「あれ?今月も財布にお金がない」とお困りの方もいらっしゃるでしょう。まずは原因を追求し、しかるべき対処法を取る必要があります。このコラムでは、よくある原因と対処法、また、お金がない状態になりやすい方向けに予防方法やお金がないときでも手を出してはいけないものについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
お金がない3つの原因
明確な理由があるわけではないのに、なぜかいつもお金がない状態の方もいるでしょう。お金がないのには理由があります。なぜお金がないのか、その原因を突き止めることで、お金のない状況から抜け出せるでしょう。
お金がない状況に陥る原因は、次の3つのいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
- 支出と収入のバランスが取れていない
- 支出を把握していない
- 衝動的に買い物をすることがある
それぞれの状況を詳しく解説するので、ご自身はどれに当てはまるのか分析してみましょう。
支出と収入のバランスが取れていない
たくさんお金を使うことでお金がなくなるわけではありません。使った金額以上にお金が入ってくるのであれば、どれだけお金を使ってもお金に困ることはないでしょう。
お金がないのは、支出と収入のバランスが取れていないことがほとんどでしょう。収入以上に出費が多いのではないか、一度、1ヵ月分の収支を書き出してみましょう。明らかにマイナスが多く、ボーナスで補填している状況が続いていれば、お金がないと感じることが多いのも当然です。家計簿を付けて家計を見直すことで、お金がない状況を断ち切っていきましょう。
支出を把握していない
毎月の支出を正確に把握していない方も、お金がない状況に陥りやすいです。毎月、毎年、何にどの程度の金額を使っているのか、把握しておきましょう。
支出を細かく把握するためにも、家計簿を付けることは欠かせません。家計簿を付ける時間がない場合は、レシートをスマホなどで読み取って自動的に記録できる家計簿アプリなどを活用してみましょう。
衝動的に買い物をすることがある
いつもは節約して支出を抑えているのに、時折、衝動的に買い物をする方もいます。数万円単位の高額なものを無計画に購入すると、家計に影響を与え、お金がないと感じるようになるでしょう。
どうしても欲しいものやサービスと出会ったときは、すぐに購入を決めてしまうのはおすすめできません。「本当に必要なのか」、そして「買うことで家計が苦しくならないか」の2点を考えましょう。
お金がない状況を解決する4つの方法
いつもお金がないという状況が続くときは、支出と収入を見直し、家計を根本的に立て直していく必要があります。しかし、家賃や光熱費などの必ず支払わなければならない費目については、家計簿を付けて出費を見直しても問題は解決できません。次の4つの方法を利用できないか、検討してみましょう。
- クレジットカードでキャッシングをする
- 不用品を売る
- 知り合いなどからお金を借りる
- カードローンでお金を借りる
クレジットカードでキャッシングをする
クレジットカードには、商品やサービスを購入する際に用いる「ショッピング機能」と現金を借り入れる「キャッシング機能」があります。もしお持ちのクレジットカードにキャッシング機能が付いていれば、キャッシングをして一時的に不足する金額を補填できるでしょう。
キャッシング機能が付いているかどうか不明なときは、所有しているクレジットカードの会員WEBサイトやインフォメーションセンターへ問い合わせするなどで調べることができます。クレジットカードにもよりますが、ATMと振込みの2つのキャッシング方法を利用できることがあります。手元に現金が必要なときは提携しているATMを利用し、家賃などの口座から引き落とされる支払いが不足しているときは振込みによるキャッシングを活用しましょう。
ただし、キャッシングによる補填は一時的なものと考えるべきです。返済が始まれば、その分月々の支払が増えてしまします。計画的な利用を心掛けましょう。
セゾンカードでは、キャッシング機能をご利用いただけるさまざまなクレジットカードを提供しています。いずれもATMと振込みの2つの方法でキャッシングが可能です。そのため現金が必要なときだけでなく、口座引落分が不足したときにもスムーズに対応できるでしょう。
なかでもおすすめはナンバーレスクレジットカードの『SAISON CARD Digital』です。スマホアプリで登録すると、カードレスで利用でき、紛失や盗難の心配がありません。また、プラスチックカードとして発行する場合も、カードナンバーが印字されないのでクレジットカード番号の盗み見を防止することができます。安全性と利便性を両立させたSAISON CARD Digitalで、万が一のときにも備えていきましょう。
