師走という言葉からもわかるように、年末年始の11月下旬~12月はあわただしく過ぎていきます。何から準備すべきかわからず、結局最後はバタバタと済ませてしまうという方もいらっしゃるかもしれません。これを防ぐためには、あらかじめスケジュールを立て、チェックリストを作ったうえで段階的に準備をしていくのがおすすめです。今回は年末年始のスケジュールの立て方やチェックリストの作り方について解説します。
(本記事は2024年8月2日時点の情報です)
- 年末年始の準備は11月中にスケジューリングし、11月下旬から段階的にはじめると良い
- リスト作りをすることで年末年始の準備をスムーズに進められる
- 買い物リストだけでなく、やっておくべきこともリスト化して抜け・漏れをなくすと良い
- 臨時出費が生じた場合にどこから捻出するかも考えること
お正月の準備はいつから始めるのが正解?
お正月の準備はいつからはじめるべきか、迷っている方もいるのではないでしょうか。まずはご自身のスタイルに合わせるのが重要ですが、年末間際でバタバタしないよう、早めの準備を心がけましょう。準備をスムーズにはじめるためには、11月中に年末年始の計画を立てておくのが重要です。これを踏まえて、本格的な準備はいつからすべきかについて解説します。
本格的な準備は【12月13日】
本格的な準備を始めるのは12月13日からがおすすめです。この日は「正月事始めの日」といって、古くからお正月の準備を始めるのにふさわしい日とされてきました。
なお、年賀郵便の受付開始日は12月15日なので、年賀状を送る予定のある方はこのあたりを目安にすると良いでしょう。年賀状の準備をする予定がないなど、基本的な準備だけで済みそうならクリスマス終了後の12月26日以降にはじめても問題ありません。
お正月飾りは【12月28日・30日】
お正月飾りを取り付けるのは、12月28日か30日が良いとされています。やむを得ない事情がない限り、29日や31日は避けましょう。29日は「苦」を連想するため、また、31日(大晦日)は一夜飾りになるためふさわしくないからです。
年末年始の準備をスムーズに進める秘訣はリスト作り
年末年始の準備をスムーズに進める秘訣として「リスト作り」があげられます。年末年始の準備はやることが多く、しかもそれを短時間のうちに同時並行で進めなくてはいけません。
注意していないと、「準備自体を忘れていた」「いざとりかかろうと思ったら必要なものがなかった」などの抜け漏れが生じがちです。あらかじめリストを作り、対応が済んだものはチェックしていく形にすると、抜け漏れを防げます。
「大掃除」「おせち」「年賀状」「クリスマス」など、カテゴリに分けると良いでしょう。それぞれのカテゴリごとに「いつ、何をするのか」を時系列で書き出してみれば、おのずとやることも見えてくるはずです。
カテゴリごとに必要なものもリストアップし、買い物に行く日を決めておくと、さらに忘れにくくなります。
年末年始にすることのスケジュール
年末は大掃除やクリスマス、年賀状作りなどやらなくてはいけないことが盛りだくさんです。抜け漏れが生じないよう、どのようにスケジューリングしていけば良いかを解説します。先に触れたチェックリストを作る際の参考にしてください。
- 【11月末まで】年末年始の計画を立てる
- 【12月上旬まで】おせちの準備やお歳暮の手配
- 【12月中旬まで】クリスマスの準備やゴミ出しの確認
- 【12月下旬】不用品の整理や普段できない大掃除
【11月末まで】年末年始の計画を立てる
11月中に年末年始の計画を立てて、ある程度形にしておきましょう。以下に挙げるように、早めの手配が必要なものは、11月中から着手すると安心です。
- 年賀状もしくは喪中はがきの購入(枚数や印刷の注文の有無なども)
- 帰省する場合は航空券・新幹線のチケットの準備
- おせち、クリスマスケーキ、お歳暮の注文の有無
【12月上旬まで】おせちの準備やお歳暮の手配
