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犬を飼うということ|犬を飼うのに向いている人や必要な準備について解説

犬を飼うということ|犬を飼うのに向いている人や必要な準備について解説
セゾンのくらし大研究 編集部

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セゾンのくらし大研究 編集部

豊かなくらしに必要な「お金」「健康」「家族」に関する困りごとや悩みごとを解決するために役立つ情報を、編集部メンバーが選りすぐってお届けします。

「犬を飼いたい」と思ったとき、周りに飼育経験のある人がいないと実際にご自身で犬を飼うというイメージがつきにくいでしょう。ペットを飼うということは大切な命を預かるということです。愛犬のために時間やお金が充分にかけられるのかしっかりと検討しておく必要があります。

今回は犬を飼おうか迷っているペット飼育初心者の方向けに、犬を飼うとはどういうことなのか、必要な心構えや迎える方法についてご紹介します。

この記事を読んでわかること
  • 犬を飼うためには場所や時間、お金が充分にあることが重要
  • 犬種によって特性や運動量、かかりやすい病気が異なるので検討材料にする
  • 室内環境を整えて子犬を家に迎えたら、自治体に犬を登録し、狂犬病予防注射を受ける
  • 犬と出会うには、ペットショップもしくはブリーダーから買うか、保護犬を迎えるかといった選択肢がある
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犬を飼うのに向いている人とは? 

犬を飼うのに向いている人とは? 

犬を飼うということは、その犬の命を預かるということです。命を預かっている以上、簡単に飼うことをやめることはできません。犬を飼い始めてから「飼うんじゃなかった」と後悔しないよう、まずはご自身が犬を飼うのに向いているのか確認しましょう。

犬を飼える場所がある

犬と暮らすために重要な点はペットが飼える場所かどうかということです。戸建てではなく賃貸の場合でもペット可物件はあります。しかし、ペットの種類やサイズ、頭数によって条件が異なるため、大家さんへの確認が必要です。

犬は屋外で飼うことをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、犬は本来群れで生活し、家族を守り守られながら暮らす動物です。そのため、1頭だけで屋外に飼われている犬は「自分だけで家の中の家族を守らなくては」と常に気を張ってストレスを感じてしまいます。野良猫などから感染する病気や脱走のリスクもあるため、特にペット初心者は屋外よりも室内で飼うほうがおすすめです。

犬の世話をする時間がある

犬のお世話というとご飯の用意や散歩をイメージする方も多いでしょう。しかし、犬に必要なお世話はそれだけではありません。飼い始めてから「こんなに手がかかるなんて」とならないよう、あらかじめどのようなお世話が必要になるのか把握しておきましょう。

【犬に必要なお世話一例】

  • 時間ごとにご飯の用意
  • 清潔な飲み水の用意・交換
  • 1日数回の散歩
  • トイレやケージの掃除
  • しつけやトレーニング
  • 定期的な歯磨き・耳掃除・爪切り・肛門絞り
  • ブラッシング・シャンプー・トリミング
  • 予防接種や健康診断

特に、人との生活に慣れていない成犬や子犬を飼い始めるのであれば、人間と暮らすためにしつけやトレーニングが必要です。人にとって望ましい行動をしてもらうためには、問題行動を叱るのではなく、良い行動を習慣化できるように愛情をもって根気強くトレーニングしなくてはなりません。働きながら犬を飼い始めるのであれば、しつけの時間も充分に確保できるのか検討しましょう。

犬の世話に必要なお金がある

犬の世話に必要なお金がある

一般社団法人ペットフード協会が発表した「令和4年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育経費は生涯で250万円以上にもなるという結果が出ました。特に病気やケガの際には治療費が高額になってしまうこともあるでしょう。

あらかじめどのようなことにお金がかかるのか、その資金が充分に確保できるのか、飼う前にしっかりと確認することが重要です。充分にお金がないのに犬を飼うと、犬を手放さなくてはいけなくなってしまうなど、将来的にその犬や家族を不幸にしてしまう恐れすらあります。現在の家族構成に加えて、犬を飼うとなったときにどのぐらいの年収なら良いのか検討しましょう。

