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家財整理とは?遺品整理や不用品整理との違いや、専門会社を利用するメリット・デメリット、料金相場を解説

家財整理とは?遺品整理や不用品整理との違いや、専門会社を利用するメリット・デメリット、料金相場を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

家財整理は、生活空間を整える重要なステップですが、その意味や範囲、そして必要な作業を理解している人は少ないかもしれません。この記事では、家財整理とは何か、遺品整理や生前整理とどのように異なるのかを明確にし、不用品整理や断捨離との違いを解説します。また、専門会社を利用する際のメリットとデメリット、さらには料金相場についても詳細に解説し、適切な専門会社の選び方まで提案します。
(本記事は2024年4月28日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 家財整理とは遺品整理や生前整理などの総称で、不用品整理や断捨離とは異なる
  • 家財整理を専門会社に依頼するメリットは、手間を省けて期間内に完了し、専門家と連携してくれること
  • 家財整理を専門会社に依頼するデメリットは、費用がかかることと、まれにトラブルになるケースがあること
  • 信頼できる家財整理の専門会社を選ぶポイントは、専門性、料金の透明性、必要な資格などがある
遺品整理・生前整理

家財整理とは?

家財整理とは?

家財整理は人生の終盤期や死後に必要になる作業で、遺品整理や生前整理、空き家整理などの総称です。自身や家族のために、家にある財産を整理することが目的です。

一方、不用品整理や断捨離は自分自身のために行うもので、家財整理とは意味合いが異なります。専門会社に依頼するメリットもありますが、費用面などのデメリットについても理解しておく必要があります。

家財整理とは遺品整理や生前整理などの総称

家財整理とは、家にある財産を整理することです。具体的には以下のような作業が含まれます。

  • 遺品整理:故人の所有物を整理し、必要なものは遺族に引き継ぎ、不要なものは処分する
  • 生前整理:元気なうちに自身の所有物を整理し、必要最小限の物だけを残しておく
  • 空き家整理:人が住んでいない家屋の家財を片付け、家の売却や賃貸に備える

いずれも家族に負担をかけないために、生前のうちから計画的に進めておくことが大切です。

不用品整理や断捨離とは何が違う?

不用品整理や断捨離は、自分の生活を快適にするために、使わなくなった物を処分する行為です。一方、家財整理は自分だけでなく、家族のことを考えて行います。

家財整理は、万が一のときに家族が困らないように備えておく意味があるわけです。その点が、不用品整理や断捨離との大きな違いといえるでしょう。

こんな方は専門会社に依頼しよう

以下のようなケースでは、専門会社に依頼するとよいでしょう。専門スタッフが適切な方法で効率よく家財整理を行ってくれます。

  • 片付ける物が大量にある
  • 整理の対象が広範囲に及ぶ
  • 期日までに作業を終わらせる必要がある
  • 遠方に住んでいて自分では作業できない
  • 判断力の衰えた高齢者の家財整理をしたい

人手と時間を割くことが難しい場合は、プロに任せるのが賢明といえるでしょう。

家財整理を専門会社に依頼するメリット

家財整理を専門会社に依頼するメリット

家財整理は一人で取り組むには大変骨の折れる作業です。しかし、専門の会社に依頼すれば、手間を省きながら短期間でスムーズに進められるというメリットがあります。

ここでは、家財整理を専門会社に任せることで得られる次の3つのメリットについて詳しく解説します。

  • 手間を省ける
  • 期間内に完了する
  • 専門家と連携してくれる

手間を省ける

家財整理の作業は、不用品の仕分けから梱包、運び出し、処分まで多岐にわたります。専門会社に依頼すれば、そうした手間のかかる作業を全て任せることができるため、自分で行うよりも遥かに効率的に進められます。

プロの目線で不用品かどうかの判断もしてくれるので、作業がスピーディーに進むというメリットもあります。

期間内に完了する

自力で家財整理を行おうとすると、仕事や家事の合間を縫って少しずつ進めるしかないため、思ったよりも時間がかかってしまいがちです。

一方、専門会社に依頼すれば、予め決められたスケジュールの中で集中的に作業を行ってくれるので、期間内に完了させることができます。引越しの日程など期限がある場合には特に、プロに任せた方が安心です。

