ご自身の子どもが婚約し、これから結婚式を控えているという方も多いでしょう。結婚式を挙げるのにどのくらいの費用がかかるのか、気になりませんか。
今回は、結婚式にかかる費用について知りたい方に向けて、費用内訳や平均額などをご紹介します。ご祝儀や親からの援助金についてもまとめていますので「どのくらいの金額が望ましいのか」と迷っている方は、ぜひチェックしてください。
この記事を読んでわかること
- 最新の調査結果によると、結婚式にかかる総額は平均約304万円で増加傾向にある
- 挙式・披露宴の会場、ゲストへの料理や飲み物、装花、衣装、写真などさまざまな費用が発生する
- 最新の調査結果によると、ご祝儀平均総額は180万円、親からの結婚式の援助金が「あった」と答えた方は、全体の7割以上に及ぶ
- 支払い方法は、現金・カード・ブライダルローンがあり、会場によって支払い方法や支払いタイミングが決まっている
結婚式費用の相場はいくらぐらい?
結婚式を挙げる際には、披露宴や挙式、新郎新婦の衣装など、さまざまな費用が発生します。現在の結婚式費用の平均はどのくらいなのでしょうか。詳細をチェックしていきましょう。
結婚式の平均費用
リクルートブライダル総研が発表した、最新の結婚トレンド調査である「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022」によると、結婚式(挙式・披露宴などのウエディングパーティー)にかかる総額は、平均303万8,000円となりました。前年と比較して11万5,000万円も増額し、結婚式の費用は増加傾向にあることがわかります。また、招待客人数(ゲスト数)は、平均43.2名となり、前年の調査より0.4名増えています。
結婚式にかかる費用は、主にゲスト数と挙式の内容によって大きく異なるでしょう。ゲストの人数別の平均費用は下記のとおりです。ぜひ、参考にしてみてください。
ゲストの人数 | 最終金額平均 |
~9名 | 101万3,000円 |
10~19名 | 141万2,000円 |
20~29名 | 201万8,000円 |
30~39名 | 266万7,000円 |
40~49名 | 319万5,000円 |
50~59名 | 353万8,000円 |
60~69名 | 384万1,000円 |
70~79名 | 423万2,000円 |
80~89名 | 427万5,000円 |
90~99名 | 453万6,000円 |
100名~ | 483万1,000円 |
参照元:株式会社リクルート|リクルートブライダル総研「結婚トレンド調査2022」
参照元:ウエディングパーク|結婚式の平均費用・内訳を知ろう!相場・お金・節約術も紹介
結婚式費用の内訳
ここからは、結婚式費用の内訳をご紹介します。結婚式の内容を検討する時の費用目安として、ぜひ参考にしてください。
挙式代
挙式代は、主に会場と挙式タイプによって異なります。会場によってあらかじめ金額が設定されているところや、ランクの選択ができる会場などさまざまです。挙式代には、司会もしくは牧師、楽器演奏者や聖歌隊の手配代、挙式前のリハーサル代、挙式中に使用する小道具代(フラワーシャワー用の花びらなど)が含まれているケースが多いでしょう。挙式タイプ別の費用相場は下記のとおりです。
挙式タイプ | 費用目安 |
チャペル挙式 | 約15万~30万円 |
神前式 | 約10万~30万円 |
人前式 | 約10万~30万円 |
披露宴会場代
挙式後の披露宴代は、会場や披露宴内容によって金額が変動します。基本的には、披露宴会場の使用代が設定されているケースが多いでしょう。披露宴会場の費用目安は、約20万〜40万円です。
また、会場代に控え室の使用代が含まれるケースがありますが、新郎新婦や親族のための控え室代が別で発生する場合もあります。その場合の費用目安は、控え室のみで約1万〜5万円、親族や来賓控え室、ブライズルームで約3万〜10万円です。
ゲストの料理・飲み物代
ゲストの料理についてはいくつかのプランが設定されており、ランクの選択ができるケースがほとんどでしょう。また、飲み物のランクアップ、デザートビュッフェの追加、子ども用のプレートの注文には、別途で費用が発生します。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022」によると、ゲスト1名当たりにかける料理費用(飲み物以外)は平均16,700円で、年々増加傾向となっています。なお、料理・飲み物・ウエディングケーキなどにかける平均費用の目安は下記のとおりです。
ゲスト1名当たりの費用目安
料理代 | 約15,000~25,000円 |
飲み物代 | 約4,000~8,000円 |
ウエディングケーキ | 約1,100~1,800円 |
会場装花代
