近年、例年ならそこまで積雪がない地域でも大雪に見舞われることがあります。そのため積雪の予報が出ると、どのくらい積もるのだろうと心配になる方は多いことでしょう。突然の大雪は雪慣れしていない地域ほど影響を与えやすいため、豪雪地帯だけではなく、広い場所で雪対策を行うことが大切です。そこで今回は、雪対策の基礎知識から場所別の対策方法、雪対策に便利なグッズをご紹介します。今年こそは雪対策を万全にしたいとお考えの方はご一読ください。
このコラムのまとめ
寒波は局所的に大雪をもたらすこともあるため、豪雪地帯だけではなく、普段雪があまり降らない地域でも雪対策が必要です。雪が多い地域は11月までに、雪が少ない地域も12月頃までを目安に対策を講じましょう。雪は、ただ除雪すれば良いわけではありません。周囲に迷惑を掛けず、場所に応じた対策を取るのが鉄則になります。除雪した雪をどこに置くのか、家の窓や屋根、車やカーポート、家の仕様や周辺環境に合わせた対策が必要です。除雪に便利なグッズも多く販売されているので、適宜取り入れながら、隣人に迷惑を掛けない対策をしましょう。また、大雪時は不要な外出を避け、水は食料を確保しておくといった身の安全を守る対策も忘れないようにしましょう。
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雪対策の重要性をおさらい!
雪の対策は、豪雪地帯と呼ばれる地域だけではなく、普段雪があまり積もらないところでも備えが必要です。降り出した雪は見る間に積もります。対策が不充分な場合、思わぬトラブルに見舞われるケースもあります。大雪は、車はもちろん鉄道やバスといった交通面にも影響を与えます。
近年は異常気象もあり、雪が少ない地域に局所的に雪が降るという事態が起こりやすい傾向もあり、身の安全を確保するためにも、事前の雪対策は重要と認識しておきましょう。
覚えておきたい雪対策の基礎知識
では、雪対策をする上で知っておきたい基礎知識を解説します。何から始めれば良いかわからない方は、雪対策の心得として念頭に置いてみてください。
雪対策を行う時期
雪対策は、雪が降るという天気予報を見てからでは手遅れになりがちです。近年は、異常気象も続いているため、今まであまり雪が降らなかった地域でも大雪が降る可能性があります。
そのため、雪対策は本格的に寒くなる前に済ませておくのが理想的です。豪雪地帯に住んでいる方は11月に入る前に、普段あまり雪が降らない地域も12月頃までを目安に準備するのが望ましいでしょう。
周囲に迷惑を掛けないのが鉄則
雪かきは主に自宅周辺を中心に行うため、周囲へ迷惑をかけないことが鉄則です。雪は体積も重量も大きいため、ご近所さんの家屋や外構設備を壊してしまうこともあります。雪を下ろす場所は、事前に近所の方と相談して決めておくと安心でしょう。
除雪機などの機械を使用する場合は、雪の塊が隣家に飛び散ってしまわないよう注意が必要です。豪雪地帯では、ご近所さんと協力しながら雪かきを行うケースも多いので、トラブルに発展しない対応を心掛けましょう。
場所別に適した対策を講じる
雪対策は、ただ雪を取り除けば良いというものではありません。場所ごとに異なる対策が必要なため、ご自身の家に合った雪対策を講じましょう。詳しくは次項で解説します。
場所別の雪対策をチェック
雪が積もることで対策が必要になる主な場所は、窓、屋根、車やカーポート、家の周りが挙げられます。それぞれどのような対策が必要か、詳しくチェックしていきましょう。
家の窓
積もった雪は非常に重たいため、窓が割れてしまうケースがあります。雪かきや雪下ろしをすれば窓の破損を防ぐことはできますが、どんなに除雪作業を頑張っても追いつかない場合もあります。そこでおすすめなのが、2重窓を設置するという方法です。
外気の冷気をシャットアウトしながら、窓の破損による危険から身を守ることができるので、一石二鳥の雪対策といえるでしょう。2重窓にすることが難しい場合は、雪囲いを作る方法もあります。雪シーズンが終われば取り外すことができるので、日当たりや家の見た目を損なう心配も不要です。
