お風呂の時間は、1日の疲れを癒やす大切なひとときです。とはいえ、浴槽にお湯を張るたびにかかるガス代が気になるという方も多いのではないでしょうか。
実は、浴槽の「フタをする・しない」で、光熱費に差が出ることがあります。今回は、フタの保温効果や掃除のコツを具体的な数値とともに紹介します。毎日のちょっとした工夫で、ムダを減らしながら快適にお風呂時間を楽しむ方法を見ていきましょう。
お風呂のフタひとつで、どれだけガス代が変わる?

お湯を張ってから時間が経過し、ぬるくなったので追い焚きする。そんな場面は多くの家庭で見受けられますが、フタをしないと追い炊きの頻度が上がり、ガス代のムダにつながります。フタをしないとどれほどお湯の温度が下がるのかを見てみましょう。
お湯が冷めるスピード比較、ガス代の差額目安は?
フタをしないと、お湯の温度は思った以上に早く下がります。ある検証例では、約40℃のお湯を2時間放置した場合、フタなしでは約5℃、フタありでは約3℃の温度低下が確認できました。下記では、フタの有り無しでの温度とガス代の比較をみてみましょう。

【フタなし】2時間で約40℃から約35℃と、5℃の温度低下が確認できました。
200Lのお風呂の追い焚きにかかる都市ガス代の目安は約20円/回(1℃上げるのに4円×5℃)です。

【フタあり】2時間で約40℃から約37℃と、3℃の低下となりました。
追い焚きにかかるガス代の目安は約12円/回(1℃上げるのに4円×3℃)です。
お湯を1℃上げるのにガス代が約4円かかるとすると、フタの有り無しの差は1回あたり約8円。
毎日入浴するケースで単純計算すると、年間で数千円程度の差が生じることもあります。
フタは浴室の冷気と浴槽の温かい空気を遮って空気の対流を防いでくれるため、追い焚きの頻度を減らすことができ、手軽にできる省エネ対策といえます。
フタと保温シートの併用でさらに保温力アップ
フタだけでも十分な効果がありますが、さらに保温力を高めたい場合は手軽で便利な「保温シート」との併用もおすすめです。
100円ショップなどでも手に入れやすく、ハサミなどで切ることができるため、浴槽のサイズにフィットさせられます。
保温シートは発砲ポリエチレン素材の保温性に加えて、アルミ面の熱反射効果によってお湯の表面から逃げる熱を抑えてくれます。
浴槽のお湯が空気に触れる面積を減らすことで温度低下を緩やかにし、家庭環境によっては追い焚き回数の抑制につながる可能性があります。
仕事や塾などで家族の帰宅時間がバラバラになりやすい今の時代、1人目がお風呂を上がってから2人目が入るまでに数時間空いてしまうこともあるかもしれません。その間、お湯をむき出しにしていると想像以上のスピードで冷めてしまいます。
入浴のタイミングがズレる家庭ほど、フタや保温シートの効果を実感できるはずです。
フタを長く使うための「損をしない」お手入れ

フタを長持ちさせるには、清潔に保つことも欠かせません。カビやぬめりを放置すると不快なだけでなく、フタの劣化を早め、結果的に買い替えが必要になる場合もあります。ここでは、買い替えサイクルを長くするためのお手入れの基本を紹介します。
カビを防ぐための正しいフタの乾かし方と収納
入浴後、浴槽にフタをしたままにしていませんか?湿気がこもるとカビが発生しやすくなります。
ポイントは「乾かす・立てる・風を通す」の3つ。入浴後はフタを外してタオルで水滴を拭き取り、浴室の壁などに立て掛けて乾燥させましょう。換気扇を1~2時間ほど回すか、扉を少し開けて空気を通すのも効果的です。
こまめなお手入れを続けることで清潔な状態を保てば、使い心地も良く、フタの劣化を防ぎ、買い替えの頻度も減らせます。
100円ショップの洗剤でフタの溝の汚れを簡単に落とす方法
フタの溝や折り目は、皮脂や水垢がたまりやすい場所です。専用洗剤を使わなくても、100円ショップの中性洗剤とブラシでも通常の汚れであれば十分落とせます。
【お手入れ方法】
- フタ全体に中性洗剤をスプレーする
- 溝や折り目をブラシで軽くこする
- シャワーで洗い流し、タオルで水気を拭き取る
- 浴室の壁に立て掛けてしっかり乾かす
洗剤をスプレーした後キッチンラップで密閉させ、5~10分置くのもおすすめ。洗剤が蒸発せずに浸透して汚れが落ちやすくなります。
最後の仕上げにカビ防止スプレーや、壁や天井にバイオのカビ防止剤を貼って、メンテナンスを最小限にする対策も良いでしょう。
おわりに
「お風呂のフタをするだけでガス代が抑えられる」と聞くと、少し意外に感じるかもしれません。しかし、ちょっとした工夫の積み重ねが、気づけば家計の節約につながることもあります。
- フタを使わないと、お湯が冷めやすくなり、追い焚きが増えて光熱費が高くなることがあります。
- フタと保温シートを組み合わせると、ガス代の負担を抑えやすくなります。
- こまめに洗って乾かしておくと、フタが長持ちし、買い替えの頻度も減らせます。
お風呂の入り方はそのままでも、ちょっとした工夫で家計はぐっとラクになります。今日から「フタを閉める」「乾かす」という習慣を取り入れてみてください。
※ガス代や温度変化の目安は一般的な条件をもとにした試算です。実際の光熱費は、給湯設備やガス料金、浴室環境などによって異なる場合があります。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。