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猫のしつけはできる? 基本のしつけ5つとしつけ方のコツ

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提供元:みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

執筆者

みんなのブリーダー/みんなの子猫ブリーダー

日本では一般的なペットショップでの生体販売が、欧米では当たり前ではなかっ たことに深い衝撃を受けた創業スタッフ。子犬・子猫に負担のかかる販売・流通 方法を改め、欧米同様にお客様がブリーダーを直接訪問して子犬を迎える方法 を、日本でも浸透させたいと考えました。 2010年にペットと飼い主のマッチングサイトである『みんなのブリーダー』をオープ ン、翌年2011年には『みんなの子猫ブリーダー』を立ち上げました。子犬・子猫に 優しい販売・流通の改革を目指す当サイトは、多くのお客様の支持を受けて、 2022年7月時点で、犬猫合計で22万件の縁結びを実現しています。

「猫にしつけは難しい」といいますが、まるで不可能というわけではありません。犬とは違う猫ならではのしつけ方法や注意ポイントがあります。ここでは猫のしつけのコツと基本のしつけ5つについてご紹介します。猫と一緒に楽しく暮らすために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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猫にもしつけはできる!しつけの注意点や開始時期

毛づくろいをする猫

自由気ままでマイペースなイメージが強い猫。果たしてしつけをすることで、人間の言うことを聞いてくれるようになるのでしょうか。

猫にしつけをする際の注意点

犬には当然のごとく行うしつけ、なぜ猫には難しいのでしょうか。

まず、猫は長時間集中して何かに取り組むことができません。“飽きっぽい”イメージをもたれることが多いのは、そのためでしょう。

また、飼い主の言うことに従い、学習や訓練を楽しめる犬とは異なり、猫はトレーニングを好む動物ではありません。

犬のように芸を仕込むのは難しいかもしれませんが、猫にも基本的なしつけをすることは十分可能です。一緒に暮らす上で必要となるトイレのしつけや、やってはいけないことを覚えさせるのも、しつけ次第といえるでしょう。

猫のしつけは生後2~3ヵ月くらいから

トイレや爪とぎなど、日常的なお世話のためのしつけは、一般的に生後2~3ヵ月くらいに始めるのが良いとされています。

ちょうどブリーダーやペットショップからお迎えしてすぐの時期にあたりますので、子猫が新しい環境に慣れてきたのと同時にしつけもスタートすると良いでしょう。

猫の基本のしつけ5つ

トイレットペーパーに絡まる子猫

犬のそれとは異なるものの、猫にも基本的なしつけはできることを説明しました。それでは早速、トイレや噛み癖などに対するしつけ方法について見ていきましょう。

トイレ

子猫をトイレに教えている

猫はとても綺麗好きな動物で、決まった場所に排泄をする習性があります。そのため、実は“犬よりも早くトイレを覚えられる”ともいわれているのです。
トイレのトレーニングは、子猫をお迎えしてすぐにはじめましょう。

まずは、子猫のサイズに合わせたトイレトレーと猫砂を用意します。そわそわと地面を嗅ぎまわるなど、トイレに行きたいような仕草が見られたら、すかさずトイレに連れていき排泄を促します。

はじめのうちは、トイレに子猫のおしっこが付いた猫砂を置き、ここがトイレであることを覚えさせるのも有効です。

たとえ失敗してしまっても、怒鳴ったり叩いたりするのは絶対にやめましょう。叱られたとしても、猫はなぜ怒っているか理解できません。

また、粗相のニオイが床や壁に付いたままだとそこをトイレと勘違いさせてしまうケースもありますので、できる限りすぐに掃除し、消臭スプレーなどでニオイ消しをしましょう。

