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ガス代を削減!ガス種別・給湯器メーカー別の実践節約術

ガス代を削減!ガス種別・給湯器メーカー別の実践節約術
ゆーたか (CROCO_コラム企画ライター)

執筆者

ゆーたか

理学療法士、パーソナルトレーナー、2級FP技能士。ライターとしても活動している5人家族30代パパ。医療・金融系メディアで累計200本以上執筆。趣味は家電をフル活用して家事を効率化することと読書。家族と家計の健康を守るために日々奮闘中。

キッチンやお風呂でお湯を使うたびに高くなるガス代、仕方ないと諦めていませんか? 実はちょっとした工夫でガス代を抑えられるんです。

給湯器の設定を見直したり、適切な使い方をすれば、年間で数千〜数万円の節約にもなります。

この記事では、主要メーカーごとのおすすめ省エネ設定や、ガス種別・季節ごとの節約ポイント、安全に節約するための注意点まで、実践的なテクニックをわかりやすく解説します。ガス代の無駄を見直し、ゆとりある生活を今日から始めてみましょう!

給湯器メーカー別省エネ設定ガイド

給湯器メーカー別省エネ設定ガイド
同じように見えても設定は少しずつ違う。機種ごとの最適温度を把握してムダなガス消費を減らそう。

給湯器の省エネ性能は「どれも似たようなもの」と思いがちですが、実はメーカーによって異なります。それぞれに搭載されているエコモードや設定温度の最適な使い方を知ることが、ガス代節約への第一歩です。

ここでは、リンナイ・ノーリツ・パロマのメーカー別の特徴と、効率的にお湯を使うためのポイントをご紹介します。

リンナイ・ノーリツ・パロマ別の最適設定方法

給湯器のメーカーによって、搭載されている機能や操作のしやすさ、省エネ性能に違いがあります。

 リンナイ:耐久性や多機能性に強みがあるモデルが多い

 ノーリツ:節水・節ガスのバランスに配慮したモデルが多い

 パロマ:価格と使いやすさの両立がしやすいモデルが多いす。

いずれのメーカーでも、取扱説明書の推奨温度帯に沿って、用途に応じた(例:入浴は40〜42℃、台所は高めなど)設定温度にすると効率的です。

都市ガス vs プロパンガス:節約効果の違いと対策

給湯器を使う上で、都市ガスかプロパンガスかによって、光熱費に大きな差が生まれることをご存じでしょうか。料金体系が異なるため、同じ量のお湯を使っていても、毎月のガス代は大きく変わってきます。

一般的に、プロパンガスは基本料金や従量単価が高めになりやすく、地域や契約によっては1回の入浴・シャワーで都市ガスと比較して数十円程度の差が出る場合もあります。これが毎日積み重なると、年間で1万円以上の違いになるケースも少なくありません。

そのため、プロパンガスを利用している家庭では、シャワーの使用時間を短くしたり、浴槽のお湯を少なめに設定したりといった小さな工夫が大切です。地域によっては都市ガスへ切り替えが可能な場合もあります。工事可否・費用・物件の契約条件を確認のうえ、検討してみるのも良いでしょう。

都市ガスはプロパンガスに比べると費用は低めですが、使用時間帯や設定温度の見直しをこまめに行うことで、さらにガス代を抑えることができます。どちらでも、「使い方を見直す意識」が節約への第一歩となります。

※実際の単価・基本料金は地域と契約で大きく異なるため、最新の料金表で必ず確認しましょう。

季節別設定変更で年間節約額を最大化する方法

季節ごとに給湯温度を調整するだけで、光熱費に大きな差が出ます。夏は水温が高いため、給湯温度は40〜42℃の設定で十分な場合が多いですが、低温運転が長期間続くと衛生管理に注意が必要です。

ぬるめの設定が続く場合は、循環配管の衛生管理(定期清掃・高温洗浄)をあわせて行うと安心です。

冬は給湯温度を42〜45℃にすると、ぬるさは感じにくく効率的です。

夏に高温設定のまま使用すると、水を大量に混ぜて温度を下げるため、余計なガス消費が発生します。反対に冬に温度が低すぎると、追い焚き頻度が増えて非効率になります。季節に応じた設定変更を心がけることで、使用状況により変動はありますが、年間5,000〜10,000円程度の節約につながる場合があります。

安全第一!節約時の注意点とリスク回避術

安全第一!節約時の注意点とリスク回避術
節約のやりすぎは逆効果。機器に負担をかけず、安全とと省エネのバランスを取るのがコツ。

節約したいからといって、やりすぎは禁物です。給湯器は繊細な機械なので、無理な使用で劣化を早めたり、身体に害を及ぼすケースもあります。ここでは、「安全に節約する」ための注意点をご紹介します。

過度な節約による給湯器故障のリスクと予防法

給湯器は、節約しすぎるとかえって不調を招くことがあります。設定温度を必要以上に下げたり、お湯の出を極端に抑えると、燃焼が不安定になり、内部に湿気や汚れが溜まりやすくなります。

こうした状態が続くと、部品の劣化や目詰まりなどのトラブルにつながることも。取扱説明書に記載の推奨温度帯を守り、機器に負担のない使い方を心がけることが、長持ちさせるコツです。

定期的な点検や、使わない時期の凍結対策もあわせて行いましょう。

長期不在時や厳寒期は取扱説明書の「凍結予防」「長期不使用時の手順」に従いましょう。

低温設定時の健康被害(レジオネラ菌等)対策

給湯温度が低すぎると、配管内にレジオネラ菌などの雑菌が繁殖しやすくなります。とくに循環式の風呂釜を使っている家庭では注意が必要です。

取扱説明書に沿って定期的な高温配管洗浄(例:60℃程度)を実施すると衛生管理に有効です。高温湯の取り扱いの際は、やけどに注意しましょう。

入浴前に一時的に高温で湯張りし、その後ぬるめに調整する方法もおすすめです。

さらに、フィルターや循環口まわりの定期清掃を習慣づけることで、衛生的な状態を保ちやすくなります。

循環式風呂釜はフィルター清掃・配管洗浄の頻度を守り、入浴剤の使用可否も取扱説明書で確認しましょう。

メンテナンス頻度と長期的コストバランス

どんなに省エネ性能の高い給湯器でも、メンテナンスを怠ると効率が下がり、節約効果も落ちてしまいます。年1回の点検を目安に、専門業者のチェックを受けることが安心です。

また、設置から10年以上経っている場合は、買い替えの検討も一つの選択肢です。初期費用はかかりますが、省エネタイプに交換することで、ガス単価・使用量・機種で大きく変動しますが、10年間で数万円規模の削減につながる場合もあります。

おわりに

毎日のように使うお湯だからこそ、少しの工夫でガス代に大きな差がつきます。給湯器メーカーごとの省エネ機能を理解し、都市ガスとプロパンガスそれぞれの特性を把握して適切に使い分けましょう。

また、季節に合わせた温度設定を意識するだけで、年間数千〜1万円以上の節約が期待できます。

ただし、節約を意識しすぎるあまり、故障や健康リスクを招いては本末転倒です。省エネと安全のバランスを取りながら、今日からできる対策を少しずつ始めてみましょう。知識が家計を守る、大きな力になりますよ。

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

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