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50歳からのシンプルな暮らしとは?ミニマムに暮らす方法を解説

50歳からのシンプルな暮らしとは?ミニマムに暮らす方法を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

50歳を迎え、生活をシンプルにすることに興味を持つ方が増えています。多くの物や予定に囲まれる日々から一歩離れ、自分にとって本当に大切なものだけに囲まれた暮らしを選ぶことで、心にゆとりが生まれ、老後の不安も軽減されるでしょう。シンプルな生活は、心身の健康や生活の質を高める効果も期待できます。
本記事では、50歳から始めるシンプルな暮らしのメリットと具体的な方法、さらに断捨離や終活も併せた新しいライフスタイルについて解説します。

この記事を読んでわかること
  • 50代は子育てが一段落してライフスタイルが変化する時期であり、シンプルな暮らしを始めるのに適した年代である
  • シンプルな暮らしを始めることで、老後の経済的不安の軽減、時間的余裕の創出、物の管理の簡素化など、具体的なメリットが得られる
  • シンプルな暮らしを実現するためには、買い物を減らす、断捨離をする、食生活を見直すなど、具体的なステップを踏んで進めていく必要がある
  • 断捨離は物を全て出す、判断する、保留品を再整理するという3段階で進めることで、効率的に物を整理できる
ひとりのミカタ
ひとりのミカタ

50歳からのシンプルな暮らしとは

50歳からのシンプルな暮らしとは

50歳からのシンプルな暮らしとは、必要最低限の物だけを残して快適に過ごす生活スタイルのことです。単に物を減らすことではなく、自分らしい暮らしを見つめ直し、心にゆとりある日々を実現することを目指します。

50代は、子育ての手が離れ家族構成が変化する時期であり、シンプルな暮らしを始めるのに最適な年代といえます。心境の変化が訪れやすいこの時期に、これまでの生活を振り返り、物や習慣を見直すことで、新しい生き方を見出せます。特にバブル期を経験した世代は、消費意欲が高く物が溢れがちです。そのため、50代でシンプルな暮らしを意識することで、老後に向けて身も心も整理整頓でき、より充実した人生を送ることができるでしょう。

50歳からのシンプルな暮らしがもたらすメリット

50歳からのシンプルな暮らしがもたらすメリット

シンプルな暮らしを始めると、思いがけない喜びや発見に出会えます。物を減らすことは、単なる片付けではなく、人生をより豊かにする第一歩となります。

以下では、50代からシンプルな暮らしを始めることで得られる具体的なメリットを解説します。

老後のお金の不安を減らせる

シンプルな暮らしは、家計の健全化に大きく貢献します。物を必要最小限に抑えることで、不要な買い物が自然と減少し、無駄な出費を防ぐことができます。また、所持品を把握しやすくなるため、同じものを重複して購入してしまうような失敗も避けられます。

さらに、衝動買いや「安いから」という理由だけでの購入も減少するため、家計の無駄を大幅にカットできます。このように浮いた費用を貯金に回すことで、より安定した老後の資金計画を立てることができます。

持ち物の管理が楽になる

必要最小限の物だけを所持することで、日常生活における物の管理が格段に楽になります。収納スペースに収まる程度の物だけを残すことで、部屋が散らかりにくくなり、整理整頓の手間も大幅に削減できます。

また、物の場所が把握しやすくなるため、探し物に費やす時間も減少します。収納スペースに余裕があることで、残した物を大切に扱えるようになり、物を長く使用することができます。

時間に余裕が持てる

シンプルな暮らしを実践すると、日々の生活に時間的なゆとりが生まれます。物が少なくなることで、掃除や片付けにかかる時間が大幅に短縮されます。また、物を移動させたり、どかしたりする手間も省け、家事全般の効率が上がります。買い物に費やす時間も必要な物に絞られることで減少します。

このように生まれた時間的余裕は、自分の趣味や家族との時間など、より価値のある活動に充てることができます。

人生の目標が明確になる

シンプルな暮らしは心の整理にもつながります。物を厳選する過程で、自分にとって本当に必要なものが明確になり、大切にしたい価値観も自然と見えてきます。余計な物や執着を手放すことで、自分が本当にやりたいことや、これからの人生で実現したい目標が浮かび上がってきます。

