車検は、車を持つ人なら避けて通れない出費のひとつです。「毎回10万円以上かかって痛い…」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。そんなときに検討したいのが、自分で受けるユーザー車検。正しい手順を理解すれば、5万円以上の節約も狙えます。
ただし、整備や検査をすべて自分で行うため、注意すべき点もあります。ここでは、費用の内訳やリスク、安全に行うためのコツを詳しくご紹介します。
ユーザー車検とディーラー車検の費用差と注意すべきポイント

同じ車検でも、どこで受けるかによって金額は大きく変わります。ディーラー車検は「安心・丁寧」が魅力ですが、代行料や整備費が高め。
ユーザー車検は自分で検査予約や持ち込みを行う分、人件費・代行料を大幅に削減できます。ただし、手間と知識が必要なため、「節約できる範囲」を理解しておくことが大切です。
法定費用以外で節約できる金額と内訳
車検費用は、大きく「①法定費用(自賠責保険料・重量税・印紙代)」と「②整備整備費用・代行費用」の2つに分かれます。
法定費用はどこで受けても同額ですが、②の整備・代行費用は依頼先によって大きく差が出ます。普通車(排気量1.5Lクラス)の場合、総額と内訳の目安は次のとおりです。
| 車検方法 | 概算費用 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| ディーラー車検 | 10〜12万円 | 点検整備・代行手数料など |
| 民間工場 | 6〜8万円 | 部分整備・簡易点検中心 |
| ユーザー車検 | 3〜4万円 | 法定費用+検査手数料のみ |
ユーザー車検では、、5〜8万円前後の節約が期待できるケースが一般的です。特に、日常的にオイル交換やタイヤ点検をしている人であれば、費用を抑えやすくなるでしょう。
自分でできることと業者に頼むべき整備の見極め方
「全部自分でやれば安くなる」と思いがちですが、整備には危険が伴うものもあります。安全のため、自分でできること・業者に任せることの線引きをしましょう。
【自分でできること】
- ワイパーゴム、ライト球の交換
- ウォッシャー液補充
- タイヤの空気圧確認
【業者に任せたほうがいいこと】
- ブレーキや足回りの点検
- 排ガス検査の調整
- 下回りやサスペンションのサビ対策
ブレーキパッド交換はディーラーだと約2万円、整備工場なら1万円前後で済むケースも。
節約だけに偏らず、「安全第一」で整備先を選ぶことが、車を長持ちさせる最大のコツです。
車検に通らない場合の追加費用とリスク
ユーザー車検の検査手数料は普通自動車で2,300円ほど。1回目で不合格になっても、当日中なら2回まで再検査が無料で受けられます。
ただし、ライトの光軸ズレや排ガス基準オーバーなどで不合格になれば、整備費が追加で発生します。再検査が続けば、節約どころか出費が増えることも。検査前に「事前チェック」(5,000〜8,000円)を受けておくと安心です。
安全にユーザー車検を受けるための準備と判断基準

ユーザー車検を成功させるカギは「事前準備」。検査当日に焦らず済ませるためにも、必要な書類や点検項目をしっかり確認しておきましょう。ここでは、ユーザー車検に必要な準備と注意点をご紹介します。
事前点検で確認すべき項目と業者依頼の目安
検査前に確認しておきたい基本項目です。自分で点検できる部分は多いですが、整備に不安がある場合は業者へ依頼しましょう。
- ライト・ウィンカー・ブレーキランプの点灯
- タイヤの溝(1.6mm以上)と空気圧
- エンジンオイルと冷却水の量
- ワイパーやウォッシャー液の動作
- ブレーキの効き具合
自分で確認できない部分は、業者の「点検サービス」(無料〜5,000円)を利用するのもおすすめです。ユーザー車検で5万円前後の節約が見込めることを考えれば、事前点検への投資は十分に価値があります。
車検場での検査内容と不合格になりやすいポイント
車検場では、以下の点検項目があります。
- 外観検査(灯火器類の点灯、タイヤの摩耗、ナットの緩みなど)
- ヘッドライト検査(明るさや向き)
- サイドスリップ検査(車の直進性)
- ブレーキ性能
- スピードメーターの誤差
- 排ガス量の測定
- 下回り検査(足回りの緩み、排気管に穴がないかなど)
特にヘッドライトは、2024年8月から導入された新基準で不合格になるケースが急増。光軸調整は事前確認が必須です。また、タイヤの摩耗やブレーキの効きにも注意が必要です。
整備経験がない人が選ぶべき現実的な選択肢
整備に不慣れな人は、無理にすべてを自分で行うより、整備工場と併用するのが安心です。事前に工場で点検(5,000〜8,000円)を受け、必要な整備を済ませてから検査を自分で行えば、再検査のリスクを抑えながら費用も節約できます。
初めての方は、予備検査場や代行サービスを上手に組み合わせるのもおすすめ。安心感と節約を両立できます。
おわりに
ユーザー車検は、整備や手続きに自信がある人なら5〜8万円の節約が期待できる方法です。ただし、整備不足のまま臨むと不合格や再検査になり、かえって費用や時間がかかる場合も。検査前に整備工場で点検を受けたり、予備検査場でチェックしておけば、安心して当日を迎えられます。
「整備はプロに任せ、検査は自分で」という使いわけをすることで、コストを抑えながら安全に車検ができるでしょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。