本業とは別に、もうひとつ別の仕事を行う副業。従来の収入を増やせるため、お小遣い稼ぎ感覚で副業を始める方も増えています。そんな副業には様々な種類があるため、どの仕事を選ぼうか迷うことや、副業に関する知識がなく選び方が分からないという場合もあるでしょう。
そこで今回は、女性におすすめの副業を13種類ピックアップしてご紹介。副業の選び方から女性が副業を選ぶ際の注意点まで、詳しく解説します。
女性が初めて副業を選ぶときのポイント
副業を初めて選ぶ際には、分からないことが多く、不安に感じることがほとんどでしょう。選んだ仕事がご自身にマッチしなかった場合、また一から仕事探しをしなくてはならないため、できるだけ効率的に副業選びをしたいものです。
副業選びのポイントを把握し、より楽しく、そして長く続けられる仕事を選びましょう。
初心者でも始めやすい仕事を選ぼう
専門的な知識を求められる仕事や、資格が必要な仕事などは初心者向けとはいえない仕事のひとつです。専門性の高い仕事をこなすための準備や勉強の段階で負担になれば、せっかく始めた副業をすぐに辞めてしまい、思うように収入が得られない場合もあります。
こういったマイナス要因を少しでも軽減するため、まずは未経験でも始めやすいものを探すのがおすすめです。求人情報欄に「未経験OK」「資格必要なし」などと記載がある仕事の中から選んでみて下さい。
興味のあるものを選ぶと続けやすい
副業は、一般的に本業の業務時間外にやるものです。その時間を無駄にしたと感じないためにも、興味のある仕事を選びましょう。興味がある仕事であれば、気持ち良く仕事ができる、長く続けやすいなどのメリットがあります。
スキルがある場合は活かせる仕事も候補に
もともとスキルを持っている場合は、それを活かせる仕事を選んで副業にすると、負担が少なく始めやすいでしょう。過去に取得した資格がある、昔携わった経験のある仕事など、これまでのご自身の経験を振り返り、副業に活かせるスキルがないか今一度振り返ってみましょう。
また、あえて本業と同じ副業を選ぶ方法もあります。本業と副業を同じ業種にすることで、スキルアップを目指すことができます。
女性におすすめの副業13選
様々な副業がある中で、どの仕事を選ぼうか迷った際には、未経験でもトライしやすい職種がおすすめです。
とはいえ、具体的な業種が分からなければ、選びようがありません。そこで以下では、女性の副業初心者向けの仕事を13種類ピックアップしてご紹介します。
ピックアップした仕事の中には、自宅でできるものも多く、通勤が面倒な場合などにもぴったりです。仕事によって差はありますが、月に数千円から数万円程度の収入を得られるでしょう。
家事代行
家事代行は、女性の副業として人気のある仕事のひとつです。具体的な仕事内容は、依頼主の自宅に訪問し、洗濯や炊事、掃除などの家事を行います。難しい知識やスキルを新たに獲得する必要がほとんどなく、すぐに即戦力として働くことが可能です。
大手企業が募集する求人も多く、平均時給が高い点も魅力的なポイント。時給の目安は1,200〜2,000円程度といわれています。
講師
講師の仕事は、ご自身がすでに持っているスキルをシェアできる仕事です。ハンドメイドや語学、デザインソフトや音楽など、他人に何か教えられるスキルや資格を持っている方にぴったり。
持っているスキルや資格を活かすことができるため、ストレスが少なく、楽しんでできるケースがほとんどです。教える内容や所属する企業などによっても異なりますが、報酬の目安は、1ヵ月100〜10,000円程度です。
ライティング
パソコンなどを使って記事を執筆するライティングは、別名ライターとも呼ばれ、自宅でできるため女性の副業として注目が集まっている仕事です。
様々なテーマがあるため、興味のある分野の記事を執筆できる、ご自身のスキルを活かせる可能性もあります。
基本的にパソコンさえ操作できれば誰でもトライできる仕事で、中にはスマホでの短文ライティングもあります。
ライターの時給目安は、およそ500〜1,200円程度。執筆する内容や文字数などによって異なる場合が多いため、時給目安に差があります。
データ入力
データ入力も、ライティング同様にパソコンを使って自宅でできる仕事です。文字や数字など、指定された内容を入力していく単純作業がメイン。
具体的には、企業名や電話番号、案件名や名刺などの情報を、Excelなどのフォーマットに入力していく作業が代表的です。特別なスキルは不要で、自宅にパソコンとインターネット環境が整っていれば始められます。
報酬目安は、1ヵ月10,000〜30,000円程度で、タイピングスキルがアップすれば報酬アップが目指せます。
