孫や甥(姪)が七五三を迎えたら、お祝いの気持ちを伝えたくなりますよね。七五三のお祝いでは、お祝い金を渡すことが多いです。しかし、いくらくらいあげれば良いのか気になりますよね。
このコラムでは、七五三のお祝い金の相場や渡す際のマナー、お祝い金以外に喜んでもらえるプレゼントなどを紹介します。孫や甥(姪)の成長を祝うビッグイベントであるため、喜んでもらいたいですね。
この記事のポイント
七五三のお祝いで渡す金額の相場は、相手との関係によって、約3,000円~50,000円の範囲が相場といわれています。あまり高額すぎるとかえって相手に気を遣わせてしまうこともあるため気を付けましょう。また、お祝い金を渡すマナーを押さえることも重要です。七五三のお祝いは、お祝い金以外にもプレゼントをあげたり、食事会や記念撮影を行ったりするのも喜ばれます。子どもの成長を、気持ちを込めて祝ってあげましょう。
1.七五三のお祝いで渡す金額の相場は相手との関係で変わる
七五三のお祝い金の相場は、約3,000円~50,000円です。金額は、祝われる子どもとの関係が親しいほど高くなる傾向があります。相手に気を遣わせることのないよう、金額は相場内に収めるのが良いでしょう。
1-1.祖父母から孫に送る場合
祖父母から孫に七五三のお祝い金を送る場合は、約10,000円~50,000円が相場です。祖父母の場合、晴れ着や写真代、会食の費用なども含めて支払うことがあるため、金額は高くなる傾向があります。
お祝い金以外にもプレゼントがある場合は10,000円程度、プレゼントがない場合は30,000円~50,000円程度が多いようです。ただし、遠方からお祝いしに行く場合は交通費や宿泊代などがかかるため、無理せず相場より低めの金額にしても問題ないでしょう。
1-2.親戚から甥や姪に送る場合
伯父(叔父)や伯母(叔母)から甥や姪に七五三のお祝い金を送る場合は、約5,000円~10,000円が相場です。子どもや親との関係が親しいほど、金額は高くなる傾向があります。
1-3.親しい友人や知人の子どもに送る場合
親しい友人や知人の子どもに七五三のお祝い金を送る場合は、3,000円程度が相場です。あまり高額にすると、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、要注意です。むしろお祝い金を渡すことなく、お祝いの言葉を伝えるだけでも喜ばれるでしょう。
2.七五三のお祝い金を入れるご祝儀袋のマナー
七五三のお祝い金を入れるご祝儀袋には、渡し方のマナーがあります。しっかりと把握しておきましょう。
2-1.水引は紅白の蝶結びのものにする
七五三のお祝い金を入れるご祝儀袋は、紅白蝶結びの水引が付いているのし袋にしましょう。水引は、正月飾りなどに使われる飾り紐の素材のひとつです。
紅白蝶結びのものを選ぶ理由は「何度あっても良い」という意味があるためです。蝶結びは結びなおしができるため「縁を何度でも結び直せる」という縁起が良いものと解釈されています。
表書き(水引の上)には「祝七五三」または「七五三御祝」と書きましょう。下書き(水引の下)には、祝われる子どもの下の名前を書くのが一般的です。
2-2.お祝い事のマナーに反する数字は避ける
七五三のお祝い金を入れるご祝儀袋に書く数字やお祝い金額は、マナーに反する数字を避けましょう。一般的にお祝いにふさわしくないとされている数字は、以下のとおりです。
- 4:死を連想させる
- 6:無を連想させる
- 9:苦を連想させる
ちなみに、上記の数字は日本で不吉とされているものです。相手が外国人の場合は、別途その国のマナーについて調べましょう。
2-3.お祝い金を渡す相手が複数いる場合はのし袋を分ける
お祝い金を渡す相手が複数いる場合は、のし袋を分けるのがマナーです。兄弟姉妹が同時に七五三を迎える場合は、それぞれのし袋を用意しましょう
3.七五三のお祝いのプレゼントは何をあげる?