【犬を飼うのにかかるお金】

  • ドッグフードや犬用おやつ
  • トイレシートやシャンプーなど消耗品
  • 犬用おもちゃや衣類
  • リードや首輪、散歩用品といった雑貨
  • ワクチン経費やマイクロチップの装着費
  • ケガや病気の際にかかる医療費
  • トリミングやシャンプー利用料
  • ペット保険
  • おむつや介護費用

犬の寿命まで世話ができる

ペットの疾患統計をまとめたアニコムの「家庭どうぶつ白書2022」によると、犬の平均寿命は年々上昇し、2020年には14.1歳まで推移しています。犬の場合、小型・超小型犬で11歳以上、中型・大型犬は8歳以上、超大型犬では6歳以上になるとシニア犬と呼ばれる高齢期になります。

なかには、介護が必要になる犬もいるでしょう。シニア犬になると食事や排せつを自分ですることが難しくなったり、認知症になってしまったりするリスクが高くなります。そのため、犬も人間と同じように介護が必要になるのです。特に、寝たきりになってしまうと飼い主さんへの負担も多くなります。

近年は動物介護士やペットシッターなど、家族と一緒にシニア犬を看てくれるサポートもあります。犬を飼うということは、介護も含め長期にわたって世話をみる覚悟が必要だといえるでしょう。

家族に動物アレルギーがない

家族に動物アレルギーの心配がある場合は事前に専門の病院で検査しておくと安心です。万が一、アレルギーが起こる可能性があれば、飼育するのかしないのか、家族でよく話し合っておきましょう。

アレルギーがあっても犬を飼うのであれば、少しでも症状を軽くするためにこまめに掃除したり、犬の体を清潔に保つように心がけたりといった工夫が必要になります。

参照元:一般社団法人ペットフード協会|令和4年 全国犬猫飼育実態調査

アニコム|家庭どうぶつ白書2022|第2 部 第4章  死亡と寿命

犬を選ぶときのポイント

犬を選ぶときのポイント

犬を飼う心構えができたら、次にどのような種類の犬を飼うのか検討しましょう。

運動量をチェック

犬の種類や体の大きさによって必要になる運動量は異なります。シベリアン・ハスキーやゴールデン・レトリーバーなど体の大きな犬だけではなく、ジャック・ラッセル・テリアのような小型犬も犬種によっては1回1時間近くのお散歩が必要だといわれています。ご自身のライフスタイルに合わせて、犬に必要な運動時間が確保できるかを確認しましょう。

犬種ごとの特性をチェック

人と犬との歴史を見ると、犬の能力を利用して人の役に立つようにかけ合わせて数多くの犬種がつくられてきました。そのため、本来の生存目的によってその犬の特性や性格などが異なるのです。

例えば、ボーダー・コリーは家畜の群れを誘導し保護する牧羊犬として、注意深く、責任感があり聡明な犬種です。ただし、走り回って家畜を追いかけていたスタミナのある犬種ですので、運動時間をしっかりと確保する必要があります。

短い脚がかわいらしく人気のあるダックスフンドは、本来地面の穴に住むアナグマなどを狩るための狩猟犬です。友好的で落ち着いた性格ですので、犬を飼ったことの無い初心者でも比較的飼いやすい特徴があります。しかし一方で、反応性が高く見慣れない相手や物音などに興奮して吠えやすいという性質があるため、吠えをコントロールするためのトレーニングが必要です。

また、両親がわからないミックス犬(雑種)の場合、どのように成長していくかわかりません。性格だけではなく、どのぐらいの大きさになるのかも予測がつきにくいので、ご自身の予想以上に大きくなっても面倒を見られるという心構えが必要です。

このようにどの犬種を飼うか選ぶときには、犬の特性を知り、ご自身のライフスタイルに適しているかよく検討してから選ぶようにすると、ミスマッチが減るでしょう。

かかりやすい病気をチェック

純血種の場合、近親交配が進むことで遺伝性疾患が引き起こされやすいとされています。そのため、犬種によってかかりやすい病気が異なります。飼おうとしている犬種にどういった病気のリスクがあるのか、あらかじめ調べておくと検討しやすいでしょう。飼い始めてから予防したり、いざというときに早期発見したりすることが可能です。

犬と出会う場所は?

犬と出会う場所は?

