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犬のしつけ何が必要?基本的なしつけはこの7つ!

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提供元:みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

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みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

日本では一般的なペットショップでの生体販売が、欧米では当たり前ではなかっ たことに深い衝撃を受けた創業スタッフ。子犬・子猫に負担のかかる販売・流通 方法を改め、欧米同様にお客様がブリーダーを直接訪問して子犬を迎える方法 を、日本でも浸透させたいと考えました。 2010年にペットと飼い主のマッチングサイトである『みんなのブリーダー』をオープ ン、翌年2011年には『みんなの子猫ブリーダー』を立ち上げました。子犬・子猫に 優しい販売・流通の改革を目指す当サイトは、多くのお客様の支持を受けて、 2022年7月時点で、犬猫合計で22万件の縁結びを実現しています。

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「オテ」「オスワリ」に代表されるような犬の基本的なしつけ。コミュニケ―ションや信頼関係の構築にも役立ち、いざというときには、愛犬を危険から守ることもできます。ここではそのしつけの基本的な内容を具体的にご紹介します。マナーを守りトラブルを避けるためにも、ぜひ取り入れてみてくださいね。

犬のしつけ 何が必要?なぜ必要?

しつけをされる犬

ここでご紹介するのは、犬との生活を豊かにするために、愛犬に覚えさせたい基本的なしつけです。飼い主の指示に従って、犬が特定の動きができるようになると、いざというときに愛犬の安全を守るために役立ちます。また、コミュニケーションがスムーズになることで、より愛犬との絆も深まっていくことでしょう。基本のしつけには次のようなものがあります。

  • 「オスワリ」
  • 「フセ」
  • 「マテ」と「ヨシ」
  • 「オイデ」(呼び戻し)
  • 「オテ」
  • 「モッテコイ」と「ハナセ」
  • 「ダメ(ノー)」

このようなしつけには、犬が理解しやすい指示を出す必要があります。そのために「コマンド」が必要なのです。

コマンドとは

「コマンド」とは、犬に特定の動きを求める場合にかける言葉のことです。犬は飼い主の言葉を聞きわけてから行動を決定しますので、ひとつの行動にひとつのワードをあてがい、繰り返し使って覚えさせます。たとえばおすわりをさせたい場合は「オスワリ」か「シット」、待てなら「マテ」か「ステイ」などのコマンドがありますが、必ずいずれかひとつに統一してください。状況によってコマンドの言葉が変化すると、犬が混乱する原因にもなります。とくにご家族で飼われる場合は、人によって使う言葉が異なってしまうことがあります。家族内で話し合い、ひとつの言い方に統一しておきましょう。

セルフコントロールとは

「オスワリ」「フセ」なのコマンドには愛犬の”落ち着きを取り戻す”効果があります。普段はお利口にしているのに、興奮すると飼い主のいうことが耳に入らず、暴走してしまう犬は少なくありません。自制がきかない犬に育ってしまうと、散歩中によその犬と喧嘩したり、驚いたり恐怖を感じたりした瞬間に思わず人間に噛み付いたりする恐れもあります。思いもよらない事故やトラブルを防ぐためには、愛犬の「自制心」も養わなくてはなりません。「オスワリ」「フセ」「マテ」などは、セルフコントロールのための基本的なしつけとなります。

また、「ハナセ」「チョウダイ」をしつけておくと、口に含んでほしくないものを咥えているときに、スムーズに離してもらえるようになります。独占欲を強めないための教育ができる他、誤飲やいたずらも防げるのです。このようなしつけを行うことで、犬には忍耐や判断能力が身につき、希望通りにいかないことがあっても、落ち着いていることができるようになります。

基本のしつけはこの4つ

伏せをする犬

「オスワリ」(シット)

多くの飼い主さんが愛犬に一番に教えようとするであろうしつけ、「オスワリ」。最も基本の指示であり、愛犬にはぜひ習得して欲しいものです。「オスワリ」は、しゃがみ込むように後ろ足をまげ、地面にお尻をつける姿勢になります。この姿勢は犬の動きを止めることができます。興奮しそうなときや興奮しているときの犬の抑制にとても有効な姿勢で、突発的な動きを止めたい際にも使うことができます。

