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葬儀は相見積もりすれば後悔しない!メリットや注意点を解説

葬儀は相見積もりすれば後悔しない!メリットや注意点を解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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ご自身や家族が亡くなった時の葬儀について、漠然と「病院に紹介してもらったところで構わない」「近所にある葬儀社で良いだろう」などと考えている方はいませんか。相見積もりを取ると、納得の葬儀をより安価に、しっかりとした形で実現できます。このコラムでは、葬儀の相見積もりの重要性、見積もりの取り方、信頼できる葬儀社の見分け方を解説。葬儀の見積もりを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事を読んでわかること
  • 葬儀の相見積もりを取ると希望の葬儀が安く済む
  • 葬儀の相見積もりは信用できる葬儀社を見つけるためにも有効
  • 葬儀社の見積もりに入っていないお布施についても把握しておく必要あり
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なぜ葬儀の相見積もりを取る必要があるのか

なぜ葬儀の相見積もりを取る必要があるのか

多くの方にとって、葬儀社は身内が亡くなってから決めるものです。生前に見積もりを取る、まして複数の葬儀社に相見積もりを依頼するなど、考えたこともない方が大半ではないでしょうか。しかし、後悔のない葬儀をと考えているなら、ぜひ相見積もりを依頼しましょう。理由は3つあります。

葬儀は一度きりだから

葬儀は一生に一度きりのセレモニーです。あまり検討をせずに葬儀を依頼し、「この葬儀社に依頼しなければ良かった」「失敗した」と感じたとしても、やり直しができない式典です。

まして、主役である故人はすでにいません。葬儀に失敗したとしても、謝ることも、故人に対してその後名誉を挽回することはできないのです。

後悔を避けるために、複数の葬儀社を比較し、じっくり検討することが大切でしょう。

どんな葬儀にしたいかじっくり考えられるから

生前に相見積もりを取って比較することで、どんな葬儀にしたいかじっくり考えることができるでしょう。

葬儀にはさまざまな形式があり、規模の面でいえば多方面からの関係者が訪れる一般葬と親族中心の家族葬が、宗教の面でいえば仏式、キリスト教式、神式、無宗教葬などがあります。形式によって葬儀費用は異なってくるため、事前に見積もりを比較することで予算と内容を希望に近づけることが可能です。

また、祭壇ひとつとっても葬儀社によって特徴があり、昔ながらの伝統的な白木祭壇を使用しているところもあれば、アクリル製の祭壇に花を飾る生花祭壇を採用している施設もあります。なかには小規模葬のために、祭壇を設けず棺を囲んでお別れする小さな式場を手がけているケースもあります。

取り扱っている棺も、霊柩車の種類も、式場の雰囲気も葬儀社によってさまざまです。

これらの違いは実際に複数の葬儀社へコンタクトを取り、見積もりを依頼してみなければなかなかわかりません。相見積もりを取ることで、希望の葬儀や予算の考え方がより固まってきます。

葬儀の費用と内訳を把握できるから

葬儀の後によく聞かれるのが「葬儀代の最終的な請求書を見てびっくりした。どうしてこんなに高くなったのか納得がいかない」という声です。しかし、すでに葬儀は終わっており、不満に思っても葬儀担当者には聞きづらく、腑に落ちないまま費用を支払うことになるのです。

事前に葬儀の見積もりを取っておけば、葬儀資金の準備ができます。また、1社への見積依頼で終わらせるのではなく、相見積もりを取ることで相場が把握でき、より納得感を持てるでしょう。内訳をじっくり確認する時間を持てるので、どんなサービスに支払う費用なのかを確実に把握できます。

見積もりを取った葬儀社の数と費用の関係性

見積もりを取った葬儀社の数と費用の関係性

見積もりを取った葬儀社の数が多いと実際の葬儀価格はどうなるかを調査したデータがあります。相見積もりの数が多いと、葬儀価格は下がるのでしょうか。詳しく解説します。

多くの方が1社しか見積もりをとっていない

葬儀社探しのポータルサイト「いい葬儀」が2016年から2019年に成約したデータをもとに、見積もりを取った件数と葬儀費用の関係について調査しています。「いい葬儀」はたくさんの葬儀社を紹介しているサイトで、サイトから一括して見積もりを依頼することも可能です。しかし、見積もりをとった葬儀社の数は「1社のみ」が77.4%と大多数を占めました。※

