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【花粉症対策の最強ガイド】対策や治療にかかる費用はどのくらい?

【花粉症対策の最強ガイド】対策や治療にかかる費用はどのくらい?
セゾンのくらし大研究 編集部

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鼻水やくしゃみを引き起こす花粉症は日常生活に支障をきたし、毎年花粉症シーズンになると辛い思いをされる方も多いのではないでしょうか。花粉症対策では花粉を鼻や口に入れないことが基本で、グッズや食べ物、飲み物、薬などで症状が改善されることもあります。

このコラムでは花粉症対策の最強ガイドとして、さまざまな対策をご紹介すると共に、花粉症対策や治療にかかる費用がどのくらいかかるのかを知り、ご自身に合った対処法を見つけましょう。

この記事を読んでわかること
  • 花粉症対策の基本は鼻や目に花粉を入れないこと、専用マスクやアロマスプレーなどを活用しよう
  • 花粉症対策におすすめの食べ物・飲み物は、発酵食品や青魚、ワカメ、レバー、干しシイタケ、ブロッコリー、かぼちゃ、梅干し、緑茶、コーヒーなど
  • 点鼻薬や点眼薬、内服薬を医師や薬剤師に処方してもらうのも良い
  • 症状が辛い時には、リスクを知ったうえで注射や舌下免疫療法、外科手術も検討しよう
  • それぞれの対策や治療にどのくらい費用がかかるかを知ろう
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1年を通して発症リスクがある花粉症

1年を通して発症リスクがある花粉症

花粉症を引き起こす植物には樹木や草があります。1年をとおしてさまざまな植物から花粉が飛散し、辛い鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどを引き起こすため、ご自身に合った対策を見つけることが重要です。

始めに花粉症の三大症状や季節ごとの花粉症について解説しましょう。

花粉症とは

花粉が鼻や目に入ると体内で抗体が作られ、その抗体はマスト細胞に結合します。そして再び花粉が侵入すると、マスト細胞からアレルギー反応を引き起こす物質が放出され、鼻水やくしゃみなどを引き起こす仕組みです。

スギ花粉は近年「最強クラス」といわれるほど飛散量が多く、環境省の令和4年の調査では、関東、北陸、近畿、中国地方において過去10年間の最大値を超える観測値が複数報告されています。

花粉症の三大症状

花粉症の主な症状は、「鼻水・鼻づまり」「くしゃみ」「目のかゆみ」です。

マスト細胞から放出されるヒスタミンなどが神経を刺激することで、鼻水やくしゃみが出ます。鼻水はサラサラとした水のようで、くしゃみの回数は風邪よりも多いのが特徴です。

鼻づまりはマスト細胞から出るロイコトリエンなどが血管を刺激し、引き起こします。目のかゆみは、マスト細胞から放出されるヒスタミンなどが目の神経や血管を刺激して、かゆみや充血などの目の諸症状を引き起こします。

ほかにも喉のかゆみ、頭痛などを引き起こすこともあります。

季節ごとに原因が異なる花粉症

花粉症の代表的な原因はスギやヒノキの花粉です。ほかにも季節によってイネ科やキク科の花粉が飛散し花粉症の原因となります。ここでは花粉症を引き起こす植物について季節ごとに解説しましょう。

春(スギ・ヒノキ)

スギ花粉は主に2~4月に飛散します。非常に軽く、遠くに飛んでいきやすいのが特徴です。夏にスギの花芽ができ、夏の気温が高く、日照時間が長いと、翌年の飛散量が多くなります。

ヒノキ花粉は3~5月に飛散し、スギ花粉と同様に風に乗って遠くに飛んでいきます。

夏(カモガヤ・オオアワガエリ)

イネ科のカモガヤとオオアワガエリは5~9月ごろに花粉が飛散します。スギやヒノキとは異なり、数十メートルほどしか飛散しません。川沿いや道端、公園などに生息し、午前中に多く飛散します。

秋(ブタクサ・ヨモギ)

8~10月にかけてはキク科のブタクサやヨモギによる花粉症にも注意が必要です。全国の川沿いや公園、空き地や市街地にも生息しているので知らないうちに吸い込んでいる場合もあります。

ブタクサ花粉は風が強い早朝に飛散する傾向があります。また、スギやヒノキ花粉よりも粒子が小さく、気管に入り喘息のような症状を引き起こす場合があります。ヨモギは繁殖力が強いため、見つけたら早めに根こそぎ駆除することが大切です。

秋の花粉症は風邪と間違えやすいため、鼻水や咳の症状が出たら自己判断せずに医師や薬剤師に相談し薬を処方してもらいましょう。

花粉症対策の基本

花粉症対策の基本

花粉症対策の基本は花粉を体内に取り込まないことです。次に花粉が飛びやすい気候や症状を和らげるグッズの利用です。

こんな日は花粉に注意!

