私は現在、月の半分くらいは大好きなゴルフをして人生を謳歌しています。もちろん昔から今のような「自分なりの理想の人生」を手に入れていたわけではありません。多くの本を読み、これだと思った講演やセミナーにはどんどん参加し、中には45分で130万円もするコンサルティングを受けたりもしていました。
そうして私が求める「自分なりの理想の人生」を手に入れるために、悩み、もがき続けて、今に至ります。そして、ようやく望んでいたところに立った今だからこそ見えること、分かることが沢山あります。今回のコラムでは、私が「自分なりの理想の人生」を実現するに至ったポイントの中でも、特に重要なポイントをお伝えさせていただきます。読み終わる頃には、みなさんの見える景色も劇的に変わる可能性がありますので、ぜひ楽しみにしていてください。
1.「自分なりの理想の人生」はいつ訪れるのか
冒頭でもお伝えしましたが、私も昔から今のような「自分なりの理想の人生」を手に入れていたわけではありません。「せっかく生まれてきたのだから人生を謳歌したい」という想いから、どうしたらいつ死んでも後悔しない、自分なりの幸せな人生を築き上げ、実現できるのかをずっと考えてきました。
多くの時間とお金を投資して本を読み、さまざまなセミナーに参加し、時には仲間から裏切られたりと、詐欺にも複数回遭ったり……たくさんの失敗を重ねながらも、「自分なりの理想の人生」をあきらめずに求め続けた結果、ようやく「自分なりの理想の人生」を手に入れることができています。
月の半分以上を三度の飯より大好きなゴルフに費やし、日本全国のゴルフ場をまわるという計画も着々と進行しております。もちろん、ゴルフ以外でもしたいことをしたい時に自由に行い、毎日を謳歌しています。
きっとこのコラムを読んでくださっているみなさんも、理想の人生を生きたいと願い、多くの本を読み、さまざまなセミナーに参加して、これまで多くの時間とお金を投資してこられた方もいらっしゃると思います。しかし、実際に「私も自分なりの人生を謳歌しています」と胸を張っていえる方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。
1-1.時が来れば「自分なりの理想の人生」は訪れるのか?
私のパーソナルセッションの相談者であるAさんは、「自分の生きたいように生きられるのは、定年を迎えてからだと思っています」とお話しされていました。
というのも、Aさんは幼少期から「子どもの為に」「家族の為に」と、自分のことは後回しにして、仕事・家事・育児・介護に追われる日々を送るお母様を見て育ちました。そんなお母様が定年を迎えると、これまでの我慢を爆発させるかのように、「自分のため」の時間を費やすようになり、それはそれは人が変わったかのようにイキイキするお母様の変化を目の当たりにしていたからです。
他にも、「お金があり余るほど貯まったら」とか、「好きなだけ自由に過ごせる時間を手に入れたら」、「子どもの手が離れたら」、「仕事を退職したら」など……何かしらの条件が揃うか、ある一定の時期が来ないと「自分なりの理想の人生」は訪れないと思っている方は非常に多いのではないでしょうか。
しかし、本当にそうなのでしょうか。実際のところ、お金をたくさん持っている人は何の悩みもなく、幸せで常に順風満帆な「自分なりの理想の人生」を送っているのでしょうか。
お金をたくさん持っている人すべてにヒアリングして調べたわけではありませんので断言することはできませんが、今まで私のコンサルティングやセッションを受けられた方や、私の周りにいる億万長者と呼ばれる方を見てきた限りでは、そのような人は一人もいません。
では、いつになれば、どのような状態になれば、「自分なりの理想の人生」を手に入れることができるのでしょうか。結論から申し上げると「今、この瞬間」からです。みなさんは、今、この瞬間から「自分なりの理想の人生」を手にすることができるのです。
「そんな訳ないだろう……」という声が聞こえてきそうなので、もう少し掘り下げてみましょう。
2.あなたに「理想の人生」が訪れない一番の原因は〇〇
いま現在、みなさんに「自分なりの理想の人生」が訪れていないのだとすれば、その原因は明確です。その原因というのが「自分はすぐには死なないと思っている」ことです。
ここでみなさんに質問します。「人が死ぬ確率は何%ですか?」この質問をすると、多くの方は「20%、30%……いや、50%くらいかなぁ」などとお答えになります。みなさんの回答はいかがだったでしょうか。
