急に資金が必要になったとき、保証人や担保なしで借り入れはできるのでしょうか。
借り入れするには不動産などの担保が必要と思われている方もいるかもしれませんが、実際は担保は不要なものもあります。金融機関や貸金業者からの借り入れには、無担保借入と有担保借入があり、無担保借入なら担保なしで借り入れが可能です。
この記事では無担保借入の種類やメリット、利用する際の注意点などについてご紹介します。
無担保借入とは担保のない融資
無担保借入とは、カードローンやフリーローン、クレジットカードのキャッシングなど、担保を必要としない融資のことです。担保が不要のため手続きが比較的簡単で、早ければ即日借り入れも可能な場合もあります。
ここでは無担保借入について、有担保借入との違いを交えながらご紹介します。
有担保借入との違い
まずは、有担保借入と無担保借入の違いをチェックしましょう。
今回は、セゾンファンデックスの住宅ローン(有担保)とのカードローン(無担保)を比較します。
項目 | 有担保借入(住宅ローンの場合) | 無担保借入(カードローンの場合) |
---|---|---|
担保の有無 | 必要(抵当権設定) ※保証人は原則不要 | 不要 |
金利 | 3.75~5.15% | 6.5~17.8% |
借入限度額 | 100万~5億円 (担保価値に応じて金額が異なる) | 1万~500万円 (信用情報や返済能力に基づく) |
審査期間 | 3営業日以上 | 最短即日 |
返済期間 | 5年~30年 (最長35年・420回になる場合あり) | 最終借入後原則5年(1~60ヵ月)・1~60回 |
参考:セゾンファンデックス「住宅ローン」
参考:セゾンファンデックス「かんたん安心ローン」
無担保借入は担保不要で借入できますが、有担保借入は「物的担保」もしくは、保証人や連帯保証人などの「人的担保」が必要です。物的担保とは、借入の際に不動産や車などを担保に借り入れるローンで、住宅ローンや車担保ローンなどがあります。担保の審査があるため借入までに時間がかかりますが、貸し手にとってはリスクが小さいため、その分金利は低めに設定されています。
住宅ローンの返済ができなくなったときは、借入先側によって住宅が競売にかけられ、売却代金がローンの残金支払いに当てられます。そのため、住宅ローンを利用する際は所有不動産を失うリスクがあることも覚えておきましょう。
人的担保とは保証人や連帯保証人を設定し、ローンを返済できなくなったときに債務を負って代わりに返済する仕組みです。
一方、無担保借入は担保がない分リスクが高く、有担保借入より本人の返済能力や信用力に対する審査基準が厳しくなります。しかし審査期間は短く、最短で当日融資が受けられることもあります。また担保が不要のため、申込手続きも簡単です。
無担保借入の審査については次の章で解説します。
無担保借入は個人の信用を重視する
担保のない無担保借入では、個人の信用が重視されます。
無担保借入の申し込みの際は、本人確認や年収、勤務先、雇用形態、勤続年数などをもとに返済能力をチェックします。加えて信用情報機関への照会により、クレジットカードでの過去の遅延情報や金融事故などを調べます。現在、そして融資後の返済能力に対する審査が重視されます。。一方、有担保借入は担保によって債権回収を保全しているため、担保価値の評価が重視されます。
無担保借入の種類
無担保借入の代表的なものは、以下の3種類です。
- カードローン
- フリーローン
- クレジットカードのキャッシング枠
無担保借入の代表的な3種類について、詳しく見てみましょう。また、無担保融資には、利用目的を定めたローンもありますので後ほどご紹介します。
カードローン
カードローンとは、金融機関や貸金業者が提供する融資サービスです。無担保・保証人なしで利用でき、限度額の範囲内であれば、コンビニや金融機関のATMで自由に借り入れと返済を繰り返せます。利用目的も限定されていません。
カードローンの申し込み方法や金利、借り入れ方法、返済方法、必要書類などは、金融機関や貸金業者ごとに異なります。各社のホームページなどでチェックしましょう。
早急に現金が必要なときは、即日融資対応のカードローンやクレジットカードに付帯するキャッシング枠の利用を考えるといいでしょう。