不用品を売る
自宅に不用品があるときは、売却することでお金を用意できるでしょう。キャッシングとは異なり、後で返済する必要がないため、家計に響かないというメリットがあります。
不用品を売るときは、可能な限り高く評価してくれる店舗を選ぶことが大切です。同じものでも買取店によって評価額が異なるため、2つ以上の店舗を比較検討してから売りましょう。
インターネットオークションなどで売ることもできますが、実店舗の中古品買取りショップで売る場合と比べて現金を得るのに時間がかかる場合もあるので注意が必要です。今すぐお金が必要なときは、実店舗で売るようにしましょう。
知り合いなどからお金を借りる
売れそうなものがないときや、売っても必要な金額を用意できないときは、知り合いなどからお金を借りることもひとつの方法です。貸してくれる方を不安にさせないためにも、借りた金額や返済期限、返済条件について記した借用書を作成しておきましょう。
知り合いからの信用を失わないためにも、借用書に記載した返済期限を守り、感謝の気持ちを伝えて返済します。友人や親族からお金を借りることで、今までの関係性が変わってしまうこともあります。信用を失ってしまったり、疎遠になる可能性もあります。「友達だから、利子がかからないから」と安易な気持ちでお金を借りることはお勧めできません。
カードローンでお金を借りる
カードローンを使ってお金を借りることも検討してみましょう。カードローンとはその名のとおりローン専用のカードのことで、クレジットカードでキャッシングをする場合と同様、提携先のATMや振込みなどの方法でお金を借りることができます。
住宅ローンのように借りる目的と借入額を最初に決めるタイプのローンもありますが、カードローンは自由度が高いローン商品で、さまざまな目的に用いることが可能です。また、契約時に決められた利用可能額の範囲内であれば何度でも借り入れ・返済を繰り返せるため、急な支出に備えて契約しておくことも良いでしょう。
ただし、クレジットカードのキャッシング同様、返済が始まれば、その分月々の支払が増えてしまします。あくまでも一時的な補填と考えて、計画的な利用を心掛けましょう。
お金がないときに利用できる公的支援
お金がないときは公的支援を利用して、お金を借りられる場合があります。民間の金融機関で借りるよりも金利が低く設定されていることが多いです。そのため返済時の負担を軽減できるというメリットがあります。
ただし、公的支援を利用できるのは各支援制度の条件をすべて満たす場合のみです。条件を満たしているかどうかを証明するための提出書類が多く、審査時間も長くなる傾向があります。すぐにお金が必要な場合は注意しましょう。
お金がないときに利用できる2つの制度を紹介します。それぞれの利用条件についても紹介するので、該当しているかどうかチェックしてみましょう。
- 生活福祉資金貸付制度
- 求職者支援制度
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度とは、国が支援し、都道府県の社会福祉協議会が実施する困窮者に向けた貸付制度です。住民税非課税程度の低所得者世帯と障害者・障害児が属する障害者世帯、65歳以上の高齢者が属する高齢者世帯の3つの世帯を対象とした制度なので、いずれかに該当しているかどうか確認してから申請手続きを行いましょう。
生活福祉資金貸付制度の中には福祉費や生活支援費、住宅入居費などのさまざまな費用に使える資金があります。いずれも連帯保証人を立てるときは無利子、立てないときは年1.5%、緊急小口資金や教育支援資金は連帯保証人がなくても無利子で利用可能です。
新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金は令和4年12月末で終了しました。
参照元:厚生労働省|生活福祉資金貸付制度
求職者支援制度
失業中は雇用保険の基本手当(失業保険)が支払われますが、受給条件を満たさないときには受給できません。求職者支援制度は、雇用保険が適用されない方のうち、求職中にハローワークで求職の申し込みを行い、ハローワークの所長が職業訓練を行う必要があると認めた方が利用できる制度です。対象と判断されたときは、3ヵ月~6ヵ月の求職者支援訓練を受けられます。
この求職者支援訓練は原則無料で受けられるだけでなく、受講中は職業訓練受講手当として10万円と、上限額はあるものの訓練所までの交通費の受給が可能です。経済的なサポートを受けつつ、就職に向けた活動を進めていけるため、該当する場合は管轄のハローワークに問い合わせてみましょう。
お金がない状況に陥らないためにできること
