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【一般家庭向け】防犯カメラの種類を総まとめ!選び方や設置方法も解説

一般家庭向け防犯カメラの種類を総まとめ選び方や設置方法も解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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「犯罪に巻き込まれたくない」「安心して生活したい」という希望を叶えるために、防犯カメラの設置は有効な手段です。しかし、いざ自宅に防犯カメラを設置しようとしても、どのような防犯カメラを選べば良いか迷ってしまうのではないでしょうか。

本コラムでは、一般家庭用の防犯カメラの種類と選び方を紹介するとともに、設置方法や留意点もまとめました。ただ防犯カメラを設置するのではなく、より防犯効果を高めることができる知識もご紹介します。

1.防犯カメラを自宅に設置するメリットとは?

1.防犯カメラを自宅に設置するメリットとは?

一般家庭で防犯カメラを設置するとなると、少し物々しく感じてしまうかもしれません。しかし、防犯カメラの設置は警察が認めている大変有効な防犯対策です。

まずは、自宅に防犯カメラを設置するメリットを知っておきましょう。

1-1.いざというときの証拠が残る

防犯カメラには録画機能があるため、トラブルが起きたときの映像を残すことができます。もし自宅が空き巣や車上荒らしなどで狙われても、犯行の一部始終を防犯カメラが捉えています。録画した映像は警察に証拠として提出できるため、犯人逮捕や事件解決に大いに役立つでしょう。

防犯カメラの証拠能力は、映像だけではありません。録音機能もあれば、さらに役立つシーンが広がります。例えば、騒音トラブルや、ご近所トラブルで口論になった場合など「言った」「言っていない」の検証ができるでしょう。

1-2.防犯になる

防犯カメラを設置しているだけで、犯罪の抑制につながります。目に見える位置に防犯カメラが設置してあると、犯罪を起こしにくいものです。わざわざ防犯カメラに映る危険を冒してまで、いたずらや窃盗をする犯罪者は稀でしょう。防犯カメラの存在感をアピールできれば、犯罪のけん制になるのです。

1-3.ペット・子ども・高齢者を見守ることができる

1-3.ペット・子ども・高齢者を見守ることができる

防犯カメラのメリットは、防犯効果だけではありません。自宅の庭や室内に設置すれば、ペットや子ども、高齢者を見守ってくれます。

外出中に、自宅の様子が心配になったことがある方もいらっしゃるでしょう。防犯カメラを設置しておけば、軒先で飼っている犬や一人で留守番している子ども、高齢者の見守りにも一役買ってくれるのです。中には、リアルタイムの映像をスマホで見ることができるカメラもあるので、外出先で自宅の様子を確認できます。

2.【タイプ別】防犯カメラの種類

一言で「防犯カメラ」といっても、さまざまな種類の商品が販売されています。ここでは、タイプ別に防犯カメラの種類をまとめました。

2-1.設置場所別:2種類

設置場所を考慮し、屋外用と屋内用に特化した防犯カメラがあります。

種類特徴
屋外用耐久性(防水・防塵・耐熱・耐衝撃など)に優れている
屋内用固定せず希望の場所に置けるものが多い離れた場所でも防犯カメラの映像を確認できる

2-2.形状別:4種類

2-2.形状別:4種類

防犯カメラの形状は、主に次の4種類に分けられます。

種類特徴
ボックス型四角柱のフォルムボックス(箱)にレンズが付いている存在感がある一方向の撮影に向いている
バレット型円柱のフォルム筒形の箱にレンズが付いている存在感がある一方向の撮影に向いている
ドーム型円形のフォルムレンズを覆う部分がドーム状になっている目立ちにくいどこを撮影しているのか分かりにくい
PTZ型円形のフォルムでドーム型に似ているレンズ部分がドーム型より大きいレンズを前後左右に動かせるズーム撮影が可能

