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【無料PDF配布】終活やることリストで優先して準備すべき項目が分かる

【無料PDF配布】終活やることリストで優先して準備すべき項目が分かる
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

終活をやってみようと思っても実際に何から始めれば良いのか分からない方向けに、エンディングノートの用意や遺言書の作成など、優先順位の高い項目から順に内容をまとめました。やるべきことのリストはPDFファイルでも無料配布しますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

1.エンディングノートの用意

エンディングノートの作成は、終活の中でも一番重要な役割を担っています。エンディングノートには遺言書のように決まった形式はなく、遺された方に対して自身の意志を伝えるために作成する目的があります。

エンディングノートには法的な効力はありませんので、相続に関する内容を書いても効力は発生しませんくことはできませんが、自身がどのようなお葬式を望んでいるか、また延命治療を希望するかなど、自身で意思の疎通が

できなくなった時でも役に立ちます。

エンディングノートといっても決ったノートや形式があるわけではありませんので、一般のノートに書き記すこともできます。また、文房具店やネットショップでもさまざまなデザインのエンディングノートを販売していますので、気に入ったエンディングノートを購入し、利用しても良いでしょう。

エンディングノートを購入したら、次は内容を記入します。記入する内容は多岐に渡るため、最初から全て埋める必要はありません。自身の書きたい内容や、現在決まっている思いなどを優先して書き進めていきましょう。

エンディングノートには、主に以下の内容を記入します。

  1. 自身の情報(氏名、生年月日、本籍地など)
  2. 所有している資産状況(金融機関名、口座の種類、口座番号、不動産やその他の資産など)
  3. 加入している保険の内容および保険証券の保管場所
  4. 年金関係書類の保管場所
  5. 医療や介護に関する意向(入院したい病院や施設、延命治療の希望、臓器提供の意思、医療費や介護費用の支払い方法、介護状態になった際に介護してもらいたい方の名前など)
  6. 葬儀の方法
  7. 自身に万が一のことがあった際に連絡して欲しい方の連絡先

そのほか、ペットがいる場合は、自身がいなくなったあとペットを誰に託すかなど、自身の置かれている状況に即した内容を記入するようにしましょう。

エンディングノートに記入する際に気を付けたいのは、ネット銀行やネット証券、ネットスーパーやショッピングサイトなど、ログインにIDやパスワードなどが必要な、いわゆるデジタル遺品です。

スマートフォンに入れているアプリなどでもIDやパスワードを設定しているものがあると思いますが、IDやパスワードが分からないゆえに解約などの手続きが取れないといった事態や、通帳などがないため、家族も口座があることすら知らなかったなどということがあります。

IDやパスワードについては一覧表で管理し、普段は誰にもみられないところに保管しておきましょう。そして、保管場所をエンディングノートに記載しておけば、後の手続きは遺された方が行えます。

2.遺言書の作成

エンディングノートの作成と合わせて、遺言書も作成しておきましょう。遺言書は遺産をどのように分け、誰に使って欲しいかという自身の意志を示す法的効力を持つ書類です。

遺言書には

  • 自筆証書遺言
  • 公正証書遺言
  • 秘密証書遺言

の3種類があり、自筆証書遺言と秘密証書遺言は自身で作成することができます。ただし、書き方に決まりがあり、少しでも間違っていたら遺言書全てが無効となってしまうため、公証公正役場にて2人以上の証人の元で公正証書遺言を公証人に作成してもらう方が費用はかかりますが安心です。

遺言書がなければ、原則として法定相続分で遺産を分けることになります。特定の財産を特定の方に残したいなど、法定相続分以外で遺産を相続させたい場合などには、遺言書を作成しておくようにしましょう。

3.生前整理を行う

生前整理も終活において大切なことの1つです。着ない服や使わないものなど不要品の処分は早い段階から始めておきましょう。物を捨てるのは勇気がいることですが、1〜2年着ていない服や1年に1度使う程度の頻度しかないものは思い切って捨てる気持ちも大切です。

物の整理が終ったら、次はデジタル関連です。パソコンの中に入っているデータで、不要な物や人に見られたくないものは削除しておきましょう。同様にスマートフォンのデータ整理も行っておくようにしてください。データを整理するのと合わせ、登録情報などを整理しておくと安心です。

また、使っていない口座やクレジットカードなどは解約手続きを行い、数を減らしておくと後々の整理が楽になります。

4.葬儀式・お墓の生前準備

お葬式やお墓の生前準備もしておきましょう。葬儀の形式の希望をエンディングノートに記しておくことはもちろん、家族と相談する時間を持つと良いでしょう。お墓についても、どのお墓に入りたいかなどの希望を伝えておくことは大切です。

また、自身が亡くなった際にお葬式に呼んで欲しい知人や友人がいる場合は、必ず名前と連絡先をエンディングノートに記入したり、家族に伝えておきましょう。

5.老後の生活資金を試算する

平均寿命が延びてきていることにより、老後の生活資金も自身で確保しておかなければならない時代になってきています。年金収入がどのくらいあるのか、毎月の収支はどうかなど確認するとともに、予定している支出があるなら、その資金はどこから捻出するかも考えておきましょう。

老後に大きな支出はないと思っている方もいますが、家の修繕費用や医療費、さらには介護状態になった際の介護費用は思ったよりも高額になります。そのような費用が必要になった際にどう工面するかを早めに考え、対処しておくことが大切です。

特に2人の年金で生活しており、片方が亡くなった場合、その後の年金収入が下がることも考慮しておかなければなりません。その際、それまでの生活を続けていけるのかを考えること事も必要ですし、住んでいる家をどうするかも考える必要があるでしょう。

相続する方がいないなら、リバースモーゲージを活用することで、まとまった資金を得ることもできますし、近いうちに介護施設に入ることを考えているなら、リースバックも有効な活用手段でしょう。

おわりに

一言で終活といっても、範囲が広く、やらなければならないことがたくさんあります。そのなかで優先してやるべき項目から手をつけていきましょう。

ひとつの項目を完璧に終わらせてから次の項目に移るのではなく、時期を決めながら行うのも有効です。特にエンディングノートは1度書いたら終わりではありません。記入した後に考え方が変わることもありますし、記載していた内容を変えたいときもあるでしょう。

できれば、エンディングノートは年に1度は見直しを行い、最新の状態にしておきましょう。作成したエンディングノートは、自身が分かるところに保管しておき、家族の身近な方だけに場所を教えておくことをおすすめします。

また、順位を付けて項目をリスト化することで、スケジュール管理もしやすくなります。リストを自身で作成しても良いですし、「終活やることリスト」(別紙)をご用意していますので、活用いただくことも可能です。

「終活やることリスト」は以下よりダウンロードできるようになっていますので、必要な都度印刷してご利用ください。「終活やることリスト」を活用しながら、理想的な終活を進めていきましょう。

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