新たに犬を飼い始める時、できるだけ「飼いやすい犬」「育てやすい犬」を選びたいと思う方も多いでしょう。
今回は、犬を初めて飼う初心者の方に向けて、飼いやすい犬を選ぶポイントやおすすめ犬種をご紹介します。飼いやすいと定評のある犬種13種を厳選しました。犬種ごとの特徴、飼う時の注意点をチェックしてみましょう。犬を飼う時の基本情報をはじめ、よくある質問に対する回答も必見です。
- 犬を「飼いやすい」と感じるポイントは、飼い主と犬の関わり方・ライフスタイルによってそれぞれ異なる
- 飼いやすさは、犬種ごとの気性や性格、お手入れの手間、必要な運動量、吠えにくさ、しつけのしやすさなどから判断すると良い
- 飼いやすさに定評があるおすすめ犬種は、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、チワワ、パグ、シー・ズーなど、小型犬が多い
「飼いやすい犬」ってどんな犬?
初めてペットを飼う方のなかには、「育てやすい犬」「飼育しやすい犬」ということを基準にして犬種を選ぶ方も多いでしょう。しかし、どのような犬が飼いやすいといえるのでしょうか。
まずは前提として、犬を「飼いやすい」と感じるポイントはそれぞれ違うということを認識しておきましょう。飼い主が「犬とどう関わりたいのか」や、ご自身のライフスタイルによって、その内容は異なってくるでしょう。
例えば、「外出は少なめで、なるべく家のなかで犬と過ごしたい」と考えている方は「室内で飼いやすいサイズ」や「散歩や遊びの運動量が少なめでも問題のないこと」が飼いやすいポイントといえます。また、「ペットを飼う時には、なるべく費用がかからないようにしたい」という希望がある方は、「あまりエサ代がかからないこと」「身体が丈夫で、治療費が少なめになること」が飼いやすいポイントといえるでしょう。このように、「飼いやすい」と思うポイントは、人それぞれ違うのです。
飼いやすい犬を選ぶ時の9つのポイント
犬の「飼いやすさ」を測るポイントは多くありますが、例えばどのような要素があるでしょうか。ここからは、飼いやすい犬を選ぶ時の判断ポイントを9つご紹介します。
気性や性格
まずは、気性や性格です。「穏やかな気性」「おとなしい性格」かどうかがポイントになります。特に、室内飼いを想定している方や、一緒に暮らす家族のなかに小さな子どもがいる方にとって、気性が荒い犬はあまり向いていません。また、飼い主が犬のしつけに慣れていない場合は、なるべく飼い主に従順で、攻撃性の低い犬種を選ぶとよいでしょう。
犬にたくさん触れ合い、可愛がりたいと考える方や、犬が甘える姿を愛でたいという方は、飼い主に愛情を向けてくれる、なつきやすい性格であることも重要です。
お手入れの手間
お手入れの手間は、飼いやすさを考える時のポイントになるでしょう。犬種によって、抜け毛の量、ブラッシングやカットの必要回数はそれぞれ異なります。あまり手のかからない犬が良いと考えている方は、抜け毛が少ない、ブラッシングの頻度が少ない、トリミングの必要回数が少ないといった犬種を選びましょう。
ちなみに、犬を飼うとどんなに気をつけていても、部屋の床に抜け毛が落ちてしまいます。室内でのお世話をメインに考えている方は、掃除頻度が増えることは覚悟しておきましょう。
散歩などの必要な運動量
犬種によって、必要な運動量も異なります。散歩や活発に動くのが好きで、やんちゃな性格の犬種であると、遊びや運動につき合う時間も多くなるでしょう。
また、犬の健康を維持するために必要な運動量は、犬のサイズによって異なります。1回の散歩時間の目安としては、小型犬は20~30分、中型犬は30~40分、大型犬は60分前後と考えておきましょう。
吠えにくさ、声のボリューム
集合住宅などで犬を飼育する場合には、吠えにくさや声のボリュームも重視しましょう。全く吠えない犬はいませんが、「吠えにくい」とされている犬種はあります。また、無駄吠えのしつけがしやすい犬を選ぶのも良いでしょう。
声のボリュームも、犬のサイズによって異なります。声の大きさの目安は、小型犬は約70デシベル、中型犬は約86デシベル、大型犬は約90デシベルと考えておきましょう。
しつけのしやすさ
しつけのしやすさも、飼いやすさを考える時のポイントになります。基本的な「待て」「お座り」など、飼い主の指示をきちんと聞けるのか、飼い主に従順な性格でしつけがしやすい犬種を選ぶと良いでしょう。
また、室内で犬を飼う場合には、排泄場所のしつけも重要です。部屋のなかの決められた場所をトイレとして認識するには、飼い主によるトイレトレーニングが必要となります。
エサ代などの費用面
犬を飼い始めたら、必ずエサ代やおやつ代などの固定出費が発生します。経済的な面についても考えておくことが大切になるでしょう。エサの量は、犬のサイズが小さいほど少なく済みます。