「オスワリ」(シット)の教え方

【1】ご褒美用のフードを手の中に入れ、グーを作って犬の鼻先にもっていきます。
このとき、手の中のフードを見せびらかさないようにしましょう。フードがないということを聞かなくなることを防ぐためです。

【2】グーを作った手に、犬の注意が向いたところで、「オスワリ」と言いながらその手を上へと動かしていきます。
犬がつられて見上げることで、お尻が自然と床に下がり、オスワリの姿勢になることを確認しましょう。

【3】床にお尻がついたら、「イイコ」「グッド」などと言って褒めます。
犬が興奮して立ち上がらないよう、控えめに静かに褒めながらなでます。

【4】「オスワリ」と命じてから【1】~【3】の動きを繰り返し、犬に”すわるといいことがある”と学習させます。

「フセ」(ダウン)

犬のお腹と、前足の肘から先が地面につき、おすわりより動き出しづらく、おすわりよりも犬がリラックスできる姿勢です。長時間キープでき、一番自然で負担のかからない、休憩の姿勢とも言えるものです。立ち上がるのに時間がかかるため、犬の動きを制したいときにはおすわりよりも効果的です。

「フセ」(ダウン)の教え方

【1】まずは「オスワリ」をさせます。
「オスワリ」と「フセ」を混同しないように、オスワリができたことを褒め、2秒ほど間隔を空けてから、次のステップに進みます。

【2】おやつを手に握ったまま、腕を床まで下げて、犬に足をたたませます。
きちんと伏せの姿勢ができるよう、手を下げてから、犬の少し前方にスライドさせるといいでしょう。犬のお腹が床についたら「フセ」と声をかけ、褒めてご褒美をあげます。

【3】「フセ」と命じてから【1】~【2】の動作をします。繰り返し行い、一連の動きを覚えさせます。
犬が混乱しないよう、飼い主も腕のの上げ下げやしゃがみ方などなるべく同じ動きを取るようにしてください。

「マテ」(ステイ)と「ヨシ」(オーケー)

言葉通りそのままのポーズで、”待つ”ことを教えます。動きをいったん止めて待機、飼い主さんからの解除合図があるまでそのまま待たせます。おすわりや伏せと違うのは、動きを止めたあとに犬が我慢をする点です。飼い主の合図で我慢をすることを覚えると、衝動的な行動をおさえることができるようになり、事故などが起こる危険を減らすことができるという大きなメリットがありります。我慢が要求される状況下で、飼い主の解除合図をしっかり待てるようになるのが理想です。

「マテ」(ステイ)と「ヨシ」(オーケー)の教え方

【1】フードを持っていないほうの手のひらを犬の方に向け、「マテ」と言います。
犬が見上げる程度の高さに手をあげると、犬は立ち上がりにくくなり、マテがしやすくなります。

【2】そのまま数秒待たせます。
犬が動いてしまったら、手の位置をより高くあげて再び「マテ」と指示します。

【3】犬が動かないことを確認したら、「ヨシ」と声をかけると同時に手を口の高さへもっていきフードを与えます。

「ヨシ」の合図までは、犬は動いてはいけません。「ヨシ」という前にじりじりと手を近づけないようにしましょう。

【4】【1】~【3】を繰り返します。2秒くらいからはじめて、4秒、6秒、8秒、と少しずつ時間を延ばしていくといいでしょう。

犬と飼い主との距離を少しずつ離していく訓練もおすすめです。

「オイデ」(カム)

「オイデ」で、離れている犬を呼び戻すことができると、トラブルや事故の予防ができるのはもちろん、リード装着時やブラッシング、ケージインなど、さまざまなアクションがスムーズになります。散歩中などに、リードや首輪が外れてしまうこともあるかもしれません。そのとき呼び戻しができないと、最悪の場合にははぐれてしまうリスクも考えられます。万が一のためにも「コイ」「オイデ」といったコマンドで呼び戻せるようにしておくのも、トラブル防止に必要なことです。また、「オイデ」のしつけそのものがゲーム的であり、教えている時間はコミュニケーションや信頼関係を築く大切な時間となるでしょう。
「名前を呼ばれたら行く」「『オイデ』と合図があればすぐ行く」は、ぜひとも習得させたいしつけです。