専門家と連携してくれる

個人で家財整理を進める場合、ゴミの分別方法や収集日など、各自治体のルールを調べて対応する必要があります。しかし専門の会社であれば、そうした知識を持ち合わせているので、ゴミの仕分けから回収・処分までを一貫して引き受けてくれるケースが多いです。

また、骨董品や美術品など専門的な知識が必要なものの扱いについては、鑑定士など各分野のエキスパートと連携して対応してくれるので、安心して任せられるというメリットもあります。

家財整理を専門会社に依頼するデメリット

家財整理を専門会社に依頼するデメリット

ここまで、家財整理を専門会社に任せることで得られるメリットを見てきました。一方で、サービスを利用する以上、いくつかのデメリットがあることも知っておく必要があります。

ここでは、家財整理の専門会社に依頼する際の2つのデメリットについて解説します。

費用がかかる

家財整理を専門会社に頼む場合、まとまった費用が発生します。物件の広さや作業内容によって金額は異なりますが、一軒家のように部屋数が多いと50万円以上かかるケースもあるようです。

自分で処分を進められる範囲であれば、専門会社に頼まずに行った方が経済的です。ただし、骨董品や美術品など価値のあるものを適切に査定してもらえる点は、専門会社に依頼するメリットと言えるでしょう。

まれにトラブルになるケースがある

家財整理サービスを提供する会社の中には、悪質な会社も存在します。たとえば、事前の見積もりでは安価だったのに、作業後に高額な請求をされるといったトラブルが報告されています。

こうしたケースを避けるためには、料金体系が明確で見積もりが詳細な会社を選ぶことが大切です。また、実績や口コミを確認して、信頼できる会社を見極めることも重要なポイントと言えます。

家財整理にかかる費用相場

家財整理にかかる費用相場

家財整理を専門の会社に依頼する際には、どの程度の費用が必要なのでしょうか。以下では、間取り別の相場と、基本プランに含まれるサービス内容、オプションで追加料金が発生する項目について解説します。

【間取り別の費用相場】

家財整理にかかる費用は物件の広さによって大きく異なります。目安としては以下のような相場です。

  • ワンルーム:3万円~8万円
  • 1LDK:7万円~20万円
  • 2LDK:12万円~30万円
  • 3LDK:17万円~50万円
  • 4LDK以上:22万円~60万円

ただし、これはあくまで平均的な金額であり、部屋の使用状況や家財の量によっては、相場より高額になるケースもあります。

【基本プランに含まれる内容】

多くの専門会社が提供する基本的なサービス内容は、以下のような作業が含まれています。

  • 家財の仕分け・整理
  • 不用品の梱包・運び出し
  • ゴミの分別・処分
  • 軽い清掃

ただし、会社によってプランの内容は若干異なるので、事前に確認しておくことが大切です。

【オプションで追加料金が発生する項目】

基本プランに含まれない作業を依頼する場合は、追加料金が必要になります。よくあるオプションサービスとしては、以下のようなものがあります。

  • エアコンや大型家電の取り外し
  • 特殊な大型ゴミの処分
  • 貴金属や美術品の査定・買取
  • ハウスクリーニング
  • 遺品供養

オプションによっては大きく費用がアップすることもあるので、きちんと金額を確認しましょう。

以上、家財整理を専門会社に依頼する際の費用相場について解説しました。総額は部屋の広さや家財の量によって大きく変わりますが、企業のサイトなどで料金体系を確認し、必要なオプションを見積もりに含めてもらうことで、おおよその金額を把握できるでしょう。

家財整理の専門会社選びのポイント

家財整理の専門会社選びのポイント

家財整理を依頼する際は、多くの専門会社の中から自分に合った会社を選ぶ必要があります。ここでは、信頼できる会社を見極めるための5つのチェックポイントを解説します。

  • 家財整理の専門家であるか
  • 料金表を公開しているか
  • 資格を保有しているか
  • 詳細な内訳がある見積書を作成しているか
  • アフターサービスが充実しているか

