結婚する意志があってもなかなか結婚できずに年齢を重ねると、焦りと不安が募るばかり。そもそも結婚できない人に共通する理由や特徴はあるのでしょうか。
このコラムでは男女別に結婚できない理由や特徴、また結婚する人になるための4ステップについて解説します。生涯未婚率が増加している背景についても触れていきますので、順を追って見てみましょう。
1.結婚できない人にはワケがある?
結婚は一定の年齢に達すると、誰しも一度は考え、意識するものです。現代は働き方や価値観もさまざまで、中には結婚しないという選択肢を取られる方もいらっしゃいます。結婚しないことを選択されている方は良いのですが、結婚したいのにできないという場合「自分の何が悪いのだろう?」と疑問を抱かれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、必ずしもご自身の責任とは言い切れません。日本では結婚しない人が年々増加しているという事実があり、国立社会保障・人口問題研究所が統計を発表しています。これには社会的な要因も含まれていると考えられます。
1-1.生涯未婚率が増加し続けている理由
社会的な要因には、少子高齢化対策や女性の社会進出を促した政策などから、結婚に対する考え方やあり方も変わってきたという側面があります。このような時代背景を踏まえると、今後ますます生涯未婚率には増加傾向がみられるのではないでしょうか。
ただ、女性の生涯未婚率だけが増加したのではなく、男女ともに増加しています。2005年と2015年(国立社会保障・人口問題研究所調べ―人口統計資料集―「性別、50歳時の未婚割合、有配偶割合、死別割合および離別割合」より)で比較すると、未婚率は男性は15.96%から23.37%に上昇、女性は7.25%から14.06%に上昇と、近年を比較してもこれだけの違いがあるのが現状です。
では社会的な要因以外では、何が結婚できない理由につながっているのでしょうか。男女別に分けて、結婚できない理由を具体的に深掘りしてみましょう。
2.男性が結婚できない理由とは?
まずは男性からです。結婚できない男性には何か特徴があるのでしょうか。実はいくつかの共通点があり、結婚できない男性には以下のような傾向があります。
相手への心遣いをしているつもりが、女性にとっては迷惑だったり、優しさに欠ける行動に見られてしまうというタイプ。またそもそも女性との接し方がわからないケースもあるでしょう。さらにご自身では気づいていない欠点があったり、こだわりが強かったりと、さまざまなタイプが見受けられます。
結婚できない男性の特徴を知ることは、ご自身に当てはまるところがないかや、どういった行動が女性に嫌われるかなど、ご自身を客観視するきっかけになります。参考にして今後の行動や価値観を見直してみましょう。
3.結婚できない男性の特徴
ここでは結婚できない男性の特徴を7つ紹介します。
【結婚できない男性の特徴】
- 自分の話ばかりして相手の話を聞かない
- 女性とコミュニケーションを取るのが苦手
- 自分ではなく相手に求めようとする
- 包容力がない
- 清潔感がない
- 優柔不断
- 収入が安定していない
見た目や収入はもちろん大事ですが、女性が結婚相手の男性に求める条件はそれだけではありません。幸せな結婚生活を送るために必要なことは、お互いの協力や尊敬といった内面的なものがほとんど。まずはそこをしっかりと理解したうえで、女性との認識のギャップに気づく意識が大切です。
上記の特徴が見られると、自信が感じられない、誠実さに欠けるなどと捉えられがち。「自分のことかも」と心当たりがある場合は、始められることから行動を変えることをおすすめします。
4.女性が結婚できない理由とは?
