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レンジフードや換気扇の掃除はどうする?しつこい油汚れを落とす方法をご紹介

レンジフードや換気扇の掃除はどうする?しつこい油汚れを落とす方法をご紹介
セゾンのくらし大研究 編集部

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調理で発生した蒸気などを吸い込み屋外へ排気するレンジフードや換気扇は、キッチンには欠かせない機器です。ほぼ毎日使うにも関わらず、掃除の頻度は低めという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、レンジフードや換気扇に溜まったしつこい油汚れを落とす方法をご紹介します。油汚れに適した洗剤の種類や手間をかけずにキレイにする方法など、今すぐ役立つ情報をお届け。レンジフードや換気扇をピカピカにしたい方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • レンジフードや換気扇にこびりつく汚れの正体は、油とホコリ
  • 油汚れの掃除には、界面活性剤を含む中性洗剤やアルカリ性洗剤が有効
  • 外せるパーツは外し、洗剤を入れた40~50度のお湯でつけ置き洗いをする
  • 中性洗剤と重曹などを合わせると化学反応が起こり、頑固な油汚れもスッキリ落とせる
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レンジフードや換気扇の油汚れをキレイにするには

レンジフードや換気扇の油汚れをキレイにするには

手が届きづらいせいか、レンジフードや換気扇は掃除が後回しになりがちな部分。知らず知らずのうちに汚れが溜まり、気づいた時には茶色くギトギトとした頑固な汚れが目立つようになっていた、というケースも多いのではないでしょうか。

あの茶色い汚れの正体や、油汚れを落とす際に有効な洗剤の種類、そして汚れを放置した場合のリスクについてご紹介します。

レンジフードや換気扇の油汚れとは?

レンジフードや換気扇に付着する茶色くギトギトとした見た目の汚れは、主に油とホコリによるものです。

油といっても、調理の際に飛び跳ねて付いた油だけではなく、加熱時に舞いあがった蒸気に含まれる油が付着したものがほとんど。油を含む蒸気がレンジフードや換気扇に吸い込まれ、屋外に排気される過程で冷やされて油に戻り付着します。

そこへ、空気中のホコリなどが付き、蓄積することで頑固な油汚れになってしまうのです。

レンジフードや換気扇の油汚れを落とすには?

レンジフードや換気扇の油汚れを落とすには?

レンジフードや換気扇に付着した油汚れの掃除には、界面活性剤を含む中性洗剤またはアルカリ性洗剤、重曹やセスキ酸ソーダなどのアルカリ剤を、汚れの状態によって使い分けるのがおすすめです。

軽い汚れの掃除には、食器洗い用洗剤などをはじめとする中性洗剤が適しています。中性洗剤に含まれる界面活性剤は、水となじみやすい親水基と油になじみやすい親油基の両方を持っています。親水基が水と結び付き、親油基が油汚れと結び付くことで、汚れの間に水が入り込み汚れを落とせるという仕組みです。

中性洗剤の洗浄力はそれほど高くありませんが、手指やレンジフード・換気扇の表面塗装などを傷めにくいといったメリットがあります。

頑固な油汚れには、アルカリ性洗剤の使用がおすすめです。油汚れは酸性の性質があるため、性質として相対するアルカリ性の洗剤との相性が良く、しつこい油汚れにも高い洗浄効果を発揮します。また、アルカリ性洗剤にも強アルカリ性と弱アルカリ性のものがあり、強アルカリ性洗剤のほうが洗浄力が高いという特徴があります。

ただしアルカリ性が強い分、手指への刺激やレンジフード・換気扇の素材へのダメージも大きくなるため、家庭での掃除には弱アルカリ性洗剤を使用するほうが安心でしょう。

その他、洗剤ではなく、重曹やセスキ酸ソーダなどのアルカリ剤も油汚れ掃除に効果的です。これらはアルカリ性の物質なので、油汚れを落とす洗剤替わりに使えます。

また重曹よりもセスキ酸ソーダのほうが、アルカリの程度が強いことも特徴。重曹やセスキ酸ソーダは粉末の状態で販売されているものが多く、水と混ぜてペースト状にしたり、水に溶かして噴霧したりつけ置き液にしたりと、汚れの状態に合わせて使えるのがメリットです。

レンジフードや換気扇を長い間掃除していない場合どうなる

レンジフードや換気扇を長期間放置すると、汚れが蓄積して掃除がしづらくなるだけでなく、さまざまな弊害が生じる可能性もあります。

まず直接的なリスクとして、油汚れがフィルターに詰まったり、ファンに付着して動きが悪くなったりする可能性があります。すると、換気効率の低下を招くだけでなく、故障やトラブルの原因になることもあるでしょう。

次に心配されるのが、レンジフードや換気扇に付着した汚れが下に垂れてしまうことです。レンジフードや換気扇に付着した油汚れは、長い時間熱にさらされると液状になり落下することがあります。油汚れには雑菌やカビが増殖している恐れもあるため、調理中の鍋やフライパンなどの中に入ってしまうと健康を害する可能性も。

その他、レンジフードや換気扇に付着した油汚れの臭いが、ゴキブリなどの害虫を引き寄せてしまう可能性もあります。キッチンまわりはただでさえ害虫にとってエサが豊富な場所でもあるため、なるべく誘引してしまう行為は避けたいもの。レンジフードや換気扇は汚れを溜め過ぎず、定期的に掃除をすることがおすすめです。

レンジフードや換気扇の掃除方法

レンジフードや換気扇の掃除方法

レンジフードや換気扇の掃除の仕方を、手順ごとに詳しくご紹介していきます。掃除をする際には、油汚れが手に付着する、洗剤によって手が荒れてしまう、といったトラブルも考えられるため、ゴム手袋の着用がおすすめです。