おせちの予約やお歳暮の手配をする場合は、12月上旬までに済ませておくと安心です。デパートやショッピングセンターに行ったり、オンラインショップを見たりして商品を選びましょう。
なお、お歳暮はお正月準備にとりかかる「すす払い」に合わせて、12月13日~12月20日まで届くように贈るのが一般的とされています。
地域によっても多少の差はあるため一概にはいえませんが、年末になると多忙になりがちなため、12月20日までに届くように手配しましょう。また、おせちを予約した場合、自宅に届けてもらうのか、指定された日時に取りに行くのかも確認しておく必要があります。
年賀状(もしくは喪中はがき)も早めに出せると安心です。郵便局によれば、年賀状を確実に元旦に届けるためには、例年12月25日までに投函することが推奨されています。また、喪中はがきは相手が年賀状を書きはじめる前に出すという意味で、遅くても12月初旬までに出すのが望ましいでしょう。
【12月中旬まで】クリスマスの準備やゴミ出しの確認
おせちと同様、クリスマスケーキの予約期間も忘れずに確認しておきましょう。人気があるお店のクリスマスケーキの場合、予約初日に手続きをしても間に合わないこともありえます。お目当てのクリスマスケーキがあるなら、スケジューリングをしたうえで予約をしましょう。
また、ゴミ出しのスケジュールも、12月中旬までには確認が必要です。お住まいの市区町村や自治会からアナウンスがあるので、年内の最終回収日を確認してください。マンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、掲示板などに日程が貼り出されることもあります。
お正月に使う飾りや、ポチ袋などこまごまとしたものも、この時期に準備しておきましょう。
【12月下旬】不用品の整理や普段できない大掃除
不用品の整理や普段はできない大掃除を12月下旬に行えば、新年をスッキリした気持ちで迎えられます。大掃除では、高い場所や奥まったところを重点的に掃除しましょう。
これらの場所は、普段の掃除ではなかなか手が回らない部分でもあるためです。時間がない場合は、水回りや玄関を中心に掃除するのをおすすめいたします。汚れがたまりがちなうえに、何かと目立つためです。
また、ご自宅に神棚・仏壇があるなら、入念なお手入れも忘れないように行ってください。
大掃除をスムーズに行うコツ
大掃除をスムーズに行うためには、以下の3点について明らかにしておきましょう。
- 誰が掃除するか
- どこを掃除するか
- 必要な掃除道具は揃っているか
大掃除で最低限必要な掃除道具は以下のとおりです。
- ゴム手袋
- 雑巾・古布
- スポンジ
- ブラシ
- ハンディモップ
- 掃除機
また、以下の4つがあれば家の汚れはほとんど落とすことができます。
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ)
どこに何を使えば良いかをまとめたので、参考になさってください。
【掃除する場所】
掃除場所 | 掃除するところ | 洗剤 |
---|---|---|
キッチン | 換気扇・コンロ周り・食器棚・シンク・電子(オーブン)レンジ・食洗機など | 重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ |
トイレ | 便器・床・壁・タンク・窓・換気扇・照明 | 重曹・クエン酸 |
浴室 | 浴槽・床・鏡・換気扇・排水溝・照明 | 重曹・クエン酸・酸素系漂白剤 |
洗面台 | 洗面器・鏡・棚・照明 | 重曹・クエン酸 |
洗濯機 | 洗濯槽・洗剤投入口・ゴミ取りフィルター | 重曹・酸素系漂白剤 |
各部屋 | 窓・カーテン・天井・壁・照明・エアコン | 重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸・酸素系漂白剤 |
玄関 | 靴箱・床・靴 | 重曹・セスキ炭酸ソーダ |
階段・廊下・ドア | 手すり・ドアノブ・照明スイッチ | 重曹・セスキ炭酸ソーダ |