正解は、100%です。人はいつかは必ず死にます。それが早いか遅いかの違いだけで、死ぬ確率は誰もが平等に100%なのです。このように聞くと「そんな事は分かっている」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。しかし、本当にその意味を理解している方はほとんどいないといっても過言ではありません。
人は自分がいつかは死ぬということは知っていても、本当に自分が死ぬということをちゃんと分かっている人はほとんどいません。
それはどういうことかというと、死ぬ確率が100%ということは、その時が「明日」訪れるかもしれないということなのです。あなたの最後の瞬間は不運な事故によって5分後に訪れるかもしれませんし、病気によって余命1年と宣告されるかもしれません。はたまた元気に100歳を迎えたころかもしれません。
「死」というものが、いつ、どのような場面で、どのように訪れるのかは、誰にも分かりません。しかし、「人はいつかは死ぬ」というのはまぎれもない事実です。
しかし、多くの方はいつか「死」が訪れることは知っていても、それが自分の近い将来にはまさか起こるはずがないと思っています。だから、「人が死ぬ確率は何%だと思いますか」という質問に対して「100%」という答え以外の回答をする人が多いのです。
だからみなさんは、明日も明後日も1年後も10年後も30年後もずっと生きていると信じているので、本当に自分がしたいことを後回しにして、自分の人生においてそこまで重要でないことに振り回されて生きている方がどれだけいらっしゃるか。しかし、本当にみなさまにとって、貴重なこの時間という限りある人生をそのように生きていて本当にいいのでしょうか。
今みなさんが後回しにしようとしている「いつか」まで生きる保障は、どこにもありません。仮に、その「いつか」を迎えられたとしても、その時にしたかったことができるだけの身体の状態であったり、一緒に楽しみを分かち合える仲間がいるという保障はどこにもないのです。
3.あなたの余命が本当にあと1年しかないとしたら
本気で「死ぬ」ということを考えなければ、本気で「生きる」ということを考えることはできません。故に私はいつも必ずセッションの冒頭で、「もし、余命が残り1年だとしたら、あなたは今までの生き方を変えるか、それとも変えないかどちらですか」という問いかけをします。
いつ、どこで死んだとしても、したいことはまだあったけれども、できることは精一杯全力でしてきたし、これはこれで良い人生だったなと、いつ死んでもちゃんとご自身の人生にピリオドが打てる人生というのは、最高に幸せな人生ではないかと思うのです。
いつ死んでもいいように、今死んでもいいように、今から準備するのが最高の生き方ですが、このように考えられるのは本気で死ぬことを考えるからなのです。
余命を宣告された人の命が輝くのは、本気で死を意識するからです。死ぬことを考えることは一般的にはネガティブに捉えられていますが、この問いによって死への見方を変えることができます。
ぜひこの機会に、実際にご自身が死ぬことを真剣に考え、想像してみてください。それが今後どのように生きようとするかを考えることにつながり、みなさんの「自分なりの理想の人生」の大きな第一歩となるのです。
ここに気付くことができれば、みなさんの人生のモノの見方は大きく変わり、今までとは全く違う素晴らしい感動に満ち溢れた世界を生きることにつながるはずです。ではもう一度お聞きします。あなたの余命が本当にあと1年しかないとしたら、あなたはどのように生きますか。
おわりに
「自分なりの理想の人生」とは、何かしらの条件が揃えば手に入るというものではありません。全てはあなた次第なのです。だから私は、「自分なりの理想の人生」を手に入れたいと本気で行動しようとする人に寄り添う人生のトータルコンサルタント(=ライフバランスプロデューサー)として活動しています。
あなたはこれからの残りの人生どんな人生を歩みたいですか。もし1年後に死ぬとしたら、今の生き方を続けても後悔はないでしょうか。この質問をご自身にした時に「後悔する」という答えなのであれば、今がチャンスです。あなたがご自身の可能性を信じて、ご自身の「自分なりの理想の人生」を今日からでも生きようと決めたならば、まさにその瞬間が「自分なりの理想の人生」の始まりなのです。
ぜひ、今後の残されたご自身の人生としっかり向き合ってみてください。このコラムがみなさまにとって、今、この瞬間から、「自分なりの理想の人生」に向かって生きていく一歩を踏み出す一助となれば、この上ない幸せです。