リフォームを検討するうえで、住みながらのリフォームは可能なのかと疑問に感じる方も多いでしょう。住みながらのリフォームにはデメリットもありますが、対策をすればスムーズに工事を進められます。
そこで本記事では、住みながらのリフォームで多くの方が困る事例と対策を紹介します。本記事を読んでいただければ、住みながらリフォームするメリット・デメリットや、効率的に進めるコツが分かるため、今後の具体的な計画が立てられるでしょう。
この記事を読んでわかること
住みながらリフォームすることは可能です。住みながらリフォームすれば、住み慣れた環境から離れる必要がないことに加え、仮住まいや引っ越しの費用がかかりません。しかし、工期が長くなったり不便を感じたりすることがあります。住みながらリフォームした多くの方が困った事例を把握して、事前に対策できればストレスを軽減でき、スムーズに工事を進められるでしょう。工事スケジュールの把握や、不要な物を事前に処分しておくことが、工事を効率的に進めるコツです。工事の規模や日数、費用などを考慮して、リフォームしながら住むのか、仮住まいを用意するのかを検討しましょう。
そもそもリフォームは住みながら可能?
基本的に住みながらのリフォームは可能です。住みながらリフォームすることで、仮住まいや引っ越しの手間がかかりません。しかし、空き家にしてリフォームするよりも工事の効率が悪くなるため、工期が延び、費用も増加する傾向にあります。
住みながらのリフォームで重要なことは、デメリットを事前に把握して対策をとることです。工事の規模や日数、費用などを考慮して、リフォームしながら住むのか、仮住まいを用意するのかを検討しましょう。
住みながらリフォームするメリットデメリット
住みながらリフォームできると分かったものの、通常のリフォームと何が異なるのか疑問に感じている方も多いでしょう。そこで本章では、住みながらリフォームするメリット・デメリットを紹介します。それぞれの内容を把握して、満足のいくリフォームを目指しましょう。
メリット
住みながらリフォームするメリットは以下のとおりです。
- 引っ越しの手間が省ける
- 費用が抑えられる
- 住み慣れた環境から離れずに済む
それぞれについて詳しく解説します。
引っ越しの手間が省ける
住みながらリフォームすることで、引っ越しや家具の移動の手間がかかりません。
引っ越しするには、引っ越し会社の手配や見積もりの精査など、リフォーム以外の手間がかかります。また、リフォーム後には運んだ荷物を元に戻す必要があり、計2回の引っ越し作業をしなければなりません。
なるべく引っ越し作業をしたくない方は、住みながらのリフォームがおすすめです。
費用が抑えられる
住みながらリフォームすることで、仮住まいに必要な初期費用や家賃、引っ越し費用がかかりません。仮住まいするには、主に以下の選択肢があります。
- 賃貸物件
- 短期賃貸マンション
- ホテル
- 実家や知人の家
仮住まい期間が長いと費用の負担も大きくなりますが、住みながらリフォームすればそのような心配はありません。
引っ越しにかかる費用は時期や荷物の量によって変動します。引っ越し、仮住まいにかかる費用が抑えられることで、その分の費用をリフォームに回せます。
住み慣れた環境から離れずに済む
リフォーム中も住み慣れた環境で生活できるため、毎日の通勤や通学にも大きな影響を与えません。
高齢者や小さな子どもにとって、環境の変化がストレスになることもあるでしょう。そのため、住み慣れた環境でリフォームできると、ストレスがかかりにくく、負担を軽減できます。
多少不自由があっても家を離れたくない方は、住みながらリフォームするのがおすすめです。
デメリット
住みながらのリフォームにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 使用できるスペースが限られる
- 工期が長くなる
それぞれについて詳しく解説します。
使用できるスペースが限られる
リフォーム中は工事に支障がない部屋で生活する必要があるため、使用できるスペースが限られます。そのため、普段どおりの生活が送れずに、不便やストレスを感じる可能性もあるでしょう。
リフォーム前に、使用できるスペースに普段使用する家具を移動するなど、快適に生活するための対策が必要です。
工期が長くなる