2-3.機能別:8種類

防犯カメラには、さまざまな機能が搭載されています。それぞれ個別に紹介していますが、ひとつの防犯カメラに搭載されている機能がひとつとは限りません。例えば、動体検知と人感センサーの双方の機能が搭載されている防犯カメラもあります。

種類特徴
動体検知撮影範囲内のフレームで動きを検知する動きがあればどのようなものでも捉えられる
人感センサー赤外線や超音波などで温度を測定することで、人物が撮影範囲内に入った際に検知できる人物を検知したら自動で録画保存できるものがある
逆光補正撮影範囲が逆光状態になった場合、明るさを自動で調整・補正できる白飛びせず、見やすい映像が残せる
WDR(ワイドダイナミックレンジ)撮影範囲に明暗の差があっても、明るさを自動で調整・補正できる鮮明で全体が見やすい映像が残せる
赤外線撮影夜間や暗闇に撮影できる日中は通常どおりのカラー撮影、夜間は赤外線で白黒撮影に自動で切り替わる
光学ズーム焦点距離を変えてズームできる拡大しても画素数が落ちず、クリアな映像が確認できる
オートフォーカス被写体に自動的にピントが合う状況に応じて、動体向きと静止体向きの切り替えが可能
録音防犯カメラにマイクやレコーダーが搭載されており、音声を録音できるスピーカー内蔵タイプは防犯カメラで再生も可能

2-4.保存方法別:2種類

撮影した映像の保存方法も、防犯カメラの種類によって異なります。

種類特徴
レコーダー保存HDDやSDカードなどの記録媒体に保存する記録する媒体の容量で録画時間が左右される
クラウド保存クラウドサーバーに保存する故障や盗難の可能性が低いクラウドサーバーの利用料金がかかる(月額など)

2-5.その他:3種類

2-5.その他:3種類

さらに利便性が高い防犯カメラの機能もご紹介します。

種類特徴
電源不要ソーラーパネル搭載、電池式など電源にコンセントを差し込む必要がない
ワイヤレスWi-Fiなどに接続するため、LANケーブル(有線)に接続する必要がないスマホとの連動が可能なものもある接続が不安定になる場合がある
広角レンズ搭載1台で広い範囲を撮影できる死角ができにくい人物が小さく映りがちになる

3.自宅にピッタリな防犯カメラを選ぶには

防犯カメラの種類を紹介しましたが、選択肢が増えれば増えるほど、自宅に合う防犯カメラ選びに迷ってしまうかもしれません。続いて、自宅に最適な防犯カメラの選び方をご紹介します。

3-1.設置場所を考慮

自宅のどこに防犯カメラを設置するかはとても重要です。例えば、屋内の場合は耐久性が高いタイプを選ぶといったように、設置場所を考慮します。

屋内か屋外かだけでなく、電源の取り込みや配線がしやすいかを確認しましょう。電源が確保できないならソーラーパネル搭載タイプ、配線が難しければワイヤレスタイプなど、状況に応じて設置しやすいタイプを選びます。

また、設置場所の明るさも確認しましょう。暗くなりがちな場所には赤外線で撮影可能なタイプ、逆光が差し込む場所には逆光補正やWDR機能が搭載されたタイプを選べば、鮮明な映像が残せます。

3-2.目的を明確に

3-2.目的を明確に

防犯カメラを選ぶ際は、設置の目的を明確にしましょう。自宅の防犯面を強固にしたいなら、防犯カメラの存在をアピールできるボックス型やバレット型がおすすめです。また、画像の解像度が高いフルHDの防犯カメラであれば、不審者の特徴をくっきり残せます。加えて、録音機能が搭載されていると、より状況を把握しやすいでしょう。

屋内でペットや子どもを見守りたい場合は、動体感知や人感センサー機能が付いているタイプが向いています。さらに、スマホと連動していると外出先からも自宅の様子を確認できるため、安心を得やすいです。

3-3.予算内かどうか

防犯カメラの設置に、予算をいくらかけるか検討しましょう。一般家庭で防犯カメラを設置する費用相場は、1台当たり150,000円ほどとなっています。これは、防犯カメラ本体とレコーダー、モニターなどの周辺機器や設置費用も込みの価格です。

