お風呂のリフォームを検討しているものの、費用の目安や予算の立て方に不安を感じていませんか。本記事では、グレード別・工事内容別の費用相場から、補助金で数十万円削減する方法、リフォームローンの活用まで具体的に紹介します。初めてリフォームする方でも、適正価格を見極め、信頼できる業者を選ぶポイントが理解できる内容です。
- ユニットバスのグレード別費用相場と、在来工法からの変更にかかる具体的な金額
- 国や自治体の補助金制度を活用して、工事費用を数十万円削減する方法
- 相見積もりや設備の見直しなど、満足度を保ちながらコストを抑える6つの具体策
- 建設業許可や施工事例の確認など、信頼できるリフォーム会社を見極める5つのチェックポイント


お風呂のリフォームの費用相場は?

お風呂のリフォーム費用の相場は、戸建て・マンション共通で50万円から150万円がボリュームゾーンです。
具体的には、最低価格帯の50万円台はユニットバスからユニットバスへの交換が該当し、100万円を超える場合は在来工法(タイル風呂)からユニットバスへの変更となるケースが多くなります。
ただし、リフォーム内容によって価格は大きく変動することを理解しておきましょう。
選択するユニットバスのグレード、追加するオプション機能、既存浴室の状態、配管の交換範囲などによって、最終的な費用は変わってきます。浴室の拡張や移動を伴う大規模リフォームでは、200万円を超えることもあります。
次章では、グレード別・工事内容別の費用目安を詳しく紹介します。
【グレード別】ユニットバスの交換リフォーム費用相場
ユニットバスのリフォーム費用を大きく左右するのが、ユニットバス本体の価格です。ユニットバスは機能やデザイン性によって「ローグレード」「ミドルグレード」「ハイグレード」の3つに分類されます。
ユニットバスのグレード別 費用・機能比較表
| グレード | 費用相場(工事費込み) | 主な機能・特徴 |
|---|---|---|
| ローグレード | 50万~90万円 | 基本的な機能(浴槽、シャワー、換気扇)に絞り、価格を重視。賃貸物件などで採用される標準的なタイプ。 |
| ミドルグレード | 60万~100万円 | 清掃性・断熱性・節水性を強化。サーモスタット水栓や乾きやすい床などを搭載。コストパフォーマンスに優れる。 |
| ハイグレード | 90万~130万円 | 浴室暖房乾燥機、ミストサウナ、デザインパネル、ジェットバスなど高機能仕様。 |
ローグレードは必要最低限の機能に絞ることでコストを抑えており、予算を重視する方に適しています。ミドルグレードは、清掃性や断熱性に優れた機能を備えながら価格を抑えた製品が多く、戸建て住宅のリフォームで最も選ばれているグレードです。ハイグレードは、快適性やデザイン性を重視する方向けで、各メーカーの上位モデルが該当します。
【工事内容別】リフォーム費用の相場
ユニットバス本体以外にかかる「工事費」について解説します。お風呂のリフォームは、既存の浴室が「ユニットバス」か「在来工法(タイル風呂)」かによって、工事内容と費用が大きく変わります。
| 工事パターン | 費用目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ユニットバス→ユニットバス | 50~150万円 | 既存ユニットバスの解体・撤去、新規ユニットバスの設置、内装一部補修、給排水・電気工事 |
| 在来工法→ユニットバス | 65~150万円 | タイル・モルタルの解体、土台補修、断熱工事、配管更新、防水処理、ユニットバス設置 |
ユニットバスからユニットバスへの交換は、既存のユニットバスを解体して新しいものに入れ替える比較的シンプルな工事です。規格化されたユニットを組み立てる作業が中心となるため、工期は4〜5日程度で完了します。
一方、在来工法からユニットバスへの変更は、多くの場合、タイルやモルタルの解体から始まり、土台の補修や断熱工事、配管の全面更新などが必要です。そのため、費用が高くなり、工期もユニットバスからの交換より1〜2日長くなる傾向があります。
お風呂のリフォーム費用の詳しい内訳

浴室リフォームの見積書には、「設備・部材費」「工事費」「諸経費」という項目が並んでいます。それぞれ何にどれだけの費用がかかっているのか、具体的な内訳を理解しましょう。実は費用の多くは、解体や配管など「見えない部分」にかかっているのです。