見積もりを1社しか取らないことで、以下のようなデメリットを被る可能性があります。

※「いい葬儀」から1社分の見積もりをとり、他は直接別の葬儀社に見積もりを依頼している可能性もあるが、ここではカウントできていない

葬儀の可能性を狭めている

1社しか見積もりを取らなければ、その葬儀社のやり方しか知らないということに。他にも希望に添える葬儀スタイルがあるかもしれないのに、知る機会を逃してしまいます。

他の葬儀社なら同じ内容でも安くできた可能性がある

葬儀社のサービス料金は一律で同じというわけではありません。同じ棺でも、葬儀社が異なれば価格が違います。1社しか見積もりを取らなければ、葬儀費用を抑えるチャンスを逃してしまうことになってしまいます。

他の葬儀社なら利用できたサービスがある可能性も

サービスの内容も、葬儀社によってさまざまです。しかし1社しか見積もりを取らなければ、他の葬儀社が行っているサービスを知る機会がありません。ご自身に適したサービスを行っている葬儀社が他にあることを知らないまま、契約してしまう恐れがあります。

一般葬は相見積もりの数が多いほど費用が上がる?

「いい葬儀」の調査結果では、親族や友人、会社関係者など全ての縁ある方を参列対象とする一般葬の場合、見積もりを取った葬儀社の数が多いほど葬儀費用がアップするという結果になっています。具体的には、3社以上見積もりを取った場合の費用が一番高く、次点で1社、2社の場合が一番安くなりました。

このデータからは、一般葬を行いたいと考えている方の「しっかりと納得のいく葬儀をしたい」という気持ちが垣間見えるでしょう。

また「葬儀価格を抑えたい」と考える方の多い家族葬よりも、「立派に送ってあげたい」と考える方の多い一般葬の方が、葬儀社側は各種オプションをすすめやすいといえます。棺のランクアップ、祭壇に加える演出などあらゆるオプションを提示してもらい、「お金がかかっても納得のいく選択を」という気持ちが膨らんだ可能性は大いにあるでしょう。

家族葬は相見積もりの数が多いほど費用が下がる傾向に

親族を中心とした葬儀を行う家族葬については、多く見積もりをとった方が費用は下がる傾向です。見積もりを依頼した葬儀社が1社の場合よりも2社、2社よりも3社以上の方が、葬儀費用が安い結果となりました。

家族葬を選ぶ家は「費用を安く抑えながら、家族でゆっくりお別れをしたい」と考えていることがわかります。家族葬の場合は各社提案する内容がかなり似通っているため、比較可能なところが主に費用面となることも理由のひとつでしょう。

相見積もりで比較することで納得の葬儀ができる

相見積もりを行えば、費用や内容、葬儀社の対応などを総合的に比較できるため、満足のいく葬儀に近づくといえるでしょう。一概に「費用が安ければ良い葬儀社」ともいえません。希望する葬儀のスタイルを叶えてくれるか、担当者の知識や対応は充分かなども、相見積もりを取れば比べることができます。

葬儀の相見積もりの取り方

葬儀の相見積もりの取り方

葬儀の相見積もりを取るには、複数の方法があります。希望の葬儀ができるかどうかをきちんと判断するには、式場見学を行うのがベストです。しかし身体が不自由、時間が取れないなどの事情で見学が不可能な方もいるでしょう。以下の中からご自身にとって負担の少ない方法を選択するのがおすすめです。

