「UVカットメガネとサングラスの違いは?」「商品を選ぶ時のポイントが分からない」といった悩みを抱えていないでしょうか。
紫外線は、肌の炎症や目の病気を引き起こす原因となります。UVカットメガネやサングラスの選び方を間違えると、紫外線から肌や目を守る効果が充分に得られません。そのため、UVカットメガネやサングラスについての理解が重要です。
このコラムでは、UVカットメガネ・サングラスを選ぶ時のポイントや、おすすめの商品を紹介するので、ぜひ紫外線対策の参考にしてみてください。
UVカットメガネの特徴は?サングラスとの違いを解説
UVカットメガネには、どのような特徴があるのでしょうか。UVカットメガネとサングラスの違いを理解して、ご自身に適したものを選びましょう。
UVカットメガネの特徴
UVカットメガネとは、日光から目を守るため紫外線をカットするアイテムです。通常のメガネと異なり、レンズに紫外線吸収剤が使われていたり、表面にコーティング剤が塗られているなどの特徴があります。
紫外線を浴びすぎると、しわやシミができたり、目の病気になるリスクがあります。UVカットメガネを正しく使用することで、紫外線ばく露を最大90%カット可能です。
参照元:環境省:紫外線環境保健マニュアル2020
サングラスとの違い
UVカットメガネとサングラスの異なる点は、レンズの色です。サングラスはメガネに比べてレンズの色が濃いため、日光のまぶしさを軽減させる効果があります。なお、誤解されることが多いですが、レンズの色の濃さはUVカット効果に関係ありません。
ファッション目的で使用されるサングラスの中には、レンズの色が濃くて紫外線カット機能がない商品が存在します。一方でUVカットメガネは、レンズが透明でも紫外線カット機能が付いています。「機能性を重視するならUVカットメガネ」「まぶしさを緩和させたいならサングラス」のように使い分けが可能です。
紫外線対策にUVカットメガネがおすすめな2つの理由
多くの方が気になるのは、紫外線対策にUVカットメガネが効果的な理由でしょう。UVカットメガネを使用することで、紫外線対策にどのように役立つのか確認していきます。
しわやシミを対策できる
長期にわたって日光を浴び続けると、目に入った紫外線が身体に吸収されて、しわやシミの原因になります。紫外線は波長ごとに種類が分けられており、人体に有害なのは以下の2つです。
紫外線の種類 | 波長(nm) | 特徴 |
UVA | 315~400 | UVBほど有害ではない。しかし、長期にわたって浴びると、シミの原因になる。 |
UVB | 280~315 | 人体に有害な紫外線。皮膚の細胞内にあるDNAを傷つけるため、しわやシミへの影響が強い。 |
人間は高齢になるほど、紫外線から目へ受ける影響が強くなります。そのため、高齢者が外出する時は、UVカットメガネやサングラスをかけて目を保護することが大切です。また、長期にわたってUVAを浴びるとシミの原因になるため、なるべく若い時から紫外線対策を心掛けると良いでしょう。UVカットメガネを使用すると、UVAやUVBの両方から目を保護できます。
参照元:環境省:紫外線環境保健マニュアル2020
目の病気を予防できる
屋外作業が中心の仕事をしていたり、外出する頻度が高い方は、長期間日光を浴びやすいため、目に対する紫外線の影響が懸念されます。紫外線が原因で発症する目の病気は、以下の3つです。
病名 | 原因・症状 |
紫外線角膜炎 | 強い紫外線を浴びた時(雪面など)に起こる急性の病気。涙が出たり、白目が充血したり、痛みを感じたりする。1〜2日経てば自然に治ることが多い。 |
翼状片 | 長年にわたって日光を浴びることが原因のひとつとなり発症する慢性の病気。白目が黒目に侵入して、進行すると視力障害が生じる。屋外活動の多い方が発症する可能性が高い。治療には手術が必要。 |
白内障 | 発症する方が多い慢性の病気。水晶体が濁って、網膜に光が届かず視力が低下する。老眼が進んで、失明することがある。治療には手術が必要。 |
参証元:環境省:紫外線環境保健マニュアル2020
紫外線角膜炎は、強い紫外線を浴びたことによる急性の炎症です。一方翼状片と白内障は、長期的に日光を浴びることによる慢性的な病気です。これら3つの病気の原因として、紫外線のばく露が挙げられます。特に白内障に関しては、原因の約20%が紫外線によって引き起こされています。
参照元:WHO:The known health effects of ultraviolet radiation
UV400nm以下の光(UVA、UVB)に対策できるUVカットメガネを使用することで、目の病気の予防につながるでしょう。
UVカットメガネ・サングラスを選ぶ時のポイント3選
UVカットメガネやサングラスを選ぶ時に性能やサイズを確認しないと、充分な効果が期待できません。こちらでは、紫外線対策に効果的なメガネを選ぶためのポイントを解説するので、商品選びの際に参考にしてみてください。
紫外線カットの数値