一般的な浴室リフォーム(ユニットバス交換)では、総費用に占める割合はおおむね以下のとおりです。ただし、在来工法(タイル張り浴室)からユニットバスへの変更や、追加オプションの有無により、この割合は変動します。
- 設備・部材費:60%前後
- 工事費:30%前後
- 諸経費:10%前後
さらに各項目の内訳について見ていきましょう。
① 設備・部材費
| 項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| ユニットバス本体 | 浴槽・壁・床・天井・ドア・標準的な水栓や照明など一式。グレードやオプションで価格が変動。 | 25万~80万円 |
| 給湯器 | 追い焚き機能の有無や号数により価格が変動。交換費用を含む。 | 15万~30万円 |
| 浴室暖房乾燥機 | 暖房・衣類乾燥・換気・涼風などの多機能設備。リフォーム時設置が一般的。 | 13万~30万円 |
| その他オプション | 手すり設置、シャワーヘッド交換、収納棚追加、窓枠交換など。 | ・手すり(本体価格+施工費用)2万~3万 ・収納棚3~5万円+取付工事費 ・シャワーヘッド交換や窓枠交換は製品や既存設備の状態によって大きく異なる。 |
② 工事費
| 項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 既存浴室の解体・撤去費 | 古い浴室を解体・撤去し廃材処分。在来工法(タイル風呂)は高くなる傾向。 | 3万~13万円 |
| 基礎工事費 | 在来工法からユニットバスへ変更時、床下にコンクリートを打設する工事。 | 2万~7万円 |
| 給排水・ガス・電気工事費 | 水道・排水・ガス管・電気配線の接続・移設など専門工事。 | 排水・配管工事費:3万~10万円、電気工事費:3万~6万円 |
| ユニットバス組立・設置費 | 現場でユニットバスを組立・設置する作業。メーカー認定施工業者推奨。 | 8万~10万円 |
| ドア枠・壁の補修・内装工事費 | 浴室入口や洗面所側の壁紙張替え・枠補修など。 | 5万~10万円 |
③ 諸経費
| 項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 現場管理費等 | 工事管理・人件費・書類作成など、全体進行に関わる費用。 | 工事費総額の5%〜15% |
※上記はあくまで一般的な費用の目安です。住宅の状況(戸建てかマンションか、設置スペースの広さなど)や、依頼するリフォーム会社によって金額は変動します。
お風呂のリフォーム費用を安く抑える6つの方法

お風呂のリフォームは高額な費用がかかるため、できるだけコストを抑えたいと考える方は多いでしょう。単に安さだけを追求すると、満足のいく仕上がりにならない可能性があります。重要なのは、満足度を保ちながら費用を抑えるコツを知ることです。
以下では、品質を落とさずにお風呂のリフォーム費用を安く抑える6つの具体的な方法を紹介します。それぞれの方法を理解し、自分に合った節約策を見つけていきましょう。
補助金・助成金制度を活用して費用を抑える
お風呂のリフォームでは、国や自治体が実施する補助金・助成金制度を活用することで、工事費用の一部を補助してもらえる可能性があります。省エネ性能の向上やバリアフリー化を目的としたリフォームは、特に補助対象となりやすい傾向にあります。
補助金制度を利用すれば、数万円から数十万円の費用を削減できることも珍しくありません。高断熱浴槽や節湯水栓の設置、手すりの取り付けなど、様々な工事が補助対象となっています。
| 制度名 | 主な対象工事(お風呂関連) | 補助上限(目安) | 申請方法(主な流れ) |
|---|---|---|---|
| 子育てグリーン支援事業(国土交通省)※1 | ・高断熱浴槽の設置 ・節湯水栓の設置 ・浴室乾燥機の設置 ・バリアフリー改修(手すり設置、段差解消など) | 40万円~60万円/戸 (必須工事2つ以上:40万円、3つすべて実施:60万円) | 1. 登録事業者に工事を発注 2. 登録事業者が交付申請手続きを行う (※施主が直接申請するものではありません) |