1ヵ月にかかるエサ代の目安は、小型犬で約1,000~4,000円、中型犬で約5,000~8,000円、大型犬で約9,000~11,000円といわれています。エサ代がかからない犬種を選ぶなら、なるべくサイズの小さな小型犬がおすすめです。
かかりやすい病気
先天的な遺伝子疾患をもっており、皮膚疾患やヘルニアなどにかかりやすい犬種がいます。起こりやすい病気やケガは犬種により異なるため、どのような病気に気を付けるべきか、あらかじめチェックしておきましょう。
ペット保険に加入していない場合、犬が病気にかかった時の治療にかかる費用は、全て自由診療で自己負担となります。医療費が高額になることも考慮する必要があります。
ニオイの少なさ
犬には独特な体臭があり、ニオイの程度には個体差があります。短毛種など毛量が少ない犬種を選んだ方がトリミングやシャンプーなどのお手入れもしやすく、ニオイを少なくできるでしょう。逆に、長毛種や毛量の多い犬種の場合は、お手入れの手間やニオイ対策が欠かせません。
留守番に対する得意不得意
犬を飼い始めたら、家の中に犬だけで留守番させる場合もあると思います。犬種を選ぶ時のポイントとして、犬種によって留守番の得意不得意があるということを知っておきましょう。留守番をさせるシーンがあると想定される方は、飼い主と離れた時に大きな不安を持つことが少ない犬種を選ぶのがおすすめです。しかし、どんな犬種であっても、犬だけで留守番させることは短時間にしてください。
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飼いやすさに定評がある、おすすめ犬種13選!飼いやすさのポイントも解説
ここからは、飼いやすいおすすめ犬種を13種、厳選してご紹介しましょう。犬種ごとに、特徴や飼いやすさのポイント、飼う時の注意点についても解説していきます。
【1】トイ・プードル
くるくると巻いた毛が特徴的で小柄なトイ・プードルは、室内飼いに向いており、ペットを飼う初心者の方にも人気です。体重は約1~4kgで、プードルのなかでも特に小さな犬種です。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- なつきやすく従順な性格
- 抜け毛が少ない
- ニオイが少ない
- ブラッシングとトリミングは小まめに必要
【2】ミニチュア・ダックスフンド
胴が長く、短足が特徴的でかわいい顔立ちの小型犬、ミニチュア・ダックスフンド。体重は約3~5kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- 温厚でなつきやすい性格
- トリミング回数は少なめ
- 足腰に負担がかかりやすい体型のため、椎間板ヘルニアに注意が必要
- 小型犬のなかでも吠え声が大きいため、無駄吠えをしないようしつけが必要
【3】チワワ
小さな身体と可愛らしい瞳が印象的なチワワ。体重は約1〜3kgでかなり小さめです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- 飼い主のことが大好きで、なつきやすい性格
- お手入れの手間をかけたくないなら、毛が短いスムースコートチワワがおすすめ
- 警戒心が強く攻撃性は高め
- 警戒して吠えることがよくあるため、無駄吠えをしないようなしつけが必要
【4】ヨークシャー・テリア
被毛が美しく可愛らしいヨークシャー・テリア。体重は約2~3.2kgでチワワと並んで超小型犬の一種です。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- 賢く、しつけがしやすい
- 飼い主と離れると不安になりやすく、留守番は苦手
- 抜け毛の量は少なめで手入れがしやすい
- 被毛が長いため、ブラッシングと定期的なトリミングが必要
【5】パグ
しわしわの可愛らしい顔立ちに、丸まったしっぽがチャーミングなパグ。体重は約6~9kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 明るく温厚でおとなしい性格
- 吠えにくい
- 噛みつきにくい
- 短毛でブラッシング少なめ、手入れがしやすい
- 皮膚・眼に関する疾患にかかりやすいため注意が必要
【6】ポメラニアン
まんまるな見た目が可愛らしく人気の高い、ポメラニアン。体重は約2〜3kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- 明るい性格で積極性が高い
- 飼い主には従順だが、攻撃性が高い一面もある
- 毛量が多いためブラッシングが必要
- トリミング回数は少なめ
【7】キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
