更新日
公開日

賃貸と持ち家の割合を比較!それぞれに向いている人とは?

賃貸と持ち家の割合を比較!それぞれに向いている人とは?
セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

住居を確保するにあたり、賃貸と持ち家のどちらが良いか悩んでいる方も多いことでしょう。

一概にどちらが良いとは言い切れないため、割合やメリット・デメリットなどを比較しながらご自身に最適なのはどちらなのかを判断することが大切です。

この記事では、賃貸と持ち家の割合、割合に影響を与える要因、それぞれのメリット・デメリット、向いている方の特徴などを解説します。

この記事を読んでわかること
  • 全国的には持ち家の割合のほうが高い
  • 東京都では賃貸の割合が高く、高齢者は持ち家の割合が高い
  • 晩婚化や晩産化、核家族や単身世帯の増加のように賃貸市場にプラスの要因が多い
  • 賃貸は将来的な資産形成ができないので資産形成を希望する場合は持ち家がおすすめ
セゾンのリースバック
セゾンのリースバック

賃貸・持ち家それぞれの割合は?

賃貸・持ち家それぞれの割合は?1

賃貸・持ち家のどちらにすべきか悩んでいる方の中には、どちらの割合が多いか気になっている方も多いことでしょう。

比率に偏りが見られる場合、何らかのプラスの理由でそちらを選んだ方が多いという根拠になるので賃貸・持ち家を決める際の判断材料となります。

賃貸と持ち家の比率、高齢者の持ち家比率について詳しく見ていきましょう。

賃貸と持ち家の比率

総務省が発表した「平成30年住宅・土地統計調査」によると持ち家率61.2%、借家率35.6%という結果でした。

持ち家率は前回調査の2013年と比べて0.5ポイント低下したものの、60%前後で推移しています。借家率は前回調査よりも0.1ポイント上昇していますが、1973年の40.8%から年々低下しており、35%を割り込みそうな状況となっています。

全国的には持ち家率のほうが借家率よりも高いですが、東京都では以下のように持ち家率が借家率を下回っているのが現状です。

賃貸・持ち家それぞれの割合は?2

出典:東京都|住宅・世帯の概況 – 東京都の統計 結果の概要

東京都の賃貸率が高い背景として、地価が高く、住宅取得のハードルが高いことが挙げられます。

高齢者の持ち家率は?

60代の高齢者の持ち家率は、どのように推移しているのでしょうか。同調査によると、65歳以上の世帯員のいる主世帯では、持ち家率は82.1%、借家率は17.8%という結果でした。

また、高齢者のいる世帯について高齢単身世帯をピックアップした結果は以下のとおりです。

賃貸・持ち家それぞれの割合は?3

出典:総務省|平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概 要

高齢者がいる世帯では、借家の割合が緩やかに低下しています。高齢者のいる世帯では、借家よりも家の購入割合が高いことが分かります。持ち家と賃貸のどちらがお得なのかについては以下の記事もご覧ください。

賃貸と持ち家の割合に影響をおよぼす要因

賃貸と持ち家の割合に影響をおよぼす要因

土地や建物価格が下がった場合、持ち家を購入しやすくなります。そのため、リーマンショック時に住宅価格が大きく下落した際は持ち家率が上昇したと考える方もいるかもしれませんが、持ち家率はほとんど変動しませんでした。

賃貸と持ち家の割合に影響をおよぼす要因は何なのでしょうか。影響をおよぼす要因として、以下の4つが挙げられます。

  • 晩婚化や晩産化などで働き方やライフスタイルが変化している
  • 単身世帯や核家族が増加している
  • アフターコロナの情勢や都市部を中心に土地価格が変動している
  • カスタマイズやDIY対応の賃貸住宅が増加している

それぞれの要因を詳しく解説します。

晩婚化や晩産化などで働き方やライフスタイルが変化している

昨今は晩婚化や晩産化などで働き盛りといわれる年代が上昇しました。その結果、結婚や出産を機に持ち家を購入するタイミングが遅くなっています。

また、転職や昇進、職場の移動などは収入や職の安定に影響を与える要因です。30代はキャリアの転機を迎える重要な時期であり、30代前半で住宅を購入するリスクを避け、賃貸を選択する傾向にあります。