住みながらのリフォームは、仮住まいをしてリフォームするよりも工期が長くなりやすい傾向にあります。生活スペースを確保しながら工事をしなければならず、工事の効率が下がるためです。
工期が長くなると、ストレスや不便を感じる期間も長くなるため注意しましょう。また、人件費も増えるため、費用増加につながる恐れがあります。
住みながらのリフォームはここが困った!具体例と対策
住みながらのリフォームで、よくある困りごとの実例を以下にまとめました。
- お風呂やトイレが使えない
- キッチンが使えなくて料理ができない
- 仕事などで家を空ける場合の鍵の管理に困る
- チリやほこりが舞って衛生面が気になる
- 工事の音や振動がストレスになる
- 工事中のペットの居場所に困った
本章では、上記の対策を詳しく紹介します。
リフォーム中の過ごし方や、よくある困りごとの対策を事前に理解しておけば、リフォーム中のストレスを軽減でき、スムーズに対応できるでしょう。
お風呂やトイレが使えない
お風呂やトイレをリフォームをする際は、数日から1週間前後使用できなくなる場合があります。
ユニットバスの交換やタイルの張り替えなど小規模な内容であれば、数日で使用が可能です。しかし、移動や拡張など、大規模な工事では長期間使えなくなります。
どのくらいの期間お風呂やトイレが使えなくなるのかは、事前にリフォーム会社に確認しておきましょう。
対策
お風呂やトイレが使えないときの対策は以下のとおりです。
- 銭湯などの入浴施設を利用する
- 実家が近くにあれば、お風呂やトイレを使わせてもらう
- 庭があれば、仮設のシャワーや浴室、トイレを設置する
お風呂が使えない場合は、リフォーム前に銭湯などの入浴施設が周辺にあるかを確認しておきましょう。トイレが使えない場合は、仮設トイレの設置を依頼するなどの対策が必要です。
キッチンが使えなくて料理ができない
キッチンをリフォームする際は、キッチンが使えない期間が生じます。キッチンを入れ替える場合は1日程度、位置の変更など大がかりなリフォームの場合は、数日間使用できないケースもあります。
対策
キッチンが使えずに料理ができないときの対策は以下のとおりです。
- 工期を調整してキッチンが使えない期間を短くしてもらう
- キッチンを仮付けしてもらう
- 仮設キッチンをレンタルする
- コンビニエンスストアやスーパーで惣菜を購入する
- インスタント食品などで済ます
キッチンが使えない期間を短くできるようにお願いすれば、最大限配慮して工期を調整してもらえるでしょう。
キッチンの仮付けや仮設キッチンのレンタルは、追加で費用がかかるため、金額を確認して判断する必要があります。
また、キッチンが使えない間は、買ってきたお惣菜やインスタント食品など、調理が不要な食品で済ますのも対策のひとつです。
仕事などで家を空ける場合の鍵の管理に困る
リフォーム中でも、以下のような理由で家を不在にするタイミングもあるでしょう。
- 仕事に行く必要がある
- 大切な方との予定がある
- 買い物に行きたい
工事関係者が多く出入りするなかで家を留守にすると、防犯やセキュリティ面が心配になったり、鍵の管理に困ったりするケースがよくあります。
対策
住みながらのリフォームで、家を空けるにする場合の対策は以下のとおりです。
- 信頼できるリフォーム会社を選ぶ
- 鍵の預り証を作成する
- キーボックスで鍵の授受をする
鍵を預ける不安を減らすには、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが重要です。他人に鍵を預けるのは不安もありますが、対応や工事の質が良い会社であれば、鍵の管理も安心して任せられるでしょう。
鍵をリフォーム会社に預ける際は、鍵の預り証を作成しておくと安心です。預り証とは、鍵の授受を記録として残すための書類です。一般的には以下の内容を記載した書面に、預かった側(リフォーム会社)が署名捺印を行います。
- 鍵を預けた日時
- 鍵を預ける期間
- 預ける鍵の個数
- 鍵の管理方法
- 複製をしないなどの取り決め事項
鍵の預り証は2部作成し、施主とリフォーム会社が1部ずつ保管します。鍵の返却時には返却印を押して、トラブルを防ぎましょう。
キーボックスは、鍵を安全に収納するためのボックスです。暗証番号を入力しないと開かない仕組みのため、第三者に鍵を盗まれるリスクを減らせます。
玄関や家の外周部にキーボックスを設置し、暗証番号をリフォーム会社と共有することで、非対面でも鍵の管理ができます。
