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あじさい(紫陽花)の名所20選!全国各地にある有名スポットをご紹介

あじさい
セゾンのくらし大研究 編集部

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梅雨の時期になるときれいに咲き誇るあじさい。小さな花がたくさん集まって、大きなひとつの花のように見えるその姿は、梅雨でも気持ちを明るくしてくれます。そのあじさいの原産国は日本であることをご存じですか。このコラムでは、あじさいの開花時期や種類など詳しく解説するとともに、あじさいを観て楽しめる全国のスポット20選をご紹介します。

この記事のまとめ

あじさいの原産地は日本で、主な花言葉は「移り気」です。日本にはあじさいで有名なスポットが各地に点在し、梅雨時期になるとさまざまな色で私たちの目を楽しませてくれます。このコラムではあじさいが観られる全国の名所の特徴やイベント情報だけでなく、レジャースポットから公園・寺・城まで、各地のあじさいが楽しめる場所をご紹介します。ご紹介するのは老若男女に楽しんでいただけるスポットばかりなので、梅雨時期のお出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか。

あじさい(紫陽花)の花言葉や開花時期をチェック

あじさい

初夏を彩る色鮮やかで美しい花、あじさい。小さな花が集まって咲いた見た目に心が癒やされるでしょう。ここではあじさいの花言葉や種類、花言葉などをご紹介していきます。

あじさいの花言葉は?

あじさいの花言葉をご存じでしょうか。あじさいの代表的な花言葉は「移り気」といわれています。あじさいの花は咲いてから色を変化させるため、「浮気」や「無常」といった意味がつけられました。

また、あじさいの花言葉は花びらの色によっても変わってきます。青色や紫色は「辛抱強い愛情」、赤やピンク色は「元気な女性」、白色は「寛容」です。

代表的な花言葉である「移り気」という意味から、結婚式などのお祝いには避けられてきたあじさいですが、最近では母の日などに贈られることが増えてきています。

あじさいにはどんな種類がある?

あじさいの原産国は、50種類もの品種を誇る日本です。その品種は「ガクアジサイ」と「ハイドランジア」の2種類に大きく分類することができます。

一般的によく見られるのは「ハイドランジア」です。名前の語源はHydrangea、「水の壺」という意味です。「ハイドランジア」はボリュームがあり花の色が豊富なことが特徴といえます。日本原産の「ガクアジサイ」がヨーロッパにて品種改良されたのち、名前を変えて逆輸入された品種です。

日本原産のあじさいである「ガクアジサイ」。中心に密集している小花を、飾り花が周りから囲むように咲くのが特徴です。

この姿が額縁のように見えたことから「ガクアジサイ」と名づけられました。色が変わる理由は土に含まれるPH度(酸性度)にあります。土がアルカリ性だと赤系の色に、酸性だと青系の色になるのです。

あじさいの開花時期

あじさいの一般的な開花時期は5月〜7月で、見頃は6月上旬〜7月上旬です。昨年2022年の観測日は、札幌で7月8日、青森7月1日、東京6月10日、京都6月6日、福岡5月29日と気象庁から発表されており、いずれも梅雨の時期に観測されています。もし雨でお出かけに迷ったら、あじさいを観に行ってみてはいかがでしょうか。

参照元:あじさいの開花日 (2022年-2023年) – 生物季節観測の情報

全国の紫陽花名所20選

あじさいについて詳しく知ったところで、全国のあじさいが楽しめる名所をご紹介していきます。

【北海道】明善寺

あじさい

北海道にある「明善寺」は北の紫陽花寺と呼ばれる、あじさいの名所です。1906年(明治39年)に創立した歴史の長いお寺ですが、あじさいが植えられたのは平成からとのこと。お寺なので、落ち着いた雰囲気の中に咲くあじさいを楽しむことができ、心が癒されることでしょう。

【特徴】

  • 約300株
  • お寺の落ち着いた雰囲気
  • 多種多様なあじさいが観られる
所在地北海道岩内郡共和町南幌似83-3
アクセス北海道中央バス「共和役場前駅」下車・徒歩約7分
入場料無料

【北海道】市民の森

北海道函館市にある「市民の森」は、ジョギングコースや複合遊具、アジサイ園などがある大きな公園です。あじさいの見頃の7〜8月にかけて「アジサイウィーク」というイベントを毎年開催しています。

【特徴】

  • 約13,000株
  • アジサイウィークではワークショップ体験ができる
  • 売店、トイレ、休憩場所など設備が充実
所在地北海道函館市上湯川町327番地1
アクセス函館バス「トラピスチヌ前駅」で下車・徒歩約10分
入場料無料