フリーローン
フリーローンとは、用途に制限がない個人向けのローンです。一度にまとまった金額を融資するサービスで、主にクレジットカード会社や銀行、貸金業者などで取り扱っています。使い道は自由ですが、事業用や投資目的として利用することはできません。
1契約での借入は1回のみで、追加の融資はできません。返済期間は金融機関によってさまざまですが「最長〇年まで」などの期間が設けられている場合もあります。
お金の使い道が決まっていて一度にまとまった金額が必要なら「フリーローン」。急な出費にも対応できる柔軟な利用を考えるなら「カードローン」と、ご自身の状況や希望によって使い分けるといいでしょう。
クレジットカードのキャッシング枠
クレジットカードの多くはショッピングに利用できるほか、キャッシング枠が設定されていることがあります。キャッシング枠も無担保借入の一種で、お金が必要になったときにATMで簡単に利用できる便利な機能です。
クレジットカードのキャッシング枠は申し込みと同時または申し込み後に設定や変更が可能です。ただし、申し込み後に設定や変更をする際は、別途キャッシングの審査を受ける必要があります。
急いでいる場合はクレジットカードのキャッシング枠の利用がおすすめです。
クレジットカードのキャッシング枠は、カードローンやフリーローンよりも金利が高く、限度額は低めに設定されている傾向があります。
クレジットカードのキャッシング枠が設定されていて利用可能枠がある場合は、審査不要ですぐに利用できるためおすすめです。
無担保借入の種類【目的別ローン】
カードローンやフリーローン、クレジットカードのキャッシングは利用目的は自由ですが、無担保借入の中には利用目的が定まったローンもあります。主な例は以下のとおりです。
- 車のローン
- 奨学金
- ブライダルローン
順番に見ていきましょう。
車のローン
金融機関が提供する車のローンの多くは、無担保借入が可能です。新車や中古車の購入や買い替えだけでなく車検や修理、免許取得に利用できるものもあります。なお利用範囲は金融機関によりさまざまです。
返済期間は最長10年ほど、融資限度額は1,000万円程度のものが多く、条件により金利が優遇される商品もあります。
教育ローン
教育ローンとは、学費やその他学業に必要な資金を賄う目的で利用する融資サービスです。奨学金と似ていますが、返済義務を学生本人ではなく親が負うことや、成績に関する条件が設けられていない点などに違いがあります。
教育ローンには、子どもに経済的負担を負わせずに済んだり、入学前の時点で資金が振り込まれたりするメリットがあります。一方、奨学金よりも金利が高く設定されている点には注意が必要です。
ブライダルローン
ブライダルローンも無担保で利用できるローンのひとつです。用途が結婚に関する費用に限定されたローンで、挙式や披露宴のほか貸衣装や新婚旅行などにも利用できます。
商品によっては、結婚指輪や新生活で必要な家具などに利用できる場合もあります。金利が低めなことや、結婚費用の前払いに利用できるなどがメリットです。
無担保借入のメリット3つ
ここでは、無担保借入を利用する際のメリットを3つご紹介します。
- 融資までの時間が早い
- さまざまな目的に利用できる
- 保証人なしで利用できる
順番に見ていきましょう。
融資までの時間が早い
無担保借入は、担保の審査が必要ないため、融資までの時間が早くなっています。申し込み当日中に融資を受けられるケースもあるため、すぐに資金が必要なときに便利です。
さまざまな目的に利用できる
目的別ローンを除けば、無担保借入は利用目的を問いません。そのため、予期せぬ出費にも対応しやすいです。
セゾンファンデックスのかんたん安心ローンも、利用目的を問いません。限度額内で繰り返し使える「カードローン」と、必要な費用を一度にまとめて融資する「フリーローン」を提供しています。どちらも80歳までの方がお申し込みいただけ、無担保で利用できるローンです。
条件を満たせば、最短即日の融資も可能なため、融資を急いでいる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
保証人なしで利用できる
