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「美しさは、小さな気遣いの積み重ね」レインボー・池⽥直人さんが語る美容に目覚めたきっかけ

「美しさは、小さな気遣いの積み重ね」レインボー・池⽥直人さんが語る美容に目覚めたきっかけ
セゾンのくらし大研究 編集部

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お笑い芸⼈としてだけでなく「美容系 Youtuber」としても⼈気がある、レインボー・池⽥直人さん。「⽇本化粧品検定 1 級」を取得し、自身のコスメブランド「makeumor(メキュモア)」を立ち上げています。

テレビやラジオなどさまざまなメディアで活躍する中、YouTube登録者数148万人を誇る『レインボーコントチャンネル』でも毎日コント動画をアップされています。忙しい毎日の中でも「美容は楽しいですよ」と話す池田さんですが、いつからどのようなきっかけで美容に興味を持ち、極めていかれたのでしょうか。お話をうかがいました。

《インタビュー》

レインボー 池田直人の画像

レインボー 池田直人

1993年生まれ、大阪府出身。2016年に相方のジャンボたかおと共に、お笑いコンビ「レインボー」を結成。2023年秋にはコスメブランド「makeumor(メキュモア)」を発売。自身のYouTube「レインボー池田直人の美しチャンネル」では、美容法やメイク術を発信している。

美容を始めたきっかけは「コント」

池田さんが美容に興味を持ち始めたきっかけから教えていただけますか?

これというきっかけがあったわけじゃなく、コントで女性役をやっていく中で徐々に美容にも興味を持った感じでしたね。

13年前にNSC(吉本興業の養成所)に入所したのですが、コントで女の子の役をしたところ先生たちにもウケて、「池田、女役いいぞ」と褒められて。ただ当時は「そうかなー?」くらいで、とくに美容に興味はなく、化粧とかもこだわっていませんでした。

ただ芸歴を重ねていくと「あれ?なんかなりきれてないな」と思うことが増えてきたんですよね。

美容を始めたきっかけは「コント」

女性役になりきれない?

そうです。

芸人をしながら大学に通って、深夜バイトもしていたので肌もボロボロ。ニキビもできて、肌荒れもしていたし、眉毛もつながっていました。

そんな状態で女性の役を演じてもなんか様にならなくて…。リアリティというか、女性ってもっと綺麗じゃない?と思って、まずは脱毛に行き始め、荒れた肌を整えようと美容クリニックで治療して、自分に合うスキンケア用品や化粧品を探していきました。

隠す化粧から、活かす化粧へ

今の池田さんからは、肌荒れしていた過去があったなんて、想像できないです。

肌荒れが酷かった時は、自分の顔も嫌だったのでSNSにも加工した写真ばかり上げてました。

コントで化粧をする時も、赤みを消すとかニキビを目立たなくするような「隠すこと」を考えていたので、コンシーラー使って、カバー力のあるファンデーションをどんどん重ねて…。でも重ねるほど肌に負担がかかるから、またニキビができてと負の連鎖が続いていったんです。

負の連鎖はどうやって乗り越えたのでしょうか?

2〜3ヵ月くらい肌治療に専念しました。 飲み物を変えたり、自分に合うスキンケア用品に変えたり、まずは肌をいい状態にしよう、って。

――負の連鎖はどうやって乗り越えたのでしょうか?

すごいですね!

きっかけはコントでしたけど、肌が変わるとメイクが楽しくなるんですよ。

今までニキビや肌荒れを隠すための化粧だったのが、活かす化粧に変わったというか。さらに綺麗に見せるためにどんなメイクをしようか?と、YouTubeや雑誌を読みながら研究していきました。あとは女性のメイクもよく見るようになったかな(笑)。

(ドキリッ!)お恥ずかしいです…。美容というとついつい「今日はいっか」ってサボってしまいたくなるのですが、池田さんが工夫していることはありますか?

