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ゴミ屋敷の片付けは自分でできる?片付け方やコツ、プロに任せる判断基準などを紹介

ゴミ屋敷の片付けは自分でできる?片付け方やコツ、プロに任せる判断基準などを紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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ゴミ屋敷といわれるほど自宅がゴミだらけになっている場合、自分で片付けることは可能でしょうか。できれば他人を頼りたくないと思っている方は多いでしょう。しかし、ゴミであふれた部屋を自力で片付けるのは、簡単ではありません。今回は、自分で片付けられる目安や片付け方法などを紹介します。ゴミ屋敷から脱するのに最適な方法を紹介しますので、自宅をどうにかしたいと考えている方はぜひご一読ください。

この記事を読んでわかること
  • ゴミ屋敷を自分で片付けるメリットは、費用がかからなかったりご自身のペースで片付けられる
  • デメリットは時間がかかったり大量のゴミの処分に手間がかかったりする
  • 自力で片付ける場合は時間や人手を確保し、ゴミを捨てるときは仕分けながらどんどん捨てていくこと
  • 自力で行うのが難しい場合は、プロに依頼することも必要
遺品整理・生前整理

ゴミ屋敷を自分で片付けられる基準

ゴミ屋敷を自分で片付けられる基準

ゴミ屋敷を片付ける方法は、自力で掃除するか、プロにお願いするか、2つの方法があります。ゴミ屋敷は、ゴミの量や汚れ具合などゴミ屋敷のレベルによって自分で掃除できるかどうか異なりますが、掃除する方の体力や時間の余裕によっても異なります。

まずは、自分で片付けられるか、プロに任せた方が良いか下記の項目に沿って確認してみましょう。

部屋の広さの目安は50平方メートル

まずは、自宅の部屋の広さを確認してみましょう。部屋の広さが50平方メートル程度の場合は、自力で片付けられます。50平方メートルは、間取りでいうと2LDKや3DKなどです。

これよりも広いと、片付けるのに時間がかかり、処分するものも増えるため労力もかかってしまうでしょう。あまり負担が大きくなると途中で片付けるのが嫌になってしまいます。

そのため、50平方メートルよりも広い場合は、プロに依頼することも検討した方が良いかもしれません。

浴室や洗面所、キッチンなどの水回りが使える

自分で掃除をする際は、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りが使用できるかどうかチェックしましょう。

水が出て流せる状態でないと、拭き掃除をしたり洗剤を使用したりすることはできません。いずれか1ヵ所でいいので、経路が確保できているかどうか、そして水が使用できるかどうか必ず確認しておきましょう。

ゴミが天井まで積みあがっていない

ゴミがあまりにも多いと、片付けの見通しが立たず、やる気も起きません。また、途中でゴミが崩れる可能性もあるため、危険も伴います。ゴミが天井まで積みあがるほど多く、安全が確保できない場合は、自力で掃除することは難しいと判断しましょう。

部屋の中で身動きが取れる

ひとりが部屋を行き来できる程度のスペースがあるかどうかもチェックしてください。最低ひとりが部屋を移動できるスペースがあれば、自分で掃除することは可能でしょう。

ゴミが部屋中に散乱し、足の踏み場もない状態だと清掃作業は進みません。自分で掃除できそうであれば、まずはひとりが部屋を行き来できるスペースを確保するように掃除してみましょう。

ゴミの種類もチェック

自分で片付けられるかどうかは、ゴミの種類にもよります。粗大ゴミは申し込みをしてから回収してもらうまでに2週間~1ヵ月程度時間がかかる場合もあり、なかなか掃除が進みません。

一方、散らかっているゴミが、ペットボトルやお弁当のゴミなど、何も考えずに捨てられるものであれば片付けが進みやすいでしょう。

また本や服などかさみやすいものが散らかっている場合、一見散らかって見えますが、少量でも処分すると思っている以上にスペースができて、片付けに対する意欲が湧きます。数年間袖を通していない服や、体型変化などにより着られなくなった服は、思い切って処分しましょう。

自分で掃除するメリットとデメリット

自分で掃除するメリットとデメリット

自分で掃除すれば、散らかっている部屋を他人に見られずに済むメリットがありますが、デメリットもあります。自分で片付けをするメリット・デメリットをみてみましょう。

ゴミ屋敷を自力で片付けるメリット

ゴミ屋敷を自力で掃除するメリットは、以下のようなものが挙げられます。

費用が安く済む

ゴミ屋敷を自力で掃除することのメリットは、プロに任せるよりも安い費用で済む点です。必要な掃除用具を揃える必要はありますが、自宅にある掃除用品も多いため、すべてを一から揃える必要はないでしょう。特にお金がない場合、費用がかからない点は大きなメリットになります。