会場装花の種類は、ゲストテーブルに飾る用と新郎新婦の目の前に飾る高砂用の2通りです。装花代の費用目安は、総額で約16万〜27万円となっています。選ぶ花の種類・ボリュームによって価格が変わり、それぞれの費用目安は下記のとおりです。
会場装花の費用目安
ゲストテーブルの装花 | 約8,000~15,000円 |
高砂用の装花 | 約8万~15万円 |
ペーパーアイテム代
ペーパーアイテムとは、ゲスト宛ての招待状や席次表、席札などを指します。ペーパーアイテムの費用目安は、ゲスト1名あたり約1,000〜2,000円程度です。例えば、40名のゲストを招待すると、単純計算で約4万〜8万円の費用がかかることになるでしょう。
引出物代
引出物とは、ご祝儀のお礼で渡す手土産のことを指します。引出物の費用目安は、ゲスト1名あたり約4,000〜10,000円です。引出物代は、いただいたご祝儀の1割が目安となりますが、地域により独自の引出物ルールがあることも。金額や手土産の内容は、家族で相談して決めるのがおすすめです。なお、ゲストのお見送り時に渡すプチギフトは、引出物代とは別で検討します。
衣装や美容代
新婦の着るウエディングドレスなどの衣装は、結婚式のメインとなる重要ポイントです。有名ブランドのドレスを選んだり、お色直し回数が増えたりすれば、金額は上がるでしょう。衣装代の総額平均は新郎新婦併せて約45万円、美容代も含めると総額は約90万円と高めになっています。費用目安の内訳は下記のとおりです。
衣装や美容の費用目安
ウエディングドレス | 1着あたり約20万~30万円 |
カラードレス | 約20万円前後 |
白無垢 | 約20万円 |
色打掛 | 約40万円 |
新郎の衣装(全て) | 約10万~15万円 |
美容や着付け・ヘアメイク | 約10万~30万円 |
ブーケ | 約3万~5万円 |
ブライダルエステ | 約8万~10万円前後 |
記載した以外にも、ウエディングドレスの下に着る専用インナー、アクセサリーや小物などにも別途費用がかかるため、注意してください。
写真や映像演出代
結婚式当日の様子を思い出に残すために、プロのカメラマンにスナップ写真・ビデオ撮影を依頼するケースも多くなっています。当日の様子をすぐにエンドロールの映像にするという、エンドロールムービーが流行しており、映像演出のひとつとしてよく取り入れられているようです。写真や映像にかける費用は平均約30万〜40万円で、それぞれの費用目安は下記のとおりになります。
写真や映像の費用目安
スナップ写真 | 約15万~20万円 |
ビデオ撮影 | 約15万~20万円 |
当日撮影のエンドロールムービー | 約20万円 |
会場演出代
当日の演出内容によって、会場演出代も大きく変わっていきます。例えば、ビデオ上映のためにスクリーンを使用したり、結婚式定番のファーストバイトやキャンドルサービスをしたりすると、音響や照明代が加算される場合があります。また、会場の司会者や新婦をサポートする介添人の費用もかかるでしょう。会場演出代にかける平均費用は、約10万〜50万円と幅広くなっています。会場演出代の費用目安は下記のとおりです。
会場演出の費用目安
司会者 | 約8万~15万円 |
介添人 | 約3万~5万円 |
参照元:ホテル椿山荘東京|結婚式の費用はいくら準備すれば良い?内訳や支払方法もチェックしよう! |
結婚式を挙げるといただけるお金
結婚式を挙げると、誰からどのくらいのお金がいただけるのでしょうか。ご祝儀をはじめとする、さまざまなお金についてご紹介します。
ご祝儀
まず、招待したゲストからいただけるご祝儀です。最新の調査結果によると、全国のご祝儀平均総額は、180万4,000円となっています。ゲストそれぞれのご祝儀の平均額は下記のとおりです。
ご祝儀の平均額
親族 | 77,000円 |
上司 | 42,000円 |
恩師 | 40,000円 |
友人・同僚 | 30,000円 |
親からの援助
最新の調査によると、親(あるいは親族)からの結婚式の援助金が「あった」と答えた方は、全体の71.9%にのぼりました。援助金のうち、結婚式には平均162万7,000円が使われているというデータがあります。援助金は、結婚式の資金に充てるだけでなく、その後の新生活、新婚旅行の出費に使われるケースも多いようです。親からの援助を期待している方も少なくないでしょう。
自治体の補助金や会社からのお祝い
内閣府の「結婚新生活支援事業」により、結婚に伴う新生活にかかる費用の補助が利用できる場合があります。お住まいの自治体ホームページで、制度の有無を確認すると良いでしょう。
また、勤務先の会社によっては結婚に際してのお祝い金を支給する場合もあるため、就業規則をチェックしておくのもおすすめです。
結婚式の自己負担金はいくらぐらい?