花粉が飛びやすい気候条件は以下のとおりです。

  • 晴れまたは曇りの日
  • 最高気温が高い日
  • 湿度が低い日
  • 雨が降った翌日
  • 南風が強く吹き、北風に変わった日

気温が上がるとスギの雄花は開きやすく、飛散量が増えます。湿度が低く空気が乾燥している日も、花粉がより遠くに飛びやすく要注意です。また雨が降った翌日が晴れになると南風が吹きやすくなります。

天気予報をこまめにチェックし、花粉が飛びやすい日は、きるだけ外出を控えるなど対策を考えましょう。

基本の花粉症対策

花粉症対策で取り入れやすいグッズはドラッグストアやホームセンター、雑貨屋で多く販売されています。自宅にあるものでも簡単に対策が可能です。ぜひご自身の取り入れやすい方法を見つけてみましょう。

花粉対策グッズを活用する

簡単にできるセルフケアは、「マスク」です。花粉をカットする専用のマスクが効果的です。アロマスプレーをマスクに付けることで、マスク生活の不快感を軽減し、さわやかに過ごせるでしょう。

「花粉症用メガネ」も積極的に利用しましょう。近頃は、普段使いできるおしゃれなデザインのメガネも登場しています。

また、鼻や目の周りにワセリン(純度の高い白ワセリンなど)を塗ると、鼻や目に入ってくる花粉を防ぎ、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます。ただし、花粉がついたワセリンを長時間放置すると症状が悪化する可能性もあるため、こまめに拭き取り、塗り直しましょう。

室内の花粉を除去する空気清浄機や洗濯物に花粉が付くことを防ぐ乾燥機の利用も、設置するとなるとある程度費用もかかりますが、おすすめです。

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花粉対策となる生活習慣を身に付ける

花粉症の症状が出ている時は「充分な睡眠」「バランスの取れた食事」「適度な運動」を心がけましょう。

睡眠不足になると免疫機能が崩れてしまい、症状が長引くおそれがあります。また腸内環境を整えることで、正常な免疫機能を保ちやすくなります。日中無理のない程度で身体を動かし、早寝早起きを心がけましょう。

花粉症対策【食べ物・飲み物】

花粉症対策【食べ物・飲み物】

花粉症に効果があるとされる食べ物や飲み物は、実際に症状が改善するのはごく一部で、人によって効果はさまざまです。無理のない範囲で取り入れてみることをおすすめします。

花粉症に効果があるとされる食べ物

花粉症の症状の軽減が期待できる食べ物は、乳酸菌やDHA・EPA、食物繊維、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンC、ビタミンE、カカオポリフェノールなどが含まれる食材です。普段の食事にプラスし、花粉症に強い身体作りを心がけましょう。

発酵食品

ヨーグルトや納豆、キムチ、ぬか漬けといった発酵食品に含まれる乳酸菌は腸内環境を整える作用があります。乳酸菌のエサとなるオリゴ糖の多い食材(ハチミツやバナナなど)や水溶性食物繊維(干しプルーンやきな粉など)と一緒に摂取することで、乳酸菌を増やせるでしょう。

青魚

サバやマグロ、サンマ、イワシなどの青魚の脂に含まれるDHAとEPAは花粉症のアレルギー症状を引き起こす物質の放出を抑える働きがあります。

DHAとEPAは体内で作ることができません。普段から肉料理が多い方は積極的に青魚を取り入れてみましょう。

ワカメやゴボウ、豆類

ワカメやゴボウ、レンコン、りんご、豆類、きのこ類などの食物繊維は腸内環境を整え、免疫機能を正常にします。便を軟らかくする水溶性食物繊維と便のカサを増す不溶性食物繊維をバランス良く摂取することが大切です。

