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終活はいつから始めれば良い?年齢に合った終活と手順をご紹介

終活はいつから始めれば良い?年齢に合った終活と手順をご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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終活、つまり人生の終末期に向けた活動は、自分自身や大切な人々にとって心穏やかな最期を迎えるために重要です。この記事では、終活が具体的に何を含むのか、そしてそれをいつから始めるべきかについて詳しく解説します。また、年齢ごとに最適な終活のアプローチを紹介し、生前整理や老後の生活準備、医療・介護の計画、相続の手続きなど、終活における重要な手順を一つ一つ解説していきます。
(本記事は2024年5月13日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 終活とは人生の終わりに向けて考え、備える活動で、身の回りの整理や相続対策などが含まれる
  • 終活を始めるタイミングに決まりはないが、早めに取り組むことで充実した老後を迎えられる
  • 終活の内容は年齢によって異なり、若い世代は万が一に備えた手続き、定年退職前後は老後の生活設計、60代以降は本格的な実践が中心となる
  • 終活のやることリストには、老後の生活準備、生前整理、医療・介護の選択、死後の手続き、相続対策などがある
ひとりのミカタ

終活はどのようなもの?

終活はどのようなもの?

終活という言葉は最近よく耳にするようになりましたが、具体的にどのようなものか分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、終活とはどのようなものか、そのメリットは何かについて解説します。

終活とは

終活とは、人生の終わりに向けて考え、備える活動のことを指します。具体的には、以下のようなことが挙げられます。

  • 身の回りの整理(遺品整理)
  • 相続対策
  • 葬儀の手配(遺影準備)
  • お墓の手配
  • 自分史の作成
  • エンディングノートの作成

終活は比較的新しい言葉で、2009年頃から広まり始めました。就職活動の「就活」をもじって作られた造語だと言われています。

終活を行う明確なルールはありませんが、残された人生をどう充実させるかを前向きに考える活動でもあります。

終活のメリットとは

終活には大きく分けて2つのメリットがあります。

1つ目は、残された家族の負担を減らし、トラブルを防げることです。

葬儀の準備や遺産分配など、本人が亡くなった後の手続きを予め決めておくことで、残された家族が慌てずに済みます。

また、遺言書を残しておけば、遺産相続のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

2つ目は、人生を振り返ることで、残りの人生を充実したものにできることです。

これまでの人生を振り返り、やり残したことや新たな目標を見つけられれば、前向きに人生の終盤を過ごせます。

身の回りの整理を進めつつ、大切なものを見極める良い機会にもなるはずです。

終活のメリットを意識しつつ、前向きに取り組むことが大切だと言えるでしょう。老後をより豊かなものにするためにも、終活について考えてみてはいかがでしょうか。

終活はいつから始めれば良いの?

終活はいつから始めれば良いの?

終活を始めるタイミングに決まりはありませんが、できるだけ早めに取り組むことをおすすめします。体力や気力のある時期から始めることで、ゆとりを持って準備を進められます。

ここでは、終活を始めるのに適した時期を3つご紹介します。

終活を思い立ったとき

終活は何歳から始めても問題ありません。終活に興味を持ち、思い立ったときがスタートのタイミングとして最適です。

自分の老後や最期について考えることは、前向きに人生を見つめ直すきっかけにもなります。残された時間をどう過ごすか、家族に何を残せるかなど、じっくりと向き合ってみましょう。心の準備ができたら、できることから始めるのが良いでしょう。

定年退職を迎えるとき

定年退職を機に、セカンドライフをどう過ごすか考える人は多いものです。仕事から解放され、自由な時間が増えるこの時期は、終活を始める絶好のタイミングと言えます。

これまでのキャリアを振り返りつつ、趣味に没頭したり、新しいことに挑戦したりと、やりたいことをリストアップしてみるのも良いでしょう。

一方で、老後の資金計画や介護・医療への備えなど、現実的な課題にも向き合う必要があります。定年退職を終活のスタートラインと捉えて、前向きに取り組んでみてはいかがでしょうか。

体調や環境が変化したとき

病気やケガで入院したことをきっかけに、万が一の時の備えについて考える人もいます。「もしものことがあったら、家族に迷惑をかけたくない」という思いから、終活に取り組み始めるケースです。