【東北】みちのくあじさい園

あじさい

岩手県一関市にある「みちのくあじさい園」は、杉山散策コースを歩きながらあじさいが観られるスポットです。開花時期に合わせて「みちのくあじさいまつり」が開催されます。

【特徴】

  • 約400種40,000株
  • 散策を楽しみながらあじさいが観られる
  • 池にあじさいが浮かぶ「あじさいの池」が美しい

※「あじさいの池」は期間限定のため、開催期間は事前に確認してください。

所在地岩手県一関市舞川字原沢111
アクセス岩手県交通バス「水上」下車・徒歩約20分
入場料大人1,000円(高校生以上)/小中学生200円/未就学児は無料

【東北】ジュピアランドひらた

福島県の「ジュピアランドひらた」は、季節によってさまざまな花が楽しめる広大な公園です。世界のあじさい園では、開花時期になるとオリジナルの品種を含む825種約27,000株のあじさいを観られます。

【特徴】

  • 約825種類27,000株
  • 世界中にあるほとんどのあじさいを観られる
  • ジュピアランドひらたオリジナルの品種もある
所在地福島県石川郡平田村大字蓬田新田字蓬田岳437
アクセス福島交通バス「下新田」下車・徒歩約20分
入場料高校生以上500円 中学生以下無料※世界のあじさい園・ゆり園開園期間中以外は無料

【東北】船岡城址公園

宮城県の「船岡城址公園」は日本さくら名所100選の地に選ばれ、桜の名所として有名ですが、あじさいも楽しめるスポットです。6月〜7月の開花時期には、「しばた紫陽花まつり」が開催されます。開催期間中の土日には演奏や撮影会などのイベントも開催されているため、合わせて出かけるのもおすすめです。

【特徴】

  • 約20種類4,200株
  • スロープカーで山頂まで行け、太平洋が一望できる
  • 1年を通して花と散策が楽しめる
所在地宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-1
アクセスJR東北本線「船岡駅」下車・徒歩約15分
入場料無料

【関東】明月院

あじさい

神奈川県鎌倉市にある「明月院」は、別名あじさい寺として親しまれています。「明月院ブルー」と呼ばれる数千本のあじさいを楽しめるスポットです。境内に咲き乱れるあじさいを観ながら、心落ち着くひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。また、鎌倉にはもうひとつ、同じくあじさいで有名な「長谷寺」もあります。

【特徴】

  • 約2,500株
  • 日本遺産のお寺
  • 境内を埋め尽くすほどのあじさいが楽しめる
所在地神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセスJR横須賀線「北鎌倉駅」下車・徒歩約10分
入場料高校生以上500円/小中学生300円/障害者手帳提示(本人付き添い1名)無料※本堂後庭園入場は別途有料

【関東】高幡不動尊金剛寺

東京都日野市にある「高幡不動尊金剛寺」では、毎年6月初旬から7月初旬にかけて「あじさいまつり」が開催されています。散策道の整備を行い、拡張した山あじさい園が特徴です。あじさいまつりの期間中にはクイズめぐりや俳句短歌大会、写真コンクールなど楽しいイベントが行われます。

【特徴】

  • 約200種類以上およそ7,500株
  • 境内約4,000坪、隣接した山林を合わせて30,000坪の広大な敷地
  • 山あじさいやガクアジサイが観られる
所在地東京都日野市高幡733
アクセス京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」下車・徒歩5分
入場料無料

【関東】小田原城址公園

神奈川県小田原市の「小田原城址公園」では、5月下旬から6月中旬にかけて約2,500株のあじさいと約10,000株の花菖蒲を楽しめる「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が開催されます。イベント期間中はキッチンカーなどの出店もあり、体験ワークショップなども魅力です。夜にはあじさいがライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気が味わえるでしょう。

【特徴】

  • 約2,500株
  • 歴史ある小田原城址
  • 夜にはライトアップされる
所在地神奈川県小田原市城内
アクセスJR東海道本線「小田原駅」下車・徒歩10分
入場料無料 ※天守閣入場は有料

【関東】隅田公園

あじさい

東京都台東区にある「隅田公園」は、桜が有名な隅田川沿いにある公園です。約80,000平方メートルの広さの公園内では、季節ごとにさまざまな花を鑑賞できます。5月下旬から7月初旬までは公園内にあるアジサイロードで観られるあじさいは圧巻です。主に観られる種類は「ホンアジサイ」「ウズアジサイ」「ガクアジサイ(スミダノハナビ)」「アナベル」です。