| みらいエコ住宅2026事業※2 | ・高断熱浴槽の設置・節湯水栓の設置 ・バリアフリー改修(手すり設置、段差解消など) ・子育て対応改修 | 40万円~100万円/戸(リフォーム前後の省エネ性能に応じて変動) | 1. 登録事業者に工事を発注 2. 登録事業者が交付申請手続きを行う(詳細は後日公開予定) |
| 介護保険住宅改修 (各自治体) | ・手すりの設置・床の段差解消 ・滑りにくい床材への変更 ・引き戸などへの扉の交換 ・浴槽の交換(またぎやすい高さのもの) | 最大18万円 (支給限度基準額20万円までに対し、かかった費用の7~9割を支給) | 1. 要支援・要介護認定を受ける 2. ケアマネージャーに相談 3.【工事着工前】に自治体へ事前申請 4. 審査・承認後に工事着工 |
| 既存住宅における省エネ改修促進事業 (東京都の例) | ・高断熱浴槽の設置 | 最大9.5万円/戸 (対象経費の1/3以内) | 1. 申請期間内(例:2025年4月~)に、施主(本人)が申請書を提出 2. 詳細は「クール・ネット東京」などの公式窓口で確認 |
※2 子育てグリーン住宅支援事業の後継事業として2025年11月28日に閣議決定。同日以降に着工した工事が対象。詳細は後日公開予定
補助金の申請は必ず工事着工前に行う必要があります。工事を始めてしまうと、たとえ条件を満たしていても補助金を受けられなくなるため、必ず事前に申請手続きを完了させましょう。
なお、2026年度は「住宅省エネ2026キャンペーン」として、「みらいエコ住宅2026事業」「先進的窓リノベ2026事業」「給湯省エネ2026事業」など複数の補助金制度が3省(国土交通省・経済産業省・環境省)連携で実施される予定となっており、これらの制度はワンストップ申請で併用可能です。
お風呂リフォームと同時に窓の断熱改修や給湯器の交換を行う場合は、複数の補助金を組み合わせることでより多くの支援を受けられる可能性があります。また、補助金の予算には限りがあり、申請が集中すると早期に受付終了となる場合もあるため、リフォームを検討している方は早めの申請がおすすめです。
設備のグレードを見直して費用を抑える
浴室リフォームで費用を抑える有効な方法として、設備のグレード見直しがあります。ユニットバスはグレードが高くなるほど費用も高くなるものの、耐用年数はあまり変わらず、使い心地に大きな差を感じないという方もいます。
また、メーカーが提案する標準プランには複数のオプションが含まれていることが多く、実際には使用頻度の低い機能も少なくありません。
こだわりたい機能に優先順位をつけ、不要なオプションを削ることでコストダウンが可能です。たとえば浴室暖房乾燥機を外すことで約13万円~30万円の削減効果が期待できます。
浴室乾燥機は後付けしやすい種類があるため、タイル張りの在来工法の浴室でもユニットバスでも工事可能な場合が多く、後付け工事の価格帯は本体と施工費込みで5万円~28万円程度となっています。後付け可能な機能は後回しにし、初期費用を抑えるのも賢い選択といえるでしょう。
シンプルな内装を選んで費用を抑える
浴室リフォームでは、内装のグレードを見直すことも効果的なコストダウン方法です。グレードが高くなるほど水栓やシャワーヘッド、パネル、床材などの選択肢は広がりますが、グレードを上げるとその分費用も上がります。特に壁パネルや床材のデザインに凝りすぎると、予算を圧迫する要因となります。
壁パネルや床材を選ぶ際は、色や柄の美しさよりもメンテナンス性を重視することが重要です。壁パネルの表面をツルツルピカピカの鏡面加工してあるものは、質感を向上させると同時に掃除がしやすくなっています 。
デザイン性の高い内装材(壁パネルや床材など)から標準仕様に変更することで、5万円~10万円程度のコストダウンにつながるケースもあります。ただし、この金額は一例であり、商品や仕様によって異なります。長期的な視点でメンテナンスのしやすさを優先することで、初期費用だけでなく維持費も抑えられるでしょう。
複数のリフォーム会社から相見積もりを取って費用を抑える
複数のリフォーム会社から見積もりを取得する「相見積もり」は、リフォーム費用を適正価格に抑えるための有効な手段です。リフォーム工事には定価が存在せず、同じ工事内容でも業者によって使用する材料や設備、施工方法、人件費などが異なるため、費用は大きく変動します。