防犯カメラ自体の価格は、安価なもので5,000円、高価なものになると60,000円になります。性能の高さは重要ですが、予算を超えてしまうなら考え直さなければなりません。また、死角をカバーしようと何台も防犯カメラを設置すると予算オーバーとなる可能性も考えられます。そうであれば、広角を録画できるドーム型や広角レンズを搭載しているタイプで設置台数を減らすと良いでしょう。

忘れてはならないのは、ランニングコストです。防犯カメラの設置を維持するには、消耗品や記録媒体の交換をしなければなりません。設置して終わりではなく、定期的にお金がかかることも考慮しましょう。

防犯カメラの設置・維持に関する費用が気になる方は、ホームセキュリティサービスもおすすめです。くらしのセゾンの提携するSecual(セキュアル)なら、シールやマグネットを貼るだけで簡単に機器の設置ができます。さらに、月額1,078円と手頃な価格で自宅の防犯体制の強化ができます。

ホームセキュリティSecualの詳細はこちら

参照元:カメチョ|防犯カメラの設置費用の相場はいくら?自治体の補助金制度で低価格に

中央防犯センター|設置費用やランニングコストはどれくらい?防犯カメラにかかるお金の話

4.【一般家庭用】防犯カメラの設置方法

自宅に防犯カメラを設置する方法は、2つあります。1つは、ご自身で設置する方法です。もう1つは、専門会社に設置を依頼する方法です。それぞれ解説します。

4-1.ご自身で防犯カメラを設置する場合

4-1.ご自身で防犯カメラを設置する場合

防犯カメラや周辺機器を購入し、ご自身で自宅に防犯カメラを設置する方法です。メリットとデメリット、設置手順を紹介します。

メリット・デメリット

ご自身で防犯カメラを設置すると、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

【メリット】

  • 設置費用を抑えられる
  • 好きなタイミングで設置できる

【デメリット】

  • 設置の手間が掛かる
  • 配線工事の対応が難しい
  • 屋外に設置する場合は専門知識が必要
  • 充分な効果が得られない可能性がある

防犯カメラをご自身で設置すると、設置にかかる費用を抑えられる反面「肝心な部分が映らない」といった事態が考えられます。特に屋外への設置は難易度が高いです。工事不要の屋内カメラであれば、ご自身でも簡単に設置できるかもしれません。

防犯カメラの設置6ステップ

ご自身で防犯カメラを設置する手順と必要な道具を紹介します。なお、防犯カメラの種類によって手順が多少異なりますが、大まかな流れとして捉えてください。

【カメラ設置に必要な道具】

  • ドライバー
  • PF管(配線を保護) ※屋外に設置する場合に必要
  • PF管を固定するサドル ※屋外に設置する場合に必要
  • ジョイントボックス(カメラとケーブルの結合部分を保護)
  • 接続ナット(PF管とジョイントボックスを結合)
  • モール(屋内の配線を保護するもの)
  • 自己癒着テープ(カメラとケーブルの結合部分の防水) ※ジョイントボックスを使用しない場合に必要
  • 防水パテ ※壁に穴をあける場合に必要

【カメラ設置の手順】

  1. 電源コードやケーブルなどを通す配管を設置する
  2. カメラを固定する
  3. カメラとコード類をつなげる
  4. (屋外の場合)防水対策をする
  5. 映像がきちんと映るかチェックする(接続テスト)
  6. (穴をあけた場合)防水のためにパテ埋めする

特に防水処理に留意して設置しましょう。ご自身で防犯カメラを設置する場合は、電源確保が不要なソーラーパネル搭載タイプや、配線をしなくて済むワイヤレスカメラを選ぶと比較的簡単に行えます。

