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白いTシャツの黄ばみの落とし方は?漂白剤の種類など服の手入れについて解説

白いTシャツの黄ばみの落とし方は?漂白剤の種類など服の手入れについて解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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しっかり洗濯しているはずなのに、白いTシャツが黄ばんでしまったという方は多いのではないでしょうか。黄ばみは1度付いたら落ちないと思われているかもしれませんが、漂白剤を使って正しい方法で洗うと落とすことができるのです。このコラムでは、黄ばみの原因や漂白剤・漂白剤以外での黄ばみの落とし方、黄ばみを防ぐ方法などについて紹介します。お気に入りの白いTシャツを黄ばみから守りたい方は必見です。

気になる白いTシャツの黄ばみ!その原因は?

1.気になる白いTシャツの黄ばみ!その原因は?

毎回洗濯しているのに、白いTシャツに現れる黄ばみ。その原因は、皮脂汚れです。汗に含まれる皮脂が酸化することで、付着した衣類の繊維がだんだんと黄ばんでいきます。よく汗をかく脇の下や首まわりには、たくさんの皮脂汚れが付いているため黄ばみができるのです。

通常の洗濯洗剤では、繊維に入り込んだ皮脂汚れまで落としきれないことが多く、1回の洗濯で汚れを分解できないことがあります。特に白いTシャツは、時間が経過するほど成分が変化して黄ばみが現れてくるので、「この汚れいつからあったの?」と急に汚れを発見した経験もあるのではないでしょうか。

黄ばみの原因は皮脂汚れのほかにも、汚れを落とそうとして洗濯洗剤を使い過ぎて起こる場合があります。しっかり落としきれず繊維に残った洗剤が原因で黄ばんでしまうのです。

漂白剤の種類について

2.漂白剤の種類について

白いTシャツの黄ばみ落としには、色素を除去して衣類を白くする働きを持つ「漂白剤」を活用します。漂白剤のタイプは「酸素系」「塩素系」「還元系」の3つです。これらはそれぞれ特徴が異なります。3種類の漂白剤について、詳しく見ていきましょう。

1.酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、色柄ものなどを含め衣類全般に使えます。衣類の染料を落とすことなく、しつこい汚れや雑菌によるニオイなども取り除いてくれるものです。また、酸素系漂白剤はアルカリ性で、油汚れに強いのも特徴です。衣類の黄ばみや皮脂汚れの他に、食べこぼしなどの油汚れも得意とします。酸素系漂白剤は、洗濯洗剤と混ぜて使用できるため、一緒に洗濯機に入れて洗うことが可能です。家庭でも扱いやすく、色柄ものにも使用できるので、毎日の洗濯に使いやすい漂白剤です。代表的な商品として、オキシクリーンがあります。

2.塩素系漂白剤

塩素系漂白剤には、強力な漂白力と除菌作用があるため、洗濯機では落ちないような頑固な汚れを落とすのに便利です。白いものはきれいに漂白してくれますが、強力な漂白力で染料を抜き取ってしまうため、色柄ものの衣類には使用できません。

白いTシャツなどの衣類やタオル、布巾などの漂白に向いています。ただし、白いものならどんな布製品に使っても大丈夫ということではなく、生地によっては使用できない素材もあるので、洗濯表示タグを確認してから使用しましょう。

塩素系漂白剤は酸性の洗剤と混ざると、有害なガスが発生する危険性がありますので、使用には注意が必要です。使用するときはしっかり換気をして、身体に触れないように気を付けましょう。

3.還元系漂白剤

還元系漂白剤は、酸素系・塩素系漂白剤で落とせなかった、黄ばみやサビ汚れを落とすのに便利です。酸素系や塩素系の漂白剤では、酸素と汚れを結び付けて色素を除去しますが、還元系漂白剤では、汚れから酸素を奪い取る形で色素を除去する方法で漂白します。白無地の衣類の漂白にのみ使用でき、洗濯時に色移りした衣類の漂白もできます。

白いTシャツに付いた黄ばみの落とし方

3.白いTシャツに付いた黄ばみの落とし方

白いTシャツに付いた黄ばみを落とす方法には、塗り洗いとつけおき洗いの2つの方法があります。それぞれの方法について、手順とともに見ていきましょう。

1.塗り洗い

白いTシャツに付いた黄ばみ汚れが軽いときは「塗り洗い」がおすすめです。塗り洗いには、酸素系漂白剤を用意します。

  1. 白いTシャツの黄ばみ部分に、酸素系漂白剤を付けて、軽くこすります。

強くこすると素材が傷んでしまう可能性があるので、やり過ぎには注意しましょう。

  1. 普段通りに洗濯機で洗濯をします。

酸素系漂白剤は、衣類の脱色が起こらないので、他の洗濯物と一緒に洗っても心配ありません。

  1. 風通しの良い場所で干して終了です。

漂白の効果を高めるのであれば、漂白剤を塗り込んだあと、5分程度待ってから洗濯しましょう。黄ばみが落ちる可能性がより高くなります。

2.つけおき洗い

塗り洗いを試してみても落ちない頑固な白いTシャツの黄ばみには、「つけおき洗い」にチャレンジしましょう。時間をかけて汚れを分解していくため、つけおき時間はかかりますが、手間はかからないので、家事の合間に試せます。つけおき洗いには、酸素系漂白剤と洗面器を用意します。

