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読書を習慣化するには?今日から始められるシンプルなコツを伝授

読書を習慣化するには?今日から始められるシンプルなコツを伝授
セゾンのくらし大研究 編集部

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「もっと本を読みたい」「読書を習慣にしたい」と思いながら、気がつけばスマホやテレビに時間を取られてしまう…。そんな経験、ありませんか?

忙しい毎日の中で、読書を習慣にするのは簡単ではありません。しかし、ちょっとした工夫や考え方を取り入れるだけで、本を読む時間はぐっと身近になります。

本記事では、読書がなかなか続かない理由とともに、誰でも今日から始められる「シンプルな習慣化のコツ」をわかりやすくご紹介します。

読書が続かないのはなぜ?

読書が続かないのはなぜ?

「読書を始めよう」と思って本を買ったのに、気づけば本棚に眠ったまま…という経験、ありませんか?

意気込んで読み始めたのに数日で手が止まってしまったり、時間が取れずに読む習慣が途切れてしまったり―。読書がなかなか続かないのには、いくつかの共通する理由があります。

時間がない・集中できない

「本を読みたいとは思っているのに、仕事や家事などに追われて気づいたら1日が終わっていた…」そんな風に、読書の時間が確保できないと感じる人は少なくありません。

特に現代人は、常に何かに追われるように過ごしており、まとまった時間を確保して静かに本を読む、という行動自体が、難しいものになりつつあります。

たとえ時間ができたとしても、スマートフォンやSNS、動画コンテンツが気になり、手を伸ばしてしまうことも。「少しだけ読もう」と思っても、スマートフォンの通知が気になったり、別のことを思い出して中断してしまったり、数ページで集中が切れてしまったりすることもあるでしょう。

これは単なる“やる気”の問題ではなく、私たちの生活習慣や脳の使い方が、常に“注意を切り替える”ことに慣れてしまっているから。

つまり、読書に集中できないのは、自分の性格や意志が弱いせいではなく、日常の環境そのものが「集中を妨げる構造」になっているといっても過言ではありません。

本選びでつまずいてしまう

「読書を始めよう!」と意気込んで本屋やネット書店を覗いてみたものの、あまりに選択肢が多くてどれを選べばいいかわからない―。この“本選びの迷子”になってしまうことも、読書が続かなくなる原因の一つです。

話題のビジネス書を手に取ってみても難しそうで気が進まなかったり、ベストセラーだからと読み始めてみたら自分には合わなかったり。 「せっかく買ったのに読めなかった」「面白くないから途中でやめた」という経験が積み重なると、「自分は読書に向いていないのかも」と思いがちです。

モチベーションが続かない

読書を習慣にしようと決意しても、数日後には読まない日が続き、気がつけば本が手つかずのままになっていた―、そんな経験をしたことがある方は少なくないはずです。

モチベーションが続かなくなる背景には、いくつかの共通した原因があります。 

例えば、「毎日30分読もう」といった高すぎる目標を最初に立ててしまった場合、少しでも達成できないと挫折感を覚えやすくなります。あるいは、自分には難しすぎる本を選んでしまい、途中で読むのが苦痛になってしまうケースもあるでしょう。

また、「読まなければならない」という義務感が強くなってしまうと、読書自体が負担に感じるようになり、次第に手が遠のいてしまうこともあります。

読書を習慣化するメリットとは?

読書を習慣化するメリットとは?

読書を習慣にしたいと思っても、忙しい日々の中ではなかなか続かないもの。 それでも、多くの人が読書を生活の一部に取り入れているのは、それだけの“価値”があるからです。

読書を継続することで得られるメリットは、単に知識が増えるだけにとどまりません。 語彙力や集中力の向上、ストレスの軽減、さらには思考の質そのものが変わっていく―。読書には、日常をより豊かにしてくれる力が詰まっています。

知識が増える・語彙力が上がる

読書の大きな魅力のひとつは、自分の世界を広げてくれることです。小説であれば異なる価値観や文化に触れられ、実用書やビジネス書では最新の知識や考え方を学ぶことができます。日常生活ではなかなか得られないような情報や視点に出会えるのは、本ならではの体験です。

また、語彙力や表現力の向上も読書の大きな恩恵です。 本の中には、普段の会話ではあまり使わない言葉や、思わず真似したくなるような言い回しがたくさん登場します。自然と語彙が豊かになり、文章力やコミュニケーション力にも良い影響を与えてくれます。

ストレス軽減や睡眠の質の向上にも

本を静かに読む時間は、心と頭をリセットする“癒やしのひととき”でもあります。 特に、日中の仕事や人間関係などで溜まったストレスを和らげるには、没頭できる読書の時間が効果的です。

実際に、イギリスの研究では「読書はストレスを最大68%軽減する」との結果も報告されており、音楽鑑賞や散歩よりも高いリラックス効果があるとされています。 登場人物の気持ちに寄り添ったり、物語の世界に没入したりすることで、現実の緊張や不安から自然と距離を置けるのです。

また、就寝前の読書は睡眠の質を高める習慣としても知られています。スマートフォンやパソコンのブルーライトを浴びながら眠りにつくよりも、照明を落としてゆったり本を読む方が、脳が落ち着きやすく、自然な眠気を誘います。

思考力・集中力の向上にも効果あり

読書は単なる“インプットの手段”にとどまらず、脳の働きそのものを活性化させる行為でもあります。 例えば小説を読むときは、登場人物の関係性を把握したり、状況を想像したりと、自然と論理的思考やイメージ力を使っています。