ここからは、結婚式の自己負担金について詳しく説明します。
自己負担金の計算方法
まずは、結婚式の自己負担額の計算方法についてご紹介しましょう。自己負担金は、結婚式にかかる費用の総額から、いただけるお金を引くとわかります。
自己負担金の計算方法
全体の費用合計-(ご祝儀+親・親族からの援助金+自治体の補助金など)=自己負担金
例えば、結婚式を挙げる際の全国平均費用とご祝儀の平均総額、そして親からの援助金を100万円として自己負担金を計算すると、下記のように想定できます。
303万8,000円-(180万4,000円+100万円)=自己負担額23万4,000万円
この他に、自治体からの補助金や会社からのお祝い金があれば、その分を差し引きましょう。
自己負担金を計算する際のポイント
あらかじめ自己負担金を計算する際は、招待するゲストを関係性ごとに分けて、大体のご祝儀金額を予測しておくのがポイントです。いただくご祝儀に対して過度な期待はしないようにするべきですが、あらかじめ計算しておけば、結婚式にかける予算を検討する時の参考になるでしょう。
自己負担金を計算する際の注意点
結婚式の費用は、招待するゲストの人数・規模によって大きく変わります。演出や装飾など、内容にこだわり過ぎてしまうと、いつの間にか予算を超えてしまうケースも。自己負担金を計算する時には、招待するゲストの人数や結婚式の内容を調整するように気をつけましょう。
結婚式費用の支払い方
結婚式の費用の支払い方には、前払い・後払い・当日払いの3パターンあります。一般的には、「前払い」を採用する会場がほとんどです。結婚式会場や日時が決定すると、約10万〜20万円の手付金が必要となるケースも多くなっています。
支払い方法や支払いタイミング、手付金の金額は、結婚式を挙げる会場によって異なります。あらかじめ、会場スタッフの方に確認しておきましょう。ここからは結婚式費用の支払い方について、詳しく解説しましょう。
現金で費用を払う
結婚式費用は、現金で支払うことが可能です。しかし、前払いシステムを採用する会場で現金で支払いをすると、ご祝儀やお祝い金をいただく前に費用を全額支払わなければなりません。大金を所持しておく必要があるので、注意しましょう。
ブライダル専用のローンで支払う
結婚式費用には多額のお金がかかるため、ブライダル専用のローン(ブライダルローン)があります。手元の現金や預金が少ない場合は、ローンでの支払いがおすすめです。ブライダルローンは、比較的低金利で借り入れができる反面、ローンの審査が厳しく借りられないケースもあります。あらかじめ、審査を受けておくと良いでしょう。
キャッシングやクレジットカードで払う
キャッシングやクレジットカード支払いに対応している会場もあります。ブライダルローンよりも楽に借り入れができる反面、金利が高くなることもあるので注意が必要です。クレジットカード支払いは、ポイントやマイルが貯まるメリットもあるでしょう。
ただし、高額な支払い金額の場合、カード払いができない場合があります。あらかじめ、ご自身の利用上限額を引き上げる対応が必要になるので、注意しましょう。クレジットカード会社へ連絡して、一時的に限度額を総額できるか相談してみると良いでしょう。
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結婚式の援助資金でお困りの際は、クレディセゾンの「MONEY CARD(マネーカード)」を活用してみませんか。
全国の銀行やコンビニエンスストア、提携金融機関のATMで利用でき、最短数十秒で指定の口座に振り込みが可能です。ATMの利用手数料は無料で、振込手数料も無料で利用できます。限度額も最大で300万円で、限度額の範囲内であれば何度でも利用でき便利です。
返済についても、月々の返済額が4,000円から用意されています。利用残高に応じて月々の返済額を少額から選択することも可能です。
急に決まった子どもの結婚式の援助金など、手元にお金がない時に、ぜひご検討ください。
おわりに
結婚式の費用についてご紹介しました。結婚式を挙げるためにかかる全ての費用を、夫婦の自己負担金で賄うのはなかなか大変なことでしょう。恐らく子どもたちも、ゲストからのご祝儀や親御さんからの援助金など、いただけるお金に期待しているはずです。後悔のない結婚式にするためにも、家族で結婚式の内容や費用について、事前に話し合っておきましょう。