窓の雪対策はくらしのセゾンにお任せ
窓が破損してしまったとき、窓を交換したいときは、くらしのセゾンの「ガラス修理・交換サービス」がおすすめです。雪対策に有効な2重窓への交換や、窓の修理など、365日年中無休、最短即日で対応します。
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家の屋根
屋根に積もった雪は想像をはるかに超える重さになるため、雪下ろしをする必要があります。降雪量が多い地域では、家を建てる段階で屋根の勾配や角度、雪が落ちる向きを配慮した設計が重要です。雪が落ちる場所や、落ちやすさにも注意を払い、隣家や公道に迷惑が掛からない家作りを目指しましょう。
雪が少ない地域も局地的な降雪に備え、屋根に雪止めを設置する、雪が落ちにくい板金に屋根を葺き替えるといった対策が有効です。そろそろ屋根をリフォームしなくてはならない方は、ぜひ雪対策も念頭に置いて検討してみてください。
車とカーポート
車が必要不可欠な地域で生活している方、車通勤をしている方は車に対する雪対策も重要です。ノーマルタイヤしかない場合は、スタッドレスタイヤやチェーンを準備しましょう。また、スタッドレスタイヤを持っていても、雪の日に履き替えができていない!という事態も起こりがちです。雪対策のひとつとしてタイヤ交換も忘れないよう注意してください。
また、雪が降ると予報が出ているときは、ワイパーを立てて駐車しておくのがおすすめです。ワイパーを立てておけば、フロントガラスに凍ったワイパーが張り付くのを防ぐことができ、車の雪下ろしもしやすくなります。ワイパー自体の破損も防げるので、ワイパーは立てて駐車しておきましょう。
ただし、屋根から落ちてきた雪が立てたワイパーの上に落ちてしまうと、破損してしまうことがあります。ワイパーを立てるときは、駐車スペースに雪が落ちてくる可能性があるかどうか確認しましょう。
雪道は車間距離をゆったりと持ち、速度を落として走ることが鉄則です。立ち往生に備え、非常食や防寒グッズ、除雪用のスコップなど、寒い期間だけでも車内に常備しておくと安心でしょう。
さらに、車関連ではカーポートの雪対策も行いましょう。雪の重みでカーポートが破損すれば、車への被害も予想されます。雪が多い地域では、雪対策を視野にいれた丈夫なカーポートを採用しましょう。
雪が少ない地域では、積雪のことまで考えたカーポート選びをしていない方がほとんどです。豪雪地帯以外は、積雪20cm程度まで耐えられるカーポートが採用されているケースが多いので、雪が20cmに到達しないよう、こまめな雪下ろしを心掛けましょう。カーポートの雪下ろしには、ホームセンターなどで販売している雪かき専用の棒の利用がおすすめです。カーポートの上に乗る、水をかけて雪を溶かすという方法は非常に危険なため避けるようにしましょう。
家の周り
大雪が降れば、家の出入りが困難になる可能性があります。家から出られなければ、生活自体がままならないため、雪が多い地域では、融雪マットや融雪剤の準備も検討しておくと良いでしょう。
また、雪かき後の雪は公道や、川、下水道へ直接捨てることは法律で禁じられています。ルールに違反しないためにも、雪を置く場所はあらかじめ決めておきましょう。雪の置き場所を確保できない場合は、融雪機や融雪槽の設置も有効です。
雪対策にあると便利なグッズ
ここからは、雪対策にあると便利なグッズをご紹介していきます。
除雪グッズ
まずは、除雪に役立つグッズです。
- 除雪用シャベル
- スコップ
- スノーダンプ
- 家庭用除雪機など
スコップには、先が尖った形状をしている「剣スコ」と、四角い形の「角スコ」があります。除雪には角スコが非常に便利です。軽量なアルミ製やプラスチック製が多く流通しているので、雪を取り除く労力を軽くしてくれます。
その他、一度に多くの雪を運ぶことができるスノーダンプも除雪グッズにおすすめです。ホームセンターでは、スノーダンプは雪がよく降る地域しか取り扱いがない場合があるため、オンラインショップなどで購入すると手に入りやすいでしょう。