自分のペースで片付けられる

2つ目のメリットとして挙げられるのが、自分のペースで片付けられる点です。自分で片付けると、プロに任せるよりも時間はかかりますが、自分で決めた時間配分で片付けられます。

他人に追い立てられずにじっくり片付けられる点は、大きなメリットでしょう。また、汚い部屋に他人を入れることは、例えプロであってもストレスを感じるものです。自分で掃除すれば、他人に汚い部屋を見られないため、心的ストレスを抱えにくいでしょう。

ゴミ屋敷を自力で片付けるデメリット

自分でゴミ屋敷を片付けることには、以下のようなデメリットもあります。

時間や体力が必要

自分で掃除をする際は時間や体力が必要です。特に誰の助けも借りずにひとりで片付けをしていると、時間がかかり、終わりは来るのかと不安になる場合もあるでしょう。ゴミ屋敷を片付けるには、ゴミの分別から掃除まで作業工程も多く、予想以上に時間や体力を使います。

大量のゴミを処分しなければいけない

ゴミ屋敷を片付けるときは、大量のゴミを処分する必要があります。何十袋も出たゴミは、近くの集積所へ運ぶだけでも大変です。あまりにゴミが多い場合は、ゴミ処理センターに持ち込む必要があります。このように、ゴミの処分だけでもかなりの労力が必要になることを理解しておきましょう。

ゴミ処理後の消毒作業まで充分に行うのが難しい

ゴミを放置しているゴミ屋敷では、食べ残しなどに害虫が発生し、家の中が不衛生になっています。害虫が発生している場合は、ゴミ処理後に徹底的に清掃し、消毒しないといけません。しかし自分で片付ける場合、清潔といえる状態まで充分に清掃できるかどうか不安があります。

ゴミ屋敷を片付ける前の準備

ゴミ屋敷を片付ける前の準備

ゴミ屋敷を片付けるときは、何から手をつければ良いかわからない方も多いでしょう。かといって、いきなり片付けを始めても効率よく作業できないため、事前の準備が大切です。ここからは、片付けを始める前の準備を紹介します。

必要な道具を準備する

ゴミ屋敷の掃除は、普段行う掃除とは異なります。大変な作業になる可能性が高く、どんな事態が発生するかもわからないため、さまざまなケースを想定して、道具を用意しておきましょう。

【ゴミ屋敷の片付けに必要な道具】

マスクゴミ屋敷はホコリや虫がいる場合が多いので、マスクを装着しましょう。
軍手衛生面だけでなく、ケガ防止のためにも軍手を使用しましょう。生ゴミに触れるときは、ビニール手袋も併用し、直接触らないようにします。
エプロン服を汚さないようにエプロンを用意します。できれば汚れたら捨てても良い服装で掃除に取り組みましょう。
ゴミ袋燃えるゴミ・燃えないゴミなど自治体の分別に沿って用意しましょう。自治体指定のもの、無ければ丈夫なものを多めに用意してください。
新聞紙やガムテープ、紐など梱包資材ゴミの中に鋭利なものがある場合は、新聞紙で包み、ガムテープでまとめましょう。また、紐は雑誌などをまとめるときに使用します。新聞紙は生ゴミなどから出た水分を吸うのにも便利です。
殺虫剤ゴキブリやハエなど、虫が発生している場合に使用します。
掃除用具(ほうき・モップ・雑巾・洗剤・バケツなど)片付け後の掃除に使用します。
軽トラックなどゴミを運ぶ車両ゴミをゴミ処理センターに運ぶのに使用します。運転手や車両を用意できない場合は、不用品回収事業者に依頼する方法もあります。

人手の確保とスケジュールのチェックをする

ゴミ屋敷を片付ける場合、自分で掃除するといってもひとりですべて行うのは大変です。そのため、家族や友人など最低3人以上は人手を集めておきましょう。

また、ゴミ屋敷の片付けには時間がかかり、1日で終わることはほとんどないため、2~3日程度かかると想定し、スケジュールの確認をしておくことが重要です。まとまった連休に一気に掃除を進めると、モチベーションが下がりにくく効率よく作業できます。

