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犬のケガの原因と対処法 起こりがちな事故を防止!

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提供元:みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

執筆者

みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

日本では一般的なペットショップでの生体販売が、欧米では当たり前ではなかっ たことに深い衝撃を受けた創業スタッフ。子犬・子猫に負担のかかる販売・流通 方法を改め、欧米同様にお客様がブリーダーを直接訪問して子犬を迎える方法 を、日本でも浸透させたいと考えました。 2010年にペットと飼い主のマッチングサイトである『みんなのブリーダー』をオープ ン、翌年2011年には『みんなの子猫ブリーダー』を立ち上げました。子犬・子猫に 優しい販売・流通の改革を目指す当サイトは、多くのお客様の支持を受けて、 2022年7月時点で、犬猫合計で22万件の縁結びを実現しています。

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犬は思わぬところでケガをしてしまうことがあります。家の中や散歩ではどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。この記事では、犬によくあるケガの原因や対処法、予防法についてお伝えします。また、実際に犬を飼っている人に対し、愛犬がどんなケガをしたことがあるかを聞いています。家の中でも事故防止におすすめのグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

犬によくあるケガと対処法

足をケガした犬

骨折・脱臼

原因

犬の骨折・脱臼の原因で多いのは「落下」です。椅子やベッドなど、ほんの少し高い場所から飛び降りただけで骨折することもありますし、階段や窓、ベランダなどから落下して大ケガをすることもあります。また、無理やり犬を持ち上げることで犬が暴れ、その拍子に落下してしまうケースもあります。とくに、チワワやトイ・プードルなどは、骨が細くて折れやすいため注意が必要です。

注意が必要な場所

  • ソファやイス
  • 人間のベッド
  • 階段
  • ベランダ

対処法

骨折や脱臼が疑われる場合、悪化させないための応急処置を施して動物病院に連れて行きます。まず、骨折の場合には、骨折した部位に添え木をあて、周辺の関節部分ごと包帯などで巻いて固定します。また、脱臼の場合も脱臼部に再び力が加わらないよう固定してあげてください。いずれも、血流が止まらないような力加減にすることがポイントです。

肋骨や骨盤を骨折した場合には内臓へのダメージを考え、板の上に乗せたりクレートに入れたりして、とにかく動かさないように気を付けながら、急いで動物病院に連れて行きましょう。

誤飲、誤食

原因

人間と同じ空間で暮らすことで、愛犬の身の回りはたくさんのものが溢れている状況になります。そういった環境は常に、愛犬が誤飲・誤食してしまう危険と隣り合わせです。好奇心旺盛な子犬に限らず、成犬にも起こり得ることなので常に注意を払う必要があります。

注意が必要な場所

  • キッチンまわり
  • リビングのすみ、ごみ箱
  • 散歩コースの道端や茂み
  • テーブルやイスの下
  • 物置や棚の中
  • 子供部屋や作業部屋

対処法(家での催吐処置は危険)

愛犬が飲み込んだものが何であるか、どれくらいの大きさなのかによって対処法が異なります。たとえば、ほんの小さな石ころを飲み込んだような場合、中毒症状を引き起こすような物質ではなく、体内で詰まる恐れがなければ、便と一緒に排泄されるのを待つことになります。
しかし心配な症状がなくても安易に自己判断はせず、動物病院に連絡をして、獣医師に飲み込んだものや大きさを伝え、指示を仰ぐことをおすすめします。

タバコや人薬などの中毒の不安があるものや、画鋲などの消化管を傷つける可能性のあるものを飲み込んだ場合、また、ある程度の大きさのものを飲み込んだ場合には、早急に動物病院に連れて行く必要があります。催吐処置を行う場合もありますし、麻酔をして内視鏡を用いて取り出したり、開腹手術を行ったりすることもあります。

ここで注意したいのは、自宅での催吐処置は危険であるということ。インターネットでは、愛犬を逆さまにして吐かせる方法や背中を強く叩くという方法、食塩を使った催吐方法などが紹介されていることもありますが、専門の知識がないまま処置をするのはとても危険です。きちんと動物病院で処置してもらうようにしましょう。

やけど

原因

愛犬のやけどの原因としては、ストーブやこたつ、ホットカーペットなどの暖房機器以外に、ドライヤーやお風呂への落下などが挙げられます。また、高温になったアスファルトが原因になることもあります。