どうしても不安な場合は、リフォーム終了後に鍵の交換を検討するのも良いでしょう。
チリやほこりが舞って衛生面が気になる
リフォーム中は解体や撤去、設置などでチリやほこりが舞い上がります。アレルギーや持病がある方は、衛生面が気になるでしょう。
対策
チリやほこりが舞うことへの対策は、入念に養生をしてもらうことです。ビニールシートやベニヤ板などを使い、チリやほこりをできるだけ舞い散らないように対処してもらいましょう。
しかし、チリやほこりは少なからず必ず舞い上がるため、衛生面が気になる方は換気の徹底やマスクの着用、外出するなどの対策をしましょう。
また、汚したくないものやパソコンなどの精密機械は別の部屋に保管しておくことをおすすめします。
工事の音や振動がストレスになる
リフォーム中は、工事の音や振動が生活スペースまで響くことが大半です。うるさく感じたり振動で揺れが伝わったりすると、ストレスを感じる可能性があります。
対策
工事の音や振動がストレスになる場合は、適度に外出したり、ホテルに数日間宿泊したりと、環境を変えてみましょう。また、工事中は耳栓やイヤホンを装着して、外部の音を遮断するのも効果的です。
しかし、住みながらリフォームする際は、工事の音や振動は避けられないことを理解しておきましょう。
工事中のペットの居場所に困った
犬や猫などのペットも、リフォームの大きな音や工事関係者の出入りなどで、ストレスを感じる場合があります。また、玄関が開きっぱなしであることも多いため、ペットが逃げてしまう恐れもあります。
対策
工事中のペット対策には、以下の方法があります。
- 工事場所からできるだけ離れた場所にペットのスペースを確保する
- 友人や実家などにペットを預ける
- リードを常時つないでおく
工期が長い場合は、友人宅や実家にペットを預けるほうが良い場合もあります。
工事のストレスを感じるのは、人だけではなくペットも同様です。なるべく負担がかからないように配慮しましょう。
住みながらのリフォームを効率的に進めるコツ
住みながらのリフォームで、よくある困りごとは工事期間を短縮することで軽減できます。そこで本章では住みながらのリフォームを効率的に進めるコツを3つ紹介します。
- 工事スケジュールをしっかり管理
- 不要な物は処分
- 時期を選ぶ
それぞれについて見ていきましょう。
工事スケジュールをしっかり把握
住みながらリフォームするには、工事の順番や期間など、スケジュールをしっかり把握しておくことが重要です。事前にスケジュールを把握しておくことで、準備すべきことが明確化されます。例えば、キッチンやお風呂などが使えない期間がわかれば、事前に対策がしやすくなります。
大規模な工事の場合は、リフォーム会社に工程表を共有してもらいましょう。工程表をもらえば、工程どおりに進んでいるかを視覚的にも確認しやすくなります。
工事スケジュールを把握しておけば、部屋や設備が使えない期間があらかじめ分かるため、ストレスも軽減できるでしょう。
不要な物は処分
住みながらリフォームするうえで、家具などの荷物が多い場合、移動させるだけでも大変です。リフォーム前に不要な物を可能な限り処分しておけば、荷物の移動が少なく済み、工事がスムーズに進みやすくなります。
また、断捨離の良い機会にもなり、家が片付くメリットもあります。
時期を選ぶ
住みながらリフォームするうえで調整が可能な場合は、リフォームの時期なども選ぶと良いでしょう。
寒い冬や暑い夏にリフォームを依頼すると、準備だけでも大変です。工事中も人の出入りが増えることで、冷暖房が効きづらく不快に感じる可能性があります。
また、梅雨や台風など雨天が続くタイミングも避けた方が無難です。スケジュールを調整できる場合は、気候の良い春や秋などにリフォームをすると良いでしょう。
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おわりに
基本的住みながらのリフォームは可能です。住みながらリフォームすることで、引っ越しの手間が省ける、費用が抑えられるなどのメリットがあります。
ただし、使用できるスペースが限られる点や工期が長くなりやすい点に注意しましょう。
また、住みながらのリフォームでは水まわりが使えないなど、生活に不便が生じる可能性もあります。事前にどのような困りごとがあるのかを確認して、対策を講じてからリフォームを開始しましょう。