噛み癖

手にじゃれついている猫

手足にじゃれつくように甘噛みしてくる子猫の姿はとても可愛らしいですが、エスカレートすると困りものです。噛み癖も早期にしつけでやめさせる必要があります。

そもそも猫が噛んでくる行動の裏には、「触られたくない」「甘えたい」「遊びたい」「狩猟本能」「発情期」など、さまざまな理由があります。

猫が噛んできたら、「痛い!」「いけない!」と大きな声で言い、やめさせます。ただし、金切り声や怒鳴り続けるような行為は猫に恐怖を感じさせてしまい、信頼関係を崩してしまいかねません。落ち着いたトーンで、短い単語を用いて叱り、噛むのをやめさせましょう。

また、噛まれた直後に猫の要求に応えるのはNG。「噛むと要求が通る」と覚えてしまうと、噛み癖が直るばかりか、かえってエスカレートしてしまうケースがあります。

爪とぎ

スリッパで爪を研ぐ猫

壁やお気に入りの家具など、してほしくない場所で爪とぎをされるのは飼い主にとっても大きなストレスですよね。猫が爪とぎをする理由としては、お手入れの他に縄張りのマーキングやストレス発散などが考えられます。

爪とぎのしつけは、トイレトレーニングと同じく、「爪とぎをして良い場所」を教える方法です。はじめて爪とぎ器を見た子猫は、それが何なのか認識できないかもしれません。

そのときは、母猫が子猫に教えるように、飼い主さんが爪とぎを使うフリをしてみせたり、子猫の前脚を取って爪とぎをひっかくように動かしたりすると、「ここは爪とぎをする場所だ」と理解してくれます。

覚えるまでは少々時間がかかることもありますが、ポイントはやはり“根気”です。子猫が別の場所で爪とぎをしそうになったら、すかさず爪とぎ器のところへ連れていくしつけを繰り返しましょう。

なかなか覚えてくれないときは、爪とぎを置く場所を変えてみるというのも、ひとつの方法です。

乗ってはいけない場所に飛び乗る

テーブルに乗っている猫

テーブルやキッチンの上など、乗って欲しくない場所に猫はよく飛び乗ります。

猫が高い場所に登りたがるのは、野生時代の本能によるものです。狩りをするために高いところから獲物を狙ったり、外敵から自分の身を隠したりする習性がありました。

飼い猫は狩りの必要性も身を隠す必要性もありませんが、室内を見渡せる高い場所に身を置くことで、周囲の変化や飼い主さんの行動を見守っているのかもしれませんね。

猫が乗ってはいけない場所に飛び乗ったときは、近くにものを落としたり、大きな音を立ててみたりしましょう。「テーブルやキッチンに乗る=嫌なことが起きる」と学習した猫は、その周辺に近寄らなくなります。

しかし猫の本能による欲求をある程度満たしてあげるためにも、キャットタワーやキャットウォークなど、猫が登っても良い場所を用意してあげることをおすすめします。

歯磨き、ブラッシング

歯磨きをされる猫

ブラッシング

日常のお手入れに慣れさせておくのもしつけのひとつです。
歯磨きの場合は顔回りや口元に、ブラッシングの場合はお尻や腰などの頭から遠い場所に触れられることに慣れさせましょう。

歯磨き

猫の歯みがきトレーニングには苦労する飼い主さんも多いようです。最初から道具を持ちだすと猫も驚いてしまうので、まずは飼い主さんの手で優しく撫でるところからスタートし、徐々に歯を触ってみたり、ブラシを優しく当ててみたりしながら慣らしていきましょう。

柄のついたブラシを使う前のトレーニングとして、歯磨きシートや指サック型の布ブラシを使用するのもおすすめです。

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猫のしつけ方のコツ3つ

怒られる猫

一見難しそうな猫のしつけ方ですが、しつけのコツは3つあります。

その場ですぐに叱る

猫がやってはいけないことをしたときは、すかさずその場で叱ります。時間が経ってしまったり、その場から離れてしまったりすると、猫はなぜ叱られたのか理解できなくなってしまいます。