お金がない状況に陥ってしまった場合、キャッシングや公的な支援制度などを活用して対処することも可能です。しかし、お金がなくなると気持ちが落ち込みやすく、行動範囲も狭くなりがちです。快活に生活するためにも、お金がない状況に陥らないように注意することが大切です。
収支を把握できていないのであれば、家計簿を付けましょう。家計簿を付けるとお金の流れを把握でき、家計のどこに問題があるのかが理解できるようになります。また、お金の流れを把握することで、「なぜお金がなくなるのか分からない」といったストレスも軽減できるでしょう。
いつもお金がない状況から抜け出すためには、次の3つのいずれかが必要といえます。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 貯蓄をする
それぞれ具体的にどのように行えば良いか、詳しく見ていきましょう。
収入を増やす3つの方法
お金がない状況に陥らないために、収入を増やす方法について考えていきましょう。収入を増やすと、お金がない状況に陥りにくくなります。
しかし、収入が増えたからといってその分使う金額が増えると、収支の差は変わらずお金がない状況から抜け出せません。支出を増やすときには収入増加分を上回らないように注意し、生活にゆとりが生まれるように家計を維持することが重要です。
では、収入を増やす3つの方法を見ていきましょう。
- 短期アルバイトをする
- 副業・復業をはじめる
- 転職をする
短期アルバイトをする
ダブルワークで収入を増やすことはできますが、毎日ダブルワークをするのでは身体に負担をかけてしまい、本業に影響を与えてしまうかもしれません。また、心身の健康を損ね、働くことすら難しくなる可能性もあるでしょう。無理をしない程度に月に何度か単発アルバイトをする方法もあります。
土日祝日など、本業がないときに飲食店やコンビニ、イベントなどのスタッフ、交通整理員として単発でのアルバイトはどうでしょうか。本業の休日が規則的であれば、アルバイトのシフトも早く組めるため、選択肢が広がるでしょう。
また、夏季休暇やお正月休みなどのまとまった休みに単発アルバイトを入れるのもひとつの方法です。まとまった収入を得られるでしょう。
なお、短期アルバイトの給料を源泉徴収された形で受け取る場合は、確定申告を行えば払い過ぎた税金の還付を受けられることがあります。また、所得が20万円を超える場合も確定申告を行わなくてはいけません。正しく申告して正しく税金を納めたうえで、収入を増やしていきましょう。
副業・復業をはじめる
ご自身のペースで副業を始めることもできるでしょう。例えばアウトソーシングサービスのWEBサイトに登録し、WEBデザインやライターなどのオンラインでできる仕事を引き受けることも可能です。夜間に数時間、土日だけというように自身でスケジュールを調整できるため、本業と両立しやすいというメリットもあります。
また、まだ運用していない不動産をお持ちであれば、不動産経営でコンスタントな収入を得られることもあります。
副業やアルバイトをはじめるときは、本業で禁止されていないかどうか確認しておくことが必要です。禁止されているのにアルバイトを始め、本業を続けることが難しくなってしまうと、かえって収入が減ってしまうかもしれません。
育児や介護に専念するために仕事を辞めた方は、復業(リワーク)で収益を得ることも検討しましょう。毎月の収入が増えるだけでなく、生活に張り合いも生まれるでしょう。また、働き方によっては厚生年金にも加入することになるため、将来受け取れる年金額が増えるというメリットもあります。
転職をする
現在の勤務先の給与が低いことが生活が苦しい原因のひとつと考えられる場合は、転職も視野に入れてみましょう。
ただし、転職をしたからといって、必ずしも収入が増えるわけではないため注意が必要です。また、収入は増えたものの残業や休日出勤が多く、体調を損ねてしまうケースもあります。転職先としてふさわしい職場を選ぶことが大切です。転職をするときは基本給だけでなくボーナスや各種手当、残業の多さなどもチェックするようにしましょう。
現在の職場よりも給与が高いところが見つかりにくい場合や、思うような会社に転職できないときは、残業がなく規則正しく生活できる職場を探すのも1つの方法です。残業がない職場であれば、就業時間外の時間を拘束されることがないので、副業を始めやすくなるでしょう。すでに副業を始めている方も、時間に余裕ができる分、副業時間を増やすことができます。
副業しやすい環境を手に入れるために転職するときは、職場で副業を禁じていないかどうかもチェックしておきましょう。
支出を減らすときに注目すべき4つの項目
収入を増やすことが難しい場合は、支出を減らすことでお金がない状況から抜け出しましょう。収入を増やしつつ支出も減らせば、さらに家計に余裕が生まれ、経済的なストレスを減らせます。