犬を迎えるためには、ペットショップやブリーダーから購入する方法や保護施設から引き取るといった方法があります。詳しくみていきましょう。

いろいろな犬種を扱うペットショップ

まず思いつくのがペットショップでしょう。人気のある犬種や子犬を多く扱っているため、すでに犬種が決まっているのであれば気に入った子をすぐに迎えられる可能性が高いです。

ペットショップで犬を買うのであれば、飼われている環境が清潔かどうか、世話が行き届いているかを確認しましょう。衛生的な環境であれば病気のリスクも少なく、ショップスタッフとの触れ合いを通して新しい飼い主とのコミュニケーションもスムーズに進むことが多いです。

珍しい犬や純血種を扱うブリーダー

次に純血種や珍しい犬種を生育するブリーダーから購入する方法です。育成している犬種について豊富な知識があるため、犬を飼う初心者でも相談に乗ってくれるブリーダーもいるでしょう。特に、迎える子犬が生まれ育った環境や両親・兄弟についても知ることができるので安心です。

ブリーダーのなかには、劣悪な環境で大量繁殖させるような悪質なブリーダーもいます。しかし、「みんなのブリーダー」では、信頼できるブリーダーが育てた子犬を直接迎えることができるので安心です。特に、ペットと飼い主の幸せな出会いをサポートするため、ブリーダーには厳正な登録審査を行い、遺伝性疾患を防ぐ検査を推進しています。

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保護犬を受け入れるなら動物保護団体や動物病院

どんな犬を飼うのかイメージが固まらないのであれば、動物保護団体や動物病院で保護犬と会ってみるのもひとつの手です。保護犬の譲渡会では動物愛護センターや民間の動物愛護団体が保護している犬と出会うことができます。

ただし、保護犬は人と一緒に暮らすことに慣れていないことが多いため、時間をかけてしっかりとしたトレーニングが必要な場合が多々あります。犬を初めて飼う方には難しいケースもあるため、迎え入れる前にトライアル期間で相性や性格をよく見て、飼育可能か検討しましょう。

子犬を迎えるのに必要な準備や手続きは?

子犬を迎えるのに必要な準備や手続きは?

ここからは実際に子犬を迎えるために必要な準備や手続きについて確認していきます。

生活環境を整える

犬を室内に迎えるためには、サークルやケージといった生活に必要なものを用意する必要があります。家にやって来る日までに以下のような生活用品を揃えておきましょう。

【準備しておくアイテム】

  • サークルやケージなど安心できる寝床
  • 首輪・リード
  • トイレやトイレシート
  • 食器・給水機
  • おもちゃやしつけ用品
  • 歯磨きや爪切りなど

ペットフード

ペットフードを用意する場合は、ペットショップやブリーダー、保護施設で食べていたものと同じものから始めると慣れているので安心です。年齢や体のサイズによって、適した栄養バランスや給餌量が異なるため、成長に合わせてペットフードを変えていくと良いでしょう。

危険なものを片付ける

子犬がケガをしない環境を整えることも重要です。電気コードや観葉植物、薬類など、犬がいたずらしたり口にしたりする危険のあるものは、あらかじめ片付けて予防しましょう。また、フローリングの床も犬にとっては足への負担になるため、滑りにくくクッション性のある床材にしておくのがおすすめです。トイレトレーニング中の子犬であれば、防水性も兼ね備えたフロアマットであれば掃除も楽になるでしょう。

届け出や手続き、必要な予防接種をする

犬を迎えた場合、狂犬病予防法により犬の登録と狂犬病予防注射が飼い主に義務づけられています。飼い始めた日、もしくは生後90日が過ぎた日から30日以内に届出を行います。市役所の窓口だけではなく、郵送でも申請できる自治体もあるので忘れずに登録して、狂犬病の予防注射をしてください。

また、ペット保険への加入義務はありませんが、愛犬の健康を考えると入っておくと安心です。飼い始めたタイミングで検討してみても良いでしょう。

おわりに 

犬を飼うということは、その命を一生預かるということです。ペットショップで衝動買いをするのではなく、長い目でしっかりと考えて迎えてあげることで、犬も人間も幸せに暮らすことができるでしょう。今回の記事を参考に、愛犬との未来を具体的にイメージした上で検討してみてください。

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