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ETFとは投資信託?特徴や仕組みを知って投資してみよう

ETFとは投資信託?特徴や仕組みを知って投資してみよう
セゾンのくらし大研究 編集部

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株式会社クレディセゾン提供(運営会社セゾンファンデックス)
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投資を始めようと調べ始めると、さまざまな金融商品があることが分かり、奥が深いと感じる方もいるでしょう。今回この記事で紹介する金融商品はETFです。投資を始めようと思っている方や株式以外の金融商品に投資したいと考えている方に向けて、ETFの基本情報やメリット・デメリット、購入方法などを詳しく紹介します。おすすめの証券会社についても説明するため、まだ証券会社に口座をお持ちではない方は、ぜひ参考にしてみてください。

ETFの基礎知識

EFTの基礎知識

まずは、ETFの基本情報について理解を深めていきましょう。「ETFとは?」と考えた際に気になるポイントは3つです。1つずつ紹介していますので、チェックしてみてください。

ETFとはどんなもの?

ETFという名前は「Exchange Traded Funds」の略で、日本語にすると「上場投資信託」と呼びます。

上場投資信託とは、日経平均株価や東証株価指数などの指数に連動するように作られた投資信託なのです。上場投資信託と呼ばれているように、東京証券取引所などに上場しています。

ETFと、投資信託や株式との違い

ETFは投資信託の一種と前述しました。では、一般的な投資信託とETFは何が違うのでしょうか。投資信託とは、運用の専門家が投資家から資金を集めてテーマに沿って運用し、成果を分配金などで支払う金融商品のことです。そのため、運用方法に関して若干の違いはありますが、ETFも投資信託も中身は似ていると言えます。大きな違いは取引所に上場しているのか、それとも取引所に上場していない非上場なのかということです。

また、「上場」という言葉で気になるのは、株式でしょう。株式は、企業が資金調達のために発行する証券のことです。厳密に言えば非上場の株式もありますが、一般投資家が投資する株式は取引所に上場しています。つまり、ETFと株式は同じ市場で取引されているのです。ETFと株式の違いは、ETFはさまざまな金融商品で構成されていますが、株式は1銘柄ごとで取引される点です。

以上のことから、ETFは投資信託と株式を組み合わせたような金融商品であると言えるでしょう。

ETFにはどんな種類があるの?

日本で取引できるETFは大きく分けると2種類あります。日本で作られ日本の証券取引所に上場しているETFと、海外で作られたETFです。日本で作られたETFを国内ETF、海外で作られたETFを海外ETFと呼んでいます。

ETF市場は世界で注目されている

ETFは株式と同じように売買されますが、どんな仕組みで取引しているのでしょうか?また、世界的な視点で見て、ETF市場はどういった立場にあるのかを紹介します。

ETFの仕組みを知っておこう

ETFの仕組みを知っておこう

ETFの取引の仕組みに関して見ていきましょう。発行市場と流通市場があり、発行市場で運用会社と指定参加者がETFの受益権の設定や解約をします。発行市場で発行されたETFの受益権は、流通市場である証券取引所へ移り取引されるのです。

世界のETF市場は拡大中

ETFの歴史は1990年から始まりました。世界初のETFは、カナダのトロント証券取引所に上場した「TIPS35」といわれています。そこからETF市場は拡大し続け、世界中の機関投資家や個人投資家に人気です。

BlackRock(ブラックロック)社が2021年に公表した「世界のETF市場の純資産残高推移」を見ると、右肩上がりで残高が増加しており、純資産残高規模は約1,161兆円。株式ETFや債券型ETF、その他で分類されており、そのうち株式ETFの残高がもっとも多いです。

ETFは誰が取引しているの?

ETFへの取引参加者は、ほとんどが個人投資家です。もちろん日本人だけでなく外国人投資家も投資しています。その他には、日本銀行や銀行などの金融機関が取引することもあります。

ETFに投資するメリット

市場規模が急激に拡大するほど人気のETFですが、何が投資家の気持ちを動かしているのでしょうか?ここではETF投資のメリットについて紹介します。

分散投資できる

ETFを購入すれば、その指数に組み込まれている商品をすべて買って投資しているようなものです。そのためETFを購入するだけで、簡単に分散投資できていることにもなります。分散投資をすすめる理由は、価格変動リスクを軽減できるからです。