相見積もりの最大の目的は「相場の把握」と「業者の信頼性比較」にあります。1社だけの見積もりでは適正価格かどうかの判断が難しく、複数の見積書を比較することによって、おおよその相場が分かるため、高額請求や不必要な工事といったトラブルを回避しやすくなります。
一般的には2~3社程度の相見積もりが推奨されており、これによってリフォーム費用の透明性が高まります。
ただし、相見積もりを取る際には必ず「同条件で依頼する」ことが大切です。業者によって希望の条件を変えてしまうと、正確な比較ができなくなってしまいます。例えば、ある業者には床暖房を含めて依頼し、別の業者には床暖房なしで依頼した場合、設備や材料のグレードによって料金が大きく異なるため、適切な比較ができません。
相見積もりを取ることで、適正価格を把握できるだけでなく、各業者の対応や提案力を比較することができ、より信頼できる業者を選ぶことができます。リフォームは高額な買い物であるため、適正価格を把握し信頼できる業者を選ぶために、相見積もりは不可欠なプロセスといえます。
給湯器など、他の設備と同時にリフォームして費用を抑える
お風呂のリフォームを行う際、給湯器など他の設備も同時に交換することで、トータルコストを削減できます。最も大きなメリットは、人件費と諸経費の節約でしょう。
職人の出張費や現場の準備・片付け、養生作業などの諸経費は、工事ごとに発生するものです。複数の工事を同時に行えば、これらの費用を1回分に集約でき、全体の工事費を抑制できます。
例えば、給湯器の単独交換では工事費込みで15万円〜35万円程度かかりますが、お風呂リフォームと同時に行えば、出張費や諸経費の重複がなくなるため、工事費用の削減が期待できるでしょう。
また、配管工事の面でも効率化が図れます。お風呂リフォームでは給排水管の接続工事が必要となるため、同時に給湯器を交換すれば配管ルートを最適化でき、工期短縮にもつながります。
特に給湯器の寿命は約10年とされており、お風呂リフォームを検討する時期と重なるケースも少なくありません。両方のメンテナンスが必要な時期であれば、同時施工を検討する価値は高いといえます。
リフォーム会社の得意な工事を選んで費用を抑える
リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があり、その専門性を見極めて依頼することで費用を抑えられる場合があります。たとえば、水回り専門の会社やキッチン専門の会社など、特定の工事に特化した業者は、その分野での豊富な経験と独自の仕入れルートを持っているため、効率的な施工と部材の安価な調達が可能です。
「水回り専門」と「地域密着型」では、その特性が大きく異なります。水回り専門の会社は、キッチン・浴室・トイレ・洗面台などの設備交換に特化しており、専門知識と技術を活かした効率的な施工を得意としています。一方、地域密着型の工務店は、水回りに限らず幅広いリフォームに対応できる点が特徴です。その地域の気候や風土を熟知しており、アフターフォローにも力を入れているため、長期的な関係を築きやすいメリットがあります。
専門特化型の会社を選ぶことで工期短縮と人件費削減が実現できる理由は、作業の効率化にあります。専門業者は同じ種類の工事を数多く手がけているため、作業手順が確立されており、必要な資材や設備も事前に的確に把握できます。
また、専門の職人が常駐していることで、作業時間が大幅に短縮され、結果として人件費の削減につながるでしょう。特に水回りのような配管工事を伴うリフォームでは、専門知識による正確な施工が、手戻りや追加工事のリスクを減らし、トータルコストの抑制に貢献します。
費用面の不安を解消する資金計画の立て方

リフォーム費用は数百万円以上の高額になるケースが多く、無理のない資金計画を立てることが重要です。手持ち資金だけで賄えない場合や、緊急時の備えとして現金を手元に残しておきたい場合は、自己資金とローンを組み合わせる方法が有効な選択肢となります。
自己資金とローンの割合は、リフォーム内容や家計状況によって異なりますが、例えば自己資金6割、ローン4割という配分が一つの目安となるでしょう。自己資金の割合を増やすほど利息負担を軽減できる一方、手元資金を残すことで予期せぬ出費にも対応できるようになります。
リフォームローンは、手元の現金を残しつつ月々無理のない返済計画で理想のリフォームを実現できる選択肢です。