連休を確保できない場合は、協力してくれる方全員が集まれる日を選び、一部屋ずつ掃除するなどこまめに作業を進めていきましょう。

ゴミ回収日やゴミ処理センターの営業時間を確認する

ゴミ屋敷を片付ける際は、ゴミの回収日やゴミ処理センターの営業時間の確認もしておきましょう。

片付けの日程とゴミの回収日が合わないと、せっかく片付けたゴミを放置することになってしまいます。また近くの集積所に大量のゴミを捨てると近所迷惑になるため、ゴミ処理センターに持ち込むのが望ましいでしょう。

ゴミ処理センターは、平日であればほとんどの場合受け付けていますが、大型連休中などは予約が必要なところもあります。片付けの日にゴミの処分まで行うために、あらかじめ利用するゴミ処理センターの予定を確認しておきましょう。

ゴミ屋敷の片付け方法

ゴミ屋敷の片付け方法

続いてゴミ屋敷の片付け方法を紹介します。

ゴミの仕分けをする

まずはゴミを「捨てるもの」「残すもの」「保留するもの」の3つに仕分けます。箱を用意し、どんどん仕分けていきます。

捨てるもの

捨てるものは、さらに「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「その他衣類や新聞紙・書籍など」に分別します。食べ残しのゴミや長年使用していないものなどから捨てていきましょう。

処分に迷ったものは、すぐに保留の箱に入れるのではなく、何か目安を作ることがおすすめです。例えば「1~2年間使用していないものは捨てる」などとルールを決めると分別しやすくなるでしょう。

残すもの

残すものは、必要最低限のものに絞ります。アルバムや写真など思い出の品や、これから1ヵ月以内に必ず使用するものを残します。

保留するもの

保留するものの箱には、捨てるか残すかすぐに判断できないものを入れます。ここでポイントになるのが、なんでも保留するものに入れないようにすることです。

保留するものがいっぱいになってしまっては片付けの意味がありません。保留の箱には、どうしても判断できないもののみ入れるようにし、一度入れたものも定期的に必要かどうかの判断をして分別していきましょう。

「捨てるもの」を処分する準備をする

続いて捨てるものを処分するための準備をします。可燃ゴミや不燃ゴミなどは、比較的簡単に捨てられますが、大量に出たゴミの中には資源ごみや粗大ごみなどさまざまなものがあります。

収集する曜日が限られているものや、回収事業者に連絡しなければいけないものもあるため、処分するタイミングを逃さないように気をつけましょう。確実に処分するために出し方や曜日をしっかりと確認しておくことが大切です。

床や壁の拭き掃除などをする

ゴミを処分した後は、拭き掃除を行います。床や壁には目に見える汚れだけでなく、目に見えない菌やホコリが大量に付着しています。特に生ゴミから出た浸出液は、悪臭を放つだけでなく害虫を寄せ付けるため要注意です。

新聞紙やキッチンペーパーなどで水分を拭き取ったら、中性洗剤をつけた雑巾で拭き取りましょう。さらに消毒液を吹きかけてしっかり除菌することが重要です。多少手間がかかりますが、住み心地の良い家を取り戻すため、しっかり掃除しましょう。

ゴミを捨てるときのコツ

ゴミを捨てるときのコツ

ゴミ屋敷の片付けは、普通の掃除と違い捨てる作業が重要なポイントです。ゴミを捨てるときのコツを押さえておくと、ゴミ屋敷の片付けがはかどります。

たいていのものは捨てる

ゴミを捨てるときは、貴重品と生活に必要な最低限のもの以外は捨てる方向で片付けていきましょう。ゴミ屋敷にあったものは、害虫やホコリにまみれて損傷している場合がほとんどです。現金や貴金属以外のものは、使える状態でないものが多いため、迷うことなく処分しましょう。

思い出のものは量を絞って残しておく

アルバムや手紙など思い出のものを処分するのは難しいでしょう。しかし、すべて残すと大変な量になってしまい、片付けられません。残しておきたいものは、あらかじめ量を制限して残すようにしましょう。

また思い入れがあるものは、捨てるか残しておくか判断するのに時間がかかり、片付けが進みにくくなります。そのため、最後に手をつけるのがおすすめです。ある程度片付けが進んだ頃なら、捨てる作業にも慣れてきて、判断しやすくなっているでしょう。