例えば「この株が上がるだろう」と投資資金すべてを使ってA社の株式を購入したとしましょう。そのまま値上がりしてくれれば問題ありませんが、株式なので価格の変動があります。A社に不利な情報が出ると大幅に値下がりする可能性があるでしょう。

しかしそこで、いくつかの株式に投資しておけば、A社の株式が値下がりしていてもB社やC社の株式が値上がりしてればマイナス幅を小さくすることができるのです。

また、自分で日経平均株価に連動するように株式を買おうとすると莫大な資金が必要になります。ETFであれば、比較的手の届きやすい金額で購入できる面もメリットと言えるでしょう。

値動きのチェックが簡単

株式や投資信託に投資すると、自分の資産がいくらになったのか気になるはずです。いくつもの金融商品を抱えていると、値動きのチェックに時間がかかるでしょう。

ETFであれば、興味のある指数の変化をチェックすることで簡単に値動きを調べられます。例えば、日経平均株価に連動するETFを購入しておけば、日経平均を調べるだけで状況把握できるので便利です。テレビのニュースやインターネット、新聞などで簡単に確認できますね。

コストを抑えられる

ETFへの投資で発生するコストに信託報酬があります。この信託報酬は、ETFの運用会社に支払う運用にかかる費用のことで、日割で計算され基準価額に反映しています。ただETFは、一般的な投資信託と比べると低く設定されているため、管理コストが安いと言えるのです。

管理コストが低く設定されている理由には、販売会社への手数料や事務費用が安いことなどが挙げられます。信託報酬はその金融商品を保有している期間にかかり続ける費用のため、長期での投資を考えたときにETFはコストを抑えられるのです。

取引時間中ならいつでも売買OK

ETFは証券取引所に上場しており、株式と同じように売買できるため、取引時間中ならいつでもリアルタイムで取引することが可能です。

ETFに投資する際はココに注意!どんなデメリットがある?

ETFに投資する際はココに注意!どんなデメリットがある?

次に、ETFのデメリットについて見ていきましょう。

自身の好きなようにリバランスできない

ETFは投資信託のため、さまざまな銘柄を組み入れています。その目的は、先に記述したように、指数に連動させるためです。そのため、ETF内の銘柄を自分の好きなように組み替えるリバランスという作業はできません。

ただ、自分の金融資産の商品割合を調整することは可能なため、さまざまな商品にバランス良く分散投資し、定期的に資産割合を見直すと良いでしょう。

分配金の再投資ができないため複利効果は望めない

投資信託の複利効果とは、分配金を含めて投資していけば分配金にも分配金がつくことになり、雪だるま式に資産が増えるというものです。

ETFでは、決算時に分配金がすべて現金で支払われます。そのため一般的な投資信託のように分配金の再投資ができません。再投資できなければ、複利効果が期待できないということです。投資信託の複利効果とは、分配金を含めて投資していけば分配金にも分配金がつくことになり、雪だるま式に資産が増えるというものです。

株主優待が付いていない

ETFは個別銘柄と直接関係があるわけではないため、株主優待はありません。株主優待を期待して投資するのであれば、株主優待を受けられる個別株式を購入すると良いでしょう。

上場廃止になることも

ETFは、株式と同じように証券取引所に上場しているため、何らかの問題があれば上場廃止になる可能性があります。上場投資信託であるETFの場合、上場廃止は運用が終了することを意味するのです。

ETFが上場廃止となる背景には、資産の規模の大きさを表す純資産総額が小さかったり減少し続けたりすることが挙げられます。そのため、上場廃止のリスクの少ないできるだけ純資産総額が大きいETFを選ぶようにすると良いでしょう。

ETFの代表的な銘柄

ETFの代表的な銘柄にはどんなものがあるのでしょうか?主な連動対象カテゴリーは株式や債券などですが、それ以外にも不動産や商品などもあります。ここでは、ETFに投資する際にぜひチェックしてほしい代表的な銘柄をピックアップしました。

日本株式連動

日本株式連動タイプでは、日本株の市場や規模別、業種別、テーマ別に分かれています。代表銘柄は以下の通りです。銘柄コードも一緒に表記しているため、価格チェックの際に使ってください。

  • ダイワ上場投信-トピックス(1305)
  • NEXT FUNDS日経225連動型上場投信(1321)
  • MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信(1492)
  • NEXT FUNDS野村日本株高配当70連動型上場投信(1577)
  • NEXT FUNDS自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信(1622)
  • ダイワ上場投信-MSCI日本株女性活躍指数(WIN)(1652)