家庭用除雪機の値段相場は20〜100万程度と幅広いです。手作業とは比べものにならないスピードで除雪できるので、手作業での雪かきに苦痛を感じている方は、購入を検討してみると良いでしょう。
氷を割るグッズ
次に、氷化した雪を割るグッズをご紹介します。
- つるはし
- アイスピッケル
- 解氷スプレーなど
つるはしやアイスピッケルは、日中に溶けた雪が夜になって凍ってしまい、氷化したときに役立ちます。春先に押し固まった雪を割る作業にも使えるので、どちらかひとつでも準備しておくと便利でしょう。
また、吹きかけるだけで氷を溶かすことができる解氷スプレーも重宝するアイテムです。車のフロントガラスや、吹雪などで鍵穴に雪が入り込んで凍ってしまったときもサッと溶かすことができるので、鍵穴が凍結して困った…という場面にも焦ることなく対応できます。
融雪系グッズ
最後に、雪の凍結防止や、雪を溶かすことに特化した融雪系のグッズを挙げていきます。
- 融雪剤
- 融雪マット
- 融雪機など
融雪剤は、撒くだけで雪の再凍結を防ぐことができる雪対策アイテムです。滑りやすい玄関前や階段などに撒くと、転倒を予防することが可能となります。雪が降る地域なら、公道に設置されているケースも多いため、目にしたことがある方も多いことでしょう。
ただし、融雪剤は塩化カルシウムや塩化ナトリウムが主成分のため、車の下などに付着すると塩害で錆びてしまうこともあります。融雪剤の上を走行したあとは、早めに洗車するよう心掛けましょう。
融雪マットは電源を利用して雪を溶かすヒーターマットのことです。凍結も防止できるので、玄関ドア前に設置しておけば、安全に外に出るスペースを確保することができます。電源を使わない遠赤外線タイプもありますが、確実に雪を溶かしたい方は電源ありタイプがおすすめです。
融雪機は雪や氷を加温し、溶かすことができる機械。熱源はさまざまで、灯油やガス、電気、地下水を利用するものがあります。地面に埋め込むタイプや、処理する雪の近くへ運ぶことができる移動式もあるので、お好みのタイプを選ぶと良いでしょう。
雪対策と一緒に覚えておきたい注意点と備え
雪の日は除雪だけではなく、安全面や生活面の対策にも気を配る必要があります。では、雪対策と一緒に覚えておきたい注意点や備えを押さえていきましょう。
雪かきは2名以上で行う
積もった雪は非常に重いため、雪かきや雪下ろしをする際は事故が起こりやすいです。除雪中に起こった不慮の事故のニュースは、毎年途絶えることはありません。自分は大丈夫と過信せず、除雪作業は2名以上で行うようにしましょう。高齢の方や、障害がある方は、助け合いボランティアによる支援や、福祉除雪といった行政支援を利用すると安心です。
不要不急の外出は控える
スタッドレスタイヤや安全靴など、外出時の雪対策を万全に講じていても、スリップや立ち往生、転倒のリスクをゼロにすることは困難です。大雪が予想されるときは、できるだけ不要な外出を控えることも身の安全を守ることにつながります。
食料や水、暖が取れるアイテムを確保する
大雪時は外出しづらくなるだけではなく、交通機関が麻痺することで生活に必要な物資が届かなくなるという事態も懸念されます。積雪の影響による断水や停電も考えられるため、大雪の予報が出ているときは事前に水や食料を確保しておきましょう。
また、どんな状況でも暖が取れるようにしておくことも大切です。灯油を多めに購入しておく、ダウンジャケットやカイロ、毛布といった電気を使わなくても身体を温められるアイテムを備えておくと安心でしょう。
おわりに
雪対策の基礎知識から、場所別の対策方法、除雪に役立つグッズまでご紹介しました。雪対策は豪雪地帯だけではなく、普段あまり雪が降らない場所にも必要です。あまり雪が降らないエリアも本格的に寒くなる12月を目安に対策を講じていきましょう。雪対策は、家を守ることはもちろん身の安全を確保することが、一番の目的になります。ただ効率的に除雪をすることだけに目を向けるのはなく、あらゆる場面を想定した雪対策を行いましょう。