【特徴】

  • 約10,000株
  • 約80,000平方メートルの広い公園
  • 公園内からは東京スカイツリーが見える
所在地東京都台東区花川戸1丁目
アクセス東武スカイツリーライン/都営浅草線/東京メトロ銀座線「浅草駅」下車・徒歩5分
入場料無料

2【中部】形原温泉あじさいの里

愛知県蒲郡市にある「形原温泉あじさいの里」では、毎年6月になると敷地内に50,000株のあじさいが観られる「あじさい祭り」が開催されています。イベントの期間中には、あじさい祭り写真コンテストや展示会などの催しも開催されます。運が良ければあじさいとゲンジボタルを一緒に観られるかもしれません。

【特徴】

  • 約50,000株
  • 期間中は臨時バスが運行されているためアクセスしやすい
  • 夜になるとライトアップされる
  • タイミングが合えば、ゲンジボタルが観られる
所在地愛知県蒲郡市金平町一ノ沢28-1
アクセスJR東海道本線「蒲郡駅」・「三ヶ根駅」より 車で約15分※あじさい祭り期間中は、蒲郡駅より臨時直通バス運行(片道390円)
入場料高校生以上500円/中学生以下無料/障害者手帳提示(本人付き添い1名)無料

【中部】小牧市総合公園 市民四季の森

愛知県小牧市にある「小牧市総合公園 市民四季の森」では、あじさいの開花時期になると「バラ・アジサイまつり」が開催されています。まつり期間中には、公園内のさまざまな場所でイベントが開催されているため、お子さま連れの方でも楽しめるでしょう。

【特徴】

  • 約2,000株
  • イベントの種類が豊富
  • あじさいと一緒にバラも楽しめる
所在地愛知県小牧市大字大草5786-1
アクセスこまき巡回バス「市民四季の森」からすぐ
入場料無料

【中部】下田公園

あじさい

静岡県下田市にある「下田公園」は、春にはツツジ、初夏にはあじさい、冬には椿、というように季節ごとにさまざまな花が楽しめる自然公園です。下田の歴史を感じながら心静かに散策を楽しめるでしょう。毎年6月に開催されている「あじさい祭」では、和洋さまざまな品種のあじさいを観られます。

【特徴】

  • 約150,000株およそ300万輪が咲き誇る日本一のあじさい群生
  • 山頂からは下田港などが一望できる
  • ガクアジサイをはじめ、和洋さまざまなあじさいが植えられている
所在地静岡県下田市3丁目3-1174
アクセス伊豆急行伊豆急行線「伊豆急下田駅」で下車・徒歩約20分
入場料無料

【関西】三室戸寺「あじさい園」

京都府宇治市にある「三室戸寺あじさい園」では、約20,000株のあじさいが観られます。杉の木々の間に咲くあじさいはまるで絵巻のようです。あじさいはおよそ50種類で、ガクアジサイをはじめ、柏葉アジサイや西洋アジサイ、幻のあじさいといわれている七段花も観られます。あじさいの名所といわれ「あじさい寺」とも呼ばれるほどです。

【特徴】

  • 約50種類およそ20,000株
  • 夜はライトアップされる
  • ハート型のあじさいがある
所在地京都府宇治市莵道滋賀谷21
アクセス京阪電車「三室戸駅」下車・徒歩約15分
入場料大人1,000円/小人500円

【関西】救馬渓観音「あじさい曼荼羅園」

和歌山県にある救馬渓観音「あじさい曼荼羅園」では、6月中旬から下旬にかけてあじさいが観られます。1985(昭和60)年頃、あじさいが好きな方たちが境内にあじさいの苗を植え始めたことが「あじさい曼荼羅園」の始まりです。毎年苗を植え続けており、現在では約120種類およそ10,000株という規模になっています。

【特徴】

  • 約120種類10,000株
  • 毎年あじさいが満開の時期になると「あじさい祭り」がある
  • 長い年月をかけて構成されたあじさい園
所在地和歌山県西牟婁郡上富田町生馬313
アクセスJRきのくに線「紀伊田辺駅」から車で約20分
入場料大人(高校生以上)500円/ 小中学生250円/未就学児無料

【中国】広島市植物公園

広島県広島市にある「広島市植物公園」では、5月下旬から6月下旬にかけてあじさいが咲きます。日本庭園から樹林観察園にかけて約140種およそ1,800株のあじさいが観られるでしょう。あじさいを含めた約10,000品種およそ203,000本の植物を栽培している植物園で、規模は小さめですがあじさいの珍しい原種も観察できます。