七五三のお祝いでは、お祝い金だけではなくプレゼントも喜ばれます。プレゼントの値段は、予算と相談して決めましょう。では、男女別におすすめプレゼントを紹介します。
3-1.男の子におすすめのプレゼント
男の子への七五三お祝いプレゼントは、袴やスーツ、コートなどがおすすめです。
袴は、七五三のお参りや記念撮影に使えるため、喜ばれる傾向があります。色は様々なものがありますが、凛々しさの目立つ黒や白、青などが人気です。扇子や雪駄もセットでプレゼントすると、さらに喜ばれるでしょう。
スーツも袴と同様に、七五三のお参りや記念撮影に使えます。また、入学式や結婚式などフォーマルな場にも相応しいため、喜ばれることが多いです。デザインは、着脱しやすいネクタイが付いているものや、サスペンダー付き半ズボンなどが人気です。
コートも、七五三お祝いのプレゼントとして喜ばれます。なぜなら、七五三のお参りは11月15日前後の肌寒い時期に行われることが多いためです。スーツに似合うものを選ぶと、より喜ばれるでしょう。
3-2.女の子におすすめのプレゼント
女の子への七五三お祝いプレゼントは、晴れ着や髪飾り、ワンピースなどがおすすめです。
晴れ着・着物は、七五三のお参りや記念撮影に使えるため喜ばれやすいです。 子どもでも動きやすいデザインのものや、ドレスとの合体タイプのものが特に人気を集めています。
髪飾りには顔まわりの印象が華やかする効果があり、七五三のお参りや記念撮影にマッチするため、七五三を祝うプレゼントとして人気です。髪飾りには、かんざしやカチューシャ、ヘアピンなどさまざまな種類があります。子どもが着けている姿をイメージして、似合いそうなものを選んであげましょう。
ワンピースも、七五三お祝いプレゼントとして喜ばれやすいです。ワンピースは、卒園式や入学式などフォーマルな場でも着られます。着物・晴れ着を着ても着崩してしまう活発な女の子には、特に相応しいでしょう。
4.七五三のお祝いで贈ってはいけないもの
七五三のお祝いでは、縁起が悪いためプレゼントとして相応しくないものもあります。七五三のお祝いで贈っていけないものは、おもに以下のとおりです。
- ハサミや刃物:絶縁を連想させる
- ハンカチ:別れを連想させる
- ガラス・陶器製品:壊れやすい、割れやすい
- 櫛:「苦」「死」を連想させる
また縁起が悪いわけでもありませんが、あまりにも高価なプレゼントもかえって気を遣わせてしまう可能性があるため、避けたほうが無難でしょう。
5.七五三のお祝い金やプレゼントに添えるメッセージカードの書き方
七五三のお祝い金やプレゼントを渡す際は、メッセージカードを添えるとさらに喜ばれます。
子どもの健やかな成長や、親しい関係ならではの思い出を添えることで、より気持ちが伝わるメッセージになります。以下で例文も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
5-1.親から子どもへのお祝いメッセージ
親から子どもへのお祝いメッセージは、子どもの年齢や学習状況に合わせてメッセージを考えましょう。例えば、子どもが読みやすいように漢字を避けたり、難しい表現を使わないよう心掛けたりすると良いです。子どもが「パパとママが自分のことをしっかり見てくれてる」と思えるようなメッセージを伝えてあげると、より喜ばれます。
例文1
七五三おめでとう!いつもにこにこしててかわいいね!これからもパパ(ママ)といっしょにげんきにすごそうね! |
例文2
七五三おめでとう!いつもげんきいっぱいで、パパ(ママ)はうれしいよ!たくさんあそんで、たくさんたべて大きくなろうね! |
例文3
七五三おめでとう!〇〇のおかげでパパ(ママ)はいつもしあわせです!これからもいっしょになかよくすごそうね! |
5-2.祖父母から孫へのお祝いメッセージ
祖父母から孫へお祝いメッセージを送る場合は、特に漢字や難しい表現を避けましょう。歳が離れている分なかなか難しいかもしれませんが、孫の目線に合わせることが大切です。「パパとママと一緒に仲良く過ごそうね」という旨の内容も含めると、子どもの親からも喜ばれます。
例文1
七五三おめでとう。このまえまで赤ちゃんだったのに、すっかりかっこいいお兄ちゃん(すてきなお姉さん)になったね。これからも大きくなるのがたのしみです。パパやママとなかよくすごそうね。 |
例文2
七五三おめでとう。すっかり大きくなって、おじいちゃん(おばあちゃん)はとってもうれしいです。これからもげんきにすくすくそだってほしいな。おともだちもたくさんつくって、げんきいっぱいすごそうね。 |
例文3
七五三おめでとう。〇〇のせいちょうがおじいちゃん(おばあちゃん)にとってなによりたのしみです。これからもパパやママのいうことをきいて、すてきな男の子(女の子)になってね。 |
5-3.友人(親)へのお祝いメッセージ
友人(親)へのお祝いメッセージは、親しい間柄ならではの雰囲気が感じられるものにすると喜ばれやすいです。子どもとも昔から遊んでいる場合は、その思い出もメッセージに盛り込むと、より気持ちが籠っていると思ってもらえるでしょう。
例文1
七五三おめでとう!〇〇くん(ちゃん)もすっかり大きくなったな!これからも元気に育つように願ってるよ!親として大変なこともあるだろうけど、お互い頑張ろうな! |
例文2
七五三おめでとう!〇〇くん(ちゃん)も立派に育ってるみたいで安心したよ!またいつか遊びたいな!〇〇くん(ちゃん)にもよろしく! |
例文3
七五三おめでとう!〇〇くん(ちゃん)すっかり大人びててびっくりしたよ!〇〇(親)も負けんなよ(笑) |
6.七五三のお祝い金やプレゼント以外におすすめのお祝い方法
七五三をお祝いする方法は、お祝い金やプレゼントだけではありません。食事会や、神社・スタジオでの記念撮影も喜ばれます。
6-1.食事会を開く
七五三のお祝いの日は、食事会を開くのもおすすめです。親戚が集まる貴重な機会となり、皆さんに喜んでもらえるでしょう。食事会のタイミングは、神社へのお参りの後を選ぶことが多いです。
6-2.神社やスタジオで記念撮影する
神社やスタジオで記念撮影も一生の思い出となるため、お祝いとして喜ばれやすいです。皆さんの幸せな姿を後からいつでも見返せることも素敵なポイントです。
7.七五三のお祝いを渡す人と時期
七五三のお祝いの時期は、特に明確な決まりはありません。ただし、七五三のお参りが行われる11月15日や、その数日前がベストですが、より多くの親戚が一度に集まれたり、皆さんで記念撮影をしたりしやすいタイミングを選ぶのも良いでしょう。
七五三のお祝いを渡す人は、子どもの祖父母にするのが一般的です。しかし、場合によっては叔父や叔母が渡すこともあります。
おわりに
七五三のお祝いの金額相場は、子どもとの間柄によって、3,000円~50,000円くらいの範囲内で変わってきます。またお祝い金の代わりに、プレゼントや食事会、記念撮影を行うことも多いです。心を込めれば、どのような方法でもきっと喜んでもらえるでしょう。