アンケートモニター
リサーチ企業などのアンケートに答えて報酬をもらう仕事を、アンケートモニターと呼びます。スマホやパソコンを使ってアンケートに回答する場合がほとんどで、隙間時間を活用して働くことが可能です。
現金やポイントで報酬が支払われるケースが多く、報酬の目安は1ヵ月3,000〜5,000円程度。アンケート1件当たり3円〜ほどといわれています。
美容モニター
美容モニターは、美容系の商品やサービスを実際に利用し、その体験談や感想を提供する仕事です。美容感度の高い女性や、40代50代のある程度時間に余裕がある女性にも人気があります。
WEBサイトから簡単に申し込むことができ、自宅にいながら収入を得ることが可能です。新商品やPR商品を無料で支給してもらえることが多く、お得感があり、節約にもなります。報酬の目安は、月に5,000〜100,000円程度です。
覆面調査
覆面調査は、指定されたお店に出向いて、そのサービスを評価する仕事です。例えば、レストランやカフェに行き、料理の味や店員の接客態度、店内の清掃度合などをチェックします。
自社サービスの向上を目指すため、調査対象のお店を運営する企業が依頼主であることがほとんどです。調査に必要な交通費や飲食代は、企業側が負担するのが定番で、エステサロンや美容室などの覆面調査の仕事もあります。時給目安は1,000〜10,000円程度です。
ネットオークション・フリマアプリ
ネットオークションやフリマアプリは、主に自宅にある不用品を売って収入を得る方法です。専用のアプリやWEBサイトに出品するだけで良いため、隙間時間を活用して収入が得られます。
ただし、出品した商品が必ず売れる、販売希望価格で売れないことがあるなどのデメリットがある点も覚えておきましょう。
うまく販売できれば、リサイクルショップで買い取ってもらうよりも高く売れる場合も多く、整理整頓をしたい方にぴったりな副業です。売れるかどうかで報酬額が変わるため、はっきりと断定はできませんが、1ヵ月の報酬目安は、3,000〜50,000円程度といわれています。
ハンドメイド販売
アクセサリーや衣類などをご自身で制作し、販売する副業がハンドメイド販売です。ハンドメイド販売専用のアプリやWEBショップがあるため、気軽に始めやすい環境が整っています。
1作品当たりの販売単価は500〜10,000円程度で、かかった時間や材料費などを考慮し、ご自身で利益が出せる価格に設定が可能。1ヵ月の報酬目安は低い場合で1,000円程度、多い場合では100,000円前後稼ぐことも可能といわれています。
写真の販売
ご自身で撮影した写真を、企業や個人に向けて販売する仕事です。一眼レフだけでなくスマホで撮影した写真が販売できることもあり、初期費用もあまり必要ありません。
仕事によっては、企業が指定したテーマに沿う写真を撮影し、販売するケースもあります。1ヵ月当たりの報酬目安は、1,000〜100,000円程度です。個人によって単価が異なるため、報酬額に大きな差があります。
在宅コールセンター
在宅コールセンターの仕事は、自宅でのコールセンター業務を指します。主な仕事内容は、顧客や購入者など、お客様方の問合せ、クレーム対応がメインです。
企業の顔ともいえる仕事で、過去に接客業の経験がある方にも向いています。マニュアルを用意しているケースが多く、未経験でも始めやすいでしょう。
在宅コールセンターの仕事は、時給制であることが多いため、安定した収入を得やすいメリットもあります。時給目安は800〜1,200円程度です。
内職
内職は、自宅でシール張りや商品の組立、はがきの仕分けなどの簡単な手作業を行う仕事です。ほかにもアクセサリー作りや包装作業など、バリエーション豊かな種類があるため、好きなジャンルの仕事を見つけやすい特徴があります。
報酬は、完成品ひとつ当たりの価格で設定されているケースがほとんどです。作業の種類によって差がありますが、報酬目安は1商品当たり0.1〜800円程度といわれています。手の込んだ製品であればあるほど単価が高い傾向で、月額にするとおよそ10,000〜50,000円程度が報酬の相場といわれています。
投資
資産形成には、副業としての投資がおすすめです。銀行で貯蓄をするよりも効率的に資産が増やせる場合もあります。また、投資をこれから始めるという方であれば、クレジットカードでの積立投資がおすすめです。毎月1,000円から始めることができ、また毎回積立資金を振り込まなくても良いので、気軽にトライしやすいでしょう。
女性にあまりおすすめできない副業
数ある副業の中で、女性が選ばないほうが良い副業をチェックしておきましょう。
体力面・精神面の負担が大きい仕事