女性はどうでしょうか。結婚できない女性にも共通点や特徴をあげることができます。
女性は「現実的にものを考える」「安定を好む」といった女性脳が働くことで、冷静がゆえに結婚に対して受け身になる傾向があります。またその特性から加点方式ではなく減点方式で男性を判断してしまう傾向があるのも事実です。減点方式が悪いというわけではありませんが、どうしても悪いところに目が行きやすくなってしまいます。
そのため少しの価値観のずれも大きく見えてしまい、結果的に結婚に踏み切れないということも少なくありません。それがきっかけで気づかぬうちに婚期を逃しているというケースもあるのではないでしょうか。
次項では、結婚できない女性の特徴を詳しく解説していきます。
5.結婚できない女性の特徴
結婚できない女性の7つの特徴を解説します。
【結婚できない女性の特徴】
- 結婚相手への理想が高い
- 身なりを気にしていない
- 仕事や趣味に没頭している
- 結婚に興味がないと周知している
- 我が強い
- 束縛してしまう
- 浪費癖がある
結婚は生活を共にすることや子育て、将来を含めて考えるものです。男女共通していますが、結婚相手には居心地の良さや価値観、金銭感覚といった内面的なものを強く求める傾向があります。
小さなことからコツコツとご自身の魅力を磨くことで、包容力があり、明るく、笑顔の似合う女性になれるのではないでしょうか。さらにここからは、結婚できるようになるためのステップを4つに分けて解説します。
6.結婚できる人になるためのステップ
結婚できるようになるためには、まずは結婚できる人とはどんな人かを知る必要があります。結婚できる人の具体例としては、相手に共感できる、心が広い、社交的、自立しているといった特徴があげられます。
では、どうしたら結婚できる人になれるのでしょうか。これにはご自身を客観的に観察・判断し、それに伴って結婚について考え、行動に移していく必要があります。それぞれ解説していきます。順を追って見てみましょう。
6-1.自分の状況を客観的に観察する
まずはご自身を知ることが大切となるため、ご自身やご自身の状況を客観的に観察する必要があります。性格の長所や短所、どんな魅力を持っているかを再確認することで、何から始めれば良いかや、どのような相手が理想かということが明確になります。
また現在のご自身の環境や状況を把握せずに行動に移してしまうと、目的を見失いやすく思うような結果に結びつきません。結婚相手は人生における大切なパートナー。焦らずじっくりと考える姿勢も重要です。特徴や強みを活かすためにも、この最初のステップを大事にしましょう。
6-2.結婚できなくさせている原因を探る
ご自身の状況を客観的に観察することができたら、次にご自身が結婚できていない原因を探ります。
原因はさまざまで、自責思考ではなく他責思考になってしまっていたり、理想が高すぎたり、ネガティブになってしまっていたりと、いろいろなケースが考えられるでしょう。
原因を探るときのポイントは、性格や外見に何かしらのコンプレックスを抱いていないかを考えるということです。ネガティブな感情というのは、性格にも外見にも反映されやすいもの。一概にはいえませんが、ネガティブな感情が引き金となっている場合も多いので、意識して原因を探ることをおすすめします。
6-3.理想の相手をイメージする
今度はご自身にとって理想的な結婚や結婚相手について考えてみましょう。何のために結婚するのか、どのような結婚生活を求めているのかはとても大切になります。
人生を豊かにしたかったり、子どもが欲しかったりといった動機や、夫婦共働き、いつまでも仲良くなど結婚に求める価値は人それぞれです。ご自身の結婚に対する価値観を明確にしておくと、より相手との結婚生活もイメージできます。
6-4.考えて行動してみる
ここまで考えてきたことを次は実際に行動に移します。どのように行動を変えるかですが、環境を変えることがとても有効です。
今までの己れを変えるということは、言葉に表すのは簡単ですが困難を伴うもの。まず環境から変えることは、心理学的にもとても有効だとされている方法です。ご自身が変わるのにマイナスになると感じることがあれば、可能な限りなくしていくというのもひとつの方法です。
いきなり大きく変わろうと頑張りすぎると、挫折してしまい自己肯定感を下げてしまうかもしれません。少しずつでも確実に前に進めるよう、まずは環境から見直して行動を変えていく方法をおすすめします。
7.結婚するためにやった方が良いこと
具体的にどういった行動をとることが、結婚につながるかをここで確認しましょう。
ポイントは5つあります。
- 自分の未来像を明確にする
- 結婚相手に求める条件を具体的にする
- 出会いの場に積極的に参加する
- 自分磨きをする
- 結婚資金を貯蓄する
まずはご自身の未来像や結婚相手に求める条件を明確にしておくことが大切です。必要であればリストにしてみると頭の中も整理され、より理想の相手と出会う確率をあげられるかもしれません。
そしていちばん大事なのは、条件に合う結婚相手を探すことです。そのためには出会いの場に積極的に参加することが重要。数多く出会うためには時間を使う必要があり、仕事をしながらだとなかなか大変なものです。
あまり気負わず、ストレスにならない程度に機会を増やすなど、ご自身なりの指標を同時に作るのも良いかもしれません。
そしてすてきな相手と出会ったときのための自分磨きも大切です。すてきな相手との出会いを結婚につなげられるよう、日々意識することをおすすめします。
またその先の結婚に向けて、事前準備をしておくとより良いでしょう。相手がしっかりしていると感じますし、結婚には意外とお金がかかるもの。貯蓄や資産運用を考えて、計画的に結婚全体を考えてみるのもポイントです。
おわりに
結婚できないということは個人の問題のみならず、時代背景や社会環境などさまざまな要因が絡み合っています。男性、女性と大枠で分けて考えても数多くの違いがあるため、これが原因とは決められないものです。
まずはご自身の状況を客観的に観察し、知ることから始めてみてはいかがでしょうか。結婚に対する考え方や、結婚相手に求めることが整理でき、そこからさらに前向きに取り組めるようになるかもしれません。
ここで結婚するためにやった方が良い5つのポイントを改めてまとめます。
- 自分の未来像を明確にする
- 結婚相手に求める条件を具体的にする
- 出会いの場に積極的に参加する
- 自分磨きをする
- 結婚資金を貯蓄する
ほんの少しの考え方や行動の違いで人生は大きく変わります。できることから一つずつ行動し、幸せな結婚生活を手に入れましょう。