愛らしい顔立ちと愛嬌のある性格のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。体重は、約5〜8kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 攻撃性が低く、しつけがしやすい
- 吠えにくい、噛みつきにくい
- 触られることに抵抗感がない
- 循環器疾患や眼の疾患にかかりやすい
【8】シー・ズー
全体的に丸くて可愛いため、愛犬とゆっくりと過ごしたいと考える方におすすめなのが、シー・ズー。体重は、約5〜7kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 落ち着きがあり、しつけがしやすい
- 吠えにくい、噛みつきにくい
- 無駄吠えが少なく、ひとり遊びや留守番も得意
- 定期的なブラッシングは必要
【9】マルチーズ
白いフワフワな毛が印象的で特にコンパクトなサイズの小型犬である、マルチーズ。体重は、約2~3kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- サイズが小さい
- なつきやすい性格
- 運動量少なめで室内犬向き
- しつけがしやすい
- 抜け毛は少ないが、ブラッシングは必要
【10】ミニチュア・シュナウザー
眉毛やひげ、長めの脚がチャームポイントであるミニチュア・シュナウザー。体重は、約4~8kg前後です。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 飼い主に従順で忍耐強く、知能が高い
- しっかりしつければ子どもとも仲良くできる
- 毛は太くて硬いため、抜けにくいが口周りに汚れがつきやすい
- 警戒心が強く、無駄吠えをしないようにしつけが必要
【11】フレンチ・ブルドッグ
しわしわで可愛らしい顔つきが印象的なフレンチ・ブルドッグ。体重は、約10~13kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- フレンドリーで甘えん坊な性格
- 飼い主や周りの方との交流が得意
- 抜け毛の量が少ない
- 同居犬に対する攻撃性が高いため、多頭飼いは注意が必要
- 呼吸器疾患・腫瘍などの病気にかかりやすい
【12】パピヨン
長い毛と凛々しい顔立ちが特徴のパピヨン。体重は、約4~4.5kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 友好的な性格で、適応能力が高い
- 抜け毛は多いが、トリミング回数は少なめ
- 年間治療費は他の犬種と比較して低い
- 警戒心が強いため、無駄吠えには注意が必要
【13】ビション・フリーゼ
フワフワな白い毛で人気が高まっている、ビション・フリーゼ。体重は、約3〜6kgです。
飼いやすさのポイント・飼う時の注意点
- 友好的な性格、初心者でも飼いやすい
- しつけがしやすい
- 抜け毛の量が少なめ
- ブラッシングと定期的なトリミングは必要
飼いやすさに関するよくあるQ&A
最後に、飼いやすさに関するよくある質問をQ&A形式でお答えしていきます。
メスとオス、どちらが飼いやすい?
メスの方がオスと比べて縄張り意識が弱いため、どちらかといえば性格がおとなしい傾向にあり、飼いやすいといえます。しかし、メスは人気なのでオスよりも少し価格が高くなるでしょう。また、オスの去勢手術よりも、メスの避妊手術の方が10,000円程高額となっています。
大型犬と小型犬、どちらが飼いやすい?
マンション・アパートなどの室内犬としてなら、小型犬の方がおすすめです。小型犬は大型犬よりも必要な運動量が少なめで、エサ代もかかりにくいでしょう。飼育にかけられる費用や飼育できるスペースの広さで判断してください。
良い子に育てるためのコツは?
飼い主の指示をよく聞けるように育てたいならば、子犬のうちのしつけが重要です。叱るばかりではなく、褒めながらしつけてみましょう。できない時に叱るのではなく、できた時にいっぱい褒めてあげてください。犬とのコミュニケーションをたくさんとるように心がけましょう。
室内犬として飼う時に気を付けることは?
室内で犬を飼う時には、部屋のなかでの誤飲や危険な場所に近づけないように気をつけましょう。誤飲の可能性がある小さな物や危険な物は、犬の届かない場所に置くか、収納してください。また、リビングの床がフローリングの場合は、犬が滑らないようにカーペットを敷くなどの対策が必要です。
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おわりに
飼いやすい犬を選ぶ時のポイントやおすすめ犬種13選をご紹介しました。家族として犬を迎える時には、犬種の特徴やその子の性格などを理解して、飼う時の注意点を把握できると安心です。ぜひ、これからの犬と暮らす生活をイメージした上で、あなたにぴったりのワンちゃんを探してみましょう。