  1. 白いTシャツの黄ばみ全体に、酸素系漂白剤をかけてしっかり揉み込みます。

漂白剤の目安量は、黄ばみ部分を覆うくらいです。

  1. 洗面器に40度くらいのお湯を溜めて、白いTシャツを入れます。
  2. 1時間ほどそのままつけおきし、汚れが分解されるのを待ちましょう。
  3. つけおきが終わったら、普段通りに洗濯機で洗濯します。
  4. 風通しの良い場所に干したら終了です。

漂白剤の効果を高めるには、お湯を使うのがポイントです。40度ほどのお湯でつけおきすると、黄ばみも消えて、きれいに仕上がるでしょう。

漂白剤以外で黄ばみを落とす方法

4.漂白剤以外で黄ばみを落とす方法

白いTシャツの黄ばみを、漂白剤以外で落とす方法について4つ紹介します。漂白剤の代用品も登場するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.重曹

家の掃除などで重宝される重曹には、皮脂などの油分を分解する働きがあり、白いTシャツの黄ばみ落としにも効果を発揮します。重曹は自然由来の成分でできているため、直接肌が触れる衣類に使っても安心です。ただし漂白剤のような化学洗剤と比べると、漂白作用が穏やかなので、重曹と一緒に油汚れを落とす力が強い食器用洗剤を使うのがポイント。

  1. スプーン1杯程の重曹に、食器用洗剤を少しずつ混ぜて、ペースト状にします。
  2. 黄ばみ部分を覆うように、重曹ペーストをたっぷり塗り込みます。

スポンジなどでこすり洗いすると、より効果的です。

  1. 5~10分程放置し、重曹ペーストが付いたまま洗濯機で洗います。

重曹を使った黄ばみ落としでは、「食器用洗剤で油分を溶かし、重曹で分解する」という2つの効果で、効率良く取り除いていきます。

2.固形石鹸

固形石鹸は弱アルカリ性なので、油汚れを分解する働きがあります。そのため、衣類の皮脂汚れとも相性が良いです。特に蛍光増白剤という「白いものをより白くする成分」が含まれている固形石鹸は、くすみを消して新品のような輝きを取り戻してくれます。ただし、淡い色の衣類に使うと白っぽくなるため、白い衣類にのみ使用しましょう。

  1. 黄ばみ部分を水で濡らして、固形石鹸を塗り込み、手や指を使ってしっかり揉み込みます。
  2. 洗濯機で普段通りに洗濯します。

3.セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ度が高いため、より油汚れに高い効果が期待できます。スーパーや100円ショップなどでも簡単に手に入るアイテムです。

  1. 洗面所のシンクやたらいに、衣類がしっかり浸かる深さまで、ぬるま湯か水を溜めます。

セスキ炭酸ソーダは、ぬるま湯か水1Lに対して、小さじ1、2杯程度が目安です。

  1. セスキ炭酸ソーダと衣類を入れて、30分から1時間つけおきします。
  2. 黄ばみが取れてきたら、洗剤を入れて洗濯機で普段通り洗濯しましょう。

4.クリーニング

白いTシャツをクリーニングに出すと、黄ばみが取れるだけでなく、自宅で洗濯するよりも手間なくキレイに仕上がります。また、大型の洗濯機を使用するため、他の衣類と絡まって引っ張られる心配がなく、生地に合った洗い方や洗剤を用いるので、傷みにくく、よれずに仕上がります。お気に入りのシャツは、まめにクリーニングに出しお手入れすることで長く着続けることができます。

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白いTシャツの黄ばみ落としにおすすめの漂白剤

5.白いTシャツの黄ばみ落としにおすすめの漂白剤

白いTシャツの黄ばみ落としにおすすめの漂白剤を種類別に紹介します。使い方に合わせて選んでみてください。

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤には、液体タイプと粉末タイプがあります。液体タイプは、粉末タイプより漂白力は弱いですが、優しく衣類を洗えるのが特徴です。液体なので、汚れに直接付けて洗うことができ、他の洗濯物と一緒に毎日の洗濯に使用して、白いTシャツの黄ばみ対策にもなります。

一方、粉末タイプは液体タイプよりも効果が強く、お湯や水に溶かしたつけおき洗いでしっかり落としてくれます。ただし、効果が強いのでシルクなどデリケートな素材のものには不向きです。

液体タイプ:花王「ワイドハイターEXパワー衣類用漂白剤液体

漂白活性化剤配合で、汚れをしっかり吸着し、臭いのもとまで徹底的に除去します。毎日の洗濯に繰り返し使うことで、抗菌作用がアップし、部屋干ししても臭いが気にならず、衣類を清潔に保てます。