支出を減らすときは、次の4つの項目に注目しましょう。
- 固定費
- 交際費
- 食費
- 借入金
それぞれ具体的にどのように工夫できるのか解説します。
固定費
固定費とは、毎月ほぼ一定の支払いが必要な費用のことです。例えば家賃や保険料は毎月同額であることが多いので固定費といえるでしょう。家族のお小遣いを固定額にしている場合は、お小遣いも固定費と考えることができます。
固定費を低く抑えることで、支出を大幅に減らせるでしょう。例えば毎月の保険料を1万円安くするだけでも、年間で見れば12万円もの支出減となります。5年では60万円、10年では120万円もの支出を抑えることが可能です。
現在、賃貸住宅を借りている場合は、家賃を安くすることも検討できるかもしれません。しかし、借り換える際に引っ越し代や新しい住居の敷金、場合によっては現在居住している住居の修繕費も請求されて、トータルで見れば大きなマイナスになることがあります。
家賃が月にいくらか安くなったとしても、住み換えの際に生じたマイナス分を取り戻すまでに数年かかることも珍しくありません。どの程度の期間転居先で住み続けるのか考えてから、行動に移すようにしましょう。
長い目で見て住居費を節約したいのであれば、住宅購入も検討できます。賃貸住宅は何年家賃を払っても自身のものにはなりませんが、住宅を購入すれば将来的には住宅ローンを完済し、毎月の住宅費が大幅に削減できるでしょう。また、毎月の家賃よりも住宅ローンの返済額のほうが少ないケースもあるため、月々の住宅費を抑えることにつながる可能性があります。
そのほかにも、スポーツクラブの会費のほか、新聞や雑誌の購読料、有料放送などの視聴料といった毎月かかる固定費をすべて家計簿に書き出し、必要性が低いものは解約しましょう。月に数千円の費用でも長期間利用すれば数万円、数十万円の負担になります。必要な部分にだけ無駄なくお金を使うためにも、固定費については、本当に必要かどうかをチェックすることが大切といえるでしょう。
スマホやインターネットなどの通信費も、見直すことで大幅な節約が可能な固定費です。例えば多くの光回線やモバイルルーターなどのインターネットサービス会社では、特定の携帯電話会社とのセット割を提供しています。セット割が適用されるとスマホの月額料金が割り引かれるため、家族皆が同じ携帯電話会社であれば家族の人数分、割引額が増えるでしょう。仮にスマホ1台あたりの割引額が1,000円でも4人家族では年間48,000円もの割引となります。
また、スマホを格安スマホに変えることでも毎月の通信費を抑えられるでしょう。総務省の「令和元年度 情報通信白書」によれば、家計における移動電話通信料は年々増加しています。例えば2010年の移動電話通信料は平均年間79,918円でしたが、2018年は平均年間103,343円です。生活に不可欠なスマホですが、少しでも安く抑えることで固定費も抑えていきましょう。
光熱費も、比較的支出を抑えやすい項目です。東京都の「2021 家庭の省エネハンドブック」によれば、家電製品のなかでもっとも電気使用量が多いものは照明器具で、冷蔵庫、エアコン、テレビと続きます。
使っていない部屋の照明やエアコンがつけたままになっていないか、テレビを見ていないのにつけたままになっていないか確認しましょう。また、冷蔵庫にものを詰めすぎると消費電力量が増えるため、詰めすぎないように注意します。
冷蔵庫のなかがすっきりとすると、食品の消費期限が把握しやすくなるというメリットもあるでしょう。食べ物が傷んでいない状態、美味しい状態で食べられるので、フードロスも減らせるかもしれません。
照明器具とエアコン、テレビ、冷蔵庫の4つの家電製品だけでも、家庭の電気代の約6割を占めています。電気は生活を快適にするためのものなので、生活が不便になるほど節電する必要はありません。
しかし、無駄な電気は生活を快適にはしないので、使っていない電気はこまめに消して無駄を抑えることが大切です。節約のためにも、そして限りある資源を有効活用するためにも、無理なく節電しましょう。
交際費
支出額が毎月変わるものを変動費と呼びます。例えば食費や日用品代、被服費などは毎月使用額が異なるため、変動費と分類できるでしょう。
変動費のなかでも比較的抑えやすい支出項目として、交際費が挙げられます。交際費は家計が厳しいときに優先すべき支出項目とはいえません。ちょっとした飲み会や食事会でも、本当に行く必要があるのか、ご自身にとって有益なのか、一度考えてから出席・欠席を決定しましょう。