「オイデ」(カム)の教え方

【1】犬が飼い主のことを意識していない状況下で、「オイデ」と呼びかけてみます。
このとき、強い命令口調ではなく楽し気に優しく呼びかけるのがポイントです。犬に「何かいいことがありそう」と思わせるようにしましょう。

【2】犬が呼びかけに応じて寄ってきたときには、たくさん褒めてご褒美をあげましょう。
できなくてもあまりしつこく繰り返さず、場所や状況を変えてトライすることをおすすめします。

【3】最初は静かな環境下でトライし、できるようになったら犬が遊んでいる最中に「オイデ」と呼んでみます。
どんな状況でも飼い主のところへやってくるようになるのが理想です。できたらたくさん褒めてあげてくださいね。

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基本のしつけができたら、さらに3つのコマンドを覚えさせよう!

お手をする犬

基本のしつけからステップアップ!必須ではないけれど、愛犬と関係を深め、さまざまな可能性を広げることができる芸をご紹介します。

「オテ」(シェイクハンド)

「オテ」はシンプルなようで、基本のしつけを習得していないとできない、意外と難しいコマンドです。おすわりから発展させるなどして、楽しみながら教えるとよいでしょう。「オテ」をさせる意味がわからない、という方もいるかと思いますが、オテは単なる一芸ではなく、お手入れをスムーズにするために必要なしつけなのです。多くの犬が、足先を触られることを嫌がり、汚れた足を拭く、爪を切る、ケガがないか確かめるといったお世話がしにくいものですが、「オテ」を覚え、足先を触られることに慣れると、散歩後の足ふき、シャンプー、爪切りなどお手入れをする際にとても助かります。

「オテ」(シェイクハンド)の教え方

【1】犬が比較的落ち着いているときに、犬の足の前に手のひらをそっと差し出します。
犬の前足の甲をそっと撫でてみましょう。犬が反射的にひょいと前足を持ち上げたら「イイコ」「グッド」などと褒めましょう。

犬が警戒しないようであれば、前足をそっと持ち上げて手のひらに載せてもいいですが、すぐ引っ込めるようであれば、この作戦はやめたほうがいいでしょう。自分から前足を持ち上げるのを待ちます。

【2】犬が前足を持ち上げたタイミングで、そっとその下に自分の手のひらを差し入れます。
そのときに「オテ」と言葉を発してください、しっかりと褒めてあげ、ご褒美を与えます。

【3】【1】と【2】を繰り返し、「オテ」とは、前足を飼い主の手のひらに置くことであることを認識させます。
なかなかできないからといって、「オテ」「オテ」と連呼して、強制的に前足を握るのはNGです。

「モッテコイ」・「トッテコイ」(フェッチ)と「チョウダイ」(キブ)

飼い主さんの合図で、投げたものをもってくる、口に咥えているものを離させる、というしつけはセットで行いましょう。投げるときのコマンドは、「モッテコイ」「トッテコイ」(フェッチ、ゴー)などがあります。
犬がとってきたものをも受け取るときは、「チョウダイ」や「ハナセ」、「ダセ」(ギブ、ドロップイット、リーブ)などと言います。「モッテコイ」は犬が好む遊びです。しつけなくてもボールを投げたら拾いに行くかもしれません。

ただ、拾ったものを飼い主のもとに持ってきてくれるかというと、ここはトレーニングが必要な場合がほとんどです。さらに口から離そうとしないパターンは多いものです。しかし、大事なのはこの「チョウダイ」のほうなのです。ちょうだいができれば、お散歩中の拾い食い防止や、噛んではいけないものに噛みついてしまったときのトラブル回避に役立ちます。また、引っ張りっこなどの遊びを飼い主さんのタイミングで終わらせることができるようになり、信頼関係の構築にもつながります。