50代という人生の転換期に、物理的な整理を通じて自分の生き方を見つめ直すことで、より充実した後半生を送ることができます。

リラックスできる

すっきりとした空間で過ごすことは、心の安らぎをもたらします。物が少ない環境では視覚的な情報量が減るため、心が落ち着きやすくなります。

また、自分の好きな物だけを残すことで、より心地よい空間を作ることができます。掃除が行き届いた清潔な部屋は、心からくつろげる場所となり、日々の疲れを癒すことができます。シンプルな暮らしによって作られる空間は、まさに心の sanctuary(聖域)となるのです。

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50歳からのシンプルな暮らしの始め方

50歳からのシンプルな暮らしの始め方

シンプルな暮らしは、一朝一夕には実現できません。しかし、50代という人生の転換期に少しずつ習慣を変えていくことで、自然と身についていきます。

ここでは、シンプルな暮らしを始めるための具体的な方法をご紹介します。無理なく継続できる方法から、徐々に取り入れていきましょう。

買い物を減らす

買い物は慎重に検討することから始めましょう。新しい物を購入する際は、「本当に必要か」「今ある物で代用できないか」という視点で見極めることが大切です。特に50代は、これまでの消費習慣が染み付いている世代です。

衝動買いを避け、必要な物だけを厳選して購入する習慣をつけることで、余計な出費を抑えることができます。また、一度手に入れた物は大切に使い、長く愛用することを心がけましょう。

家にある品物を手放す

断捨離を始める際は、まずクローゼットや収納棚など、片付けやすい場所から始めましょう。物をすべて取り出し、「要・不要・保留」の3つに分類します。

1年以上使用していない物や、劣化して使えない物は思い切って手放すことをおすすめします。迷う物は保留にして、1ヶ月後に再度検討するという方法も効果的です。大切なのは、収納スペースに収まる量だけを残すという基準を持つことです。

体にいい物を食べる

シンプルな暮らしは、食生活の見直しも含みます。体に良い食材を選び、シンプルな調理方法で栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。食材のストックは必要最小限に抑え、新鮮なうちに使い切ることを意識します。

必要以上の食材を買い込まないことで、食品ロスを減らすことができます。また、シンプルな食生活は健康維持にもつながり、医療費の削減にも効果的です。

なるべくお金を使わない

お金を使わない工夫をすることで、より豊かな暮らしが実現できます。今ある物を活用し、代用できる物は新たに購入しないようにしましょう。

また、不要になった物は売却して収入にすることもおすすめです。買取専門店を利用すれば、手間をかけずに処分と収入を得ることができます。このような工夫を重ねることで、より効率的な資産管理が可能になります。

小さな幸せを大切にする

シンプルな暮らしの真髄は、物やお金に頼らない幸せを見出すことです。日々の暮らしの中で感じる小さな喜びに目を向け、それを大切にする心を育てましょう。

家族との団らん、趣味の時間、心地よい空間での読書など、お金をかけずとも充実した時間を過ごすことができます。物を減らすことで見えてくる本当の豊かさを、心ゆくまで味わいましょう。

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断捨離でかなえる50歳からのシンプルな暮らし

断捨離でかなえる50歳からのシンプルな暮らし

50代からの断捨離は、老後に向けた生活の整理整頓として大きな意味を持ちます。しかし、長年積み重ねてきた物を整理するのは簡単ではありません。

ここでは、50代の方が無理なく断捨離を進めるための具体的なステップをご紹介します。一つひとつのステップを丁寧に進めることで、シンプルな暮らしを実現できるでしょう。

片づける場所の物をすべて出す

断捨離の第一歩は、片づける場所の物をすべて出すことから始まります。クローゼットの上段や、キッチンの引き出しなど、比較的狭い範囲から着手すると、作業がスムーズに進みます。物が入っているままでは、奥に何があるのか把握できず、要・不要の判断も難しくなってしまいます。

特に50代は、物が多く溢れがちな世代です。長年使っていない調味料や、サイズが合わなくなった洋服など、気づかないうちに収納スペースを占領している物が数多くあるでしょう。それらを一度すべて取り出すことで、自分の所有物を正確に把握できます。

また、体力的な負担を考慮し、一度に広範囲を手掛けるのではなく、一カ所ずつ順番に進めることをおすすめします。次に片づける場所は、最初に手をつけた場所の近くを選ぶと、作業の流れを途切れさせることなく継続できます。時間をかけると疲れて集中力が続かないため、決めた場所の物は一気に出し切ることを心がけましょう。

