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猫との接し方~猫の習性を知って絆を深めよう~

猫との接し方~猫の習性を知って絆を深めよう~
提供元:みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

執筆者

みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

日本では一般的なペットショップでの生体販売が、欧米では当たり前ではなかっ たことに深い衝撃を受けた創業スタッフ。子犬・子猫に負担のかかる販売・流通 方法を改め、欧米同様にお客様がブリーダーを直接訪問して子犬を迎える方法 を、日本でも浸透させたいと考えました。 2010年にペットと飼い主のマッチングサイトである『みんなのブリーダー』をオープ ン、翌年2011年には『みんなの子猫ブリーダー』を立ち上げました。子犬・子猫に 優しい販売・流通の改革を目指す当サイトは、多くのお客様の支持を受けて、 2022年7月時点で、犬猫合計で22万件の縁結びを実現しています。

愛猫と信頼関係を築くためには、猫の習性を理解し、気持ちに寄り添うことが重要です。間違ったコミュニケーションは、猫との関係を悪化させることにもつながりかねません。そこで今回は、猫と絆を深めるための接し方や、猫が喜んでいることがわかるサインについて解説します。

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そもそも猫ってどんな動物? 習性を理解しよう

そもそも猫ってどんな動物? 習性を理解しよう

猫は縄張り意識が強い動物で、集団よりも単独での行動を好みます。猫同士で社会を形成することもありますが、その範囲は狭く、血縁の猫や縄張りで一時的に出会う猫に限られます。

こうした習性を持ち合わせていることもあり、猫は環境の変化や自分のペースを乱されることを好みません。飼い猫であっても、見知らぬ人が家にやってきたり、気分が乗らないときにベタベタされたりすることにストレスを感じる傾向にあります。

このことから、猫は「繊細でありながら、自由気まま」というイメージが強く、どう接したらいいかわからないと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、猫の習性を踏まえたうえで、正しいコミュニケーションが取れれば、誰でも猫との良好な関係性を築くことが可能です。

猫が喜ぶ接し方

猫が喜ぶ接し方

では、猫はどんな接し方がうれしいのでしょうか。猫が喜ぶ接し方をご紹介します。

高めで穏やかなトーンでの声かけ

猫は聴覚が優れた生き物です。人間には聞き取れないような音も敏感に拾ってしまうため、大きな声は耳障りに感じます。また、男性的な低い声は、動物の唸り声と捉えられ警戒されることも。

猫に声をかける際は、まずは声のボリュームを落としましょう。そして高めのトーンを意識し、ささやくような声で話しかけるようにしてください。

関係性に応じた距離感を知る

猫には、自分から半径約2メートルの範囲内に4つの距離感をもっているといわれています。具体的な距離は猫によって異なりますが、遠い順から下記4つに分けられます。

  • 逃走距離…知らない猫や人が立ち入った場合、逃げ出してしまう距離
  • 臨界距離…知らない猫や人が立ち入った場合、威嚇・攻撃といった防衛行動をとる距離
  • 社会的距離…顔なじみの猫や人であれば、立ち入ることができる距離
  • 個人的距離…親しい猫や、心を許した飼い主のみが立ち入ることができる距離

まだ信頼関係を築けていないにもかかわらず、いきなり「個人的距離」に立ち入ろうとすれば、恐怖を与えてしまうのは当たり前。猫との関係性を考慮しつつ、徐々に距離感を縮めていきましょう。

姿勢は猫の目線と同じ高さに

人間は猫より何倍も大きな動物です。そんな人間が見下ろした状態で近づいてきたら、猫は身の危険を感じてしまいます。

猫とスキンシップをとる場合は、まずはしゃがみ、なるべく猫と同じ目線になるようにしてください。

その際、急な動きは猫をびっくりさせてしまうので、ゆっくりとしゃがみましょう。

また、目線を合わせ続けることは、猫にとって敵意を示す行動です。あえて目を逸らすことを意識してください。

においに注意する

猫は人間以上に嗅覚が優れています。人間には好ましい香りであっても、猫には不快であることも少なくありません。香水や柔軟剤などを使用する際は、控えめにしておきましょう。

加えて、猫はみかんやレモンなどの柑橘系のにおいも苦手です。
これは柑橘のすっぱいにおいが、猫にとっては食べ物の腐敗臭に感じられるためです。柑橘系のハンドクリームなどは避けた方が無難かもしれません。

また、猫はにおいを嗅ぐことで、あらゆるものの情報を得ようします。初対面のときは猫に指を差し出して、自分のにおいを確認させてあげましょう。

猫のペースに合わせたスキンシップ

猫のかわいらしさについテンションが上がってしまいますが、急に触ったり、抱っこしたりすることは避けましょう。自分に向かって突然手が伸びてきたら、猫も「襲われる」と勘違いします。

猫との距離を縮めるには、焦りは禁物です。猫のペースに合わせつつ、ゆっくりやさしい動作を心がけましょう。猫の様子を観察して、慣れてきたタイミングで、徐々にスキンシップを図りましょう。とくに猫は、次のようなスキンシップを好む傾向があります。

  • 撫でる
  • 猫じゃらしで遊ぶ
  • おやつをあげる など

猫の好きな部位を撫でる

個体差はありますが、猫は額やあごの下を撫でられることを好みます。また、しっぽの付け根にはフェロモンを出す分泌腺やツボなどが集中しているため、そこを指先でトントンと叩くように撫でると喜ぶ猫も多いです。

一方で、お腹を撫でるのは原則NGです。臓器が詰まっているお腹はダメージを受けやすく、猫にとっての急所でもあります。たまにお腹を見せるしぐさをする猫もいますが、それは必ずしも「お腹を撫でて」というサインではありません。基本的にはお腹には触らないようにしましょう。