一部の借入では保証人が必要な場合もありますが、無担保借入の多くは保証人が不要です。審査を通過すれば、借入が可能になります。
保証人が不要なら「保証人を依頼する心理的負担が軽減される」「手続きが簡単になる」「借入が周りにバレにくいなど」のメリットがあります。
無担保借入の注意点
無担保借入はメリットの多い融資ですが、以下の2点に注意しましょう。
- 総量規制の対象の場合が多い
- 有担保よりも金利が高い場合が多い
順番にご紹介します。
総量規制の対象の場合が多い
無担保借入では、総量規制の対象商品である場合が多いです。総量規制とは、貸金業法に基づいて定められた制度で、過剰な借入れを防ぐために年収の3分の1を超える貸付けを原則禁止するものです。、安定した収入や過去の支払い状況など、申し込み者本人に対する審査が重視されますが、総量規制に抵触した場合新たな融資は受けられません。申し込みをする前に、ご自分の現在の借り入れ状況をしっかり把握しましょう。
有担保よりも金利が高い場合が多い
無担保借入であるカードローンやフリーローンの金利は、借入金額や借入先などによって異なります。そして上限金利は18.0%程度と、有担保借入よりも高く設定されています。借入額が大きくなったり、返済期間が長引いたりするほど金利差によるマイナスの影響が出やすい点には注意しましょう。
無担保借入の利息計算と返済シミュレーション
無担保借入をした場合、毎月の返済額をどうやって計算するのかわからない方もいるのではないでしょうか。ローンの契約書ホームページの商品概要などに返済方法についての記載があるはずなので、まずはご自分の契約内容を確認してみましょう。ここでは、無担保借入の利息や返済について、具体的な例をあげて解説します。
利息の計算方法
ここでは、セゾンファンデックス「かんたん安心カードローン」を例としてご説明します。
返済1回目の利息額は、融資金額に対し、融資実行翌日から第1回支払日までの日数に応じた日割り計算によって求めた金額になります。2回目以降の利息額は、締日の融資残高に対し、前回の支払日の翌日から次回支払い日までの日数に応じた日割り計算によって求めた金額です。
計算方法 | |
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第1回 | 融資金額×実施年率×日数(融資実行日翌日~第1回目お支払日)÷365日 |
通常月 | 締切日融資残高×実質年率×日数(前回お支払日翌日~次回お支払日)÷365 |
上記の方法で、利息計算をしてみましょう。
例)20万円を30日間利用、実質年率17.8%の場合
融資金額×実質年率×日数÷365×利用日数=利息額
20万円×17.8%÷365日×30日=2,926円
かんたん安心カードローンの場合、返済方法は定額リボルビング方式です。20万円の利用であれば毎月の返済額は8,000円ですが、その内利息が2,926円、元本返済額5,074円、残高194,926円となります。
返済シミュレーション
自分が借入した際の返済額や返済期間を知りたいときは、金融機関や貸金業者のホームページなどにある返済シミュレーションサービスで計算できます。
セゾンファンデックスの返済シミュレーションを利用すると、「融資希望額」「融資年率」などの簡単な入力で各種ローンの毎月の返済額や返済期間がわかります。
例)100万円を融資年率14.8%で借りた場合
毎月の返済額:26,000円
返済期間:4年5ヵ月
無担保借入は計画的に利用しよう
無担保借入は担保を必要とせずに融資を受ける借入方法のことで、カードローンやフリーローンが代表的です。審査が早く、最短で当日に融資を受けられる場合もあります。すぐに融資を受けたい場合は便利な反面、総量規制の対象である場合が多く、金利が高めだと認識しておきましょう。
80歳まで申し込みが可能な「かんたん安心ローン」は条件により最短即日の融資が可能で、全国のコンビニや金融機関のATMから自由に借入できます。電話でもサポートを行っているため、わからないことがあれば、気軽に問い合わせてみてください。
※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。