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子どもの写真撮影のコツとは?うまく撮れないとお悩みの方必見

子どもの写真撮影のコツとは?うまく撮れないとお悩みの方必見
早坂 華乃 ブランディングフォトグラファー

執筆者

ブランディングフォトグラファー

早坂 華乃

1枚のプロフィール写真で女性起業家を次のステージへ導く、ブランディングが得意なフォトグラファー。ただ綺麗な写真ではなく、集客目線で撮影する「ブランディング撮影」で、広告費0円で満席更新中。主催するフォトグラファー養成講座では、プロ希望者デビュー率100%を誇る。2022年『ブランディング撮影の教科書』出版

子どもがいるママなら、誰もが「生き生きしたわが子を撮影したい!」そう思いますよね。なかでも、子どもが元気に動き回って笑っている様子を撮りたいと思っている方多いのではないでしょうか。

ところが、いざ撮影してみると・・・

✔なぜかうまく撮れない・・・

✔ピントが合わない・・・

✔ブレてしまう・・・

せっかく一眼レフ・ミラーレス一眼レフを買ったのに・・・うまく撮れなくてお蔵入り。がっかりして、もうあまりカメラを使っていないんです。そんなママたちをこれまで多く見てきました。

この「撮れない」お悩みは、カメラの設定とちょっとした操作の“コツ”で解決します。今回はうまく撮影するコツをご紹介します。

1.まずは、シャッタースピードを理解しよう

多くのママたちが、「うまく撮れない!」と頭を悩ませる第一の原因、それは「ブレてしまう事」ではないでしょうか。

実は「ブレ」には2種類あります。ひとつめは「手ぶれ」です。これは、カメラを持つ手がしっかりと固定されておらず、シャッターを押す際にカメラが動いてしまい、写真がブレてしまうというものです。これはカメラを持つ際に、しっかりと脇をしめてカメラを固定することで、改善します。

カメラの構え方


2つめは「被写体ブレ」です。これは、写真を撮りたい対象(=被写体(ひしゃたい)と呼びます)の動きが速すぎて、カメラの機能がついていかずにブレてしまう事をいいます。

見分け方ですが、写真全体がブレていたら「手ぶれ」写真の被写体だけがブレていて、背景がブレていない場合は「被写体ブレ」になります。

カメラのブレの違い

カメラの「シャッタースピード」という、シャッター切る際の速度が遅いと、「被写体ブレ」を起こしてしまうので、シャッタースピードを最適な速さにすることで、「被写体ブレ」を防ぐことができるのです。

シャッタースピードを理解し、操作することが、動き回る子どもをブレずに綺麗に撮るポイントになるのです。

2.動く被写体を撮るための設定がある

通常量販店などでカメラを購入した場合、カメラの設定はオートモードになっています。オートモードとは、カメラが自動的にピントを合わせたり明るさを調整してくれるモードで、何も知識がなくとも、カメラ任せである程度どのようなものでも撮れる便利なモードです。

残念ながらオートモードといえども、「私たちがどう撮りたいか」その気持ちを汲んでくれるわけではありません。そのため、ブラさないで撮りたいのか、また逆にブラして撮りたいのか、カメラマンの意図は通じないのです。

ではどうしたらいいのでしょうか?そこでおすすめしたいのが、「脱オートモード!」です。

カメラのモードは、オートモードの他に、一部カメラが自動で調整してくれる、「半オートモード」と完全にすべてを自分で調整する「マニュアルモード」があります。マニュアルモードは少々敷居が高く感じますが、半オートモードは難しくありません。

走り回り子どものような、動く被写体を撮るのに最適な半オートモードは、シャッタスピードを自分で操作できて、あとは、カメラ任せにできる「シャッター優先モード」というモードになります。

カメラのダイヤルだと、「S」マーク、もしくは「Tv」マークがシャッター優先モードになります。

動く被写体を撮るための設定がある


シャッター速度の目安ですが、以下参考にしてみてください。

シャッター速度の目安

①動いていない被写体:1/80以上

②ゆっくり動いているもの:1/125以上

③動いている子ども:1/250~500以上

④走っている大人:1/500以上

3.オートフォーカス(AF)モードを変えてみよう

動き回る子どもを撮るにあたり、もうひとつ気を付けなければならない点があります。それはオートフォーカス(AF=自動のピント合わせ)のモードです。

スタンダードなのが、動かない被写体を撮るシングルAFというモードです。これは半押しでピント合わせをしたらそこでピントが固定されて、撮影ができるモードになります。それに対して、コンティニュアスAFというのはシャッターボタンを半押ししている間中AFが作動し、ピントを合わせて続けてくれるモードで、動く被写体に向いています。

カメラは購入当時の初期設定は、自動切換えAFになっていることが多いのですが、一度ご自身のカメラの設定を確認してみましょう。自動切換えAFは、便利ではありますが、自分が今どちらのモードになっているのか、把握しづらいため、可能な方は、シングルAFとコンティニュアスAFを被写体に応じて切り替えると良いでしょう。

オートフォーカス(AF)モードを変えてみよう

4.場面別撮り方のコツ

カメラの設定が整えばあとは撮るだけです。ここでは、よく「コツが知りたい!」という質問を受ける3つの場面別撮り方を紹介していきます。

4-1.かけっこの撮り方

かけっこの撮り方

カメラに向かって走ってきて!と声をかけます。そうすると、カメラまでまっすぐ走ってきてくれるため(=動きが予測できるため)ピントも外れにくく、失敗が減ります。


笑顔を撮りたい場合は、「カメラを見ながら走ってね!」と一言添えるとカメラ目線の笑顔が撮れるのでおすすめです。人数が多い場合、ご自身の子どもをメインで撮りたい場合は、縦位置で子どものみフレームに入れて撮影するほうが、ピントが逃げることなく撮りやすいです。
かけっこ写真は徹底的瞬間を逃さず撮りたいため、連写モードで撮るのがおすすめです。沢山撮れた中からベストな1枚を選びましょう。

4-2.ブランコの撮り方

子どもの写真撮影のコツとは?うまく撮れないとお悩みの方必見

ブランコも、ママたちが撮りたい!と思う写真のトップ3に入っています。ブランコもかけっこと同じで、動きが予測できるという点ではいいのですが、大きく前後に揺れるため、ピントが外れやすいのが難点です。
斜めの位置からアップで撮るのが可愛くておすすめですが、慣れるまでは、正面から少し広いフレーミングで撮る方が失敗を減らせます。

4-3.「高い高い」の撮り方

「高い高い」の撮り方


上に高く上げるため、縦位置の方が撮りやすいです。子どもを持ち上げるので、上に充分なスペースをあけたフレーミングにしておきます。下の方から見上げるように撮ることで、空が綺麗に写ります。

桜の花と撮りたい場合なども、下から撮影することで、画面いっぱいに花が写ります。大人と子どもの位置関係ですが、このくらいの斜め横からが、子どもの表情が見えるのでおすすめです。この角度をぜひ参考にしてみてください。

おわりに

生き生きしたわが子を撮影したい!とカメラを買ったのに、思ったようにうまく撮れずに困っていたという方、ぜひ今回紹介したカメラの設定を試してみてください。今カメラの性能は以前と比べて格段に上がっていて、ちょっとした設定だけでも、とても綺麗な写真が撮れるようになっています。買ったそのままで使ってしまうのは非常にもったいないので、今回ぜひ半オートモードをマスターして素敵なお子様の写真を撮るのに役立ててくださいね。

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