猫が喜んでいるときに見せるサイン

猫が喜んでいるときに見せるサイン

猫との接し方を紹介しましたが、猫は言葉が話せないので、本当のところ、喜んでいるかわからないと思っている方もいるのではないでしょうか。

実際に猫は、犬と比べても感情がわかりにくい動物といわれています。しかし、猫も喜んでいるときは、その気持ちをしっかりと伝えてくれています。

では、具体的にどんなしぐさが喜んでいるときのサインなのでしょうか。とくに代表的なものを紹介します。

しっぽを立てる

しっぽを立てるのは、猫が「うれしい」「甘えたい」と思っているときに見せるサインです。これは子猫が母猫に近づくときに見せる行動のひとつで、猫同士の友好的なあいさつとしておこなわれることもあります。

このしぐさが見られたら、あなたを友好的に捉えていると思っていいでしょう。

スリスリする

猫が人や物に自分の体をスリスリとこすりつける行為は、マーキングの一種です。

猫の体には「臭腺」というにおいを発する分泌腺があり、体をこすりつけることで、自分の縄張りを主張しているのです。

もしあなたが猫にスリスリされたとしたら、それは仲間意識をもってもらえたということ。猫が満足するまでスリスリさせてあげてください。

ゴロゴロ鳴く

猫がゴロゴロと喉を鳴らす理由はさまざまです。リラックスしている状態で喉を鳴らしているのであれば、機嫌が良いサインです。また、遊んでほしい、ごはんが食べたいなど、何かを要求するサイン、あるいはストレスでゴロゴロ鳴くこともあります。

元気がなかったり、唸ったりしていない限りは、ポジティブなサインとして捉えていいでしょう。

まばたきする

猫にとってのまばたきは、あいさつや愛情表現を意味します。

目線を合わせ続けることは、猫にとって敵意を示す行動であるとお伝えしましたが、そこにゆっくりとしたまばたきが加われば、好意的な表現へと変化します。

もし、猫があなたにゆっくりまばたきをしてきたら、同じように返してあげてください。きっと猫にも親愛の気持ちが伝わるでしょう。

それでも猫が懐いてくれない! 考えられる理由は?

それでも猫が懐いてくれない! 考えられる理由は?

接し方に気を配っていても、猫が懐ついてくれない場合は、飼育環境に問題があるのかもしれません。


猫は縄張り意識が強く、環境の変化に弱いため、自分が落ち着いて過ごせるスペースがないとストレスを溜めてしまいます。

また、きれい好きな一面もあるため、トイレや寝床の汚れなどもストレスの原因になります。


ストレスが溜まると、イライラするのは猫も人間も同じです。イライラがつのって、飼い主とコミュニケーションを取らなくなり、引きこもったり、攻撃的になったりするケースもあります。

なかなか懐いてくれない場合は、猫にとって快適な飼育環境を用意できているか、今一度チェックしてみましょう。

もし、猫の飼い方に不安があるときは、獣医師などのプロに相談するのもおすすめです。

飼育のプロであるブリーダーに聞いてみよう

飼育のプロであるブリーダーに聞いてみよう

これから猫を迎える予定だけど、猫との接し方、関係性づくりに不安があるのであれば、ブリーダーから直接子猫を迎えるのも手段のひとつです。
ブリーダーは猫の繁殖・飼育の専門家です。猫との付き合い方や飼育方法についても詳しく教えてもらうことができるでしょう。

『みんなの子猫ブリーダー』(※1)など、全国のブリーダーを紹介するサイトでは、ブリーダーの猫舎から気になる子猫を直接迎えることができます。
ペットショップの子猫だけでなく、ブリーダーから直接迎えることも検討してみてはいかがでしょうか。

※1:犬猫合計3,000~4,000人ものブリーダーが登録する、子犬・子猫マッチングサービスサイト

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ブリーダーから社会化の進んだ子猫を迎えよう

ブリーダーから直接子猫を迎えることは、子猫・飼い主の双方にメリットがあります。子猫はオークションやペットショップを経由せず、猫舎で新しい家族を待つことになるため、貴重な幼少期を母猫や兄弟猫とともに過ごせます。

この期間は「社会化期」と呼ばれる、子猫にとって大切な学習期間です。親や兄弟との触れ合いのなかで、猫同士のコミュニケーションの取り方や人間との接し方などを学ぶことができます。

社会化期にさまざまな学びを得た子猫は、穏やかで友好的な猫に育ちやすいといわれています。そういった子猫を迎えられることは、飼い主としても大きな安心につながるでしょう。

猫との接し方についてアドバイスをもらおう

ブリーダーから子猫を迎えるときは、猫舎での子猫の見学は必須です。このときに、猫との接し方や飼育のポイントなど、気になることを遠慮せずブリーダーに質問してみてください。

猫種の特徴を熟知するブリーダーなら、個体の特徴や性格を考慮し、その子に合った接し方、育て方など、的確なアドバイスをくれるはずです。

また、引き渡したら終わりではなく、その後もメールや電話などで飼育相談に乗ってくれるブリーダーがほとんどです。

家に子猫を迎えてから、何かわからないことや不安に思うことが出てきたら、ブリーダーに質問してみるといいでしょう。

おわりに

おわりに

今回は猫との接し方や、猫が喜んでいるときに見せるサインについて紹介しました。
愛猫に信頼される飼い主になるためには、猫の習性や気持ちを理解し、寄り添ってあげることが大切です。

また、子猫の飼育を検討中の方は、ブリーダーから社会化の進んだ子猫を迎えるとともに、飼い方についてのアドバイスをもらうことをおすすめします。猫を迎えた際には、今回紹介した接し方のポイントに注意し、愛猫との絆を深めていってくださいね。

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