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ガソリンスタンドの給油をセルフでする時の正しい入れ方とは?手順や注意点などを解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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ガソリン価格の高騰が続く昨今、毎月重くのしかかる燃料費に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。これまでフルサービスで給油してくれるガソリンスタンドを利用していた方の中には、節約のためにセルフ式のガソリンスタンドの利用を検討する方もいるかもしれません。 このコラムでは、セルフ式ガソリンスタンド初心者のために、ガソリンの正しい入れ方や注意点を解説します。セルフでの給油に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

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セルフ式ガソリンスタンドの魅力

セルフ式ガソリンスタンドの1番の魅力は、フルサービスのガソリンスタンドに比べて、ガソリン1リットル当たりの価格が安いことです。給油をセルフで行うことにより、スタッフの人件費を削減しているため、ガソリンを安く提供できます。

しかし、フルサービスのスタンドのときにしてもらっていた車の窓ふきや、ゴミ捨てなどのサービスはありません。サービス面ではフルサービスのお店より劣りますが、水分補給やトイレ休憩できる設備は設けています。

また、セルフといってもスタッフは数名常駐しているため、不明点があればすぐに聞けるので、安心して利用できるでしょう。

セルフのガソリンスタンドに行く前にチェックしておくべきこととは

セルフ式のガソリンスタンドへ初めて行く時には、車の燃料の種類(油種)や給油口の位置などの確認が必要です。スムーズな給油を行うためにも、必ずチェックしてから行きましょう。

給油する燃料の種類をチェック

セルフ式のガソリンスタンドでは、「軽油」「レギュラー」「ハイオク」の3つの油種を扱っており、それぞれ「軽油=緑色」「レギュラー=赤色」「ハイオク=黄色」と、一目でわかるようノズルを色分けしています。どの油種を入れるかは車種によって異なるため、あらかじめチェックしておきましょう。

ご自身の車の油種がわからない場合は、車検証に記載されている「燃料の種類」欄で確認できます。車検証に「ガソリン」と記載されている場合、レギュラーかハイオクか選択することが可能です。基本的に、車検証や給油口付近に「無鉛プレミアム」などの指定がなければ、レギュラーで問題ありません。

給油口の位置と開けるためのレバーをチェック

ガソリンを入れる給油口が、車体の左右どちらに付いているか確認します。外から目視するか、スピードメーターの近くにある燃料計の▶/◀印でも確認することが可能です。三角形の向きによって右(▶)か左(◀)を判断できます。ガソリンスタンドでは、給油口の位置に合わせてレーンに入る必要があるため、間違えないよう注意してください。

また、給油口の蓋を開けるレバーの位置も確認が必要です。一般的に給油口レバーは、運転席の足元付近にあることが多いですが、設置場所が異なる車種もあるため、事前にチェックしておきましょう。蓋は給油口レバーを上に引くことで開けられます。

セルフのガソリンスタンドで給油する手順

ガソリンの入れ方の手順は、以下のとおりです。

  1. タッチパネルで燃料の種類や数量などの情報をタッチする
  2. 静電気除去シートに触れてから給油キャップを開ける
  3. 給油機のメーターが「0.00」になっていることを確認して給油を始める
  4. 自動で給油が止まったら給油キャップを閉め清算をする

それぞれについて解説します。

タッチパネルで燃料の種類や数量などの情報をタッチする

まず、給油口が給油機側に向くようレーンに駐車します。停車後、給油口レバーを引き、給油口の蓋を開けましょう。次に、給油機にあるタッチパネルに従い、以下の項目について情報をタッチします。

  • 油種(ハイオク・レギュラー・軽油)
  • 給油量(満タン・指定した量・指定した金額)
  • 支払い方法(現金・電子マネー・各種カードなど)

現金精算の場合、スタンドによって支払いのタイミングが給油前と後の2パターンがあります。事前支払いの場合は、給油前に給油機に現金を投入し、給油後におつりを受け取るシステムです。投入した金額以上の給油はできないため、満タン給油を選ぶ場合は、想定より多めの金額を投入しておきましょう。キャッシュレスの場合は、カードを入れたりスマホをタッチしたりした後、給油へ進みます。

また、スタンドによってアプリによる値引きや、ポイントが付くところがあるので、活用してみても良いでしょう。

静電気除去シートに触れてから給油キャップを開ける

タッチパネルへの情報入力が完了したら、次は給油です。体の静電気を逃がすため、必ず「静電気除去シート」にタッチしてから、給油キャップを開けましょう。

静電気が体に溜まったまま給油を行うと、静電気による火花がガソリンへ引火してしまう恐れがあるためです。大事故につながる可能性があるので、忘れずに行ってください。

給油機のメーターが「0.00」になっていることを確認して給油を始める

給油キャップを開けたら、ご自身が指定した油種の色の給油ノズルを取り、給油口へ深く入れましょう。給油口にノズルを入れると、それまで給油機に表示されていた給油メーターの数字が「0.00」へと変わります。この「0.00」の表示は、ガソリンスタンドのスタッフが裏で安全を確認したという証であり、給油許可の意味です。数字が確認できたら、レバーを強く握り給油を開始します。

給油ノズルの先端には、ガソリンが満タンになった時に感知するセンサーが付いています。センサーに油面が触れると、自動で給油が止まる仕組みです。ノズルを給油口の奥深くまで差し込んでいなかったり、レバーの握り方が弱く燃料をゆっくり入れたりすると、センサーが正しく感知せずガソリンが溢れる可能性があるため注意してください。