【特徴】

  • 約140種およそ1,800株
  • 植物園のため、さまざまな植物が楽しめる
  • 珍しい原種のあじさいが観られる
所在地広島県広島市佐伯区倉重3-495
アクセス広電バス「植物公園」からすぐ
入場料大人510円(18歳以上64歳以下)/ 65歳以上170円(※要公的証明書)/小人170円(高校生及び18歳未満)/中学生以下無料

【中国】普門寺

岡山県真庭市にある高野山真言宗の寺院「普門寺」です。こちらは花の山寺の愛称で知られており、さまざまな花が季節ごとに観られるお寺です。6月中旬から下旬にかけて「花の山寺普門寺あじさい祭り」が開催され、約30種類およそ3,000株のあじさいが楽しめます。

【特徴】

  • 約30種類およそ3,000株
  • 花の山寺という愛称で親しまれている
  • 寺やその周辺にある茅葺きの建物と合わせた景観も見どころ
所在地岡山県真庭市田原山上2127
アクセスJR姫新線「美作落合駅」から車で約15分
入場料無料

【四国】あじさいの里

あじさい

愛媛県四国中央市にある「あじさいの里」では、6月中旬から下旬にかけて「親宮あじさい祭り」が開催されます。約20,000株のあじさいが、山の斜面に咲き誇る場所で、あじさい見団子や山菜うどんなどのご当地グルメも楽しめる点も魅力です。

【特徴】

  • 約20,000株
  • 山の斜面にあじさいが咲く名所
  • お祭り期間中はご当地グルメも堪能できる
所在地愛媛県四国中央市新宮町上山3322
アクセスせとうちバス「長手橋」下車・徒歩約3分
入場料無料

【四国】あじさいロード&下長瀬アジサイ公園

四国中央市にある「あじさいロード」は、運転しながらあじさいが楽しめるスポットです。国道319号線法皇トンネルあたりから別子山にかけての約15キロメートルにわたり約30,000株のあじさいが咲き乱れ、ドライバーを楽しませます。6月に「嶺南あじさい観賞会」というイベントが開催される「下長瀬アジサイ公園」も見逃せません。

【特徴】

  • 約30,000株
  • 運転しながら楽しめるスポット
  • 嶺南あじさい観賞会では、あじさい鉢植えの販売などのイベントあり
所在地愛媛県四国中央市富郷町寒川山
アクセスJR予讃線「伊予三島駅」から車で約30分
入場料無料

【九州】ハウステンボス

レジャースポットとして有名な「ハウステンボス」ですが、あじさいが楽しめる場所であることをご存じでしょうか。5月下旬から6月下旬にかけて、「あじさい祭」が開催され施設内の各所であじさいが観られます。

【特徴】

  • 日本最多1,250品種のさまざまな種類のあじさいが観られる
  • 季節に合わせたスイーツやイベントステージも
  • オリジナル品種「ハウステンボス」が咲く
所在地長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
アクセスJR九州大村線「ハウステンボス駅」からすぐ
入場料【1デイパスポート】大人7,000円/中人6,000円/小人4,600円/未就学児3,500円/シニア5,000円

【九州】見帰りの滝

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佐賀県唐津市にある「見帰りの滝」は、日本の滝百選に選ばれた滝が観られるスポットです。季節ごとに違った顔を見せる見帰りの滝ですが、6~7月に咲くあじさいは特に見応えがあります。九州一と呼ばれる滝と、約50種およそ40,000株のあじさいが迫力のある風景を演出。滝の周辺は公園として整備されているので、散策が楽しめるでしょう。

【特徴】

  • 約50種およそ40,000株
  • 日本の滝百選に選ばれたスポット
  • 夜には滝がライトアップされる
所在地佐賀県唐津市相知町伊岐佐
アクセスJR唐津線「相知駅」から車で約7分
入場料無料

おわりに 

あじさいの品種や花言葉、全国の開花観測日などの基本情報に加え、あじさいが楽しめる全国のスポットを20ヵ所ご紹介しました。品種や景観、規模など、各スポットそれぞれの見どころがあるため、名所といわれるスポットを複数訪れるのも良いでしょう。最盛期にはイベントを行うスポットも多いため、外出を控えがちな梅雨時期でも楽しむことができます。雨の時期のお出かけ情報としてぜひ参考にしてみてください。

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