「モッテコイ」(フェッチ)と「チョウダイ」(キブ)の教え方

【1】咥えやすく犬が好きそうなおもちゃを用意し、目の前で動かして興味を引きます。

【2】「モッテコイ」と言いながら、最初は近いところに投げてみます。

【3】愛犬がおもちゃを取って戻ってきたら、「イイコ」「グッド」などと褒めます。
戻ってこないようなら名前を呼んだり「オイデ」のコマンドで呼び戻します。

【4】手を差し出し、「チョウダイ」「ハナセ」と言います。
口からおもちゃを離したら十分に褒めてご褒美をあげます。離さないときは、差し出したほうの手とは反対側の手にフードを持ち、犬に見せます。

【5】愛犬がおもちゃを渡してきたら、受け取って、交換におやつをあげます。
褒めることも忘れないようにしましょう。

【6】【1】~【5】を繰り返し、「持ってきては飼い主に渡す」の一連の流れを覚えさせる。

「ダメ」(ノー)

ここまで特定の行動を支持するしつけをお伝えしてきましたが、これは特定の行動を”止めさせる”しつけです。危険な行動、してほしくない行動を止めさせるために覚えて欲しいコマンドですが、使い方には注意点があります。

「ダメ」(ノー)の使い方

【1】現行犯で「ダメ」という。
止めさせたいことをしている、まさにその場で「ダメ」と一言いいます。言っても聞かない場合、「マズルをつかむ」という方もいますが、あまりおすすめはしません。

【2】「ダメ」と一言で終わる
犬の名前を強く呼んだり、「ノーノーノ―」と連呼したり、「ダメでしょ、そんなことしちゃ」などと言ったりはしません。何がだめなのか、犬に明確にわかるようにすることが大切です。

教えるときのポイント

犬におやつを見せつけながらしつけをする

ここからは、基本のしつけをする際の効果的な方法や。教えるときのポイントなどを解説します。

ご褒美はドライフードを使う

食べ物のご褒美を喜ぶ子には、ドライタイプのドッグフードが便利です。いつもの食事のフードと同じもので構いません。1回1粒にし、太らせないよう気をつけましょう。
食べ物にそれほど反応を示さない子もいます。その場合は、撫でるなどのスキンシップや褒め言葉でOKです。飼い主さんからヨシヨシと撫でられ、褒められることは、犬にとっては十分に大きな喜びなのです。

キュー(合図)の言葉を統一する

おすわりは「スワレ」や「シット」、待てであれば「マテ」や「ステイ」など、同じ動作でもいくつか言い方がある場合は、人によって変わらないよう気を付けましょう。コマンド(指令)ともいわれる愛犬への言葉は、家族など主に接する方たちの間で必ず統一するのが基本です。

楽しみながら行う

おすわりでも待てでも、「その動作をするといいことがある」と犬が気付かなければ習得することはできません。また、楽しみながらできなければ、覚えてくれないばかりかストレスになってしまいます。犬の集中力を考え、反応を見ながら短い時間できりあげます。成功したときには素早くご褒美を与え、できなくても叱ってはいけません。

個体差を認めよう

犬には性格の違いがあり、それぞれ得意不得意があります。また、関節炎やヘルニアをもっているなど身体的理由からおすわりや伏せの姿勢が難しい子もいます。以前はできていても、シニアになり嫌がるようになることもあります。できない・しないには理由があり、性格や好みの違いもありますので、しつけの際にはそのような個体差を考慮して行うようにしましょう。

まとめ

お手をする犬

今回ご紹介したしつけは、犬と犬を迎えた家族が、快適に暮らせるようにするために愛犬にぜひ覚えて欲しいものです。飼い主さんは、愛犬が楽しんで習得できるよう、信頼関係やコミュニケーションを深めることを意識してチャレンジしてみてください。基本のしつけができていれば、行動範囲や可能性が広がり、共に過ごす時間はより豊かで幸せなものになるでしょう。

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