またくどくどと叱るよりも、なるべく短い言葉で叱ったほうが、猫は理解しやすいです。

しつけに一貫性をもつ

猫が理解しやすいよう、叱るときの声のトーンやセリフなどは統一しましょう。家族によって「ダメ」「いけない」などバラバラになるのはあまりよくありません。

失敗しても厳しく叱らない

感情的に怒鳴ったり、叩いたりするのは絶対にNGです。そのような行為は猫に恐怖心を与え、不安にさせてしまうだけで、問題行動が直ることはありません。

しつけがうまくいかない理由

粗相をした猫

何度やってみてもしつけが成功しないのは、飼育環境などに原因がある可能性もあります。
猫がどんなときにいたずらや失敗をしてしまうのか、観察してみましょう。

トイレが気に入らない

何度教えてもトイレを失敗してしまう場合、何かしらの理由でトイレが気に入らず、入りたくないと粗相をしてるのかもしれません。

トイレを気に入らない理由の例としては

  • 場所が落ち着かない
  • トイレの砂が嫌い
  • トイレの形が嫌

などが考えられます。

トイレは静かで落ち着いてトイレができる場所に置いてあるか見直したり、砂の素材や形状を変えてみたり、トイレの形や大きさを変えたりしてみましょう。また、何度も同じ場所に粗相をするのであれば、思い切ってその場所にトイレを置いてみるのも手です。

構ってほしい

何度叱っても同じことをする場合、構ってもらいたくてわざとやっている可能性があります。飼い主の気を引くために手段を選ばず、壁や家具で爪とぎをしてみたり、甘噛みをしてみたり……。

構われるのをあまり好まない猫でも、もっと自分を気にかけてほしいという欲求は少なからずあるものです。ほかのことをしながらではなく、じっくり猫に構ってあげる時間を作ってみましょう。

退屈

退屈過ぎて、いたずらをしているパターンです。完全室内飼いの猫はスペースが限られていることに加えて、外に比べるとどうしても刺激が少なくなってしまいます。

そのため、猫は時間を持て余し、「何か楽しいことはないかなー」とゴミを漁る、飼い主にちょっかいを出す、ものを落とすなどのいたずらをしてみるのです。知育玩具や猫だけでも楽しく遊べるおもちゃを用意してみるのがおすすめです。

狩猟本能

猫はもともと狩りをしていた動物。猫じゃらしなどの反応するのは、まさに狩猟本能からです。その本能的な欲求が満たされないと、ティッシュボックスや紙袋にじゃれついたり、ひらひらとしているカーテンに飛びついたり……。一緒に遊んで発散させるか、狩猟本能を刺激されるようなおもちゃを用意してあげるといたずらが減るかもしれません。

いたずらされない環境づくり

犬のしつけと違って、猫のしつけは苦戦し、長期化することも珍しくありません。いたずらのしつけに関しては”諦める”ほうが手っ取り早いことも。

”諦める”というのは。ものを落とされても、コンセントを噛まれても放置するということではなく、いたずらされないように先手を打っておくのです。

【対策の一例】

  • テーブルや棚の上にものを置かない
  • コードやケーブルはできるだけ隠す、もしくはケーブルカバーをつける
  • 倒されたくないものには転倒防止器具をつける
  • 食べ物などは扉付きの棚や引き出しにしまう
  • ゴミ箱は蓋付にする
  • 生ゴミはビニール袋に入れて捨てるなど臭いが発生しないようにする
  • 植木鉢やストーブにはカバー、ガードをつける
  • 入ってほしくない部屋のドアは必ず閉める、必要であれば鍵をかける

猫のいたずら防止のためですが、必然的に部屋も片付き一石二鳥かもしれません。

まとめ

膝の上でくつろぐ猫

猫に犬と同じようなしつけ方をすることは有効ではありません。猫がなぜその行動をしてしまうのか見極めたうえで、こちら側の事情を押し付けるだけではなく、じっくりと時間をかけて猫の気持ちを考えることも大切です。上手くいかない場合は、しつけを教え込むことよりも、環境自体を変えることも考えましょう。ぜひこの記事の内容を参考に、猫と飼い主双方が快適に暮らせる環境作りに取り組んでみてくださいね。

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