UVカットメガネやサングラスは、商品によって紫外線のカット率や、カバーする波長の範囲が変化します。メガネを買ってから後悔しないためにも、購入前に商品の性能を確認しましょう。紫外線カット率と波長の範囲を確認する方法について、それぞれ詳しくみていきます。
カット率
UVカットメガネやサングラスの紫外線を防ぐ性能は、紫外線透過率やカット率といった数値で表されます。紫外線透過率とは、UVカットメガネが紫外線をどの程度透過させるか証明する数字です。紫外線透過率の数字が低いほど、UVカットの性能が高いと判断できます。
例えば「紫外線透過率5%以下」といった表記があれば、紫外線を95%以上カット可能です。一方で、紫外線カット率は、数字が高いほどメガネの性能が良いという意味です。「紫外線カット率99%」などと表記されるため、理解しやすいでしょう。
カットの範囲
UVカットメガネやサングラスには、紫外線の波長をカットできる数値が記載されている商品があります。紫外線は波長ごとに種類分けされており、UVAが315~400nm、UVBが280~315nmです。紫外線カットの範囲は「UV+数字」と記載されます。例えば、UV400と記載された商品は、400nm以下の光(UVA、UVB)をカットするという意味です。
紫外線カットの範囲に迷った時は、UVAとUVBの両方をカバーできるUV400以上の商品を選ぶと良いでしょう。
レンズの大きさ
メガネやサングラスのレンズが小さかったり、顔に合わないサイズの商品を選んだりすると、充分な紫外線防止効果が得られません。紫外線は、メガネをかけていても上下左右の隙間から目に入ります。さらに、直射日光以外にも、地面や建物からの照り返しによる紫外線ばく露を受けます。そのため、ゴーグルタイプやちょうど良いサイズの大きさのレンズの商品を選ぶのがおすすめです。
レンズの色の濃さ
レンズの色の濃さは、紫外線のカット率とは関係ありません。特にサングラスは、レンズの色が黒いほどUVカットの性能が良いわけではないと理解しておきましょう。逆に、UVカット機能がない黒色のサングラスを使用すると、目に悪影響があります。
なぜならレンズが黒色のサングラスをかけると、目に届く光が少なくなるので、瞳孔が開いた状態になります。瞳孔が開くことで、普段より多くの紫外線を吸収するため、かえって危険です。レンズの色が濃い商品を選ぶ時は、UVカット機能が付いているか確認しましょう。
おすすめのUVカットメガネ・サングラス4選
性能や見た目に分けて、おすすめのUVカットメガネ・サングラスを4つ紹介します。それぞれおすすめのポイントが異なるので、ご自身に合った商品を見つけて紫外線対策をしましょう。
DOLLGERブルーライトカットメガネ
「DOLLGERブルーライトカットメガネ」は軽量で、普段から使いやすい商品を求める方におすすめです。
- 重量が18g
- 400nmまでの紫外線を90%カット
- 透明レンズで使いやすい
丸い形が特徴で、場所や場面に限定されず使用できます。デザインや機能性に優れているため、初めてUVカットメガネを購入する方におすすめの商品です。
WEEGU ブルーライトカットメガネ
「WEEGUブルーライトカットメガネ」は、ビジネスシーンでも使用できる商品を求めている方におすすめです。
- UVA、UVBともに99.9%以上カット
- ブルーライトにも対応
医療用具で用いられる素材がフレームに使われており、顔にフィットしやすいため、長時間かけても耳の周りが痛みにくいという特徴があります。デザインにこだわらず、仕事の時に使用したい方におすすめのメガネです。
Glazata 偏光スポーツサングラス
「Glazata偏光スポーツサングラス」は、野外活動が多く、高性能の商品を求める方におすすめです。
- 400nmまでの紫外線を99.9%カット
- 昼夜兼用可能
- 重量が25.5g
視野が広くなるようにデザインされているため、野外活動に適しているという特徴があります。夜や曇りの日でも使用しやすいように設計されているので、外出の機会が多い方におすすめのサングラスです。
MARSQUEST 偏光サングラス
「MARSQUEST偏光サングラス」は、軽くて長時間使用しても疲れにくい商品を求める方におすすめです。
- 重量が18g
- 400nmまでの紫外線を100%カット
- 高級感のあるデザイン
サングラスのかけ心地の良さに配慮されたデザインなので、長時間の使用に向いています。軽くてずれにくいので、外で激しい運動をする方におすすめのサングラスです。
おわりに
UVカットメガネやサングラスを正しく使用することで、肌の炎症や目の病気を予防できます。長期間使用するアイテムなので、ご自身の目的に適した機能やサイズを重視して購入すると良いでしょう。年齢を重ねるほど、紫外線の目に対する影響が強くなるため、外出時の対策が重要です。このコラムで解説したUVカットメガネ・サングラスの選び方やおすすめの商品をぜひ今後の紫外線対策にお役立てください。