の費用だけを見てよく確認せず導入を決めてしまうと、あとから予想外の追加費用がかかるかもしれません。
また、サウナストーブや付属品は別売りとされるサウナもあります。購入を検討する際は初期費用に何が含まれるかチェックしておきましょう。
加えて、ランニングコストがどの程度なのかを知っておくことも大切です。例えば、壁の薄いサウナでは断熱性が低く、室内を温めるために電気代や薪代がかさんでしまいます。逆に、断熱性の高いサウナであれば効率良く温められるため、光熱費を節約できるでしょう。
サウナのメンテナンス
サウナの耐久性は、メンテナンスの頻度や方法を知るうえで重要なポイントです。サウナはメンテナンスが欠かせません。耐水性をキープし、長期間の利用で劣化や破損させないために、必要なメンテナンスの方法やかかる費用についても考慮しておきましょう。
特に屋外に設置するタイプのサウナでは、屋根や壁に防湿性がなければカビや木材の腐食を起こしてしまいます。長くサウナを使うために補修作業が必要になる場合もあるため、どのようなメンテナンスが必要なのか確認してください。
サウナストーブの種類と最高温度
自宅のサウナを自分好みにするためには、サウナストーブの種類や最高温度は非常に重要です。家庭用サウナストーブには、主に薪ストーブ、電気式遠赤外線ストーブ、電気式対流ストーブの3種類があります。放射熱でじんわり温める電気式遠赤外線ストーブは60℃ほどのマイルドな温度が魅力です。
電気式対流ストーブは温めた石の輻射熱(ふくしゃねつ)を利用しており、電気式なのに温度80~100℃前後の高温サウナを楽しめる本格派です。
薪ストーブは本格的なサウナ室になりますが、温度調節が難しく、煙の処理や薪の用意など大変な面があります。
サウナストーブを選ぶ際は自分の環境に合ったものを選ぶようにしましょう。
おすすめの家庭用サウナ
本格的なサウナを楽しみたいけど、工事やリフォームが必要なものはちょっと大変だと感じる方にちょうどいいサウナが、国産の据え置き型サウナのMy Sauna(マイサウナ)です。
My Sauna(マイサウナ)は国産のヒノキを全面に使用して、国内での製造にこだわって製作している組み立て式のサウナで、導入時組み立てのみでリフォームや大がかりな工事が必要ありません。作業時間60分から設置可能で、屋内用と屋外用を選べます。導入コストは本体価格約100~130万円で、設置料や送料は別途必要。手軽に設置できるのに、最高温度110℃でロウリュも楽しめる本格派です。
また、セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」との提携により、全国でアフターメンテナンスが可能ですので、ご購入後も安心してご利用いただけます。
My Sauna(マイサウナ)にご興味がございましたら、見積もりなどを問い合わせてみてはいかがでしょうか。
おわりに
近年のサウナブームと感染症の流行によって、自宅にサウナを置くことも珍しいことではなくなりつつあります。近年は屋内用・屋外用を問わず、手軽な簡易タイプから本格的なものまでさまざまな種類が販売されており、選択の幅も広がってきました。サウナを導入する際は予算や設置スペース、サウナに求めるものを加味して、ご自宅に最適なサウナを選びましょう。
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