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【徹底解剖】海洋散骨!海洋散骨体験クルーズに行ってきました! 

セゾンのくらし大研究 編集部

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豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

少子高齢化や核家族化が進む中、先祖代々のお墓を継承し、守っていくことが難しくなってきています。こうした社会構造の変化の中で、「お墓の跡継ぎがいない」という問題に対応可能な永代供養墓、樹木葬、納骨堂といった新しい埋葬の方法が人気を集めています。

遺骨を海に撒き、自然に還す海洋散骨もそのひとつです。お客様からお問い合わせをいただく機会も増えてきました。やはり「百聞は一見にしかず」ということで、「ブルーオーシャンセレモニー」のブランドで海洋散骨事業に取り組む株式会社ハウスボートクラブの海洋散骨体験クルーズに参加してみました。その模様をお伝えしながら、海洋散骨について考えてみたいと思います。

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まるで船上のお葬式!体験クルーズでわかった海洋散骨の本質

集合場所は、中央区晴海の朝潮小型船乗り場。都営地下鉄大江戸線の勝どき駅から徒歩6分程度です。駅からてくてく歩いていくと、おっ、見えてきましたよ。本日乗船する「レノン号」です。

今回は、法人向けの体験クルーズということで、私たちの他に参加するのは、お寺、葬儀会社、石材店といった渋いメンバー。桟橋でなじみの顔を見つけ、「あれ?奇遇ですねぇ」なんて言っているうちに、乗船時刻となりました。

乗船すると、まず目に入るのが、模擬祭壇。そこには、レノン号の村田船長の遺影が!「えっ?船長、亡くなっちゃったの?」大丈夫です。このあと、元気に航路の説明をしてくれました。

今回の散骨ポイントは、東京湾の羽田沖。レインボーブリッジをくぐり、波しぶきを立てながら、船は進みます。その間、船内でスタッフさんによる海洋散骨のミニセミナーが開催されました。海洋散骨は年々増えていて、最近では年間10,000件程度行われているそうです。ブルーオーシャンセレモニーが2020年に取り扱った件数は、638件。3年前と比べると、ほぼ倍増しているとのこと。

さて、1時間足らずで、船は散骨ポイントに到着。いよいよ模擬散骨です。参加者一人ひとりに水溶性の袋が手渡されます。

中には食塩が入っています。実際の散骨にあたっては、粉骨機で細かくパウダー化した遺骨を袋に詰めるそうです。

袋を破って、船べりからサラサラと散骨。そして、お花を手向けます。海洋散骨は、環境への配慮が必要ですので、セロハンで巻いた花束などはNGです。手向けるお花は、自然に還る花びらだけなんですね。手向けた色とりどりの花びらが、ゆっくりと波間に広がっていきます。

まるで故人の冥福を祈るかのように・・・。全員が模擬散骨を終えると、スカイデッキに移動。スカイデッキで黙とうをささげる船上セレモニー体験です。船は、故人にお別れを告げるかのように、散骨スポットの周りを大きく3周します。これで、一連のスケジュールは終了。帰路、頭上を飛ぶ飛行機を真下から眺め、童心に帰って歓声を上げる私たち。何だか晴れ晴れとした気持ちになりました。今回の体験クルーズ、所要時間は約2時間でした。

実際に体験してみて強く感じたのは、海洋散骨は単に新しい埋葬手段のひとつということだけにとどまらず、故人と向き合い、見送るセレモニーとしての性格が強いこと。まるで、船上のお葬式です。スタッフの皆さんの細やかなおもてなしの心も相まって、単に「遺骨を海に撒く」という事務的なものではないことが、よくわかりました。

遺骨を全て散骨してしまうと、お参りの対象や遺族の心のよりどころがなくなる?

大海原がお墓の代わりとなる海洋散骨の場合、「遺骨を全て散骨してしまうと、お参りの対象や遺族の心のよりどころがなくなってしまうのでは?」という質問を受けることもあるそうです。このような場合、ブルーオーシャンセレモニーでは、遺骨の一部を手元に残す手元供養を案内しているそうです。船内には、手元供養のためのミニ骨壺が展示されていました。

また、散骨を行った海域に船を出し、故人を偲ぶ「メモリアルクルーズ」も用意しているそうで、お墓参り代わりに毎年のように利用する人もいるそうです。子供たちがスカイデッキでカモメにエサをあげるなど、和気あいあいとした雰囲気で行われることが多いとか。

海洋散骨の3つのプランと気になる料金

ブルーオーシャンセレモニーには3つの散骨プランがあります。1つ目は、船一隻を丸ごと貸し切って行う「チャーター散骨」です。北海道から沖縄まで全国40以上の出航地から希望する日時に出航可能です。心ゆくまでゆっくりお別れができます。2つ目は、複数の家族が乗り合いで行う「合同散骨」です。毎月4回以上出航しているそうです。3つ目は、家族が乗船できない場合の委託型プラン「代行散骨」です。Zoomを使用した散骨のオンライン中継(2021年現在、東京湾のみ対応)も行っているそうです。

コロナ前は、費用を抑えつつ、自分の手で故人を送ることができる合同散骨が全体の4割を占め、チャーター散骨と代行散骨が全体の3割程度ずつという内訳だったそうですが、コロナ下では、合同散骨の割合が減り、その分チャーター散骨、代行散骨の割合が増えているそうです。

3つのプランの気になる料金は、下表のとおりです。

【ブルーオーシャンセレモニーの散骨プランと料金】

プラン料金(税込)
チャーター散骨エリアにより 平日297,000円~ または 平日330,000円~
各種オプションを含んだ費用の平均額 (2019年実績) 約350,000円
合同散骨平日165,000円~
各種オプションを含んだ費用の平均額 (2019年実績) 約187,000円
代行散骨平日55,000円~
各種オプションを含んだ費用の平均額 (2019年実績) 約106,000円

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