出した物を必要かどうか判断する

取り出した物は、「要・不要・保留」の3つに分類していきます。空き箱や段ボールを用意し、3つの分類ボックスを作ると効率的に作業を進められます。要として残す物は「ほぼ毎日使用している」「今後使う可能性が高い」ものに限定します。一方、不要とする物は「今後使う予定がない」「劣化して使えない」などの基準で判断します。

判断に迷う物は「保留」に分類します。迷う物について長時間考え込むと、作業の進行が滞ってしまいます。いったん保留として横に置き、次の物の判断に移ることで、テンポよく整理を進めることができます。また、「もったいない」という気持ちから手放せない場合は、買取専門店の利用も検討してみましょう。不用品を売却することで、新たな収入につながる可能性もあります。

さらに、収納スペースに入る量だけを残すという基準を設けることも効果的です。床に物を置かないことを意識し、収納できる量を超えないように心がけましょう。お気に入りの物だけを厳選して残すことで、より大切に扱えるようになり、物を長持ちさせることにもつながります。

時間をおいて保留品を再度整理する

保留に分類した物は、1ヵ月程度の時間を置いてから、もう一度整理します。この期間を設けることで、その物が本当に必要かどうかを冷静に判断できるようになります。時間をおくことによって、愛着や思い入れにとらわれすぎず、客観的な視点で物と向き合えるようになるのです。

特に、「使用頻度は低いが手放すにはもったいない」と感じた物は、この1ヵ月の間に実際に使用機会があったかどうかを振り返ってみましょう。使う機会がなかった物は、今後も使用する可能性は低いと考えられます。1年以上使っていない物は、基本的に手放す方向で検討するとよいでしょう。

また、保留品の再整理は、最初の断捨離の経験を活かせる良い機会です。一度整理を経験していることで、要・不要の判断基準がより明確になっているはずです。この時点で必要と判断した物は、収納場所を決めて大切に保管しましょう。このように段階を踏んで整理することで、後悔のない断捨離を実現できます。

50歳からのシンプルな暮らしと併せて考える終活

50歳からのシンプルな暮らしと併せて考える終活

シンプルな暮らしを目指す50代は、同時に終活を始めるのに適した時期です。物を整理し、生活をシンプルにしていく過程で、自然と人生を振り返り、これからの生き方を考えるきっかけとなります。

ここでは、シンプルな暮らしと終活を組み合わせることで得られるメリットと、具体的なサポートサービスについて解説します。

50代は終活を始めるのに適した時期

50代は、終活を始めるのに最適な時期です。まだ気力や体力が充実しており、計画的に準備を進められる年代だからです。シンプルな暮らしを目指して断捨離を行うことは、終活における老前整理としても有効です。

不要な物を整理することで、万が一の際に家族への負担を軽減できます。また、物を見直す過程で、自分の価値観や大切にしたいものが明確になり、これからの人生をどう生きていきたいかを考えるきっかけにもなります。50代のうちから終活を意識することで、より充実した老後を送ることができるでしょう。

終活サポートの利用も検討してみては

終活は一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることをおすすめします。特に、子どもが独立して夫婦二人暮らしになった方や、おひとりさまの方は、将来への不安を感じることも多いでしょう。

そんな時、終活サポートや身元保証サービスを利用することで、老後の不安を大きく軽減できます。専門家のアドバイスを受けながら、計画的に終活を進めることで、より安心して生活を送ることができます。

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特に65歳までの方限定の「エントリープラン」は終活を考えはじめた50代の方が、必要なときに必要なサービスだけを依頼できます。入会金や年会費の負担を抑えたシンプルな暮らしを支える会員プランです。

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おわりに 

50歳からのシンプルな暮らしは、心豊かな人生を送るための新しい選択肢となります。物が溢れがちな現代社会において、必要なものを見極め、シンプルに暮らすことは、経済的にも精神的にも大きなメリットをもたらします。50代という人生の転換期に、断捨離を通じて物を整理し、終活も視野に入れた生活を始めることで、より充実した老後を過ごすことができます。シンプルな暮らしを通じて、本当に大切なものを見つめ直し、新たな生きがいを見出すことができるでしょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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