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フリーローンは追加融資できない?その特徴やカードローンとの違いを解説

セゾンのくらし大研究 編集部

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フリーローンは、銀行などの金融機関が取り扱っている個人向けローンです。資金の使い道に制限がないため、さまざまな場面で利用できます。ただし、フリーローンにはデメリットもあるので、特徴や注意点を理解したうえで利用することが大切。今回は、フリーローンの特徴や審査基準、カードローンとの違いなどについて詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
  • フリーローンの主な審査基準は、「年齢」「安定収入の有無」「保証会社の保証を受けられるか」「他社での借入状況」の4つ
  • カードローンは限度額の範囲内で何度でも融資を受けられるが、フリーローンは追加融資を受けられない
  • フリーローンはカードローンに比べて金利が低く、借入限度額が大きい
  • フリーローンは年齢などの申し込み条件や金利、担保の有無、繰り上げ返済手数料を比較して選ぶ
かんたん安心フリーローン
かんたん安心フリーローン

フリーローンとはどんなローン?

フリーローンとはどんなローン?

フリーローンはどんなローンで、どのような場面で活用できるのでしょうか。まずは、フリーローンの特徴や審査基準、借入限度額について見ていきましょう。

フリーローンの特徴

フリーローンとは、借入金の使い道が自由な個人向けのローンです。必要な資金を一括で借り入れ、さまざまな場面で利用可能。具体的には、以下のような使い道が考えられます。

  • 旅行費用
  • 趣味でかかる費用
  • 結婚費用
  • 引っ越し費用
  • 家電、家具の購入費用
  • 急な病気・ケガの医療費

例えば、住宅ローンは資金の使い道が住宅の新築や購入、リフォームなどに限定されています。その他の用途に利用した場合は契約違反となり、金融機関から一括返済を求められる恐れがあります。

一方、フリーローンは資金使途が自由であるため、急にまとまったお金が必要になった場合に便利です。ただし、事業の運転資金などの事業性資金、株式投資などの投機性資金には使えないケースが一般的です。

融資条件は金融機関によって異なりますが、多くのフリーローンは無担保・保証人なしで利用できます。

フリーローンの審査基準

フリーローンの主な審査基準は以下のとおりです。

  • 年齢
  • 安定収入の有無
  • 保証会社の保証を受けられるか
  • 他社での借入状況

年齢は、多くの金融機関で20歳以上が要件。申し込み時の年齢や完済時の年齢上限も定められており、高齢になるにつれて審査に通過するのが難しくなります。

返済能力が求められるため、安定収入があることも利用条件です。定期収入があれば、パート・アルバイトの方でも利用できる場合も。金融機関によっては、「年収〇万円以上」などの基準が示されていることもあります。

保証会社の保証とは、契約者がローンを返済できなくなった場合に保証会社が代わりに残債を返済する仕組み。保証会社の審査に通過し、保証を受けられるかどうかも審査基準となります。

また、他社での借入状況も審査し問題なく返済できるか判断され、過去に延滞歴があって信用情報に記録されている場合、融資を受けるのは難しいでしょう。

フリーローンの借入限度額

フリーローンの借入限度額は300万円~500万円の金融機関が多く、最大で1,000万円程度です。まとまった資金を借りられますが、契約中の追加融資や借入金の増額はできません。追加の借入を希望する場合は、新たに審査を受けて契約しなくてはなりませんが、審査に通らないこともあります。

また、クレジットカード会社などの貸金業者のローンには、貸金業法にもとづいて借入金額の上限が定められています。過度な借入を防止する観点から、年収の3分の1を超えるフリーローンは組めません(総量規制)。

例えば、年収300万円の方の借入限度額は100万円です。「年収の3分の1以内」は1社ごとではなく、全ての貸金業者からの借入合計で判断します。

総量規制の対象は、貸金業者による貸付けです。貸金業者に該当しない銀行のローン、信販会社の販売信用(ショッピングクレジット)は総量規制の対象外となります。

フリーローンとカードローンの違いは?