「セゾンのリフォームローン」は、担保・保証人が不要で、Webで申込が完結する手軽さが特徴です。金利・返済シミュレーションもWebで確認できるため、まずは月々の返済額の目安を確認してみましょう。


知っておきたいお風呂のリフォームの流れと工事期間

リフォームを検討し始めてから工事完了までの全体の流れを、以下のステップで解説します。
- 情報収集・相談
複数のリフォーム業者に相談し、希望する機能やデザイン、予算を伝えます。 - 現地調査・見積もり
業者が自宅を訪問して浴室の状態を確認し、具体的な見積もりを作成します。 - 契約
見積もり内容に納得できたら、工事内容や金額、工期を確認して契約を締結します。 - 着工
既存の浴室を解体し、配管・電気工事を経て新しいユニットバスを組み立てます。 - 完成・引き渡し
内装工事やクリーニングを終えて引き渡しとなります。
工事期間はリフォームの種類によって異なります。
- ユニットバス→ユニットバス:3〜4日
- 在来工法→ユニットバス:約7~10日
- 在来工法→在来工法:約2週間
工事期間中は自宅のお風呂が使用できません。近隣の銭湯や日帰り入浴施設を利用するのが一般的な対処法となります。利用料は1回数百円程度で、広々とした浴槽が楽しめます。事前に近隣の入浴施設を調べておくと、工事期間中も安心して過ごせるでしょう。
失敗しないリフォーム会社の選び方

お風呂のリフォームの成功は、会社選びにかかっています。住宅リフォーム・紛争処理支援センターには年間約1万2000件ものリフォーム相談が寄せられており、トラブルは決して他人事ではありません。
では、どのような基準で会社を選べば良いのでしょうか。リフォーム業者を選ぶときのチェックポイントを5つ紹介します
出典:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談統計年報2023」(2022年度データ)
建設業許可や資格を持っているか
費用の安さだけでリフォーム会社を選んではいけません。最初に確認すべきなのが「建設業許可」です。これは会社の信頼性を示す客観的な指標となります。
建設業許可とは、500万円以上(税込)の工事を請け負う際に、建設業法第3条に基づいて義務付けられている許可のことです。この許可を持たない業者が500万円以上の工事を請け負うと法律違反となり、罰則の対象になります。
許可の有無は、会社のホームページの会社概要欄で確認できるほか、国土交通省の、建設業者・宅建業者等企業情報検索システムを利用して誰でも無料で検索可能です。許可番号や許可業種、有効期限などの詳細情報を確認できます。
また、建設業許可だけでなく、専門資格を持つスタッフの在籍も重要なチェックポイントになります。
たとえば「建築士」「建築施工管理技士」「インテリアコーディネーター」といった国家資格や専門資格の保有者がいれば、設計や施工管理、空間提案において高い専門性が期待できるでしょう。これらの資格は技術力の高さを示す判断材料として、会社選びの参考になります。
施工事例が豊富で、希望に近い実績があるか
会社のホームページなどで公開されている「施工事例」は、その会社の実力や得意分野を知るための、信頼できる情報源です。カタログや営業トークだけでは分からない、実際の仕上がりや対応力を確認できます。
【施工事例で確認すべきポイント】
・事例の数が豊富か
施工実績が多いほど、様々なケースに対応してきた経験の証明になります。特に風呂リフォームの事例が数多く掲載されていれば、専門性が高いと判断できるでしょう。
・写真の質が高いか
Before/After写真が高解像度で、同じ角度から撮影されているかをチェックしてください。写真がぼやけていたり、角度が異なる場合は、実際の仕上がりを正確に判断できません。浴室全体と細部の両方が撮影されている事例なら、より信頼性が高いといえます。
・ 自宅の状況に近い事例があるか
戸建てかマンションか、在来工法かユニットバスか、自宅と同じような条件の施工実績を探しましょう。希望するリフォームのイメージに近い事例があれば、さらに理想的です。特に、自分と同じようなお風呂の悩み(カビ、寒さ、狭さなど)を解決した実績がある会社なら、的確な提案が期待できます。
見積書の内訳が詳細で分かりやすいか