年末年始の買い物リスト
年末年始の買い物は、タイミングを見てまとめ買いをしておきましょう。一般的に必要になるものをカテゴリごとに紹介します。
おせちの材料
おせちを手作りする場合、以下の材料が必要です。ご家族の好みによって他に必要なもの、必要ではないものも出てくるはずなので、その場合は適宜調整しましょう。
黒豆 | 大根 | 人参 | くわい |
里芋 | 金時いも | 水煮たけのこ | ごぼう |
れんこん | ゆりね | かちくり | 昆布 |
ふき | ごぼう | 栗の甘露煮 | 生しいたけ |
干ししいたけ | かんぴょう | こんにゃく | 白滝 |
高野豆腐 | たまご | うずらたまご | 鯛 |
尾頭えび | 棒だら | 数の子 | ぶり |
いくら | たこ | ロースハム | ローストビーフ |
作る時間がないという場合は、一部調理済みのものを買ってくるか、デパート・ショッピングセンターなどで注文することも検討しましょう。
年越しそば・お雑煮の材料
年越しそば、お雑煮の材料も必要です。お雑煮は地方やご家庭によって作り方に差があるので、ここでは一般的なものを紹介します。
年越しそばの材料 | そば、そばつゆ、えび天、えびかき揚げ、油揚げ、かまぼこ、ねぎ、唐辛子 |
お雑煮の材料 | もち、三つ葉、にんじん、ほうれん草、小松菜、大根、かまぼこ、鰹節 |
お正月用品
お正月飾りやお正月用品の準備も必要です。このあたりも、地方やご家庭によって差があるので、必要に応じて揃えましょう。
お正月飾り | 鏡餅、葉付きみかん、裏白、干し柿、干しするめ、板昆布、しめ縄、しめ飾り、正月用生花 |
お正月用品 | 祝箸、ポチ袋、のし袋、筆ペン、年賀はがき、書初め用墨汁、半紙 |
大掃除用品や日用品
大掃除用品や日用品も、足りないものがあれば買い足しておきましょう。都市部の場合、スーパーやコンビニが年末年始も営業していますが、近隣にない場合は準備しておいたほうが安心です。
また、急な体調不良に備え、常備薬も見直しておくのをおすすめいたします。どうしてもつらい場合は、休日診療を行っている医療機関を調べたうえで受診しましょう。市区町村の広報誌やWEBサイトから調べられます。
年末年始の買い物をスムーズに行うコツ
年末年始の買い物をスムーズに行うコツを、いくつか紹介します。
- 日持ちするものなど早めに購入できるものは早めに手配しておく
- かさばるものを買う場合はちょっとずつ買うかネット通販を使う
- 食べ物・飲み物を買う際は冷蔵庫・冷凍庫の空きも考える
- 予算を立てて買い過ぎを防ぐ
- チェックリストを活用して抜け・漏れをなくす
年末に向けて他にも済ませておきたいことがたくさん
これまでに紹介した以外にも、年末にはお正月に向けて済ませておきたいことがあるはずです。やっておきたいことがたくさんありますが、慌てずひとつずつ済ませていきましょう。済ませておくと良いことをリストアップしました。
- 美容院・床屋に行く
- 手帳を購入する
- 現金を下ろしておく
- 石油ストーブを使っているなら灯油を買っておく
- 車にガソリンを入れておく
- 年末年始に家で読む本、漫画や見るDVD(動画配信サイト)を揃えておく
- リネン類や下着、歯ブラシ等の日用品を新調する
- 医療機関の休日を調べ薬の処方をしてもらう
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おわりに
年末年始はお正月、お歳暮、クリスマスなどさまざまな行事の準備を同時並行で進めていかないといけないうえに、何かと出費もかさみがちです。楽しく、すがすがしい気分で新年を迎えられるよう、チェックリストを使うなど、抜け・漏れのないように準備を進めましょう。また、本来は予算の範囲内でやりくりするのが望ましいですが、大きな臨時出費があった場合の備えもしておくと何かと安心です。ご家族の協力も得ながら、ひとつひとつタスクを片付けていきましょう。