注意が必要な場所

  • ストーブ・温風ヒーター
  • こたつ・ホットカーペット
  • 電気ポット・トースターなどの家電
  • 風呂場
  • アスファルト

対処法

やけどの対処としては、第一に冷やすこと。犬の皮膚は毛に覆われているため、患部が見えにくいかもしれませんが、痛がらない程度に患部を探して冷やしてあげましょう。その際、皮膚が少し赤くなっている程度であれば、軽傷である可能性が高いです。しかし、患部をしっかり確認することは難しいため、動物病院で確認してもらうことをおすすめします。皮膚が剥けてしまっているような場合や水ぶくれができているような場合は、適切な処置が必要です。患部を冷やしつつ早急に動物病院に連れて行きましょう。

よその犬に噛まれる

原因

散歩中、お互いに引き寄せられるようにして対面する犬と犬、お友達になったのかと思ったら、ガブっと噛まれてしまうという事故も少なくありません。被害者になる可能性もあれば加害者になる可能性もあり、注意が必要です。

大型犬だから大丈夫、小型犬だから加害者にはならないだろう、というわけにはいきません。散歩中のリードコントロールを徹底することが予防法になります。愛犬がよその犬のそばに寄りたがったとしても、犬と犬が触れ合えるほどに近づけるのはNGです。

”犬同士においを嗅ぎ合ってあいさつしたい”、という犬の気持ちについ答えたくなってしまうかもしれませんが、ここはぐっとこらえてそっと距離をとってください。

注意が必要な場所

  • 散歩時よその犬とのすれちがいざま
  • ドッグランでほかの犬と遊んでいるとき
  • ドッグカフェ、ドッグイベントなど

対処法

落ち着いて愛犬の傷の状態を確認します。軽い傷であれば雑菌が入らないよう、流水ですすぐといいでしょう。出血がなかなかとまらないときは、ガーゼ等を当てて動物病院に連れて行きます。

また噛んだ犬の飼い主さんに対しては、連絡先を聞いておき、場合によっては先方に治療費を請求することになります。逆の場合も同じで、相手の犬にケガを負わせたら、治療費を請求される恐れがあります。

去勢避妊手術をしていない犬は、よその犬を意識しやすい傾向があります。とくに発情期の散歩にはリスクが伴うため、去勢避妊手術を行うのもひとつの予防策といえるでしょう。

先輩愛犬家に聞きました!愛犬のケガについて

実際犬はどんなケガをしてしまっているのでしょうか。実際に犬と暮らしている先輩愛犬家たちに事情を聞いてみました。今回「みんなのブリーダー」から子犬を迎えた方を対象に、アンケートを実施したところ、303人の方から回答をいただきました。

軽傷で自然治癒したケガも含みますが、19.7%の飼い主さんが、「お迎えからこれまでの間に愛犬がなんらかのケガをしてしまった」と回答しています。どのようなケガだったのか、詳しく聞いてみたところ、「散歩中にケガをした」という意見が最も多く、肉球を傷つけたり、脱臼や捻挫をしてしまったとのことでした。次いで、室内での転倒。飛び降りたり、滑ったりと、あわてんぼうの愛犬にはとくに注意が必要なようです。

また、ドッグランで夢中で遊んでいるうちにケガをしてしまったり、ほかの動物とのトラブルでケガをしてしまうケースもありました。具体的なケースの一部をご紹介します。

犬がケガをするケース

ケース1 散歩中のケガ

・散歩の最中に芝生に隠れたガラスの破片を踏んでしまい病院で破片を取ってもらった。2週間くらい安静にした。(チワワ/オス)
・公園で走っていて、鳥を追いかけて急に曲がったときに、膝蓋骨脱臼を起こしてしまった。(ポメラニアン/2歳/メス)
・散歩で指間炎になった。2週間抗生剤とステロイドを服用した。(シベリアンハスキー/1歳7ヵ月/メス)
・ハチに刺された。1週間投薬。(スプリンガースパニエル/2歳/メス)

ケース2 室内での飛び降り、転倒

・子犬の時、サークルから飛び出して前足を骨折した。(パピヨン/オス)
・ソファから飛び下りて前左手を骨折。手術した。(ポメラニアン)
・部屋を走り回っている時にカーペットの端に足が引っかかり膝の関節が外れてしまった。(チワワ/ 1歳6ヵ月/ オス)
・走り出したとき床で滑って亜脱臼。(ポメラニアン/2歳/メス)

ケース3 ドッグランでのケガ

・ドッグランで遊んでいた時、相手の犬の爪が目に当たったようで、帰宅後に目が腫れてしまった。(ボストンテリア/3歳/オス)
・ドッグランで爪を負傷し通院。(チワワ/1歳/メス)
・ドッグランで走っていて、肉球の皮がむけた。きちんと治るまで、1ヵ月位かかった。(チワワ/メス)