リフォーム会社の誠実さが最も表れるのが「見積書」です。見積書の作り方ひとつで、その会社が顧客本位か、それとも利益優先かが明確に分かります。特に注目すべきは、費用の内訳が具体的に記載されているかどうかという点です。
以下の表で、良い見積書と悪い見積書の違いを確認しましょう。
| 良い見積書 | ・商品名、型番、数量、単価が項目ごとに記載 ・何にいくらかかるのか明確 ・他社との相見積もりが可能 |
| 悪い見積書 | ・「浴室リフォーム工事 一式 〇〇円」とあいまい ・内訳が不明で費用の根拠が不明瞭 ・比較が困難 |
「一式」表記が多い見積書には特に注意が必要です。具体的な材料や数量が分からないため、工事後に「これは含まれていなかった」として多額の追加費用を請求されるリスクがあります。
現場をよく確認せずに作成された見積書は、工事の面積や材料を正確に見積もれず、追加費用の請求につながる場合があります。
「一式」と書かれた項目については、必ず業者に明細の提示を求めてください。明細を出せない業者や、説明を避ける業者は、工事中や工事後に問題が生じても十分な対応がなされない可能性があります。
信頼できる業者は、素人にも分かりやすく丁寧に説明してくれるものです。見積書で不明な点があれば、遠慮なく質問しましょう。
担当者の対応が丁寧で、質問的確に答えてくれるか
リフォームは数ヶ月にわたって担当者と二人三脚で進めるプロジェクトです。技術力や提案力だけでなく、担当者との相性も成功の大きなポイントといえます。
初回相談や見積もりの段階で、担当者の対応をしっかりと観察しましょう。以下の表で、信頼できる担当者と注意すべき担当者の特徴を整理しました。
| 信頼できる担当者 | ・こちらの話を親身に聞いてくれる ・メリットだけでなくデメリットも説明してくれる ・専門用語を避け分かりやすく話してくれる ・レスポンスが早い |
| 注意すべき担当者 | ・契約を急かす ・質問に対して曖昧な返事をする ・こちらの希望をすぐに否定する |
知識や経験が豊富でも、コミュニケーションがうまく取れなければ、理想のリフォームは実現できません。最終的に「この人になら安心して任せられる」と心から思えるかどうかが、何よりも大切な判断基準となります。
保証やアフターサービスが充実しているか
ユニットバスリフォームは、工事が終わってからが本当のお付き合いの始まりです。長期的な安心のためには、契約前に保証制度をしっかり確認することが不可欠となります。
確認すべき保証には、「商品保証(メーカー保証)」と「工事保証」の2種類があります。
| 商品保証(メーカー保証) | ユニットバス本体など、製品に対するメーカーの保証。 |
| 工事保証 | 水漏れなど、工事の不備に対するリフォーム会社の独自の保証。 |
特に工事保証については、「保証期間」と「保証内容」を契約前に必ず書面で確認しましょう。口約束だけでは後々トラブルになる可能性があるため、保証書などの書面で明確にしておくことが重要です。
さらに信頼性が高い会社の証として、国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が提供する「リフォーム瑕疵保険」への加入可否も確認すると良いでしょう。この保険は第三者検査員(建築士)による現場検査と保証がセットになっており、リフォーム会社が倒産した場合でも補修費用が保障されます。
おわりに
お風呂のリフォームは、毎日の暮らしを快適にする大切な投資といえます。費用相場は50万円から150万円が中心ですが、グレードや工事内容によって大きく変動するため、まずは相場感を正しく理解することが重要です。
補助金・助成金制度を活用すれば、数万円から数十万円の費用削減が可能となります。さらに、設備のグレード見直しや相見積もりの取得など、この記事で紹介した方法を組み合わせることで、満足度を保ちながらコストを抑えられるでしょう。
また、手元資金とリフォームローンをバランス良く組み合わせることで、無理のない資金計画が実現できます。
最後に、リフォームの成功を左右するのは会社選びです。建設業許可や施工事例、見積書の透明性、担当者の対応、保証内容など、5つのチェックポイントを確認し、信頼できるパートナーを見つけてください。しっかりとした準備と適切な業者選びで、理想のお風呂を手に入れましょう。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。