また、子どもの独立や配偶者との死別など、家族構成の変化によって終活を意識する人もいます。ひとり暮らしになって将来に不安を感じる、子どもに負担をかけずに済むよう準備しておきたいなど、環境の変化に合わせて必要な手続きを進めていくのもおすすめです。

終活のやることリストを紹介

終活のやることリストを紹介

終活では、老後の生活準備から死後の手続きまで幅広い内容を取り扱います。

ここでは、終活の主なやることリストを以下の5つのカテゴリーに分けてご紹介します。

  • 老後の生活の準備
  • 生前整理
  • 医療・介護に対する準備
  • 死後の準備
  • 相続の準備

自分に合ったペースで、できることから始めてみましょう。

老後の生活の準備

老後をより充実したものにするには、前もって準備が大切です。

まずは、やりたいことリストを作成してみましょう。趣味や旅行、ボランティアなど、リタイア後の過ごし方を具体的にイメージすることで、目標が明確になります。

また、交友関係の見直しも必要です。これからの人生を共に過ごしたい人とは積極的に交流を深め、必要に応じて新しい出会いを求めることも大切でしょう。

老後資金の確保も欠かせません。公的年金の受給額を把握した上で、不足分を補うための貯蓄や運用を考えましょう。

生前整理

元気なうちに身の回りの整理を進めておくことで、もしもの時に家族の負担を減らせます。ご自宅の不用品を処分し、残したい思い出の品は整理して保管場所を決めておきましょう。

また、エンディングノートを作成し、財産の状況や各種契約の内容、ネットやデジタルデータの取扱いなどを記録しておくと安心です。大切な書類の保管場所を家族に伝えたり、葬儀社との事前相談や葬儀保険の加入を検討したりと、「その時」に備えた具体的な準備も必要でしょう。

医療・介護に対する準備

自分が望む医療やケアを受けるためにも、元気なうちに意思表示をしておくことが大切です。延命治療の是非や、臓器提供の意思など、終末期医療における希望をエンディングノートに記しておきましょう。

認知症など判断能力の低下に備えて、専門士業に任意後見人に指定することも一案です。また、介護が必要になった時の生活場所や介護方針など、介護に関する希望も事前に伝えておくと良いでしょう。

費用面では、介護保険の仕組みを理解した上で、必要資金を試算しておく必要があります。

死後の準備

自分の死後、残された家族が困らないよう、葬儀やお墓、各種手続きなどについて指示を残しておきましょう。

葬儀の規模やスタイル、費用などの希望をエンディングノートに記載したり、信頼できる葬儀社と生前契約を結んだりすることで、スムーズに進行できます。

お墓は、家族墓か夫婦墓か、納骨堂を利用するかなど、希望を明確にしておくことが大切です。一人暮らしの人は、死後の諸手続きを任せられる人を確保しておく必要があります。

親族に依頼するか、専門家と死後事務委任契約を結ぶかなど、事前に方法を決めておきましょう。

相続の準備

財産の円滑な承継のためには、生前のうちに相続について話し合いを持つことが重要です。

まずは、自分の財産を全てリスト化して把握することから始めましょう。そして、相続人たちの意向も聞きながら、誰にどの財産を残すかを考えます。

基本的には法定相続に従いますが、希望があれば遺言書を作成しても良いでしょう。要件を満たした形式で作成しないと無効になるため、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

生前贈与や養子縁組など、相続税の節税対策を講じることも視野に入れると良いかもしれません。

終活を意識する(年齢)とは?年齢に応じた終活とは?

終活を意識する(年齢)とは?年齢に応じた終活とは?

終活を始めるタイミングに決まりはありませんが、ライフステージに応じて取り組むべき内容は変わってきます。

日頃から備えておきたいことから、本格的に進めたい事柄まで、それぞれのステージで意識したいポイントをご紹介します。

早めの準備が、充実した老後につながります。

日頃から意識する終活

まずは、日々の生活で発生する書類や物品の整理から始めてみましょう。必要なものと不要なものを分類し、定期的に断捨離を行うことで、自宅が整理整頓された状態を保てます。この習慣は、将来の生前整理をスムーズに進めるための第一歩となるでしょう。