基本「ながら」を意識しています。

僕自身がマルチタスクの方が落ち着く人間で(笑)。なにかしながら、美容のこともやるっていう方が性に合っているんですよね。

サプリとかスキンケア用品、パック、トマトジュース、日々のルーティンに組み込まれているものをどこでもパッと手にできるよう、リビング・寝室・お風呂場など、もう至る所に置いています。

肌悩みは「虫歯みたいなもの」

2023年秋には、コスメブランド「makeumor(メキュモア)」も立ち上げられました。コントのためにと始めた美容からブランドを立ち上げるまでの流れを教えてください。

劇場でコントをする機会が増えて、女の子の役をやって、男の子の役をやって、またメイクして女の子の役で…。と1日のうちに3〜4回メイクをする・落とすを繰り返すことが続いていました。肌に負担もかかるし、なかなか自分に合うものがなかったんですよね。

美容液も欲しいし、パックも欲しいし…と、いろんな思いがあったので「一緒に作ってもらえませんか?」と8社くらいに問い合わせして、立ち上げることになりました。

肌悩みは「虫歯みたいなもの」
池田さんがプロデュースするブランド「makeumor」では、美容液やフェイスマスク、クレンジングシートがラインナップ。ブランド名の由来は「Make Humor / Make you More」(公式HP:https://makeumor.com

え、池田さん直々にお問い合わせしたんですか?向こうの方も「ご本人っ!?」ってびっくりしたでしょうね。

はい(笑)。お笑い以外のことは初めてでしたが、面白かったです。

芸人仲間からは「何してんねん」と突っ込まれるかと思っていたのですが、「おもろいな!応援するわ」と言ってくれて励みになりました。あとファンの方からも「池田さんと一緒に綺麗になっている感じがします」と言っていただけて、すごく嬉しかったです。

素敵ですね! ファンの方もどんどん美しくなっていくのでは?

そうなんですよ! 「頑張りました」って報告してくれる女性もいらっしゃいます。カップルでいつも遊びにきてくれるファンの方の中には、男性も「池田さんのパック使っています」ってわざわざ報告に来てくれて、感動しましたね。

美しさが連鎖していますね。池田さんはお母様とも仲良しですが、お母様の反応は?

美容の話を良くするようになりました。母の日にオススメの美容クリニックを予約してあげたら、めっちゃ喜んでくれて。これまで以上にいろんな話ができるようになりましたね。

でも母親の世代って、流行の美容には敏感でも、自分の肌に合うものを使っていないケースも多くて。「そんなん使わんといてや!」と言いたくなるような、肌に合わないスキンケア用品や期限ギリギリのものを使っていたりするんです。あと、昔とお肌の悩みが変わっているのに、その悩みを受け入れられない人も多いような気がします。

(ドキリッ!)

まずはシワやシミなど、自分の肌が変わっていることを「認める」ことも大事だと思いますよ。

虫歯みたいなもんやと思うんです。虫歯って受け入れたくないじゃないですか?「まだ大丈夫」って思っているうちにどんどん悪化してしまうので、良くしたいと思ったら治療する。そのためにも、まずは「認める」ことが大事だと思います。

――(ドキリッ!)

でも、このままでいいんだ、って思っちゃう人もいますよね?

無理やり興味を持つことはしなくてもいいので、このままでいいならそれでいいんです。

でも自分の肌の悩みとか、老化に後ろめたさを感じているならそこを認める。認めた上でどうするかですね。

美しさは「気遣い」の積み重ね

では、「きれいになりたい」と思ったときに、意識すべきことはありますか?

美容は日々の積み重ねだということ。ちゃんと自分に向き合って、このスキンケア用品は合うな〜とか、お肌がいい感じに変わったな〜と思うものを続けていけばいいんです。

自分が楽しいって思えればいいですけど、「美しくなるために〇〇をやって!」と強制されるものでもありませんから。

最後に、池田さんが考える「美しさ」について教えてください。

うーん、「気遣い」でしょうか。

僕、お友達の家に行く時には新しい靴下を履くんです。あと歯医者さんも歯を磨いてから行きます。別にそのままでもいいんだけど、その心配りというか気遣いって、美しいなと思っているんです。

あと誰かが「美しくなろう」としていることに気づくのも大切だな、と。お互いに気遣いができることが美しさにつながっていくのかな? と思っています。

子どもとか孫とか「誰かのために美しくなりたい」って気持ちも、気遣いから始まっていると思うんですよね。自然と気遣いできるようになれたら、美しさもついてくると思いますよ。

――最後に、池田さんが考える「美しさ」について教えてください。

(取材・執筆協力=つるたちかこ 撮影=塩谷哲平 編集=ノオト)

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