外国株式連動

外国株式に連動するタイプのETFには以下のようなものがあります。

  • サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式](1313)
  • 上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E Fund CSI300(1322)
  • UBS ETF 欧州株 (MSCI ヨーロッパ)(1386)
  • 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)
  • NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678)

日本債券連動

日本の債券に連動するタイプのETFは以下の通りです。

  • NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信(2510)
  • iシェアーズ・コア 日本国債 ETF(2561)

外国債券連動

外国債券に連動するタイプのETFは以下の通りです。

  • 上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)(1486)
  • 上場インデックスファンド新興国債券(1566)
  • 上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型(1677)
  • NEXT FUNDS外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信(2511)
  • iシェアーズ ユーロ建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)(2623)

今回紹介したもの以外のETFも知りたいという方は、日本取引所グループのホームページより銘柄一覧(ETF)を確認すると良いでしょう。

ETFを購入するにはどうしたら良い?

ETFを購入するにはどうしたら良い?

「ETFを購入したい」と思った場合には、どのようにしたら良いのでしょうか?取引方法やETFの選び方について紹介します。

証券会社で口座開設

ETFは株式と同じように取引するため、まずは証券会社にて口座開設の手続きをしなければなりません。証券会社は大きく分けると、店舗を構え店頭や電話で相談しながら取引できるタイプと、インターネット上で自分で発注するタイプの2種類があります。

一般的には、インターネット経由で取引する方が、売買手数料が安い傾向にあります。

ETFの選び方は?

ETFを選ぶ際には、どういった目的でETFを購入するのかを考えてください。興味のある分野に投資したいのか、自分の投資資産の中で不足している分野をETFで補いたいのかなどを明確にすることで選びやすくなるでしょう。

指値や成行で売買できる

ETFは基本的に株式と同じように取引できます。売買したい価格を指定して注文する指値注文や、市場の取引値段で良いからとにかく売買したいという成行注文などの指定も可能です。

ただし成行注文にすると、一瞬の値動きで自分が考えていた価格より大幅に乖離する可能性があるため、初めて取引する際には指値注文した方が安心でしょう。

おすすめの証券会社は?

最後に、おすすめの証券会社を紹介します。証券会社選びのポイントは、商品ラインナップと買いたい商品を取り扱っているか、また手数料の安さです。口座開設を検討する際に活用してください。

セゾンポケット

セゾンポケットは積立投資をメインにし、クレジットカードを決済ツールにしているため、継続しやすいというメリットがあります。

【主な特徴】

  • 毎月1,000円から積立できる(ETFの積立は毎月5,000円から)
  • カード決済だから簡単
  • 積立金額の設定は自由
  • クレジットカードを使って積み立てると永久不滅ポイントが付与される
ETF手数料取引金額の0.55%(最低手数料55円)
口座開設までにかかる期間最短1営業日
公式HPhttps://www.saison-pocket.com/

カードでETFの積立ができるセゾンポケットの詳細はこちら

04_セゾンポケットの詳細はこちら

大和コネクト証券

大和コネクト証券は、大和証券グループが運営するアプリ証券。国内株はもちろん米国株の取引も可能です。

【主な特徴】
● ポイント投資可能
● 新規公開株式や信用取引も可
● dポイント、Pontaポイントがたまる・つかえる
● スマホ専業証券 顧客満足度ランキングで総合1位獲得
● J.D. パワー“個人資産運用顧客満足度No.1<スマホ専業証券部門>”
● J.D. パワー2022年個人資産運用顧客満足度調査。スマホ専業証券で資産運用を行っている788名からの回答による。japan.jdpower.com/awards

ETF手数料取引金額の0.033%(手数料上限660円(税込))
口座開設までにかかる期間通常3~4日程度
公式HPhttps://www.connect-sec.co.jp/

毎月10枚プレゼントされる手数料無料クーポンを使えば、購入手数料が無料!※米国ETFを除く。

口座開設・株取引もスマホでカンタンにできる大和コネクト証券の詳細はこちら

大和コネクト証券
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おわりに

ETFは手軽に分散投資でき、価格の変動状況のチェックもしやすいため、投資初心者におすすめの商品です。ただ、ETF内のリバランスができない、複利効果が期待できないなどのデメリットもあるため、バランスを考えながらETFへの投資を始めると良いでしょう。

自分がどんなETF銘柄に投資したいのかをぜひ考えてみてください。

有価証券投資に関する重要事項(大和コネクト証券)
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