特に、行きたくないのにみんなが参加しているから、という理由で参加している飲み会・食事会に関しては、思い切って断ることも必要です。無駄な交際費を減らせるだけでなく、時間を有意義に使うことにもつながるでしょう。飲み会の時間を副業にあてれば、収入を増やすことも可能です。また、行きたくない飲み会などに参加しなくなることで、ストレス軽減も期待できます。
ただし、冠婚葬祭などの礼儀上不可欠な交際費に関しては、必要以上に減らしてしまうと人間関係にひびが入ってしまう恐れがあります。節約することも大切ではありますが、人間関係や礼節も大切です。使うべきところには使ってメリハリをつけることを心掛けましょう。
食費
食費も毎月支出額が変わる変動費のひとつです。毎日かかるものなので、上手に工夫すれば毎月大幅な支出減も可能でしょう。
まずは1ヵ月の支出をすべて家計簿に書き出すことが大切です。嗜好品の支出が多い場合は、まとめ買いや量を制限することで出費を抑えられるかもしれません。
また、スーパーに買い物に行く回数が多いと、その分、余計なものを買うリスクが高くなるという点にも注意が必要です。買い物に行く前にリストを作り、不要なものはできるだけ買わないようにしましょう。
食費の無駄が多いかどうかはフードロスの多さで調べることができます。買ってきた食材をすべて消費期限内に食べているか、食べずに腐らせたものはないかどうかチェックしてみましょう。
食べなかったものや捨てたものに関しては家計簿の細目のところに印を付けることでフードロスが起きていることを把握できるでしょう。フードロスは食べ物を無駄にする行為であるだけでなく、お金を無駄にする行為です。フードロスを分かりやすく表示することで、どれだけ無駄な買い物をしたのか一目で理解できるようになるでしょう。
借入金
金融機関でローンを借りている場合は、家計のなかで借入金の支払いも大きな割合を占めることになるでしょう。現在利用しているローンの金利が高いときは、低金利のローンへの「借り換えローン」や複数のローンをまとめる「おまとめローン」も検討することをおすすめします。特に返済期間が長いときや借入額が多いときは、低金利ローンに借り換えることで利息を大きく減らせる可能性があります。
「借り換えローン」や「おまとめローンを」利用することによって、毎月の返済額や借入総額を軽減することができます。ただし、毎月の返済額を大きく減らし、返済期間を長くしてしまうと利息がかえって増えてしまうこともあります。銀行や消費者金融などで取り扱っていますが、消費者金融の場合、銀行のカードローンやクレジットのショッピングは対象にならない場合もあるので注意が必要です。
また、「借り換えローン」や「おまとめローンを」利用した場合、新たな利用ができなくなりますので、契約内容や仕組みなどをよく理解した上で利用しましょう。
貯蓄をする2つの方法
お金がない状況を改善する3つめの方法は、貯蓄です。貯蓄をすれば急な支出が生じたときにもスムーズに対応できるようになります。家計にも余裕が生まれるだけでなく、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
また、貯蓄をすることは人生の選択肢を増やすことにもつながります。ある程度まとまった金額が貯まったら住宅ローンの頭金にできるため、家を持つという選択肢が増えるでしょう。教育資金を十分に貯められれば、子どもの進学先の選択肢も増えます。
ただし日々の出費は多く、想定外の支出も考慮すると、なかなか思うように貯蓄できない方も多いでしょう。無理なく始めやすい2つの貯蓄方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 毎月一定額を天引き貯金する
- 小銭貯金
毎月一定額を天引き貯金する
給料として口座に振り込まれてしまうと、いつでも引き出して使えるようになります。「毎月20万円以内で生活する」などと目標を決めても、口座にお金があれば、つい気持ちも緩んで使ってしまうかもしれません。
また、「給料が余ったらその分を貯金する」と決めて貯金するのもあまり良い方法ではないでしょう。使っても使い切れないほど給料が多い場合を除き、給料から最初に貯金分を取り分けて、残りを日々の生活費として使うのがおすすめです。自動振替定期預金を利用すれば、決められた日に定期に積み立てができます。しかし、無理な金額設定をしてしまうと、定期預金を取り崩すことになるので無理のない金額で積み立てることをおすすめします。
ご自身で計画的に口座を管理することが難しい場合は、財形貯蓄制度を活用して給料として振り込まれる前に一定額を天引きしてもらう方法もあります。元利合計550万円までの利息に関しては非課税になるため、他の普通預金や定期預金よりは効率よくお金を貯めることができるでしょう。
小銭貯金