こうした生活様式の変化が若年層の持ち家率の低下につながっていると考えられます。

単身世帯や核家族が増加している

少子化によって人口は減少傾向にありますが、世帯数は増加傾向にあります。その理由は、核家族や単身世帯が増加しているためです。

単身世帯や核家族は転職や転勤などで住まいを頻繁に変更することが多く、持ち家を購入するよりもライフスタイルの変化に対応しやすい賃貸のほうが適しています。

また、若年層は経済的負担を回避する方が多いです。特に単身世帯はその傾向が強く、賃貸市場では核家族や単身世帯のニーズが高まっています。

アフターコロナの情勢や都市部を中心に土地価格が変動している

都市部を中心に交通の利便性の高い人気住宅地では、地下が高止まりしています。この状況下では、特に都市部のファミリー層を中心に地価の手ごろな郊外以外は住宅の取得が困難です。結果として、都市部での賃貸需要が高まり、持ち家率が低下する要因となっていると考えられます。

また、ステイホームを強いられたコロナ禍が明け、リモートワークの普及で柔軟な住まいの選択肢が求められるようになりました。

持ち家に縛られることを避ける傾向が強まり、2024年は持ち家の需要が低下し、借家率が上昇する傾向が見られます。

カスタマイズやDIY対応の賃貸住宅が増加している

賃貸住宅は自由度が低く、住まいに個性を求めることができませんでした。しかし、カスタマイズやDIYに対応した賃貸住宅が増加しました。

このようなカスタマイズやDIYに対応した賃貸住宅の増加は居住者の満足度を向上させ、賃貸市場の需要を後押しします。一方、持ち家市場は賃貸でも自分の好みに合わせた空間づくりが可能になり、賃貸の生活を続ける方が増加するため、持ち家市場に対する需要を減少させる要因となります。

持ち家・賃貸でお悩みは以下の記事もご覧ください。

賃貸住宅で生活するメリット・デメリット

賃貸住宅で生活するメリット・デメリット

自分に合った住居を選択するためには、賃貸・持ち家のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。

まずは賃貸住宅で生活するメリット・デメリットを詳しく説明します。

メリット

賃貸住宅で生活するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 初期費用を抑えられる
  • 柔軟にライフスタイルの変化に合わせられる
  • ランニングコストを抑えられる

持ち家では、頭金やローン手数料、不動産取得税などの多額の初期費用が必要です。しかし、賃貸はこれらのコストがかからないため、初期費用を抑えられます。

また、転勤や転職などが生じても賃貸住宅であれば引っ越しの際に住まいを変えることが容易です。子どもの出産や独立といったように、家族構成が変化した場合でも、柔軟にライフスタイルの変化に合わせやすいです。

築年数の経過により建物の劣化が進行しても、借主は費用を負担する必要はありません。また、固定資産税も発生しないため、ランニングコストも抑えられます。

デメリット

賃貸住宅で生活するデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 家賃の負担が長期間続く
  • 安易にリフォームできない
  • 資産の蓄積ができない

持ち家は住宅ローンの返済が完了した場合はその後の支払いは発生しません。しかし、賃貸は家賃の支払いが一生涯続くため、家賃の負担が重くのしかかる可能性があります。

家主の許可なしに大規模なリフォームや改装を行うことはできません。自分の好みに合わせて住居をカスタマイズする自由度が制限されている点に注意が必要です。

また、持ち家は住宅ローンの返済が完了すると不動産という資産が残ります。しかし、賃貸は家賃を支払っても資産として残りません。長期的に見ると経済的に不利と言えます。

持ち家を購入するメリット・デメリット

持ち家を購入するメリット・デメリット

持ち家はデメリットだらけと考えている方もいることでしょう。しかし、実際にはメリットも多く、人によっては持ち家を選択したほうが良いケースもあります。

持ち家で生活するメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット

持ち家で生活するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 資産形成になる
  • 自由度が高い
  • 税制優遇を受けられる

賃貸住宅は家賃を支払っても何も資産が残りません。しかし、持ち家は住宅ローンを完済することで不動産という資産が手に入るため、将来的に経済的な安定をもたらします。

賃貸はリフォームや改装をする際に家主の許可が必要でしたが、持ち家はカスタマイズが自由です。

住宅ローン控除や固定資産税の控除のように、持ち家はさまざまな税制優遇措置が適用されるため、実質的な住居費用の負担が軽減される点もメリットです。

デメリット

持ち家で生活するデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 経済的な負担が大きい
  • 柔軟性が低い
  • 流動性が低い可能性がある

持ち家の場合は、住宅ローンの頭金や手数料、不動産取得税といった多額の初期費用が発生します。また、固定資産税や修繕費のように、ランニングコストや将来的な維持費も発生するため、経済的な負担が大きいです。