ビジネス書や実用書であれば、内容を理解し、自分の生活や考え方にどう応用するかを考える過程で、思考力が鍛えられていくのです。

また、読書は集中力を養うトレーニングにもなります。

情報が絶えず飛び交う現代社会では、短い動画やSNSのような「断片的な情報」に慣れすぎて、注意力が持続しにくくなっている方も多いはず。 そんな中で、1冊の本を一定時間読み進めるという行為は、脳にとって貴重な“深い集中”の時間となるのです。

今日からできる!読書習慣化のシンプルなコツ

今日からできる!読書習慣化のシンプルなコツ

読書を続けるには、特別な才能や時間は必要ありません。大切なのは、「気負わずに、少しずつ続けること」。 読書を習慣にするためには、毎日の暮らしの中に、ほんの少し“読書の時間と環境”を取り入れるだけで十分です。

ここでは、忙しい人でも無理なく始められて、自然と本を読むことが習慣になる、シンプルで実践しやすいコツをご紹介します。

1日10分だけ読む「時間の固定化」

読書を習慣化するために、まず意識したいのが“読む時間を決める”ことです。 「時間があるときに読もう」と思っていると、忙しい日常の中で読書はどんどん後回しになってしまいます。

そこでおすすめなのが、毎日決まったタイミングに“10分だけ読む”というルールをつくることです。

たとえば、朝のコーヒータイム、通勤電車の中、昼休み、寝る前のベッドの中など、自分にとって無理なく取り入れられる“すき間時間”を活用してみましょう。この10分は、ページ数や進み具合にこだわらず、“本を開く”という行為を日々の生活に組み込むことが大切です。

最初から長時間読む必要はありません。むしろ、「10分だけならできそう」と思える時間から始めることで、精神的なハードルが下がり、継続しやすくなるのです。

「読む場所」を決める

読書を習慣にしたいなら、“読む時間”と同じくらい“読む場所”を決めることも大切です。

毎日違う場所で読もうとすると、その都度環境を整えたり気分を切り替えたりする必要があり、意外と疲れてしまいます。

一方で、「ここに座ったら本を読む」と自分の中で決めてしまえば、自然と読書モードに切り替えやすくなり、集中力も高まるのです。

例えば、ベッドサイドの照明を少し落として本を読む、リビングの一角にお気に入りのクッションを置いて読書スペースにする―。場所を固定することで、その空間に“読書の記憶”が溜まり、習慣として定着しやすくなります

ジャンルを絞らず気分で選ぶ

「読書を習慣にしよう!」と思ったとき、つい真面目に考えすぎていませんか? 話題のビジネス書や難しそうな古典、分厚い自己啓発本などを選んでしまい、途中で挫折した経験がある方も多いはずです。

でも、読書を続けるために必要なのは、“正しい本”を選ぶことではなく、“今の自分が読みたいと思える本”を選ぶことです。

ジャンルにこだわる必要はありません。小説、エッセイ、詩集、漫画、絵本。どんなジャンルでもOK。今日はちょっと気分が沈んでいるから癒やし系の物語を。頭を切り替えたいから雑学系の軽い読み物を。

そんな風に、そのときの気分に合わせて本を選ぶことで、読書へのハードルがぐっと下がります

特に読書初心者にとっては、「面白そう」「読みやすそう」という感覚が何より大事。 無理に完読を目指さず、途中でやめたり、複数の本を並行して読むのもOKです。“読みたいから読む”という気楽なスタンスが、やがて読書を日常に根づかせてくれます。

目標は「ページ数」より「毎日開くこと」

実は、読書を習慣にするためには“量”よりも“頻度”を意識することが大切です。大事なのは、「何ページ読んだか」ではなく、「毎日、本を開いたかどうか」

1ページだけでもOK。途中でやめてもOK。とにかく、“本に触れる”という行動を日常に組み込むことが、習慣化への第一歩になります。

毎日少しでも本を開くことで、「読むこと」が当たり前になり、自然と集中力や読書スピードも上がっていきます。 逆に、ページ数や冊数にこだわりすぎると、読めなかった日の自分を責めてしまい、読書そのものがプレッシャーになってしまうことも。

まずは“ハードルを下げる”ことが続けるコツ。「今日はちょっと疲れたけど、1ページだけ読もう」「パラパラとめくって終わりでもOK」と思える柔軟さが、結果的に“長く続く読書習慣”を育ててくれるのです。

読書ログをつける

読書を習慣化するうえで効果的なのが、「読んだ記録」を残すことです。 どんな本を読んだのか、どこまで読んだのか、どんな感想を持ったのか。簡単なメモで構いません。

“記録する”という行為には、「やったことを可視化することで達成感を得る」という心理的なメリットがあります。

例えば、

  • 読んだ日とページ数だけを書く「シンプルなログ」
  • 気に入ったフレーズや自分の感じたことをメモする「感想ノート」
  • 読書メーターやブクログなどの「アプリで管理」

など、記録の方法は自由。紙の手帳でもスマホでも、自分が続けやすいスタイルを選びましょう。

読書ログをつけることで、少しずつ本が増えていく感覚が味わえたり、「あのときこんなことを考えていたんだ」と後から振り返ったりすることができ、“読む楽しみ”が何倍にも広がります

まとめ:日々の小さな積み重ねから読書を習慣に

まとめ:日々の小さな積み重ねから読書を習慣に

読書を習慣にするのは、特別なことではありません。 1日10分、本を開いてみる。お気に入りの場所をつくる。気分で本を選ぶ。そんなささやかな行動の積み重ねが、やがて“読書がある暮らし”を自然なものにしてくれます

途中で読めない日があっても大丈夫です。大切なのは、やめないこと、また本に戻ってくることです。 完璧を目指さず、自分のペースで、心地よく続けられる読書スタイルを見つけていきましょう

この秋、ほんの少しの時間を自分のために。本と向き合う静かなひと時を、日々の中に取り入れてみませんか?

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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