通常、納品を行った際には請求書を発行し、指定した口座に金額を振り込んでもらいますが、即入金されるケースはほぼなく、入金されるのは翌月や翌々月になります。その間、請求した内容や金額については売掛金として計上しなくてはなりません。
期日にきちんと入金されれば問題ないのですが、未回収案件が発生した場合は、売掛金の回収に時間と労力がかかります。そこで本記事では、売掛金の確実な回収方法や、未回収を発生させないような対策について解説します。
売掛金の回収は手間がかかる
売掛金とは売掛債権のことで、商品やサービスを提供した際の支払いを将来的に受け取る権利を意味します。売掛金は貸借対照表上では資産に区分されますが、実際に入金されていないことから、入金までの間に資金繰りの悪化などといった状況を招くこともあります。資産であるにもかかわらずリスクを抱えている売掛金の回収は、非常に大切なことだといえるでしょう。
入金が遅れていることが分かった場合にやるべきことを順番に見ていきましょう。
(1)売掛金の入金が遅れていることが判明した際には、まず、取引先に連絡を入れ、入金が遅れている旨を伝えるとともに、遅れている理由を確認しましょう。
単なる処理忘れであれば、すぐに対応してもらい、入金予定日を確認しておくことが大切です。できれば出金処理を行った時点で連絡を入れてもらうと良いでしょう。
(2)処理忘れでもなく、入金が遅れている場合は、取引先に理由を確認して入金してもらうように交渉します。交渉次第では、1週間後など取引先の支払い状況に合わせたタイミングで入金してもらえることもあります。
交渉は電話で行うこともありますが、できればメールで行うほうが良いでしょう。そうすることで交渉記録として残すことができます。併せて、この時点で売掛金の契約書も確認しておきましょう。
(3)交渉で解決しない場合は、催告を行います。一般的に催告は内容証明郵便で行うことが多く、売掛金の内容や金額、支払期日を記載して送付します。また、期日までに入金が確認できなかった際の対応についても記載しておくと良いでしょう。
できればこの段階で弁護士に相談し、催告書も弁護士の名前で送ることで、より取引先に対して精神的な圧力をかける効果が期待できます。
(4)内容証明郵便での催告でも入金が確認できない場合は、法的手続きに進みます。例えば簡易裁判所「支払督促」手続きを行う方法です。支払督促とは、裁判所から文書で支払いを命じてもらうことで、内容証明郵便での催促と異なり、法的効力をもった対応となります。
(5)支払督促でも入金されない場合は、訴訟に移ることになります。また、取引先の状況によっては、財産の仮差し押さえを行い、最終的に強制執行で売掛債権を回収します。
売掛金が回収できないとこんなリスクが
もし、売掛金が回収できなかった場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。
資金繰りが悪化するリスク
売掛金が回収できないということは、実際に現金が入ってこないことになりますので、その分資金繰りが悪化してしまいます。経営上の取り引きでは、売掛金もあれば、買掛金(相手に支払う必要のあるお金)もありますし、従業員への給与の支払いなどといった支出に影響を及ぼす可能性があります。
金融機関での評価が低下するリスク
売掛金が回収できないと、貸借対照表上では資産に分類されている売掛債権が負債となってしまい、その金額が大きくなればなるほど、経営状況が悪化しているとみなされ、金融機関からの評価が下がってしまうリスクも考えておかなければなりません。
売掛金を効率的に回収する方法とは
売掛金を効率的に回収するためにも、以下の方法を考えておきましょう。
法律事務所に依頼
自社の売掛金について、入金が確認できなかった際などには弁護士に相談することで、効率的に回収できます。法的な知識がない状態で内容証明郵便での催告などを行うのは手間がかかります。弁護士に依頼することで、訴訟に至らずに売掛金が回収できることもあります。
売掛金回収代行サービスを利用
売掛金回収代行サービスを利用する方法もあります。回収業務をアウトソーシングすることで、業務の負担から解放されますし、代行サービスを行う企業によっては、入金がなくても売掛金を保証してくれるところもあります。
「今スグまとめ払い」なら売掛金の回収と同時に資金調達も可能
売掛金の回収に悩んでおり、資金繰りが悪化する不安を抱えているなら、セゾンファンデックスの「今スグまとめ払い」の利用をおすすめします。
「今スグまとめ払い」とは、請求データを送るだけで、まとまった金額の売掛金を資金化してくれるサービスで、売掛金の回収と資金調達が同時に実現できます。
セゾンファンデックスの今スグまとめ払いには、未回収となるリスクがないといったメリット以外にも、請求業務から解放されることや、まとまった金額を早期に調達できるといったメリットがあるのです。
利用の際には、まず申し込み、必要書類を提出して審査を受けます。審査に通過すれば契約を行い、請求データを送るだけで、実際の請求業務や回収業務はセゾンファンデックスが行います。
セゾンファンデックスは、請求および収納代行会社として、売掛先に振込先変更の通知を行います。売掛先には収納代行口座に振り込んでもらうだけです。
また、請求データは売掛金の回収を待つことなく、締め日から5営業日以内に資金化でき、売掛先への譲渡通知も原則として不要です。さらに、毎月の全売掛金が買取対象となり、過去の実績や従来の担保などによることなく、まとまった額の資金調達が可能になります。
セゾンファンデックスの今スグまとめ払いの活用事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
お客様の悩みは、以下の3点でした。
- メインバンクの資金調達枠がいっぱいのため、閑散期の従業員の給与や経費の支払いに苦心している
- 売掛金の入金までの期間が長く、資金化に時間がかかる
- 担保となる不動産も保有していないため、借り入れ以外の方法による資金調達を検討している
このようなケースに対し、「今スグまとめ払い」を利用することにより、毎月の売掛金を現金化でき、従業員の給与や経費の支払いを乗り越えることができました。
また同時に、繁忙期の短期資金についても銀行から借り入れるよりも容易に調達ができることから、非常に満足できる結果となりました。
さらに、請求および収納代行をセゾンファンデックスに委託したことにより、社内の事務負担が軽減し、業務効率化につながっています。
ほかにもリスケ中で資金調達が困難な問題を抱えている事業主の方が「今スグまとめ払い」を利用することで、経営難を回避でき、加えて請求および収納代行を委託することで、社内の人員の再配置に着手でき、経営効率化も同時に実現できたなど、資金調達面とともに業務効率化も期待できる点が好評を得ています。
気になる手数料は、平均支払いサイト1ヵ月以内であれば1.0~3.0%、平均支払いサイトが1ヵ月を超え2ヵ月以内になる場合は2.0~6.0%となっています。ただし、2ヵ月を超える債権については対応していませんので、注意してください。
おわりに
請求および回収業務は業務の負担になるとともに、未回収のリスクを抱えるといった点から、回収業務の軽減やリスクの解消を考えている事業者は多いのではないでしょうか。一度未回収が発生すると、最終的に回収できるまでかなりの手間がかかりますし、場合に応じては訴訟費用などが発生します。
また、未回収が発生すると、自社の資金繰りの悪化を引き起こし、ほかの支出に影響を及ぼす可能性があります。
セゾンファンデックスの「今スグまとめ払い」では、請求データですぐに現金化できるため、急な資金調達にも役立つほか、請求および回収業務を代行してくれるため、社内の業務効率化を図ることができます。
実際に資金調達面と業務効率化を達成した声も多くあることから、同じ悩みを持っている事業者の方はご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
セゾンファンデックスでは、インターネットによる問い合わせ対応のほか、平日の9~17時半であれば電話でのお問い合わせにも対応しています。気になった方はぜひお問い合わせください。