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リースバックは銀行で取り扱いがある?おすすめの提携先リースバック会社と安心できる選び方

リースバックは銀行で取り扱いがある?おすすめの提携先リースバック会社と安心できる選び方
セゾンのくらし大研究 編集部

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資金調達の選択肢としてリースバックを考えている方には、できるだけ信用のある会社と取引をしたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんな方向けに、信用の高い金融商品を扱う銀行でリースバックはどのような扱いをされているのか、またリースバックについて安心して相談できる銀行や会社はどこなのかについてまとめました。
(本記事は2024年8月19日時点の情報です)

この記事を読んでわかること
  • 銀行でリースバックは直接取り扱ってはいないが、一部の銀行では他の会社と連携しリースバックの相談や紹介を行っている
  • 安心できるリースバック会社を自分で選ぶためには、各社の契約内容や見積額、過去実績や得意エリアを比較する必要がある
セゾンのリースバック
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【注意】リースバックは銀行で直接取り扱っていない

【注意】リースバックは銀行で直接取り扱っていない

結論から言うと、リースバックは銀行では直接取り扱っていません。これは銀行法(12条など)で銀行の営むことができる業務が指定されており、不動産業がこれには含まれないためです。

令和3年に改正銀行法が公表された際にも、銀行等は引き続き不動産業には参入できないと金融庁のパブリックコメントで明確化されています。

但し、リースバック会社と提携している銀行はある

ごく一部の銀行ではあるものの、リースバック会社と提携する、もしくは銀行本体ではなくグループ会社でリースバックサービスを取り扱うケースが存在します。どちらの場合でも銀行の窓口で相談を受けることができます。

銀行が実施しているリースバック関連の業務

銀行が取り扱うリースバック関連業務は主に以下の2つです。

  • 住宅ローン完済の相談
    住宅の売却額を住宅ローンに充てても完済できない場合、リースバックを行うことができません。銀行ではリースバックに向けて住宅ローンが完済できるよう、完済手続きの相談を行うことができます。
  • リースバック会社の紹介
    まとまった資金を用意したい場合の選択肢として、銀行と提携しているリースバック会社を紹介されることがあります。紹介されるリースバック会社は銀行から信用を得ていることになるため、安心してリースバックサービスを利用することができます。

リースバック会社と連携している銀行例

リースバック会社と連携している銀行例

リースバック会社と連携している銀行はごく少数ですが存在します。

ここではリースバック会社と連携する、以下の銀行を3つ紹介いたします。

  • 七十七銀行(宮城県)
  • 福島銀行(福島県)
  • 常陽銀行(茨城県)

七十七銀行(宮城県)

七十七銀行は1878年に創業された、宮城県仙台市に本店を構え144店舗を展開している銀行です。2021年から株式会社セゾンファンデックスとの業務提携を行っており、リースバックサービスとして「セゾンのリースバック」を紹介する業務を行っています。

「人生100年時代」に備え、金融老年学と呼ばれる学問の知見を生かした取り組みを積極的に進めている銀行です。

福島銀行(福島県)

福島銀行は1922年に創業された、福島県福島市に本店を構え57店舗を展開している銀行です。2020年に東北地方の金融機関として初めてSBIスマイル株式会社との業務提携を結びました。顧客向けにSBIスマイル株式会社が提供するリースバックサービス「ずっと住まいる」を紹介する業務を行っています。

常陽銀行(茨城県)

常陽銀行は1935年に創業された、茨城県水戸市に本店を構え国内に184店舗を展開している銀行です。

業務提携先である株式会社セゾンファンデックスと香陵住販株式会社のリースバック商品の紹介を行っています。またリースバックと似た金融商品として「常陽リ・バース60」と呼ばれる、60歳以上の方が対象のリバースモーゲージを取り扱っています。

リースバックを取り扱っている会社4選

リースバックを取り扱っている会社4選

ここではリースバックを取り扱う代表的な会社を4つ紹介いたします。各社が大事にしている特徴はそれぞれ異なるため、自分が求めている条件をどの会社が持っているか、探しながら読み進めてみましょう。