賃貸は転職や転勤などで引っ越しを余儀なくされても容易に引っ越せますが、持ち家だと住み替えの柔軟性が低いです。

また、将来的に売却する際、なかなか買い手が見つからず、現金化したくても現金化できないというリスクを伴う可能性があるので注意してください。

賃貸派?持ち家派?向いている方の特徴

賃貸派?持ち家派?向いている方の特徴

賃貸と持ち家どちらが向いているか悩んでいる方は、向いている方の特徴を把握し、自分がどちらに該当しているのかを確認することをおすすめします。

賃貸・持ち家それぞれ向いている方の特徴について詳しく解説します。

賃貸住宅に向いている方

賃貸住宅に向いている方の特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 転勤の可能性がある方
  • 多額のローンの支払いが心配な方
  • 生活環境の変化に住まいを合わせたい方

転勤や出張が頻繁にある仕事の場合は、柔軟性の高い賃貸住宅のほうが安心です。また、長期間同じ場所に住む予定がない場合も賃貸住宅に向いています。

収入が不安定、将来的な収入の見通しが不透明といったように経済的安定がまだ確立していない方は賃貸住宅のほうが良いでしょう。

また、結婚や子どもの出産、独立などの生活環境の変化に合わせて住まいを変更したいと考える方は持ち家よりも賃貸住宅におすすめです。

持ち家に向いている方

持ち家に向いている方の特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 家を資産にしたい方
  • 収入が安定している方
  • ライフステージが安定している方

持ち家は住宅ローンを完済することによって、将来的に家という資産を手に入れることができます。そのため、資産形成をしたいと考えている方におすすめです。

住宅ローンを無理なく返済するためには、安定した収入が欠かせません。収入が安定していて経済的な余裕がある方は、持ち家に向いているでしょう。

結婚や子どもの教育などを踏まえ、長期間同じ場所で生活することを希望しているといったように、ライフステージが安定している方も持ち家のほうが良いでしょう。

家を買うべきか、賃貸にすべきかを悩んでいる方は以下の記事もご覧ください。

持ち家なら「リースバック」で老後の生活を送る方法も

持ち家なら「リースバック」で老後の生活を送る方法も

老後の持ち家の扱いに困ることを踏まえて、賃貸を検討している方もいることでしょう。持ち家でもリースバックを利用すれば、老後の扱いに困ることはありません。

リースバックとは、所有する不動産を一度売却するものの、売却した不動産に賃貸借契約を締結し、住み続ける契約形態です。リースバックのメリットについて詳しく説明します。

リースバックのメリット

リースバックのメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 売却後も慣れた家に住み続けられる
  • まとまった資金が手に入る
  • ランニングコストの負担を軽減できる

リースバックでは家賃を支払う必要はあるものの、売却後の住居に住み続けられます。慣れ親しんだ環境で引き続き生活でき、引っ越しによるストレスや生活環境の変化に伴う負担を避けられます。

家を売却することでまとまったお金が手に入るため、借金の返済、突発的な医療費や介護費用、老後資金などを補うことが可能です。

リースバック後は所有者ではなくなるため、固定資産税や修繕費は原則負担する必要がありません。そのため、ランニングコストの負担を抑えられるでしょう。

セゾンのリースバックがおすすめ

リースバックの契約先についてお悩みの方にはセゾンファンデックスの「セゾンのリースバック」をおすすめします。

セゾンのリースバック」では、最短即日見積もり、最短2週間で契約できるのが特徴です。そのため、自宅の現金化を急いでいる方もスムーズに現金化できるので安心です。

また、セゾンのリースバックは、普通賃貸契約を締結します。リースバック契約の内容が定期賃貸契約だと、契約の更新がなく、期間が満了すると再契約が認められない場合は家を明け渡さなくてはなりません。しかし、普通賃貸契約は更新が原則。基本的に借主が希望すれば契約が更新されるので安心です。

セゾンのリースバックについて詳しく知りたい方は、以下のページをご確認ください。

セゾンファンデックス「リースバック」の詳細はこちら

セゾンのリースバック
セゾンのリースバック

おわりに

全国的には持ち家の割合が高いですが、東京都では賃貸(借家)の割合が高くなっています。一方、高齢者の世帯では持ち家の割合が高いです 。

市場は賃貸に有利な状況が多いですが、必ずしも賃貸が最適とは限りません。賃貸住宅は初期費用を抑えられる、柔軟にライフスタイルの変化に合わせられるなどのメリットがあります。

一方で、持ち家には資産形成になる、税制優遇を受けられるなどのメリットが挙げられます。両者のメリット・デメリット、向いている人は異なるため、自分に合った方法を選択するためにも、両者の違いをしっかり理解してから判断しましょう。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

【貸付条件一覧】セゾンファンデックス

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする