犬にとって大敵となる夏の暑さ。夏場はエアコンの使用が欠かせないですが、つけっぱなしにしていると電気代が気になる……という声も。そこで実際に犬を飼っている方がエアコンをどのように使用しているかアンケートを行いました。気になる電気代事情についても聞いています。 犬にとって快適なエアコンの設定温度や室内環境の整え方、夏場の暑さを凌ぐためのお役立ちグッズなどについてもご紹介します。
エアコンはつけっぱなし?
犬を飼うと夏場はエアコンをつけっぱなしにするから、電気代がかさむのでは?と心配する方も多いのではないでしょうか。そこで、「みんなのブリーダー」で子犬をお迎えした方304名を対象に、犬と暮らすことによるエアコン事情について聞いてみました。
つけっぱなしが大多数!
留守番時のエアコン、つけっぱなしにする方が8割
夏場、愛犬だけで留守番をさせるときは、エアコンをつけっぱなしにするという方が81%、特に暑い日だけつけっぱなしにするという方が7.6%という結果でした。なかにはエアコンではなく、扇風機をつけっぱなしにするという意見もありました。
暑い日の夜もエアコンをつけっぱなしにする方が多い
暑い夜の場合、エアコンをつけっぱなしで寝るという方が69%という結果に。タイマー設定にしてしばらくつけておく方が18%、寝るときは消しているという方は13%でした。
つけっぱなしにしておく理由としては
・暑さに弱いのではないかと思って(ラブラドールレトリーバー/9ヵ月)
・熱中症対策(タイニープードル /9ヵ月)
といったように、犬の大きさは問わず、暑さ対策や熱中症予防がほとんど。熱中症は油断すると命を落としてしまう危険性があるので、みなさんしっかり対策されているようです。
エアコンの温度設定はどうしてる?
温度設定についても聞いてみました。
まず、エアコンの温度設定については約6割の方が決めていると回答。
設定温度は何度にしているかという質問の回答がこちら。
27度に設定している方が多かったですね。なかには24度など、人が過ごすには少し寒い温度にしている方も。「その他」の中には、22~23度、29度といった回答がありました。犬種によっては低めに設定することも必要かもしれません。
気になる電気代は……!?
次に気になる電気代ですが、こちらは「エアコンをつけっぱなしにしている期間がある」飼い主さん290名に回答をいただきました。
エアコンをつけっぱなしにしている期間、1ヵ月当たりの電気代が普段とはどれだけ変わるのかを聞いてみると、「夏場のみ普段の電気代より10,000円程度アップする」と答えた方が、最も多いという結果になりました。次いで「5,000円~10,000円増」「10,000~20,000円増」と答える方が多くみられました。電気代が増す期間としては、7-8月が多いですが、冬も同様にアップする方もいました。
▼~5000円増
・2,000~5,000円アップ(ラブラドールレトリーバー/9ヵ月)
・普段より5,000円高いくらいです(ミニチュアダックス/10ヵ月)
・普段は4,000円台、夏場、冬場は9,000円台(ポメラニアン/10ヵ月)
・15,000~16,000円が20,000円を超える(ボーダーコリー/9ヵ月)
▼10,000円程度増
・普段は10,000円、夏冬は20,000円くらいです(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル/9ヵ月)
・普段は15,000円で、夏は25,000円くらい(ボーダーコリー/9ヵ月)
▼~20,000円増
・普段は10,000円で、夏は20,000~25,000円(タイニープードル/9ヵ月)
・普段は20,000円程度、夏の間は30,000~40,000円(ラブラドールレトリバー/9ヵ月)
▼それ以上
・普段は50,000円で7、8月は80,000円(ボルゾイ/9歳・7歳、ブルドック/10ヵ月)
▼変わらない
・殆ど変わらない(秋田犬/9ヵ月)
・普段家に誰かいることが多いので、そんなに変わりないです(トイプードル/10ヵ月)
・あまり変わらない(柴犬/8ヵ月×2)
電気代の総額としては、20,000円台という方が最も多いようです。
なかには30,000円アップという方もいましたが、回答してくれた方の愛犬がボルゾイとブルドッグという暑さに弱いコンビなので、飼い主さんは特に気を配っているのかもしれませんね。
電気の使用量は、エアコンの性能や部屋の数・広さ、住んでいる地域によっても大きく異なると思いますが、犬を迎えたことによって以前にもまして室温管理を徹底するようになる方は多いようです。
以上、先輩愛犬家へのアンケートの結果紹介でした。
夏場のエアコン、理想的な使い方は?
はじめに、先輩愛犬家の方たちのリアルなエアコン事情をご紹介しました。ここからは、夏場のエアコンの理想的な使い方を紹介します。
夏場のエアコンは人間にとっても必要不可欠なものですが、人間と犬では快適に感じる温度は異なります。
犬にとっての理想的な温度や、適切なエアコンの使い方をしっかりと理解してあげましょう。
犬にとって快適な環境を考えよう
まずは、どのような環境を整えれば犬が快適に過ごせるのか、考えてみましょう。
犬にとって快適な環境を知るためには、時間帯によって設定を変えることや、湿度にも注意を配ることが重要です。
エアコンの設定温度は何度にするといいの?
犬は人間と違い、汗をかいて体温調整することができません。そのため、特に夏場は室温に気を配り、必ずエアコンをつけて快適な環境を生み出しましょう。環境省がクールビズとして推奨する温度は28℃ですが、犬にとって快適なのはそれよりも若干低い25~26℃です。
ただし、散歩から帰宅した直後など、犬が息を荒らしている場合は暑さが原因で体力を消耗している証です。回復するまでは、もう少し低めの温度に設定して対処しましょう。
夏場は日中もつけっぱなしがいいの?
住んでいる地域や犬種によって異なりますが、エアコンを消して室温が28℃以上になる場合には、エアコンをつけて温度調整した方がよいでしょう。
夜寝るときは?どうする?
夜間も室温をチェックし、28℃を上回る場合にはエアコンをつけっぱなしにすることをおすすめします。
タイマーでの自動的オフも避け、清風モードなどに設定して就寝するといいでしょう。
室温だけでなく湿度にも気をつけて
室温にばかり気を取られてしまいますが、犬はジメジメした湿度も苦手です。
目安として湿度が60%以上になったら、例え室温が28℃以下だとしてもエアコンをつけて除湿しましょう。
特に気をつけたい、暑さに弱い犬
犬種によっては25~26℃でも適温とはいえず、エアコンをつけていても暑さで弱ってしまう犬もいます。
暑さに特に弱い犬種を紹介しますので、該当する犬を飼っている場合は十分注意しましょう。
寒冷地域原産または厚い被毛に覆われている犬種
寒冷地域原産の犬は、一般的な犬の適温に設定していても暑さに耐えられない可能性があります。また、厚い被毛に覆われている犬種も同様に、暑さへの適応が難しいことを覚えておきましょう。
具体的にはシベリアンハスキー、ボルゾイ、グレートピレニーズ、シェットランドシープドッグといった犬種がこれに該当します。暑さに弱い犬種でなかったとしても、警戒しましょう。
太り気味の犬
太り気味の犬の場合は運動不足なことも多く、暑さを乗り切るためのスタミナで劣ってしまいがちです。
まずは快適に夏場を乗り切ることを第一に考えつつ、食事や散歩の改善でダイエットを目指しましょう。
エアコン以外にもある暑さ対策
犬の健康を守るためにエアコンの利用は欠かせませんが、それ以外にも飼い主ができる暑さ対策はいくつかあります。
特に効果的な3つの方法を紹介しますので、実現しやすいものから取り入れていきましょう。
犬用ジェルマット
夏場になると、ペットショップや通販サイトで、ひんやりとしたジェルで作られた犬用のマットが販売されます。犬がマットの上に寝そべると体全体が冷え、快適に過ごしてもらえるでしょう。2,000~3,000円程度で購入できる手頃なアイテムですので、暑い夏にはぜひとも用意しておきたい商品です。
ラグやマットを夏用の涼しい素材に変える
犬が普段よく過ごしている部屋のラグやマットを、夏用の素材に変えるだけでも涼しく過ごせるようになります。ひんやりした天然石を使ったタイプから、清涼感のある竹を使ったタイプまで種類もさまざまで、予算に合わせて選ぶことができます。
遮光カーテンで直射日光と熱気を遮断
窓ガラスから差し込む日光は部屋の温度を急激に高めるので、遮光カーテンに替えて熱気ごと遮断しましょう。遮光カーテンを活用することで人間の生活環境も向上できる他、電気代の節約にもなります。
まとめ
犬が過ごしやすい室温は25~26℃となりますが、犬種や年齢、体調、体格次第ではそれでも暑く感じる場合があります。室温だけ判断せず、愛犬のコンディションのチェックは必ず行いましょう。エアコン以外にもマットやラグ、遮光カーテンなどでも暑さ対策ができますので、これらの導入も併せて検討してください。
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