セゾンファンデックス「セゾンのリースバック」

株式会社セゾンファンデックスが運営する「セゾンのリースバック」は、問い合わせから最短即日で買取価格の見積もり、最短2週間で契約完了と、非常にスピーディーな対応力を持ちながらも、クレディセゾングループで培ってきたブランド力と信頼があるため、安心して手続きが受けられるのが強みです。

また契約前ではリースバックに必要な事務手数料や調査費用などの費用が無料になっており、契約後ではホームセキュリティやハウスクリーニングなど充実したサービスを利用することができます。問い合わせてから契約、リースバック後のお付き合いに至るまで、手厚いサポートが揃ったサービスです。

【主な特徴】

  • 対応が非常にスピーディー
  • 安心のクレディセゾングループのブランド力
  • 事務手数料や調査費用などの諸費用が無料
  • 契約後の充実したサービス

セゾンのリースバックの詳細はこちら

セゾンのリースバック
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SBIスマイル「ずっと住まいる」

SBIスマイル株式会社が運営する「ずっと住まいる」は、SBIグループの資金力を生かして金銭面で高い信用を得ていることが売りのサービスです。具体的には迅速に資金を確保できること、家賃の変動がないこと、料金体系に透明性があることを保証しています。また物件の現地調査は一級建築士が行うため、安心して査定を受けることができます。

【主な特徴】

  • SBIグループの資金力
  • 家賃変動なし
  • 一級建築士による建物調査
  • 透明性のある料金体系

インテリックス「あんばい」

株式会社インテリックスが運営している「あんばい」は、金銭面でのサポートが充実しています。リースバックにより支払いの必要がなくなる固定資産税、管理費・修繕積立金に加え、相談、見積もり、再契約手数料、敷金、礼金が無料です。また、賃貸借契約が成立してから2ヵ月間の家賃が無料となっており、こちらも経済的負担を軽減してくれる嬉しいサービスです。

【主な特徴】

  • リースバック関連の7種類の費用が0円
  • 2ヵ月のフリーレント

ハウスドゥ「ハウス・リースバック」

株式会社And Doホールディングス(旧株式会社ハウスドゥ)が運営する「ハウス・リースバック」は、不動産フランチャイズとして全国700店舗のネットワークを展開していることが強みです。また、賃貸期間を希望どおりに設定できること、契約成立から自宅の売却金の現金化まで最短5日と短期間であること、区分マンションの取り扱いも可能なことから、高い顧客満足度を獲得しています。

【主な特徴】

  • 全国展開の安心ネットワーク
  • 希望どおりの賃貸期間
  • 現金化まで最短5日
  • 区分マンションの取り扱いが可能

そもそもリースバックとは?仕組みやメリットなどをおさらい

そもそもリースバックとは?仕組みやメリットなどをおさらい

リースバックとは、自宅をリースバック会社に売却すると同時に自宅に対して賃貸借契約を結ぶことで、自宅を売りながら賃貸として住み続けることのできる仕組みのことを指します。

自宅をリースバックするメリット

【まとまった資金を作れる】
リースバックでは自宅を一度売却する際に、売却した分の金額を受け取ることができます。これによりまとまった資金が手に入り、急な資金ニーズに対応することができます。

【住環境を変えずに住み続けられる】
リースバックでは住宅の売却後に結ぶ賃貸借契約により同じ住宅を継続して利用できます。これにより、住環境を変えずに安定感のある生活を維持することができます。

自宅のリースバックで考えられるデメリット

自宅の売却額が安くなりやすい】
リースバックでは不動産会社が家賃の利回りを重要視しているため、住宅の買取価格が一般的な買取価格の70%前後程度になることが多く、売却額としては低くなる傾向にあります。

