現在の日本では、ほとんどの方がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を使用しているといっても過言ではありません。スマートフォンが普及し、日常生活でSNSは欠かせないものになっています。Twitter、Facebook、Instagram、LINEなど、SNSの種類がたくさんあるので「どのSNSを選んだら良いか分からない」という方もいるでしょう。
このコラムでは、SNSメディア別に特徴や、利用数、利用率などについて解説します。活用目的やSNSのトレンドが分かるので、ぜひチェックしてみてください。
1.SNSメディア別の特徴
SNSは、今や日常生活に欠かせない存在になっています。まずは利用率の高い、人気のSNSメディアの特徴を見ていきましょう。
1-1.Twitter
Twitterは、リアルタイムで情報を知ることができる利便性の高いツールです。さまざまなジャンルの「今まさに起きていること」がツイートとして飛び交い、これまで接点がなかった方に対しても、どんどん情報を拡散できます。
拡散性を活かしたフォローやリツイートの機能を使ったキャンペーンには、売上増加やフォロワーの獲得が期待できるので、多くのビジネスで取り入れられています。最近では、爆発的に人気が出る投稿が「バズる」という表現で注目を浴びることも少なくありません。
1-2.Facebook
Facebookは、さまざまなSNSのなかでも世界最大の利用者数を誇ります。大きな特徴は、ユーザーが実名で登録をしていることです。実名のアカウントなので比較的信頼性が高く、ビジネスシーンや実際に会ったことがある方とつながる場としても活用されています。
Twitter(Twitter140文字、Instagram2,200文字)などは文字制限があるのに対し、Facebookは長文(60,000字)を投稿できるので文字数を気にする必要がありません。写真をアップできるなど、機能面で自由度が高いのも魅力の1つです。
1-3.Instagram
Instagramは、画像や動画をメインに投稿するSNSです。2020年のInstagram公式イベントでは、「好きと欲しいを作り出す」をテーマに打ち出しており、ショッピング機能の幅も拡大しています。
ハッシュタグ「#(半角のナンバー)」を利用して、好きなキーワードを瞬時に検索したり共有することができるのも人気の秘訣です。総務省の「【令和2年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)」調査によると、10代の69.0%、20代の68.1%、30代の55.6%が利用しており、若年層に支持されているということが分かります。
参照元:総務省情報通信政策研究所
1-4.YouTube
YouTubeは音楽やアニメなど、さまざまなジャンルの動画を気軽に視聴できるコンテンツです。 動画の視聴以外に、このような機能があります。
- アップロード
- 評価
- コメント
- 共有
- プレイリストの作成
お気に入りのユーザーがいれば、「チャンネル登録」をしてすぐに見開きできるようにしておくのもおすすめです。 YouTubeに投稿して広告収入を得ている「YouTuber(ユーチューバー)」という職業をご存じでしょうか。小中学生くらいの若い世代を中心に「ユーチューバーになりたい」と考えている方が増えています。2019年学研教育総合研究所の調べによると、男子の将来つきたい職業第一位に「ユーチューバー」が選ばれました。
参照元:将来つきたい職業「YouTuber」 ついに男子ランキング1位!2019年の幼児・小学生アンケート調査結果を同時公開!(学研教育総合研究所)
1-5.TikTok
TikTokは、簡単にいうと短い動画を作成し投稿するプラットフォームです。15秒〜1分ほどの短縮動画に、アプリ内にある効果音やBGMなどを入れて楽しみます。ダンス動画が人気ですが、他に以下のようなジャンルも人気です。
- おもしろ系
- 勉強や生活に役立つ系
- 動物などの癒し系