自動で給油が止まったら給油キャップを閉め精算をする

自動で給油が止まったらレバーから手を離し、ノズルに油が残らないよう少し振りながら最後まで給油しましょう。油が残っていないか確認したらノズルを元の位置へ戻し、給油キャップと給油口の蓋を閉めます。ノズルを戻す際は、レバーをうっかり引いてしまわないよう注意してください。

精算の際は、カードや電子マネーの場合レシートが出てきます。現金を事前に払っている場合は、おつりも一緒に受け取りましょう。後払いの場合は、店内のレジで精算するところや、精算機でするところなど、ガソリンスタンドによって異なるため、ルールに従って支払いを済ませます。

セルフ式のガソリンスタンドに関するQ&A 

セルフでガソリンを入れる際に、生じやすい疑問点をご紹介します。万が一トラブルになった場合に備えて理解し、冷静に対処することが大切です。

ガソリンが溢れてしまったらどうする?

給油の際ガソリンが溢れてしまった場合は、近くにいるスタッフを呼び、溢れたガソリンをタオル等でふき取ります。車体に付いたガソリンをそのままにしておくと、塗装が劣化する恐れがあるためです。

できるだけ早くふき取り、可能ならば時間をあまり空けず洗車も行いましょう。ガソリンが付いてから時間が経ってしまった場合は、柔らかいブラシ等でこすり洗いをして落とします。

携行缶にガソリンを給油することは可能?

セルフ式ガソリンスタンドにおいて、ご自身で携行缶などにガソリンを入れることは法律で禁止されています。車や原動機付自転車以外にガソリンを給油したい場合は、スタンドのスタッフに入れてもらいましょう。

また、2020年(令和2年)に改正された消防法により、携行缶でガソリンを販売する際は購入者の身分証明書と使用目的を確認し、その販売記録を残しておくことが義務付けられました。

満タンになる前に給油が止まってしまったら?

指定した給油量を満たす前に給油がストップしてしまった場合は、ノズルをそのままの状態にしてスタッフを呼びましょう。ご自身の判断で給油を再開することは、トラブルを起こす恐れがあるため大変危険です。安全を最優先し、専門知識を持ったスタッフに対応してもらってください。

ガソリンスタンドでセルフ給油する際の注意点

ここでは、セルフで給油する際の注意点を解説します。意識することで、より安全にセルフ給油ができるでしょう。

入れる前に必ずエンジンを停止させ車の鍵を抜いておく

ガソリンは引火しやすいため、ガソリンスタンドのレーンに入ったら、必ずエンジンを停止させてください。ガソリンスタンドにはスタッフが常駐しているものの、常に近くにいるわけではありません。給油中は車の鍵を抜いておくと盗難防止に役立ちます。

また、給油以外でトイレへ行ったり飲み物を買いに行ったりと車を離れる場合は、車に鍵をかけて盗難対策を行いましょう。

給油中にスマートフォン、ライターなどを使用しない

ガソリンが引火しやすいことについては、何度も触れてきました。その中で意外性を持つのが、スマートフォンや携帯電話の使用です。これらは使用することで静電気を発生させ、ガソリンに引火する可能性があります。また、ライターやたばこなどの火気は厳禁です。たばこを吸ったままガソリンスタンドのレーンに入ることは危険なため、消してから駐車してください。

満タンになって自動で止まったらそれ以上入れない

前述したとおり、ノズルの先端に付いているセンサーの働きにより、満タンになったことを感知すると、自動的に給油が止まる仕組みになっています。

給油に慣れている方の中には、自動で停止した後も、レバーを握ってギリギリまで給油を続けようとすることがあるようですが、自動で給油が止まったら追加で給油することは控えた方が良いでしょう。もちろん、追加で給油した分の料金が加算されます。

給油中はその場から離れず子どもを不用意に近づけない

給油中はアクシデントを防ぐため、終わるまでは車のそばにいるようにしてください。自販機へ飲み物を買いに行ったり、子どもがいる場合は給油機に近づけたりすることは大変危険です。

子どもが興味を持ってガソリンに触れてしまわないよう、注意を払いましょう。

セルフ式のガソリンスタンドで給油以外にできること

最後に、セルフ式ガソリンスタンドの設備についてご紹介します。給油以外にご自身でできることをまとめました。

タイヤの空気圧の調整

セルフ式のガソリンスタンドでは、タイヤの空気圧を調整できるエアキャリーが常備されているところも少なくありません。ご自身でできるようになると、定期的に空気圧をチェックできるため便利です。やり方がわからない場合は、ガソリンスタンドのスタッフに聞くと丁寧に教えてくれます。

洗車

セルフ式ガソリンスタンドの中には、ステーション内に機械式の洗車場を設けているところがあります。車に乗ったまま簡単に洗車ができるのでおすすめです。洗車後はステーション内の拭き上げ専用スペースで、拭き上げやバキューム(掃除機)を使って車内清掃もできます。

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おわりに

セルフ式ガソリンスタンドでは、給油機で情報を設定した後、ノズルを給油口に差し込むことで給油できます。ご自身の車に合った油種や、給油口の位置などは事前に確認しておくと、スムーズに給油できるでしょう。また、ガソリンは引火しやすい特徴を持つ危険物ですので、静電気や火気には充分に注意しなければなりません。安全に給油するためにもルールはしっかりと守りましょう。給油に慣れてきたら、空気圧の調整や洗車にも挑戦してみてください。

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