またレンコンに含まれるタンニンにはアレルギーを抑制する効果があります。

鶏や豚のレバー

鶏や豚のレバー、うなぎ、卵黄、ほうれん草、ニンジンなどに多く含まれるビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ちます。花粉症になると鼻水やくしゃみで鼻が赤くなり悩む方におすすめです。ビタミンAは油と摂取することで吸収率が上がるため、炒め物がおすすめです。

干しシイタケや干しキクラゲ

ビタミンDを多く含む干しシイタケや干しキクラゲ、シラス、カツオ、サンマ、サケなども免疫機能を正常にする作用があります。ビタミンDは日光を浴びることで作られる成分です。日光を浴びる機会が少ない方は、積極的に摂取しましょう。

ブロッコリーやキウイ

ビタミンCを多く含むブロッコリーやキウイ、レモン、赤・黄ピーマンなどはマスト細胞から出るヒスタミンの分泌を抑えるのに効果的です。ビタミンCは水溶性で体内に貯めておけないため、こまめに摂取しましょう。

かぼちゃやアボカド

ビタミンEはかぼちゃやアボカド、アーモンド、銀ダラ、オリーブオイルなどに多く含まれており、強い抗酸化作用があり、丈夫な身体作りに役立ちます。ビタミンA、ビタミンCを含む食材と一緒に食べるとより効果を高めることができます。

チョコレート

カカオポリフェノールを摂取することで、ヒスタミンが放出されにくくなります。カカオポリフェノールを多く含む食べ物はチョコレートやココアです。ダークチョコレートであればより気軽においしく摂取できるでしょう。

花粉症の症状軽減におすすめの飲み物

花粉症の症状軽減におすすめの飲み物

カテキンや乳酸菌、クロロゲン酸などは花粉症の症状を軽減させるのに効果的です。次におすすめの飲み物を紹介します。

緑茶・ホットティー

豊富なカテキンを含む緑茶や紅茶、ウーロン茶などは、花粉症のアレルギーを抑える効果があります。特に「べにふうき茶」「べにほまれ茶」「べにふじ茶」には抗アレルギー効果が認められるメチル化カテキンが多く含まれているのでおすすめです。

乳酸菌飲料

ヨーグルトドリンクなどの乳酸菌飲料も腸内環境を整えます。カロリーが気になる方は、無糖のドリンクなどを選んでみましょう。

コーヒー

コーヒーに多く含まれるクロロゲン酸は花粉症の症状を抑える効果があります。ただし白砂糖やトランス脂肪酸が含まれるコーヒークリーム(フレッシュ)は花粉症を悪化させる可能性があるため、できるだけ避けましょう。

花粉症の症状を悪化させる食べ物・飲み物

トマトやメロン、スイカ、ジャンクフード、アルコールなどは控えた方が無難です。普段から摂りすぎている方は意識して減らしましょう。

避けたい食べ物

花粉症の方がトマトやメロン、スイカ、りんご、ももなどを食べると、口腔アレルギー症候群(OAS)になり、舌や喉のかゆみやしびれを引き起こす可能性があります。

ジャンクフードは、トランス脂肪酸や食用植物油、加工油脂などを多く含むことから食べすぎると喘息やアレルギー疾患になりやすいため、控えましょう。

避けたい飲み物

アルコールは血管拡張作用があり、鼻づまりや充血を悪化させる可能性があります。また牛乳は、摂りすぎると花粉症の症状が悪化するケースもあるので注意が必要です。

花粉症対策【薬・医師による治療】

花粉症対策【薬・医師による治療】

花粉症は長い間つき合っていくことになります。花粉症の時期を快適に過ごせるように、早い段階からご自身に合う薬や治療法を見つけておくと安心です。

花粉症の薬

花粉症の薬には外用薬(点眼薬と点鼻薬)と内服薬があります。症状が軽い時期から服用することが大切です。

点眼薬

点眼薬は目の充血やかゆみなどをピンポイントで緩和し、一般的に内服薬よりも効き目が早いとされています。副作用が出にくいのも特徴です。市販の点眼薬には「目のかゆみ・充血用点眼薬」と「アレルギー専用点眼薬」があります。コンタクトレンズに使えないものもあるため、薬剤師に相談したうえで商品を選びましょう。