また、動画編集では肌をきれいにして、脚を細く見せるなどの加工機能があります。誰でも手軽に動画を編集して、可愛く見せることができるのも魅力の1つだといえるでしょう。
1-6.LINE
LINEは、無料でメッセージのやりとりや音声通話、ビデオ通話ができるコミュニケーションアプリです。スマホやパソコン、タブレットなどを使用して、文章のやりとりだけでなく写真や動画を送ったりダウンロードしたりできます。 気軽にできる連絡手段として利用率の高いLINEは、日本国内の生活インフラに欠かせないツールです。
2.SNSメディア別の利用数・利用率について
2021年におけるSNSメディアの月間利用者数(MAU)と利用率についてまとめた資料は以下のとおりです。MAUとは、Monthly Active Usersの略で、主にWEBサービスやアプリなどで月1回以上サービスを利用したユーザー数を表す指標のこと。 月間アクティブユーザー数。日本国内、世界で利用されているSNSが一目で分かるので、ぜひチェックしてみてください。
参考元:総務省 調査報告書概要
2-1.Twitter
匿名で気軽にツイートができるTwitterは、10〜20代の若年層を中心に支持されているSNSです。複数のアカウントを持つことも可能なので、「趣味用」「閲覧用」など、アカウントを使い分けて楽しむこともできます。 2020年では、男性より女性の方が利用していましたが、2021年には男性が上回りました。
日本国内のMAU数 | 4,500万人 |
世界のMAU数 | 3億3,000万人 |
日本国内の利用率 | 42.3% |
2-2.Facebook
Facebookは、全世界で利用されているソーシャルメディアです。国内のメインユーザーは30〜40代で、10代や若い世代の利用率は低い傾向にあります。実名でアカウント登録をするFacebookは、ビジネスマン同士のやりとりなどフォーマルな場面で活用しやすいでしょう。
日本国内のMAU数 | 2,600万人 |
世界のMAU数 | 29億1,000万人 |
日本国内の利用率 | 31.9% |
2-3.Instagram
Instagramは、60代のシニア世代は利用者数が少なく、主に20〜30代が中心です。男女比で見ると、比較的女性のユーザーが多い傾向となっています。ビジュアルを意識して投稿することから、「インスタ映え」という言葉がつくられるほど、今注目のSNSといっても良いでしょう。
日本国内のMAU数 | 3,300万人 |
世界のMAU数 | 10億人 |
日本国内の利用率 | 42.3% |
2-4.YouTube
YouTubeは、海外のユーザーが多いのはもちろん、日本国内でも人気があるSNSです。「この年代から人気がある」というよりは、全世代から幅広く支持されているのが特徴。芸能人がYouTubeデビューをすることも増え、「テレビ離れ」をする方もいるのではないでしょうか。多くの方が利用しているYouTubeは、さまざまなジャンルのコンテンツを楽しめるので、今後の利用者数にも要注目です。
日本国内のMAU数 | 6,500万人 |
世界のMAU数 | 20億人 |
日本国内の利用率 | 85.2% |
2-5.TikTok
TikTokは10〜20代の若年層に人気があるアプリです。Facebookなど有名なSNSのダウンロード数を抜いて、TikTokが「世界1位」の人気アプリになった実績もあります。初心者でも簡単に動画編集を楽しむことができるのも、支持されている理由でしょう。
日本国内のMAU数 | 950万人 |
世界のMAU数 | 10億人 |
日本国内の利用率 | 17.3% |
2-6.LINE
日本国内で最もユーザー数の多いLINEは、若年層はもちろん30〜50代の比較的高い世代も使用しています。LINEの普及により「Eメール離れ」が加速し、LINEが連絡手段として欠かせないという方も多いのではないでしょうか。LINEは、日本を中心にタイや中国などのアジア圏で人気があります。
日本国内のMAU数 | 8,900万人 |
世界のMAU数 | 1億8,800万人 |
日本国内の利用率 | 90.3% |
3.SNSメディア別の活用目的で多い理由は?
