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秋は抜け毛が増える?頭皮ケアでしっかり予防を

秋は抜け毛が増える?頭皮ケアでしっかり予防を
セゾンのくらし大研究 編集部

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一年のうち、最も抜け毛が増える季節が秋です。髪は通常1日に50~100本程度抜けますが、秋になると200本以上が抜け落ちてしまうといわれています。本記事では髪の生え変わりのメカニズムを紹介すると共に、秋に抜け毛を必要以上に増やさないためにできる対策をご紹介します。

髪の生え変わりとメカニズム

髪の生え変わりとメカニズム

人間の髪は、日々成長と生え変わりを繰り返しています。髪には寿命があるので、ある程度成長し続けた髪は自然と抜け落ち、数ヶ月ほどすると再び新しい髪が生え、しばらく伸び続けた後に再び脱毛します。この一連の流れをヘアサイクル(毛周期)と呼び、ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期の3つに分けられます。3つの段階を詳しくご紹介します。

成長期

ヘアサイクルでは、髪が太く長く成長する期間のことを成長期と呼びます。日本人の健康な成人の場合、髪の本数は平均10万本といわれていて、内80〜90%程度を成長期の髪が占めます。男性の場合は3〜5年、女性は4〜6年ほど成長期が続くといわれています。女性の方が成長期が長いのは、女性ホルモンには髪の成長を促す作用があるためです。 

退行期

成長期の次に訪れる退行期とは、髪の成長が止まり、毛根が収縮し始める時期です。 成長期と異なり、徐々に細く弱くなっていく状態のため、寿命が近づくと2〜3週間ほどでシャンプーや手ぐしなどで力を入れずとも髪は自然と抜け落ちます。退行期の割合は髪全体の約1%ほどを占めています。

休止期

毛周期のラストに訪れるのが、細胞分裂の機能が完全に停止した休止期です。古くなった髪が抜け落ちる期間であり、次の髪をつくる準備段階のステージに当たり、3〜4ヶ月は髪が生えない状態が続きます。休止期の割合は全体の10〜20%程度で、時間の経過とともに再び成長期へと移行していきます。 

秋に抜け毛が増えるのはなぜ?

秋に抜け毛が増えるのはなぜ?

正常なヘアサイクルが保たれていれば、髪の寿命は3〜6年程度と言われています。休止期に入った髪は毎日50〜100本程度抜けるのが一般的で、全く心配する必要はありません。

しかし秋になると、夏に蓄積されたさまざまなダメージを原因に、1日に200本以上の髪が抜けることもあり、ケアの見直しが必要です。夏から秋にかけて増える抜け毛の原因と注意点について、見ていきましょう。

夏に受けた紫外線ダメージ

まず最初に考えられるのが夏に受けた紫外線のダメージです。紫外線は髪表面のキューティクルを傷つけるだけでなく、内部構造にまで影響を及ぼし、そのままの状態で放置すると抜け毛はもちろん、パサつきや枝毛の原因となってしまいます。また、強い紫外線が頭皮にもダメージを与え、頭皮が乾燥して炎症を引き起こすと、髪の成長が妨げられ抜け毛が増加します。

夏に蓄積した毛穴の皮脂汚れ

夏は汗や皮脂による頭皮の汚れが多くなる季節です。頭皮の毛穴に皮脂が詰まると、髪の成長を妨げ、抜け毛の原因になることがあります。

毎日の洗髪で頭皮の毛穴に詰まった皮脂をしっかり取り除き、秋にダメージを持ち越さないことが大切です。

夏のダメージによるヘアサイクルの乱れ

ヘアサイクルは外的・内的ダメージの影響を受ける傾向にあるため、夏の疲れが蓄積した秋は乱れやすい時期です。夏バテからの食欲低下や寝苦しさによる睡眠不足などもヘアサイクルに影響を与えます。

夏の疲れによる自律神経の乱れ

外気の暑さとエアコンが効いた室内の温度差が激しい夏は、自律神経が乱れやすい時期です。自律神経が乱れると、頭皮の血行不良が起こりやすく、毛根に栄養がいき渡らないため抜け毛の原因となります。

秋の抜け毛を予防する方法

秋の抜け毛を予防する方法

抜け毛が多少増える分には気にする必要はありませんが、明らかに以前よりも大量に抜けるようになっていたり、髪自体が細く短くなったりしている場合は、注意が必要です。なぜなら原因を放置すると、白髪や、フケ、かゆみ、パサつきなどさまざまなトラブルに発展する可能性があるからです。深刻化する前に適切なケアを始めましょう。