【家賃を支払う必要がある】
自宅の売却後は賃貸借契約に切り替わるため、自宅に対して家賃が発生することになります。そのため長い期間同じ住宅に住み続ける場合には、家賃が居住者にとって経済的に負担となる可能性があります。またリースバックの家賃は必ずしも居住者に不利にはなりません。多くの場合、周辺相場と同等か、場合によってはやや高めに設定されることもあります。

【将来的に住宅の資産価値が上がる可能性を失う】
リースバックの売却額は不動産の時価に依存するため、市場の変動や地域の発展により住宅の資産価値が上昇する可能性がある場合、その上昇分の価値を受け取る機会を失うことになります。

リバースモーゲージとの相違点

リバースモーゲージは、主に高齢者が自宅を担保に資金を借入し、契約者が亡くなられた際に担保していた自宅を売却することで借入金を返済する仕組みです。主な違いは以下の表のとおりです。

リースバックリバースモーゲージ
年齢制限なしあり(高齢者対象)
受け取る金銭の出所住宅の売却金融資
金銭の受け取り方法一括分割
住宅の所有権が移転するタイミング住宅の売却時契約者が亡くなられた時

安心できるしっかりとしたリースバック会社の選び方

安心できるしっかりとしたリースバック会社の選び方

先ほど紹介したようにリースバックを扱う会社は複数存在します。ここでは数あるリースバック会社から自分が安心して取引をできるような会社を選ぶために重要なポイントを紹介します。

各社の契約内容を比較する

リースバック会社で紹介した各社の特徴がそれぞれ異なるように、各社が提示するリースバックの契約内容も異なる場合がほとんどです。自分がどの条件を大事にしていて、どの会社の契約が一番自分と合っているのか、契約後に後悔しないためにもしっかり確認しましょう。特に以下の項目は後々のトラブルの原因にもなりやすいため、重点的に目を通しましょう。

  • 買取価格
  • 家賃
  • 賃貸借契約期間
  • 手続きに必要な費用
  • その他付帯条件

複数社にリースバックの見積もりを出してもらう

多くの会社ができるだけ良い見積もりを提示しようとするとはいえ、1社目からいきなり完璧な契約内容を提示されることは中々ないものです。情報収集という意味合いも込めて、できるだけ複数の会社に見積もりを出してもらうようにしましょう。

多くの会社で無料の相談窓口が用意されているため、有効活用して自分に合う条件を探していきましょう。

またリースバックは不動産取引と賃貸借契約を組み合わせた仕組みであり、高額な資産を扱う取引である以上、顧客から不当な利益を得ようとする悪徳な事業者が潜んでいる可能性も否定できません。複数の会社に見積もりを出してもらえれば、比較を行うことで悪徳な事業者を避けられる可能性も高まります。

過去実績や得意なエリアを確認

リースバックの過去実績を豊富に持っている会社ほど、取引においても信用のできる会社といえます。またリースバックを取り扱う会社の中でも、各社の拠点や規模によりどのエリアを得意としているかは異なります。

必ずとは言い切れませんが、自分が住んでいる地域で実績を多く挙げている会社ほど、自分が求める条件に合う契約内容を提示してくれる可能性が高いです。

過去実績や各社拠点は各社のWEBサイトに掲載されていることが多いため、ご利用の際は各社のWEBサイトを確認してみてはいかがでしょうか。

現場担当者との相性が悪くないか

リースバックは住宅の売却後も、賃貸借契約でリースバック会社と長くお付き合いのある取引です。そのため担当者との相性は案外侮れません。契約が成立してからも担当者と長くやっていけそうかという観点も、可能であればチェックしておきましょう。

おわりに

本記事ではリースバックが銀行では直接扱われていないことを確認しました。しかし、リースバック会社と連携して紹介を行っている銀行があったり、金融機関のグループ会社や不動産フランチャイズとしてのブランド力がある会社がリースバックを展開していたりなど、安心してリースバックを行える場所はちゃんとあります。自分の納得できる条件でリースバックを行うためにも、こうした場所は積極的に活用しましょう!

【貸付条件一覧】セゾンファンデックス

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