フリーローンは追加融資できない?その特徴やカードローンとの違いを解説

使い道に制限のないローンは、フリーローンの他にカードローンもあります。ここでは、フリーローンとカードローンの違いを説明しましょう。

カードローンとは

カードローンとは、ローン専用カードなどを使用して、契約限度額の範囲内で自由に借入できる個人向けのローンです。フリーローンとカードローンの違いは以下のとおりです。

フリーローンカードローン
借入方法必要資金を一括で借入契約限度額の範囲内で自由に借入
追加融資不可(新たに審査が必要)契約限度額の範囲内であれば可
返済額借入時に確定借入残高に応じて毎月変動
使い道原則自由原則自由
担保・保証人不要不要

フリーローンとカードローンは、追加融資の取り扱いに大きな違いがあります。フリーローンは同一契約で追加融資を受けられず、再度申し込みをして新たに審査を受ける必要があります。

一方、カードローンは限度額の範囲内であれば、その都度借入が可能。例えば、カードローンで100万円の融資を受け、返済を進めて残債が40万円になったら、60万円まで追加融資を受けられるでしょう。

また、返済額についても違いがあります。フリーローンは、借入時に返済額が確定します。それに対して、カードローンは返済方法として「残高スライド方式」が採用されており、借入残高に応じて返済額が毎月変動するのが一般的です。

資金の使い道や担保・保証人については、大きな違いはありません。

目的や返済方法によって使い分けるのがベスト

フリーローンとカードローンは、目的や返済方法によって使い分けると良いでしょう。

一度にまとまった資金を準備したい場合は、フリーローンがおすすめです。お金が必要になるその都度、柔軟に借り入れたいならカードローンが向いています。「車の購入」「大学進学費用」など、借入の目的がはっきり決まっている場合はマイカーローンや教育ローンを利用する方法もあります。

各金融機関が提供している借入限度額のシミュレーションを利用して、必要資金額や返済額からローンを選ぶのもおすすめです。

フリーローンのメリット・デメリット

フリーローンのメリット・デメリット

フリーローンをうまく活用するには、仕組みや特徴を理解することが大切です。ここでは、フリーローンのメリット・デメリットを紹介します。

フリーローンのメリット

フリーローンのメリットは以下のとおりです。

  • 金利が比較的低い
  • 借入限度額が比較的高い
  • 返済計画を立てやすい

フリーローンは、カードローンに比べると金利は低めに設定されています。借入金額が同じなら、フリーローンの方が返済負担を抑えられるでしょう。

フリーローンは追加融資ができない分、1回あたりの借入限度額はカードローンより高めに設定されています。急にまとまったお金が必要になり、少しでも多くの資金を借りたい場合にも有効です。

また、フリーローンは追加融資ができないため、借入時に返済額が確定します。返済期間も決まっており、計画的に返済を進めることが可能です。

フリーローンのデメリット

一方で、フリーローンには以下のようなデメリットがあります。

  • 追加融資ができない
  • 手数料がかかる場合がある
  • 返済期間が決まっている

フリーローンは、「証書貸付」という貸付形式のローンです。借入金額や返済期間、利率などの諸条件が「金銭消費貸借契約書」に記載され、契約内容に沿って一度に融資が実行されます。カードローンなら限度額の範囲内で自由に借入できますが、フリーローンは同一契約で追加融資や増額はできません。

フリーローンは、契約時に事務手数料などがかかることがあるのもデメリットです。融資を受ける前に、手数料の有無を確認しておきましょう。

また、フリーローンは借入時に返済期間が決まります。返済計画を立てやすい利点はあるものの、1回当たりの返済負担はカードローンより重くなる可能性があるでしょう。

フリーローンの選び方

フリーローンの選び方

多くの金融機関がフリーローンを扱っていますが、実際に利用する場合はどんな点に注目すれば良いのでしょうか。ここでは、フリーローンを選ぶ時のポイントを4つ紹介します。

申し込み条件で決める

フリーローンは、金融機関によって申し込み条件が異なります。条件を比較して、利用しやすい商品を選ぶと良いでしょう。

多くの金融機関では、安定収入があることが条件です。ただし、「年収〇万円以上」と明確な基準を提示している場合もあります。

年齢条件については、60代までとしている金融機関が多くなっています。その点、セゾンファンデックスの「かんたん安心フリーローン」は80歳まで申し込みが可能です。年齢の関係でフリーローンを組むのが難しい方でも、セゾンファンデックスなら利用できることも。お気軽にご相談ください。