点鼻薬

点鼻薬は鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどに効く薬です。市販の点鼻薬には「ステロイド点鼻薬」「アレルギー専用点鼻薬」「急性鼻炎・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎用点鼻薬」があり、含まれる成分によって効き目が異なります。

点眼薬同様、内服薬よりも効き目が早く、副作用が少ないのが特徴です。

内服薬

内服薬は点眼薬や点鼻薬と比べて、身体全体に出る症状の改善が期待できます。即効性は低く、眠気を引き起こす可能性があるので注意しましょう。副作用の種類や効く時間などは薬によってさまざまです。ほかに飲んでいる薬がある時には併用できるか薬剤師に確認し、花粉症の症状が強い時には外用薬との併用も検討しましょう。

花粉症の治療と費用

花粉症の治療法には注射や舌下免疫療法などがあります。なかにはアナフィラキシーになる可能性がある治療もあるため、医師の診察を受け判断しましょう。

また、内服薬や点眼薬などに比べ費用も高額になる場合もありますので慎重に検討しましょう。

注射

注射の治療には「アレルゲン免疫療法」や「ステロイド注射」などがあります。アレルゲン免疫療法は、体内に花粉の抗原を皮下注射で入れてアレルギー反応を弱める治療法です。またステロイド注射には、副腎皮質ステロイドを注射することで2~3ヵ月間花粉症の症状を軽減できる効果があります。

ただし重大な副作用を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

費用は、クリニックや注射の種類によっても異なりますが、保険適用外の注射の場合5,000円程度かかる場合があります。また、効果が花粉のシーズン中継続しない場合には、複数回注射する必要がある場合もあります。

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは薬を舌の下に所定の時間置いた後、飲み込む治療法です。1日1回、初回は病院で服用し、2回目以降は自宅で服用できます。3年以上の服用が推奨され、定期的に受診しなければならないため、継続できるか慎重に判断しましょう。

費用は、クリニックによって異なりますが、3割負担の場合では初回は初診料も含め4,000~5,000円程度、その後は毎月2,000円前後が相場です。

外科手術

花粉症を治す外科手術はありません。症状を抑える手術、アレルギー反応を起こしにくくする手術になります。手術の種類により金額は異なります。また、麻酔や入院となった場合の費用などは含まれません。以下に手術の種類と3割負担の場合の相場をご案内します。

下甲介粘膜焼灼術:炭酸ガスレーザーなどを用いて粘膜を浅く焼く方法 

  自己負担額8,730円

後鼻神経切断手術:内視鏡を用いて鼻水を出す神経とくしゃみを起こす神経を切断する方法

  自己負担額91,380円(片側)

鼻中隔矯正術:鼻の中央にあり鼻腔を左右に分けている壁を矯正することにより鼻腔を広げる方法

  自己負担額19,860円(片側)

粘膜下下鼻甲介骨切除術:下甲介の骨を除去することで鼻腔を広げる方法

  自己負担額23,820円(片側)

花粉症対策にかかる費用が負担と感じたら

花粉症対策にかかる費用が負担と感じたら

一度花粉症になると長期にわたって治療をしなければならず、マスクや薬代は花粉の飛散時期に増加し、手術ともなると経済的負担が大きくなります。花粉症は辛いけど、クレジットカードは限度額上限、給与前の支払は辛い・・・そんなピンチの時には、手軽に利用できるカードローンを検討してみてはいかがでしょうか。

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おわりに 

花粉症対策はマスクやメガネ、空気清浄機などのほかにも、食べ物や飲み物で症状を緩和できる可能性もあります。具体的には、発酵食品や青魚、ワカメ、レバー、干しシイタケ、梅干し、緑茶、コーヒーなどがおすすめです。

病院やドラックストアで内服薬や点眼薬、点鼻薬を処方してもらうのも良いでしょう。長年ひどい症状で悩まされている方は病院へ行き、注射や舌下免疫療法、手術も検討してみてはいかがでしょうか。リスクや費用がかかる場合もあるため主治医の説明をよく聞いたうえで判断しましょう。

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