「いつか使うかも」と思うものは捨てる

「いつか使うかもしれない」「いつか必要になるかもしれない」と考えてものを残しておくと、ものがあふれ、ゴミ屋敷になってしまう原因になります。

処分するときは、今必要かどうかで判断し、今使わないものは処分します。特にゴミ屋敷に住んでいる方は、「いつか使うかもしれないから残しておく」と考える傾向にあります。

季節限定で使用する扇風機やストーブなど以外で、数年単位で使用していないものや、日常使いするはずのもので現在使用していないものは、不要と判断して捨てましょう。

場所を区切って片付ける

限られた部屋だけでなく、複数の部屋や家が丸ごとゴミ屋敷になっている場合は、玄関、リビング、キッチンなどと一部屋ずつ片付けを進めていきましょう。また広い部屋を片付ける場合、全部掃除しないといけないと思うと、途方もなくやる気を失いかねません。

その場合は、1平方メートル単位で片付けていくと良いでしょう。慣れてきたら「1平方メートルを20分で片付ける」など時間制限を設けると片付けやすくなります。

ゴミ屋敷のリバウンドを防ぐためには

ゴミ屋敷のリバウンドを防ぐためには

せっかく片付いた部屋をまたゴミ屋敷に戻したくない方は多いと思います。ゴミ屋敷のリバウンドを防ぐためのコツも紹介します。

ものの収納場所を決める

片付けの基本は、家にあるものすべてに定位置を決め、出したら片付ける癖をつけることです。誰が見ても何をどこへ片付けたらいいか一目でわかるように、残すと決めたものは片付ける場所を決めておきましょう。

細かく決める必要はなく、例えばペンとメモ帳など一緒に使うものを同じ場所に収納するなど工夫すると片付けやすくなります。

保留したものは早めに仕分ける

ゴミ屋敷を掃除する際に、捨てるか残しておくか「保留」したものは、できるだけ早めに仕分けしましょう。

時間が経つと何を保留にしたのか忘れてしまうので、遅くても1ヵ月を目安に仕分けるのが理想です。仕分けるまでの間、忘れないようにするためには、目につきやすい場所に保管しておくようにしましょう。

自力で片付けられない場合はプロに依頼することを考える

片付けに時間がかかって、劇的な変化を得られないゴミ屋敷は、リバウンドしやすい傾向にあります。リバウンドのリスクを避けるためには、できれば1日で片付けられると良いでしょう。しかし、ゴミ屋敷の片付けを短時間で行うのは、自分だけでは難しいものです。その場合は、プロに依頼することも検討しましょう。

清掃事業者に片付けしてもらうと、自分で片付けるよりも費用はかかりますが、作業に慣れたスタッフが片付けてくれるため、効率よく作業が進み、短時間で片付きます。また、掃除だけでなくゴミの処分をしてくれたり、プロの技術を駆使したハウスクリーニングまで行ってくれたりするメリットもあります。

プロに依頼した場合の費用相場は?

プロに依頼した場合の費用相場は?

プロに依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。清掃事業者は、間取りを基準に費用を提示しているケースもありますが、ゴミの量によっても費用が異なるため、トラックの積載量を費用の目安にしている場合もあります。以下の表で費用の目安をチェックしておきましょう。

【プロに依頼した場合の費用相場・間取り別】

1LDK80,000円~
2LDK140,000円~
3LDK180,000円~

【プロに依頼した場合の費用相場・トラックの積載量別】

軽トラック30,000~40,000円程度。
段ボール25箱程度の量なので、ゴミが多いとすべて回収するのは難しい。
2トントラック50,000~80,000円程度。
段ボール100箱程度を載せられるので、ひとり暮らしなら対応できることが多い。
4トントラック200,000~300,000円程度。
4トントラックか、2トントラック2台で回収。どちらも人件費がかかるため、割高。

ゴミ屋敷の程度や運搬しやすい場所かどうかなどによって、費用は変動しますので、実際にきちんと見積もりを出してもらいましょう。

参照元:ゴミ屋敷の片付け費用はどれぐらい?基本・オプションサービスの内容・料金相場・事例

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おわりに

ゴミ屋敷を自力で片付ける場合は、段取りを整えて一気に進めないと、途中で嫌になったりなかなか片付かなかったりしてしまいます。思うように片付けられないと、またゴミ屋敷にリバウンドしてしまう場合もあるでしょう。自力で片付けるのが大変なときはプロに依頼することも必要です。ご自身に合った方法を見つけ、ゴミ屋敷から部屋を一変させましょう。

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