セゾンファンデックスの「かんたん安心フリーローン」の詳細はこちら

かんたん安心フリーローン
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金利で決める

フリーローンを選ぶ時は、金利を比較して決める方法もあります。金利の低いフリーローンを選ぶと、返済総額が少なくなるからです。

例えば、フリーローンで100万円を借り入れて7年間で返済する場合、金利が4%なら返済総額は1,148,112円ですが、金利が6%になると1,227,072円にアップします。

このように、借入金額は同じでも、金利によって総返済額は変わってきます。適用金利を比較したうえで、無理のない範囲でフリーローンを利用することが大切です。

担保の有無

フリーローンの多くは無担保でも借りられますが、有担保のローンの方が金利は低くなります。契約者がローンを返済できなくなった場合、金融機関は抵当権を実行して担保資産を売却し、その売却代金を残債の回収に当てられるからです。担保を用意できるなら、有担保のローンも選択肢の一つでしょう。

ただし、有担保のフリーローンは、担保の審査に時間がかかる場合があります。急ぎで資金を準備したい場合は、短時間で審査が終了する無担保のフリーローンがおすすめです。

繰り上げ返済手数料の有無

フリーローンの返済負担を軽減するには、資金ができた時に繰り上げ返済を行うのが有効です。ただし、金融機関によっては繰り上げ返済手数料がかかることもあります。繰り上げ返済を想定している方は、手数料の有無や金額を確認しておきましょう。

フリーローンの利用方法

フリーローンの利用方法

フリーローンを利用するには、必要書類などを準備したうえで取扱金融機関に申し込む必要があります。ここでは、フリーローンの申し込みの流れや種類、必要なものを説明しましょう。

フリーローン申し込みの流れ

一般的なフリーローンの申し込みの流れは以下のとおりです。

  1. 融資申し込み
  2. 審査
  3. 審査結果の通知
  4. 契約手続き
  5. 手続き完了後、指定口座へ入金

申し込み時には、氏名や住所、勤務先などの基本情報、収入、他の借入状況などを申告しましょう。金融機関は申し込み内容を確認のうえ審査を行い、その結果を申し込み者に通知します。その際、保証会社などから連絡が入ることもあるでしょう。審査に通過したら契約に進み、手続きが完了次第口座に資金が入金されます。

申し込み方法の種類

フリーローンの申し込み方法は、「WEBサイト」「郵送」「来店」の3種類。最近はWEBサイトで申し込みから本審査まで完了する金融機関が増えています。金融機関によっては、店舗に出向くことなく融資を受けることも可能です。

申し込み方法や手続きの流れは金融機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

申し込みに必要なもの

フリーローンの申し込みで必要なものは以下のとおりです。

  • 申し込み書
  • 本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
  • 収入証明書類(源泉徴収票、給与明細書、確定申告書、年金通知書など)
  • 返済用の預金口座および届出印

資金使途によっては、見積書や契約書の提示を求められる可能性もあるでしょう。

金融機関や借入金額などによって、申し込みに必要なものは変わってきます。スムーズに手続きできるように、事前に確認して早めに準備しておきましょう。

フリーローンのサービスが受けられる金融機関

フリーローンのサービスが受けられる金融機関

フリーローンのサービスを受けられる金融機関は、主に銀行です。都市銀行や地方銀行をはじめ、信用金庫、ネット銀行などで提供しており、またクレジットカード会社や信販会社でもフリーローンを扱っています。

おわりに 

フリーローンは資金の使い道に制限がなく、さまざまな場面で利用できるのが魅力です。借入限度額が比較的大きいため、急にまとまったお金が必要になった場合に向いているでしょう。限度額の範囲内で何度も借入ができるカードローンとは異なり、追加融資を受けられない点には注意が必要です。

フリーローンはWEBサイトで申し込み可能な金融機関が増えており、来店不要で手続きが完結する商品もあります。一時的にお金が必要になった場合は、フリーローンをうまく活用しましょう。

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