各項目を確認しながら、慎重に会社選びを進めていきましょう。

家財整理の専門家であるか

家財整理の現場では、遺品の取り扱いや不用品の判断など、専門的な知識が求められるケースがあります。

遺品整理士や家財整理士の資格を持つスタッフが在籍しているかどうかを確認すれば、その会社がどの分野に強みを持っているかがわかります。

豊富な知識を持つプロに依頼できれば、安心して作業を任せられるでしょう。

料金表を公開しているか

料金設定を明確にしていない会社は、作業後に高額な追加請求をするリスクがあります。見積もりを取る際は、料金表が公開されているかを必ずチェックしましょう。

明朗会計でない企業との契約は、思わぬトラブルを招く恐れがあるので注意が必要です。

資格を保有しているか

家財整理の作業内容には、資格が必要とされるものもあります。たとえば、不用品を買い取るには古物商許可が、ゴミの運搬には一般廃棄物収集運搬業の許可が必須です。

依頼する会社が、必要な資格を取得しているかどうかを確かめておくことが大切だと言えます。

詳細な内訳がある見積書を作成しているか

見積書は、依頼内容に対して適正な料金が設定されているか判断する材料になります。項目ごとに詳細な内訳が記されていれば、料金の根拠が明確でわかりやすいです。

いくつかの会社から見積もりを取り、内容を比較するのもよいでしょう。また、見積書に含まれない追加料金が後から発生しないかについても確認が必要です。

アフターサービスが充実しているか

家財整理の作業完了後、何か問題が起こる可能性は否定できません。手厚いアフターフォローを用意している会社は、トラブルの際もスムーズに対応してくれるはずです。十分なサポート体制が整っているかどうかも、会社選びの判断材料に加えておくとよいでしょう。

専門会社選びに迷った際は 

専門会社選びに迷った際は 

家財整理の専門会社選びで迷った場合、頼れる団体やサービスがあります。ここでは、家財整理のプロによる相談窓口と、幅広い家財整理に対応してくれるサービスを紹介します。

一般社団法人家財整理相談窓口の活用

一般社団法人家財整理相談窓口は、家財整理に関する悩みや不安を抱えている方におすすめの団体です。適切な会社選びのアドバイスやトラブルの相談まで幅広く対応してくれます。

相談は無料で受け付けているので、まずは専門家の意見を聞いてみたい方は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

家財整理ならクレディセゾングループの「くらしのセゾン」にお任せ!

セゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」では、「遺品整理・生前整理」サービスを提供しています。遺品整理士を含むプロによる丁寧な仕分け作業から、不用品の買取・処分まで、家財整理の幅広いニーズに応えてくれるのが特徴です。

また、空き家の整理やリフォーム、特殊清掃など、通常の遺品整理以外の依頼にも柔軟に対応。提携する専門会社を適切に選定・紹介してくれるので、状況に合わせた最適なサービスを受けられます。

まずは、現地に訪問し、予算や状況を調査し、希望に応じて見積もりを提案してくれます。現地調査と見積もりは無料なので、内容に納得してから、作業を行うため安心して任せられます。

「思い出の品を大切にしつつ、ご家族の負担にならないように整理したい」という方は、くらしのセゾン「遺品整理・生前整理」サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

くらしのセゾン「遺品整理・生前整理」の詳細はこちら

遺品整理・生前整理

おわりに

家財整理は、思い出の品を整理するとともに、心の整理にもつながる大切な作業です。専門家に依頼することで、手間を省きながら適切な整理と処分を行うことができます。一方で、費用がかかることや、トラブルのリスクもあるため、信頼できる会社選びが重要です。

料金体系や必要な資格の有無など、さまざまな角度から検討し、納得のいくパートナーを見つけることが、円滑な家財整理の鍵となるでしょう。

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