粉末タイプ:グラフィコ「オキシクリーン

衣類の汚れを漂白・消臭・除菌してくれる優れもの。衣類だけではなく、キッチンや食器、お風呂場など、家中のお掃除にも使用できます。粉末タイプなので、お風呂の浴槽や洗濯機などで一気につけおきができます。

塩素系漂白剤

高い漂白力を持つ塩素系漂白剤では、衣類用やキッチンの除菌、カビ取り用など、使用目的に特化した商品が販売されています。ただ、衣類用の塩素系漂白剤であっても使えない素材があるので、使用前に確認しましょう。

花王「ハイター衣類用漂白剤

白いTシャツの黄ばみ汚れや食べ物・飲み物・血液などのシミ汚れなども真っ白に仕上げる漂白剤です。洗濯洗剤と一緒に洗濯機で洗えます。

還元系漂白剤

還元系漂白剤は、衣類の汚れや黄ばみを落とすだけではなく、シンクに付いた鉄サビを落とすのにも効果があります。還元系漂白剤を使うときは、決められた量を守って、単品で使用しましょう。必要以上に入れると衣類を傷める可能性があり、他の洗剤と混ぜると効果を打ち消し合い、うまく作用しない場合があるためです。

花王「ハイドロハイター

塩素系漂白剤による黄変、鉄分を含む水による黄ばみなど、他の漂白剤では対処できないような汚れに対して効果を発揮します。

白いTシャツの黄ばみを防止するために日常から心掛けること

6.白いTシャツの黄ばみを防止するために日常から心掛けること

白いTシャツの黄ばみを防ぐ方法を紹介します。黄ばみから大切な衣類を守るためにも、ひとつでも多く日常に取り入れてみましょう。

早く洗濯する

その日に着た白いTシャツは、その日のうちに早めに洗濯しましょう。見た目はきれいでも、一度着用した衣類には、汗や皮脂汚れがたくさん付いていて、そのまま放置していると黄ばみとなって現れてきます。時間が経つほど頑固な黄ばみとなるので、できるだけ早く洗濯することが、黄ばみ予防の一番の対策です。

肌着を着る

汗が浸み込むのを防ぐために、白いTシャツの下に肌着を着用しましょう。汗をかきやすい脇のシミ対策には、しっかり袖が付いているものを選ぶことが大切です。通気性の良い素材の肌着であれば、暑い時期でも快適に着られるでしょう。

弱アルカリ性洗剤で洗濯する

黄ばみ対策として、洗濯のときは弱アルカリ性の洗剤を使用しましょう。酸性の皮脂汚れには、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うことで、汚れが落ちやすくなります。市販では「弱アルカリ性洗剤」として販売されているので、パッケージを確認してみましょう。

P&G「アリエールバイオサイエンスジェル

自然の分解力と科学の洗浄力を活かした洗濯用洗剤です。衣類の黄ばみ・汚れ・臭いを徹底的に落とします。独自の抗菌技術により、着用中の菌の増殖を抑え、洗濯槽のカビ対策にもなります。

干し方 

白いTシャツの黄ばみ対策には、干し方も重要です。白や淡色の衣類は、日光の紫外線によって黄変する性質があります。衣類の変色を予防するためにも、部屋干しがおすすめですが、外干しの場合は、風通しの良い日陰で裏返して干しましょう。

漂白剤を使うときの注意点

7.漂白剤を使うときの注意点

衣類の汚れを落とすのに便利な漂白剤ですが、使い方には注意が必要です。ここでは漂白剤を使うときのポイントを紹介します。

酸素系と塩素系を混ぜない

普段使いしやすい酸素系漂白剤で汚れが落ちないからといって、塩素系漂白剤と混ぜることは絶対にやめましょう。身体に有害な塩素ガスが発生します。

色落ちに気を付ける

漂白剤は一般的な洗濯洗剤より洗浄力が強く、汚れの色素を分解させて漂白します。衣類の中には、使われている染料によって漂白剤で色落ちしてしまう可能性もあるので、目立たない部分でテストしたり、洗濯表示タグでチェックしたりしましょう。

手荒れ防止にゴム手袋を着用する

漂白剤を使用するときは、ゴム手袋を着用しましょう。漂白剤は、酸素系・塩素系・還元系いずれもアルカリ性の性質で、手荒れの原因にもなります。ゴム手袋を着用して、漂白剤を水やぬるま湯に溶かすときは、ヘラなどの道具を使って混ぜるようにしましょう。

使用量・つけおき時間をしっかり守る

漂白剤の効果を発揮するためには、使用量とつけおき時間を守ることが必要です。使用前に容器に記載されている容量・用法にしっかり目を通すように心掛けましょう。

おわりに 

一見頑固な汚れに見える白いTシャツの黄ばみですが、漂白剤を上手に活用すると落とせます。ただ漂白剤には色柄ものには使えない種類があるので、他の洗濯物も一緒に洗濯する際は、注意して選びましょう。また、黄ばみは日常生活の工夫で防止することができます。ぜひ黄ばみを落とす洗濯方法と一緒に覚えておいてください。お気に入りの白いTシャツを真っ白にして、黄ばみから守りましょう。

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