なお、方法によっては対応できない葬儀社もあります。

葬儀社に電話する

葬儀社に電話し、電話での見積もりを希望することを告げます。するとすぐに担当者へ代わってもらえるか、担当者が不在の場合は折り返し電話が鳴るでしょう。

担当者が条件をヒアリングしますので、「一般葬か家族葬か」「仏式か無宗教葬か」などの質問に答えます。

その場で見積もり金額が伝えられることはあまりなく、担当者が調整したうえで後日見積もりが郵送されるケースがほとんどです。

葬儀社に出向く労力はかけられないものの、直接相談したいという方に、電話での見積もりは最適でしょう。

電話予約のうえ、葬儀社を訪問する

電話で「葬儀の見積もりについて、直接会社へ伺って相談したい」と告げると、来社予約ができます。予約した日時に葬儀社へ出向くと、担当者が葬儀の希望をヒアリングしたうえで、見積もりを作成してくれるでしょう。

見積もりを依頼する方法の中で最も労力を伴うものですが、葬儀社の雰囲気や担当者の対応を実際に感じることができます。儀式を行っていない時間帯であれば、自社が運営する葬儀ホールを見学できる可能性もあるでしょう。

オンライン相談を利用する

葬儀社によっては、直接会社へ出向かなくても対面で相談できるオンライン相談を行っているところもあります。音声のみの通話ではなくビデオ通話を行うことで、担当者の顔を見ながら相談できたり、棺や祭壇などの資料を画面越しに見せてもらえたりします。ビデオ通話に抵抗のない方におすすめです。

メールなどで見積もりを取る

直接言葉を交わすことなく、WEBサイト上から葬儀社にメールを送ることなどで見積もりを取ります。一括見積もりサイトを利用すれば、複数社分の見積もりを手軽に取ることが可能です。最も労力がかからない方法でしょう。

中には、質問に答えていくことで自動的に見積もりが作成される見積もりシミュレーションを採用しているサイトもあります。

葬儀の相見積もりを取る時の注意点

葬儀の相見積もりを取る時の注意点

葬儀の相見積もりを取る時には、以下の4つに注意しましょう。

前提条件は統一する

一般葬か家族葬か、仏式葬儀か無宗教葬かなどの前提条件は統一しましょう。前提条件が異なると、相見積もりを取っても比較しにくくなります。

もし希望の葬儀スタイルが定まっていない場合は、1社目の葬儀社にじっくりヒアリングを行ってもらうのがおすすめです。1社目とのヒアリングで固まった葬儀スタイルを軸として、2社目、3社目に依頼します。

「一式」「セット」に含まれている内容を確認する

葬儀社のサービスプランは「基本料金」や「セット」もしくは「一式」などと表現され、見積もりに個別の項目が立てられていないのが特徴です。さらに葬儀社ごとに「セット」や「一式」の内容は違います。

それぞれの葬儀社のサービス内容である「セット」や「一式」に何が含まれているのかをしっかり確認することで、正しく把握ができるでしょう。

追加料金が発生しないか確認する

葬儀の実際の金額は、見積もりと差異があるのが一般的です。見積もりの段階で参列者の数や葬儀までの日数を正確に想定するのは無理があるためです。具体的には、以下のような変動要素があります。

  • 香典返しの数
  • 会葬礼状の数
  • 会食費用
  • ドライアイスの入れ替え回数
  • 安置施設の利用日数
  • 搬送車の稼働回数

また、式場を変えたり、棺や祭壇のグレードをアップしたりすれば料金が変動します。

あらかじめどんな場合に追加料金がかかるか、詳しく確認しておきましょう。「参列者数が30人の場合」「50人の場合」など複数のパターンで見積もりをもらうのもおすすめです。

なお、葬儀に必要な以下の要素は、葬儀社の見積もりには通常反映されません。葬儀社への支払い以外にどのような費用が必要になるかを把握し、葬儀費用をトータルでつかんでおくと安心です。

  • 僧侶へのお布施
  • お手伝いいただいた方への謝礼
  • 遠方から来る親族の宿泊費

相場より極端に安い見積書には注意

複数社の見積もりを取り寄せて、極端に安い見積書があると感じたら注意が必要です。見積書の段階で安くしておいて、後から法外な追加請求を行う葬儀社も存在しないとはいえません。