本業が終わってから副業に取り組む方もいるため、あまり負担の大きい仕事はおすすめできません。例えば、立ち仕事や体力が必要な仕事などの体に負担がかかる仕事は避けたほうが良いでしょう。
また、精神的な負担になる仕事も副業としておすすめできません。楽しいと感じられない仕事は、長く続けにくいものです。できるだけ体に負担のない仕事内容で、楽しくできる職業を選びましょう。
融通が利きにくい仕事
場所や時間が固定的な仕事は、本業との両立が難しくなることがあるため、副業としてはあまり向きません。シフト制でない、好きな時間でできるなど、融通が利く仕事が副業向きです。
また、夜の時間帯や土日など、隙間時間を活用して働ける仕事も副業に向いています。
詐欺被害に遭う可能性のある仕事
副業の中には、詐欺被害に遭う可能性のある仕事もあります。被害に遭わないためにも、詐欺リスクがある仕事は避けましょう。
メールレディ・チャットレディ
メールレディ・チャットレディは、男性とメールやチャットをすることで報酬がもらえる仕事です。メールレディ・チャットレディを開始する際に登録料や設備レンタル料という名目でお金をだまし取るなどの詐欺被害が発生しています。
ゲームで稼げるアプリ
ゲームをするだけで稼げるなどと謳っているアプリは、効率が悪くあまり稼げないケースが多いようです。広告に記載のある金額や還元率よりも劣る場合もあり、思っていた収入が得られない場合もあります。
また、ゲームの目標を達成したにもかかわらずお金が入ってこないなど詐欺に該当するケースもあるため、注意が必要です。
「コピペだけ」などと謳っている仕事
副業の中には「コピペのみのデータ入力作業で月200,000円」などと謳っている仕事もあります。こういった仕事に登録した場合に、応募者の個人情報を抜き出す、情報商材を売りつけるなどの詐欺被害に遭う可能性もあるようです。
代理購入・在庫の買い取りが必要な仕事
商品の検品や商品レビューのために、まず代理で料金を支払って購入してほしいと言われた場合は、詐欺の可能性があるため注意しましょう。いつまで待っても商品代を返金してもらえず、結局ただ商品を購入しただけになるケースもあります。
「スマホだけでOK」「WEBショップ運営のお手伝い」などと謳っている仕事は、こういった代理購入や在庫の買い取りといった詐欺の可能性が高いため要注意です。
副業を始めるときの注意点
初心者でもトライしやすい副業ですが、始めるにあたって注意点もあります。効率良く収入を得てルールに反さないためにも、注意点を把握しておくことが大切です。
本業の職場の就業規則を確認する
企業によっては、就業規則に副業を認めていない場合もあります。公務員の方は副業ができないことも覚えておきましょう。就業規則に違反すると、企業から罰則を科せられる可能性もあります。
そうすれば、本来副業によって収入を増やしたかった目的が達成されず、逆に収入が減る場合もあるため、事前にきちんと確認することが大切です。
本業の就業規則を守ったうえで、支障のない範囲で行うことも、注意点として覚えておきましょう。
確定申告が必要な場合もある
副業で200,000円以上の所得がある際には、確定申告が必要です。ただし、副業で得た所得が200,000円以下でも、年収2,000万円以上の場合や、医療費控除・寄付金控除(ふるさと納税)などの適用を受ける場合には、確定申告が必要となります。
きちんと確定申告を行わなかった場合、延滞税が発生し、最悪の場合は財産の差し押さえや行政サービスを受けられない、ローンが組めないなどのトラブル発生も考えられるため、忘れないようにしましょう。
給与所得者として副業を行い、確定申告をする際には「雑所得」に該当します。雑所得では、もしも赤字が出た場合でも、他の所得から損失分の金額を引かれることはありません。
住民税が増える場合もある
住民税は前年の所得額に応じて算出されます。そのため、副業によって収入が増えると、住民税がアップする場合もあることを覚えておきましょう。副業で多く稼げば稼ぐほど、住民税の負担が増えることが考えられます。副業での所得が200,000円以下でも、住民税の申告は必要です。
おわりに
副業は、本業の傍ら、隙間時間を活用して収入を増やせる仕事です。在宅勤務が可能な仕事や、特別なスキルや資格が必要ない仕事もあり、副業初心者でも始めやすい仕事が多くあります。
もちろん、ご自身が持っているスキルや資格が活かせる副業もあるため、楽しく、そして長く続けられる副業を見つけましょう。
女性が副業を始める際に注意したいポイントをしっかり把握して、確定申告などもきちんと行い、無理のない範囲で副業にトライしてみて下さい。