4-2.専門会社に防犯カメラを設置してもらう場合

4-2.専門会社に防犯カメラを設置してもらう場合

次に、専門会社に防犯カメラを設置してもらう場合のメリットとデメリットをまとめました。おすすめの専門会社も紹介します。

メリット・デメリット

専門会社に防犯カメラの設置を依頼する場合のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

【メリット】

  • ご自身では設置しにくい場所に防犯カメラを取り付けられる
  • 目的に合わせて最適な設置場所や設置方法を提案してもらえる

【デメリット】

  • 費用がかかる
  • 工事日程の擦り合わせが必要
  • どこの専門会社に依頼するか比較検討が必要

防犯カメラを「天井に設置したい」「特殊な材質の壁に取り付けたい」といった希望があるようなら、専門会社に依頼することをおすすめします。

参照元:Canon|防犯カメラを設置する際のポイントや注意点を解説! 費用や補助金も

おすすめの専門会社

くらしのセゾンは、防犯カメラ専門会社と提携しており、家庭用防犯カメラを購入して設置できるだけでなく、月額4,840円(税込)からのレンタルプランも提供しています。

【主な特徴】

  • 高品質カメラをリーズナブルな価格でレンタル可能
  • レンタル中はメンテナンス保証付き
  • 遠隔監視・侵入検知といったオプションが多彩
くらしのセゾン

公式HP:くらしのセゾン家庭用防犯カメラの詳細はこちら

5.防犯カメラを設置する際に気を付けたいポイント

5.防犯カメラを設置する際に気を付けたいポイント

何も考えずに防犯カメラを設置するのは、おすすめできません。自宅に防犯カメラを設置するには、注意しておきたい点があります。以下の4つのポイントに気を付け、より効果的な設置を目指しましょう。

5-1.自治体のルールを確認

自治体によっては、防犯カメラ設置に関するガイドラインがあります。ガイドラインが制定されているのは、防犯効果の向上とプライバシー保護の調和を目指すためです。

神奈川県湯河原町のガイドラインを例に紹介します。具体的なルールは以下のとおりです。

  • 隣家の室内や敷地が撮影範囲に入らないよう、専門家の指示を仰ぐ
  • 防犯カメラの設置を知らせる掲示をする
  • 画像データの保存は必要最小限の期間(およそ1ヵ月以内)にする
  • 画像から得た情報を第3者に知らせてはならない など

お住まいの自治体にガイドラインがあるかどうか、ある場合は詳細を確認してから設置しましょう。

5-2.撮影範囲を確認

屋外に防犯カメラを設置する場合、撮影範囲は自宅の敷地内に留めましょう。撮影範囲が隣家の敷地に及ぶ場合、プライバシーの侵害になる可能性があります。あらかじめ隣人に防犯カメラ設置の旨を伝えておくと良いでしょう。

5-3.死角を作らない

5-3.死角を作らない

防犯カメラを設置しても、撮影範囲に死角があっては防犯効果が半減してしまいます。撮影範囲を確認し、死角を作らないようにしましょう。

死角をなくすには、防犯カメラの設置場所が重要です。1台が撮影している範囲の死角を、もう1台の防犯カメラで補うように設置します。広範囲が撮影できる防犯カメラを用いれば、効率的に死角をなくせるでしょう。

5-4.防犯カメラの存在をアピールする

防犯カメラを設置したら、目立つ場所に「防犯カメラ作動中」というような掲示をすると良いでしょう。手軽に貼れるステッカーがおすすめです。防犯カメラ自体だけでなくステッカーで知らせれば、より防犯効果の向上が期待できます。

加えて、近隣住民に「防犯カメラで撮影している」というアピールにもなります。

おわりに

本コラムでは、防犯カメラの種類の紹介を中心にお伝えしてきました。ただし、種類を知っているだけでは防犯効果が得られる設置につながりません。自宅のどこに防犯カメラを設置するのか、どのような目的なのか、予算内に収まるかを確認しましょう。防犯カメラはご自身でも設置できますが、高い防犯効果を求めるなら専門会社に依頼すると安心です。

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