更新日
公開日

白髪の原因と対策|黒髪に戻るの?必要な栄養素は?

セゾンのくらし大研究 編集部

執筆者

セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

30~40代にかけて急に増えてきた白髪を見て、年齢のせいだから仕方がないと諦めていませんか?実は、白髪になる原因は、老化だけではありません。そこでこのコラムでは、白髪になるメカニズムや、白髪を予防する方法や白髪になってしまった髪は黒く戻るのかなど、解説していきます。

1.白髪になるメカニズムは?

生まれたての髪の毛は白いことをご存知でしょうか?髪の毛は、毛根の奥にある毛球部分から作られますが、髪の毛が黒くなるのは毛球部分にある「色素細胞(メラノサイト)」が、髪の毛を作る「メラニン色素」を供給しているからです。この色素細胞の働きが低下したり、色素細胞がなくなってしまうことによって、白髪になります。

2.白髪になる原因は?

白髪になる6つの原因をご紹介します。

2-1.ストレス

ショックなことがあると、白髪になるといわれるように、ストレスは大敵です。ストレスは活性酸素という酸化ストレスを髪に与えます。さらには血流を悪くし、色素細胞まで栄養が届かないようにしてしまいます。睡眠不足も、ストレスを溜めたり、代謝を下げますので気を付けましょう。

2-2.老化

色素細胞の機能が老化によって低下したり、色素細胞自体がなくなったりという理由によって、メラニン色素を生成できなくなり、白髪になってしまいます。

2-3.血流不足

血液は細胞のひとつひとつに酸素と栄養を届けています。そのため、血流が良いことが望ましいです。運動不足、スマホやパソコンの長時間利用による、頭部への血流低下も気を付けましょう。また、血液を必要な物といらない物に分けている腎臓の働きも大切です。

2-4.栄養不足

栄養が不足し、色素細胞に必要な栄養が届かなくなると、色素細胞の機能がうまく働かずに、白髪になってしまいます。

2-5.電磁波

スマホやパソコン、テレビ、電子レンジなどの家電製品から出る電磁波は、体内に大量の活性酸素を発生させます。活性酸素は、髪の毛を含め、全身の細胞にダメージを与えます。長時間利用しない、電磁波予防シールを貼るなどの対策をしましょう。

2-6.紫外線

外で大量に紫外線を浴びて、髪の毛が茶色くなったことはありませんか?紫外線に当たってメラニン色素が壊れたため、髪が茶色くなっているのです。外出時は、帽子や日傘を活用する、UVカットのスプレーやオイルを塗るなど、日焼け対策をしましょう。

3.白髪を予防する方法

白髪を予防する4つの方法をご紹介します。

3-1.栄養をしっかり摂る

白髪改善には栄養を摂ることが大切です。白髪改善に効果的な食材とサプリメントをご紹介します。

① 髪の原料「タンパク質」が摂れる食材

髪は何でできているのでしょうか?それは「タンパク質」です。まずは、良質なタンパク質を含んでいる肉、魚、乳製品、卵、大豆を積極的に摂りましょう。

②メラニン色素の原料「チロシン」が摂れる食材

メラニン色素の原料である「チロシン」という成分の働きを良くすることが大事です。チロシンが多く含まれている食材は、チーズ、大豆です。また、チロシンの働きを助ける「亜鉛」「ミネラル」が入った海藻、きのこ、魚介類を食べることも良いでしょう。

③血流がよくなる「アルギニン」サプリ

栄養をしっかり摂っても、血流が悪いと色素細胞まで届きません。そこで、「アルギニン」サプリがおすすめです。アルギニンはアミノ酸の一種で、子どもの「成長ホルモン」の合成を促進してくれますが、大人が摂取するとどうなるでしょうか?実は、血流を良くしてくれます。血行が良くなれば、色素細胞へはもちろんのこと、身体の隅々まで栄養を届け体の内側から若々しくなれるでしょう。