日傘や帽子で紫外線対策をする

強い紫外線から頭皮や髪を守るためには、日傘や帽子などでできるだけ髪を紫外線に直接晒さないようにすることが大切です。最近では残暑も厳しく、10月に入っても異例の暑さが続くことがあるため、暦の上では秋に入っても紫外線対策をきちんと習慣にしましょう。

洗髪と保湿で頭皮環境を整える

頭皮に余分な皮脂や汚れが詰まっていると、髪の成長を妨げます。そこで、シャンプーをする際には指の腹を使って、丁寧に頭皮を洗うようにしましょう。この時、湯船に浸かって毛穴を開かせるようにしてからシャンプーをすると、皮脂や汚れが落ちやすくなります。

また、専用ローションや育毛剤を用いた保湿ケアによって、うるおいと弾力のある頭皮を保つことも有効です。頭皮が水分を保つことで、乾燥による抜け毛のリスクを軽減することができます。

頭皮の血行を促進させる

頭皮の血行を促すことは、頭皮の環境を整えるサポートとなり、結果として抜け毛を防ぐことができます。そのためには血流を良くしておくことが重要で、血行を促すマッサージやお風呂に浸かって身体を温めるのも有効な選択肢です。また、頭皮ケアブラシを使い、心地良いと思える強さで頭皮に圧をかけるのもおすすめです。

髪の成長に必要な栄養素を積極的に摂る

髪の成長には多くの栄養素が必要です。栄養不足が続くと髪は弱くなり、抜け毛のリスクが高まります。髪の80%はケラチンと呼ばれる、各種アミノ酸が結合してできたタンパク質で構成されているため、タンパク質を積極的に摂ることが大切です。

タンパク質を摂ると体内でアミノ酸に分解され、再びタンパク質に再構成されます。体内で生成できない必須アミノ酸も髪の生成に必要なので、食べ物から摂取するしかありません。必須アミノ酸は、肉・魚・乳製品の動物性タンパク質にバランスよく含まれています。

もちろんタンパク質とアミノ酸だけを摂取すればいいというわけではありません。細胞分裂を促すためにはビタミンBや亜鉛などのビタミン・ミネラルが必須です。バランスのよい食事を心がけ、サプリメントなどを併用するのもおすすめです。

今日から実践!5分でできる頭皮マッサージ

今日から実践!5分でできる頭皮マッサージ

抜け毛対策にマッサージはおすすめです。凝り固まった頭皮を柔らかくほぐし、健やかな髪が育つ土壌へ導くことで抜け毛を予防することができます。仕事の合間のリフレッシュにもおすすめですが、身体全体が温まって血行がスムーズになったお風呂上がりに行うと、さらに効果的です。

STEP1

頭頂部を両手の指の腹でジグザクに交差させながら、額のシワを伸ばすようなイメージで、心地よいと感じる程度に圧をかけながら頭皮をもみほぐします。

STEP2

両手の中指の腹を用い、耳の上に圧をかけながら、ゆっくりと上に向かって引き上げます。

STEP3

髪を後ろで一つにまとめ、何度かにかけて頭皮に対して垂直にひっぱって血行をスムーズに促します。髪が短い方は、髪をつかんで引っ張ることで同じ効果が得られます。

STEP4

側頭部を掌の膨らんだ部分で圧迫しながら、リフトアップを意識して上に引き上げます。

いずれのSTEPも、頭皮に爪を立てることなく、心地良いと感じる程度の圧をかけながら、ゆっくり行いましょう。頭皮の血流が促され、髪が生えやすい土壌へと導かれます。

まとめ 頭皮ケア+αで健やかな髪を生む土壌づくりを

まとめ 頭皮ケア+αで健やかな髪を生む土壌づくりを

日々紫外線に晒されている頭皮は、実は多くの人がトラブルを抱えている部分です。特に夏の終わりには、頭皮が紫外線のダメージを強く受けています。気が付かずにトラブルをそのままにすると、頭皮が凝り固まって血行不順を起こし、秋になって抜け毛を始めとするトラブルの原因になってしまうことも。原因を根本から断つためのひとつの手段として、ぜひ頭皮ケアを意識したセルフケアを習慣にしてみてください。

また、気になる症状がある場合は一人で抱え込まず、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが肝心です。抜け毛の原因によっては、投薬治療やメンタルケアが解決してくれることもあります。抜け毛を心配するあまりストレスを感じるのは本末転倒で、髪の成長のためにもよくありません。

今の髪のためにも、未来の髪のためにも、頭皮という土壌を健やかに整えておくことが重要です。洗髪やブラッシングなどの際に頭皮の存在を意識することが、抜け毛対策の大きな一歩です。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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