また、レンジフードや換気扇が手の届きづらい高い位置にある場合は、踏み台があると安心して作業が行えるでしょう。

準備をする

掃除を始める前に、油汚れや洗剤が垂れても良いよう、コンロ台や床などを新聞紙やビニールシートで養生します。また安全確保のため、レンジフードや換気扇の電源プラグは抜きましょう。

次にメーカーの取扱説明書で、掃除の方法や使用しても良い洗剤の種類などを確認してください。

ここでは、軽い汚れ用に中性洗剤を、頑固な油汚れ用に濃度1%の重曹水を使う掃除方法をご紹介します。

濃度1%の重曹水は、約40度のお湯1リットルに重曹小さじ2.5杯を入れ、よく溶かして作ったものです。なお、重曹のようなアルカリ剤を使用すると変色する素材もあるため、取扱説明書の注意事項にはしっかり目をとおしてください。

その他、掃除道具としてスポンジや使い古しの歯ブラシ、雑巾、キッチンペーパー、ラップなどを準備しましょう。

外せるパーツは外してつけ置き洗いする

取扱説明書を見ながら、外せるパーツを外していきます。レンジフードでは整流板(レンジフード本体の真下についている板)、フィルター、ファンを、換気扇ではカバー部分やファンなど、外せるパーツは全て外しましょう。商品によって取り外し方が異なるため、取扱説明書に記載の方法を守って作業を行ってください。

汚れが軽い場合には、中性洗剤で洗い落としましょう。汚れがひどく付着したパーツは、15~20分重曹水につけ置き洗いをします。重曹水はキッチンシンクにお湯を溜めて作る、またはシンクにセットした大きめのゴミ袋の中で作るのも良いでしょう。

頑固な油汚れには、50~60度の少し熱めのお湯を使用すると、油が溶けて汚れが取れやすくなりおすすめです。お湯が冷めるまで待ち、汚れがふやけて緩んだら、スポンジや使い古しの歯ブラシで擦りましょう。

カバー部分の汚れをふき取る

取り外すことができないレンジフードや、換気扇のカバーにこびりついた油汚れは、重曹水を浸した雑巾やキッチンペーパーなどでふき取ります。ふいても取れない頑固な油汚れには、重曹水をラップでパックし、汚れに重曹のアルカリ成分を密着させる方法も有効です。

仕上げをする

重曹水へのつけ置き後、擦り洗いをしたファンやフィルターは、よくすすいで乾かします。カバー部分は、固く絞った雑巾で水拭きしましょう。最後に、しっかり乾燥させた各部品を元どおり取り付けたら掃除完了です。

関連記事:重曹掃除はキッチンだけじゃもったいない!家中使える活用方法から注意点まで解説

レンジフードや換気扇掃除を楽にする方法

レンジフードや換気扇掃除を楽にする方法

掃除の方法を知り、「レンジフードや換気扇の掃除は、やっぱり少し大変そう……」と思った方もいるかもしれません。そんな方のために、より楽に掃除をする方法を3つご紹介します。

「洗剤・温度・時間」を意識しよう

油汚れに適した洗剤・温度・時間を意識することで、より楽に掃除ができます。

まず重要なのが、洗剤選びです。油汚れは酸性の性質を持つため、アルカリ性の洗剤やアルカリ剤(重曹やセスキ酸ソーダ)などを使うのが有効。また、食器用中性洗剤とアルカリ剤を混ぜ合わせて使用すると、アルカリ成分が油と化学反応を起こし、頑固な油汚れも簡単に落とせます。

次に、つけ置きや洗い流す際のお湯は、50~60度と高めの温度で用意するのがポイント。熱いお湯を使うことで、油が緩み格段に落としやすくなります。逆に冷たい水を使用すると、油が白っぽくなり洗剤を使用しても汚れを落としづらくなるので注意しましょう。

最後に意識するのが時間です。洗剤が汚れに反応するには、ある程度の時間が必要。そのため、頑固な油汚れの場合は、つけ置きに15~20分と十分な時間を設けることで汚れを楽に落とせるでしょう。

普段のお手入れで油汚れを予防しよう

汚れが軽いうちにこまめに掃除することも、楽にキレイを保つポイントです。汚れが頑固になればなるほど、掃除にかかる時間や手間もかかってしまいます。

付着して間もない油汚れは、食器用洗剤を含ませたスポンジやキッチンペーパーでふき取るだけで簡単に落とせるので、普段からこまめにお手入れすることをおすすめします。

また、市販の取り換え式レンジフードフィルターや換気扇フィルターを使用し、本体への汚れの付着を防ぐことも掃除を楽にするポイントといえるでしょう。ただし、市販フィルターは使えないレンジフードもあるため、事前に取扱説明書を確認することもお忘れなく。

プロのレンジフードクリーニングを頼むのもおすすめ

プロのレンジフードクリーニングを頼むのもおすすめ

油汚れの掃除の仕方はわかっていても、「レンジフードが高い位置にあるから、気軽に掃除するのは難しい」「取扱説明書を読んでも、パーツの取り外し方がわからない」「取り外したパーツを元に戻せる自信がない」という方もいるのではないでしょうか。そんな方には、レンジフードクリーニングのプロに依頼するのも良いアイデアです。

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おわりに

レンジフードや換気扇に付着している茶色くギトギトとした見た目の汚れの正体は、油とホコリです。油汚れは酸性の性質を持つため、アルカリ性の性質を持つ洗剤や重曹などで掃除をするのがおすすめ。

また、50~60度の熱めのお湯を用い、15~20分つけ置きすることで楽に汚れを落とせるでしょう。レンジフードや換気扇の掃除に難しさを感じる方は、レンジフードクリーニングのプロに依頼してみてはいかがでしょうか。

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