ケース4 他の犬・猫とのトラブル

・散歩中よその犬に追いかけられ、噛まれたうえに腰を痛めた。(シェルティ/10ヵ月/オス)
・よその子と喧嘩して頭に傷ができた。(秋田犬/メス )
・飼い猫にかまれた。全治10日。(ダックスフンド/9ヵ月/メス)
・散歩中よその犬にいきなり噛まれて耳が裂けた。(ペキニーズ/メス)

愛犬のケガ予防のためにしていること

大事な愛犬がケガをしないようにするためには、飼い主はどのようなことに気をつけているのでしょうか。こちらも併せて質問してみました。

誤飲や転倒対策を考えている人は多く、物の収納や、マットやゲートの設置などを行っているようです。

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犬のケガの予防法

階段を駆け下りる犬

飼い主のちょっとした工夫や気遣いで、愛犬のケガを予防することができます。すぐにでも始められる予防法をご紹介します。

家具、階段からの落下や飛び降りを防ぐ

ソファなどの家具や階段からの落下、飛び降りでケガをするケースも少なくありません。ソファや愛犬が上り下りする段差にはステップを設置したり、階段にゲートや防護ネットを設置したりするといいでしょう。

ラグやマットを敷く

ラグやマットを敷くことで、落下した際の衝撃を緩和できます。また、滑り止め効果のある敷物であれば、室内を走り回る際の転倒防止にも効果的です。

散歩中に目を離さない

散歩中の誤飲・誤食も多いケースです。散歩中、愛犬が夢中になって探索しているときはとくに目を離さないようにしましょう。いつもの散歩コースにも思わぬものが落ちていることがあります。飼い主が目を光らせることで危険な誤飲・誤食を防ぎましょう。

ゴミ箱を蓋付きにしたり、届かない場所に移動したりする

ゴミ箱から食べ物の容器などが見えていると、愛犬が興味を持ってしまうかもしれませんし、嗅覚の鋭い犬は、わずかな匂いにも反応します。ゴミ箱は蓋付きのものにするか、愛犬が届かない場所に移動することをおすすめします。

鋭利なものがないかなど気を配りながら散歩する

散歩中、ガラスやプラスチックの破片など鋭利なものを踏んでしまってケガすることもあります。草や雪に埋もれて、危険物に気づかないこともあるので、飼い主ができるだけ気を配りながら散歩するようにしてください。

他の犬と遊んでいるときに目を離さない

散歩中やドッグランなどで他の犬と触れ合うときにも注意が必要です。仲良くじゃれ合っているようでも、力加減によってはケガにつながってしまうこともありますので、他の犬と遊んでいるときには、目を離さないようにしましょう。

夏場の散歩に注意する

夏場のアスファルトはとても高温になります。炎天下での散歩は危険で、アスファルトの熱で肉球をやけどしてしまう子もいます。散歩時間を早朝や夜に変えるなどの対策が必要です。

危険な場所に近づけないようにする

事故防止のため、ストーブなどの熱源には柵などを設置し、愛犬が近づけないようにしましょう。また浴槽への落下を防ぐために、お湯を張った後は必ずふたをしましょう。

小物類を出しっぱなしにしない

誤飲・誤食を防ぐためには、室内を整理整頓しておくことが大切です。とくにアクセサリーやおもちゃなどの小物類は出しっぱなしにしないように気をつけましょう。

犬のけが防止におすすめのグッズ

ステップの上に乗る犬

室内において愛犬をケガから守るグッズも多数販売されています。住宅環境に合わせて用意するといいでしょう。ここでは手軽に設置できるおすすめグッズをご紹介します。

滑り止めマット

室内での転倒や爪の破損を防止する、ラグやマットなどの商品はたくさんでています。愛犬の主な活動場所がフローリングになる場合は、敷いておくと安心です。

落下防止ステップ

犬は身軽なようでいて、慌てたり興奮したりして着地に失敗することはよくあります。ソファなどに上りたがる場合は、ステップの設置をおすすめします。

ドアロック

賢い犬はドアの開閉のしくみを理解してしまいますが、ドアのいたずらは非常に危険です。犬がドアノブやドアを勝手にいじらないようにするアイテムも売られています。

まとめ

今回は、犬にありがちなケガの原因や対処法、予防法についてお伝えしました。自宅でも外出先でも、常にケガのリスクがありますので、飼い主が気を配ってあげる必要があります。また、上手にケガ防止グッズを取り入れて、安全・安心な空間を作ってあげましょう。

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