SNSによって活用目的は異なります。ここでは、SNSメディア別の主な活用目的について、シニア世代におすすめのポイントを含めて見ていきましょう。
3-1.Twitter
新鮮な情報をいち早くキャッチできるTwitterは、「情報収集」のために活用している方が目立ちます。「芸能人や著名人のつぶやきを頻繁にチェックしている」という方も少なくありません。気になる方をフォローしておけば、その方がツイートしたときに通知で知らせてくれる機能も便利です。 リアルタイムで情報をキャッチできることから、老若男女問わず、災害などの大事な情報を拡散するのにも使われています。
3-2.Facebook
Facebookを利用している方は主に、友人・知人などの近しい間柄の近況をチェックすることを目的としています。本名のみで利用可能なFacebookは、比較的信頼度が高く、ビジネスマン同士で名刺交換の代わりにしている方も少なくありません。趣味などの有益な投稿も多いので、シニア世代の方も情報取得ツールとして活用しています。飲食店などのアカウントをフォローしておけば、クーポン情報や新作メニューなどを見逃す心配もありません。
3-3.Instagram
Instagramの主な活用目的は、「芸能人や著名人などの投稿の閲覧」です。写真や動画で好きなアーティストが着ている洋服や身に着けているアクセサリーなど、ライフスタイルをチェックできます。気になる飲食店や人気のスポットなども、予約前にリサーチ可能。ハッシュタグ「#(半角のナンバー)」を利用し、ショッピングサイトなどへ誘導することを目的としている企業も少なくありません。育児や勉強などに役立つ投稿も多いので、子育て世代にも人気のSNSです。
3-4.YouTube
YouTubeは「Googleに次ぐ検索エンジン」として利用されています。視聴ジャンルがたくさんあるので、自身の見たいコンテンツがすぐ視聴できることから、幅広い年代に支持されているSNSです。文章や画像だと理解に時間がかかる方は、YouTubeを利用して情報を探してみても良いでしょう。例えば、以下のようなジャンルは動画で見る方が分かりやすく、人気があります。
- メイク方法
- ストレッチ
- 料理方法
- ゲームの攻略法
- 商品のレビュー
3-5.TikTok
TikTokの活用目的としては、「有名になりたい」「面白い動画を見たい」などが目立ちます。若年層に人気の理由は、「学生のあるあるネタ」など、共感できる動画が多いこと。シニア世代が利用すれば、孫と一緒になって盛り上がれることも少なくありません。また、以下のように、誰かが投稿した動画を真似して楽しむことも可能です。
- 踊ってみた動画
- やってみた動画
- 口パク動画
拡散力が高いTikTokは、男女関係なく人気者になれる可能性が高いので、注目を集める目的で利用される傾向にあります。
3-6.LINE
LINEの主な活用目的は、「連絡手段」です。年齢にかかわらず、メッセージや通話、ビデオ通話が気軽に楽しめます。すぐに連絡が取れるLINEは、友人や家族だけでなく、職場の同僚やなかなか会えない相手と気軽に交流ができるでしょう。連絡手段としてだけでなく、「LINEニュース」でエンタメや暮らしにかかわる最新ニュースをチェックすることも可能です。LINEニュースは、Yahoo!ニュースの次に利用率が高いニュースアプリであり、多くの方が利用しています。
4.シニア向けのSNSについて
シニア世代にオススメのSNSを4つご紹介します。SNSと聞いても「ピンとこない」「やり方が分からない」という方もいるかもしれません。以下でご紹介している高齢者向けのSNSは複雑な操作が少ないので、初心者の方でも始めやすいでしょう。
4-1.趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)
共通の趣味でコミュニティを広げるSNSです。大人世代が集まるSNSなので、年齢層も近い方が多く話しやすいのが特徴となっています。例えば、カラオケやスポーツ、旅行など、好きな趣味を持ち合わせた方たちで交流できるので、話が盛り上がりやすいでしょう。
4-2.らくらくコミュニティ
インターネット内で趣味の話や、世間話などのコミュニケーションがとれるSNSです。特に趣味がない方でも問題ありません。ちょっとした会話を楽しみたいという方も多いので、気軽に交流を楽しむことができます。
4-3.Slownet(スローネット)
60〜70代を中心に、約8万人が登録しているシニア世代向けSNSです。「始める」「つながる」をテーマにしているSlownetは、趣味がない方の趣味探しを応援しています。趣味に関するコミュニティだけでなく、健康や生活に関する記事が読めるのも特徴です。
4-4.ナビトモ
ナビトモは、老後の生き方や友だち探しを応援するコミュニティです。参加者のブログやサークルのギャラリーなどを閲覧できるので、他の方がナビトモで何をやっているのか、交流の状況をチェックできます。
おわりに
このコラムでは、人気のSNSの利用率や活用目的についてご紹介しました。SNSごとに使い道が異なり、メインユーザーの年代にもバラつきが見られます。「近しい間柄の近況をチェックする」「情報収集」「芸能人や著名人などの投稿の閲覧」「連絡手段」「有名になりたい」など、活用目的は実にさまざま。ぜひご自身と相性の良いSNSを探しましょう。 シニア世代におすすめのSNSも人気です。「時間を持て余している」「共通の趣味がある友人が欲しい」と感じている方は試してみてはいかがでしょうか。
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