給料のなかから最初に貯金分を決めてしまうと、必然的に残りの金額で生活しなくてはならなくなるので、無理なくお金を貯めることができます。さらに貯金額を増やしたいときは、天引き貯金に加えて小銭貯金も始めてみてはいかがでしょうか。
小銭貯金にはいくつかの方法があります。簡単にできる方法としては、毎晩、財布に残っている小銭をすべて貯金箱に入れる方法です。毎日お財布がすっきりと整理できるだけでなく、無理なく貯められるためストレスがない点もメリットです。
ただし、金融機関で大量の小銭を両替すると手数料が発生することがあります。100枚以上の硬貨の両替は手数料がかかることもあるため、そう多く貯まらないうちにATMで小銭貯金用の口座に入金するようにしましょう。
また、500円玉だけに着目して小銭貯金する方法もあります。おつりとして500円玉を受け取ったときは、使わずに貯金箱に入れましょう。1枚の金額が大きい分、500円以下の小銭を貯金箱に入れるよりも速いペースでお金が貯まるでしょう。
500円玉貯金もたくさん貯まってから紙幣に交換すると、手数料が発生することがあります。こまめにATMで小銭貯金用の口座に入金し、手数料がかからないように工夫しましょう。
お金がないときにやってはいけないこと
お金がないと気持ちに余裕がなくなり、正常な判断ができなくなってしまうことがあります。しかし、どんなに気持ちに余裕がないときでも手を出してはいけない方法があるため注意しましょう。特に次の3つの方法は、お金がなくて困っているときでも利用してはいけません。
- 借金で借金を返済すること
- ギャンブル
- 違法業者からお金を借りること
借金を借金で返済すること
ローンを利用する際は、住宅を購入する、子どもの教育資金を準備するなど、明確な目的を持つことが大切です。また、急な出費が重なって生活費が足りないときに、一時的にカードローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用することもできます。
しかし、ローンの返済のためにローンを借りると二重に利息が発生するためおすすめはできません。どうしても返済が難しいときは、借り換えローンやおまとめローンを検討し、支払いに専念するようにしましょう。
ギャンブル
お金がないときでも、ギャンブルで一攫千金を当てて不足分を補おうと考えるのは避けなければなりません。ギャンブルをしても、結果が不確実で思うような金額を得られるとは限りません。投入した金額を全部失う恐れもあります。
実際のところ、ギャンブルは娯楽の一種であり、お金を増やす手段ではありません。パチンコであればパチンコ店、競馬や競艇などの公営ギャンブルであればそれぞれの団体が利益を得るために行っています。参加者が投入した資金を回収し、さらに利益まで得るのは難しいといえるでしょう。
違法業者からお金を借りること
ローンを提供する業者のなかには、違法な金利や貸付条件でお金を貸す違法業者もいます。例えば「審査不要」などと謳っている業者の多くは、違法業者と考えられるでしょう。
審査がないという点に魅力を感じて違法業者からお金を借りると、高利息を請求されたり、厳しい取り立てをされたりするかもしれません。そのため、借りる前と比べてさらに経済的に厳しい状況に陥ってしまうことがあります。
お金がないときは、信用のある金融機関で借りること、また、金融機関で借りられないときは市区町村役場などに相談し、公的支援を利用できないかどうか相談することが大切といえるでしょう。
おわりに
長い人生において、お金がない状況に陥ることもあるかもしれません。予想外の出費が重なったり、一時的に家計が厳しくなることもあるでしょう。
しかし、常時お金がないと感じている方は、家計や借入金を見直す必要があります。そして、収入を増やす、支出を減らす、貯蓄をする3つの方法で、長期的にお金に困らない家計を構築していくようにしましょう。
予想外の出費などでお金がないときは、カードローンやクレジットカードのキャッシングなどでお一時的な補填はできます。いずれも事前に契約を済ませておくことで、スムーズな利用が可能です。クレディセゾンの「SAISON CARD Digital」は年会費不要であるため、保有コストはかかりません。万が一に備えるため、また、いざというときにスムーズに対応するためにも、検討してみましょう。
カードレスで利用でき、紛失や盗難のリスクが少ない点も特徴です。また、クレジットカードを発行する場合もカードナンバーは印字されないため、カード番号の盗み見を防げる可能性があります。安心して利用できるクレジットカードを探している方にも適した1枚といえるでしょう。
お金がないという状況に慌てず対応するためにも、用意しておくと良いでしょう。
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