④女性らしさをサポートする「エクオール」のサプリ

大豆イソフラボンから作られる活性物質「エクオール」の摂取もおすすめです。女性の健康に、大豆イソフラボンの効果があるのは有名です。ですが、大豆イソフラボンではなく、大豆イソフラボンが代謝してできるエクオールこそが、女性の健康と美容をサポートできるといえるでしょう。

しかしながら、エクオールは、日本人の2人に1人しか体内で作られない物質です。エクオールが作れない方に比べて作れる方の方が白髪が少なく、毛髪の「まとまり、ハリ・コシ」及び「ツヤ、光沢」の自覚が良好という研究結果も出ています。エクオールを体内で作れない可能性のある方は積極的に摂ると良いでしょう。

健やかさと美を保つ「エクオール」についてはこちらの記事も読まれています。

3-2.腸内環境を整える

たくさんの栄養やサプリメントを摂っても、腸内環境が荒れているとあまり吸収されません。また、白髪の原因となる酸素の9割は腸内で発生しています。腸内環境は、頭皮にある「スカルプフローラ(頭皮の細菌)」にまで影響を与えることも分かっています。食物繊維を摂ったり、乳酸菌を摂ったりして腸内環境を整えましょう。

3-3.運動をする

運動をして、血流を上げると、全身に栄養が行き渡ります。ちょっときついくらいの運動は、成長ホルモンも分泌します。また、有酸素運動は、ストレス解消の効果があり、白髪の原因であるストレスから身を守ることができます。

3-4.頭皮環境を整える

頭皮の奥に栄養をしっかり届けるためには、次のように頭皮環境を整えることが大切です。

①ヘッドマッサージ

頭皮が固くて血流が悪いと、健康な黒髪が生えてきません。ヘッドマッサージをする、ヘッドスパへ行くなども効果的です。

②シャンプーとリンスをしっかり洗い流す

シャンプーやリンスが頭皮に残っていると、頭皮が呼吸できなくなります。たっぷりのお湯でしっかり流すように心がけましょう。

③カラーや白髪染めをできる限り減らす

カラーや白髪染めは、活性酸素を発生させるため、頭皮への刺激が大変強いです。薬剤が約6ヵ月間頭皮に残り、頭皮や髪を傷め続けるともいわれています。だからといって白髪を染めずに放置することもできないでしょう。なるべく肌に優しい薬剤を選んだり、染めた後に薬剤の成分だけを落としてくれる美容室もありますので、ぜひ活用してみてください。

4.白髪になってしまったら、もう黒髪戻らない?

白髪になってしまったら、もう黒髪戻らない?

髪を黒くする機能が、何らかのきっかけで休止している場合は、黒く戻ることがあります。ストレスや病気、出産などで一時的に白髪になった方が黒髪に戻るケースもあるからです。なるべく、ストレスを解消し、食事や習慣を見直していきましょう。

また白髪を黒髪に戻す研究も日々進化しています。色素細胞は、元々全身を自由に移動しています。ということは、黒髪の根元にいる色素細胞が、白髪に移動してくれたら、黒髪になるという理論になります。

現在、色素細胞を自由自在に操るための研究がされています。白髪から簡単に黒髪になる技術が開発されるのも、遠くない未来なのかもしれません。

5.若い心を忘れないことが大事

白髪を見つけると「はあ、歳をとったな」とがっかりすることはありませんか?主観年齢(ご自身のことを客観的に見た時に思う年齢)が若いと思っている方は、本当に、肉体年齢が若いという研究結果があります。

フランスのモリピエ大学のヤニック・ステファン博士の研究で、主観年齢が高い方は、無意識に活動に制限がかかり、病気の負荷や死亡リスクが、通常の18~35%高いこと分かりました。対して、主観年齢が若ければ若いほど、老いのスピードが緩慢になります。主観年齢を若く設定して生きていくことで、黒髪を保てるかもしれません。

参照元:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45219760

おわりに

白髪を改善するためには、リラックス、食事、運動習慣、頭皮環境を整えることなどが大切です。また、自分のことを若いと信じることも効果があるかもしれません。ぜひ、このコラムを参考に、美しい黒髪を保つ参考になれば幸いです。

よく読まれている記事

みんなに記事をシェアする