また、SNSのアカウント情報やネットサービスのIDとパスワードを、一覧表にまとめて管理しておくことも大切です。さらに、万が一の時に備えて、銀行口座や保険、資産などの情報もエンディングノートに記録しましょう。

40~50代の終活

40~50代は、身体の変化を感じ始め、人生の折り返し地点を迎える時期です。定期健診を欠かさず、自身の健康状態をしっかりと把握しておきましょう。

持病がある場合は、かかりつけ医や服薬状況などもエンディングノートに記しておくと良いでしょう。この頃になると、老後資金の準備も本格的に始める必要があります。

保有資産の全体像を把握し、公的年金の受給額とのバランスを考えながら、資産運用や貯蓄の計画を立てましょう。必要に応じて、終身保険などの加入も検討すると良いかもしれません。

さらに、葬儀やお墓、遺産相続などについても、家族と話し合いながら方針を決めていきます。希望を明確にして、エンディングノートに書き留めておくことをおすすめします。

一人暮らしの方は、死後事務を任せられる人を確保するため、死後事務委任契約を結ぶことも考えましょう。

60代からの終活

60代に入ると、いよいよ本格的な終活の始まりです。

まずは、ご自宅の不用品を思い切って処分し、身の回りを整理しましょう。思い出の品は、家族への想いを添えてエンディングノートに書き残しておくと、遺品整理の手助けになります。

退職後の生活を見据えて、年金収入や貯蓄を基にした収支のシミュレーションを行うことも大切です。趣味や旅行などの楽しみも計画しつつ、医療費や介護費用なども考慮に入れて、バランスの取れた資金計画を立てましょう。

相続については、財産目録を作成した上で、遺言書の作成を検討します。相続税の節税対策を講じることも視野に入れながら、専門家のアドバイスを受けると良いでしょう。

終活サポートなら「ひとりのミカタ」がおすすめ

終活サポートなら「ひとりのミカタ」がおすすめ

終活は人生の終盤に向けての準備ですが、思い立ったら早めに取り組むことをおすすめします。年齢に応じて、今からできる終活の内容や手順が変わってきます。

そこで、終活をはじめるならセゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供する「ひとりのミカタ」がおすすめです。「ひとりのミカタ」は、おひとりさまの終活を幅広くサポートするサービスです。

特に、入院時や高齢者施設入居時の身元保証は、身寄りがいない方にとって大きな不安材料。しかし、「ひとりのミカタ」なら、もしもの時の緊急連絡先代行もお任せいただけるので安心です。

また、ご自身が亡くなった後の死後事務手続きにも対応。残された方の負担を軽減し、ご本人の意思を尊重したお手続きが可能です。

「ひとりのミカタ」の各プランの特徴は以下の通りです。

【エルダープラン】

  • 入院時や高齢者施設入居時の身元保証
  • 病院や施設からの緊急連絡先代行
  • 24時間365日の電話健康相談

身元保証がメインの「エルダープラン」は、日常生活に不安を感じ始めたシングルシニアの方々の安心をサポート。

いざという時に頼れる存在があると、毎日を心穏やかに過ごせるはずです。

【プラチナプラン】

  • エルダープランの全サービス
  • 24時間365日の見守りと駆けつけサービス
  • エンディングサポート(死後事務手続き)

「プラチナプラン」は、「エルダープラン」にエンディングサポート(死後事務手続き)までカバーしたプランです。

ひとり暮らしでの急な体調不良などの際、24時間見守りと緊急時の駆けつけで、孤独にならずに安心して暮らせます。また、ご自身が亡くなった後に関する各種手続きをお任せいただけるので、残された方の負担になることもありません。

ひとりのミカタ」は、それぞれのニーズに寄り添い、しっかりと事前にヒアリングをした上で終活プランを提案してくれます。終活について一人で悩む必要はありません。まずは無料の資料請求から、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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ひとりのミカタ

おわりに

終活は誰もが通る人生の通過点です。いつ始めるべきかは人それぞれですが、早めに取り組むことで、充実した老後を迎えられます。終活の内容は年齢によって異なりますが、老後の生活準備から相続まで、ステップを踏んで進めることが大切です。「ひとりのミカタ」のような終活サポートサービスを活用することで、安心して終活に取り組むことができます。人生100年時代を見据えて、終活について考えてみてはいかがでしょうか。

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