安い見積もりを提示したところが評判の悪い葬儀社でないかどうか、リサーチしてみましょう。相場を理解するためにも、複数社への見積もり依頼が必要です。

余裕があるうちに相見積もりを取る

身内が亡くなってから相見積もりを取っていては、精神的に落ち込んでいる時に時間にも余裕がなく、落ち着いて比較検討できません。特に非日常的なものである葬儀の見積書は、見てもすぐに理解できないものです。精神的にも時間のうえでも余裕のある時にじっくり検討するのが大事です。

できれば生前のうちに相見積もりを取りましょう。なるべく本人が元気なうちに、本人の希望を聴き取りながら相見積もりを取ると後悔しない葬儀につながります。

信頼できる葬儀社か見分ける方法

信頼できる葬儀社か見分ける方法

予算の比較をし、一番安いところに決めるというだけでは、相見積もりをとるメリットを充分に生かし切れているとはいえません。費用面以外に以下の2点をチェックして、本当に信頼できる葬儀社を見分けましょう。

見積書が明瞭である

見積書を見た時「他社よりもわかりやすい」と感じたとしたら、その葬儀社は信頼できる可能性が高いといえます。お客さんの目線に立って資料を作成する心配りが垣間見えるからです。

特に各項目について丁寧に説明してくれる葬儀社や、メールや郵送資料に祭壇や棺の画像を添えてくれる葬儀社など「親切だな」と感じる葬儀社があったら第一候補としましょう。実際の葬儀でも、心配りが行き届く気持ちの良いサービスが期待できます。

要望に合った提案をしてくれる

葬儀に関する希望をヒアリングしてもらったのに反映されておらず、高いオプションを多数提案してくるような葬儀社には要注意です。値段を吊り上げようとする姿勢が感じられます。見積書の段階で要望に合わない高額な提案をする葬儀社は、実際の葬儀の場面でも同様のセールスを貫くでしょう。

一方で、ご自身の要望がきちんと反映されている見積書を提示してくれる葬儀社は期待できます。たとえオプションが提示されていたとしても、ご自身の希望をより叶える演出やサービスの提案であれば、顧客の要望をきちんと把握している葬儀社です。確認していて嬉しくなる見積書をくれる葬儀社は、第一候補に入れましょう。

自分の葬儀は自分で準備できる

自分の葬儀は自分で準備できる

生前の相見積もりを活用すれば、自分の葬儀を自分で用意しておくことができます。最もご自身の希望に沿った葬儀を提案してくれる葬儀社の見積書を身内に提示し、必要な葬儀費用をあらかじめ準備しておけば、残される家族の負担を軽減できるでしょう。

ただし葬儀料金は常に改定される可能性があり、葬儀の見積書には期限があります。期限が過ぎた見積書は無効になってしまうため、定期的に同じ内容で見積もりを取り寄せておくのがおすすめです。

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おわりに 

葬儀の相見積もりを取る重要性がおわかりいただけたでしょうか。相見積もりを取るには、ご自身の希望をしっかり伝えるのが大事です。どんな葬儀にしたいかわからない場合は葬儀の専門家に相談したり、1社目の葬儀社にじっくり話を聞いてもらったりすると、ご自身がどうしたいか要望がわかってきます。

また、相見積もりを検討する際はなるべく家族を巻き込みましょう。送られる側も送る側も納得の葬儀を行うには、事前に家族みんなの要望が揃っていることが重要なポイントになります。家族と一緒に葬儀社の終活イベントに出かけたり、エンディングノートを一緒に書いてみたりするのも良い方法です。

また、ご自身の終活を考えるなら「ひとりのミカタ」がサポートします。「ひとりのミカタ」とはセゾンカードでおなじみのクレディセゾンのグループ会社「くらしのセゾン」が提供するおひとりさまの終活をトータルでサポートするサービスです。一人で抱え込まず、頼れる存在を見つけることが何より大切です。終活について不安を感じたら、まずは「ひとりのミカタ」に無料相談してみてはいかがでしょうか。

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