空前のサウナブームの今、家庭でもサウナを楽しむ方が増えています。ひとくちに家庭用サウナといってもさまざまな種類があり、導入にはメリット・デメリットを確認しておくことが大切です。今回の記事では、家庭用サウナの種類や導入・設置方法まで詳しく解説しています。家庭用サウナを検討している方はぜひ参考にして、楽しいサウナライフに役立ててください。
この記事を読んでわかること
- サウナには、疲労回復やストレス解消の他、血行促進、肩こり解消などの身体効果が期待できる
- 家庭用サウナは、いつでも、人目を気にせず、好きな設定温度で入れるというメリットがある
- 家庭用サウナの中には、大がかりな工事が不要な据え置きタイプもある
サウナの身体効果とは?
近年、若者を中心に広がりを見せているサウナブーム。そのブームの火付け役となったのは、タナカカツキ氏の漫画『サ道』です。サウナ体験をユーモラスに描いたサ道をきっかけに、サウナに通う方が続出したとか。
また、以前はサウナというと銭湯やカプセルホテルに併設されているイメージでしたが、サウナが楽しめるスパやアウトドア用のテントサウナの登場により、若者や女性までを虜にしたといわれています。ここからは、そんなサウナの身体効果についてご紹介していきましょう。
疲労が回復する
サウナに入ったときの血流は、安静時の2倍近く亢進するといわれています。血流が良くなることで、運動で汗をかいた際に溜まった乳酸の分解効率が上がり、結果として筋肉疲労に効くのです。
サウナに入ると疲労感が早く回復すると感じるのは、血流が良くなることが大きな要因と考えられています。
ストレスの解消になる
サウナに入ることで血流が良くなると、自律神経を整える効果が期待できます。この効果がストレス軽減にも役立つとされ、リラックス効果にもつながるのです。
また、サウナに入った後は副交感神経が優位になるため、安眠できるという効果も期待できるでしょう。
血行が促進する
サウナの身体効果のひとつが血行促進です。高温のサウナに入ると、体が温まることで血管が広がり、心拍数が上昇します。そのため、多くの血液が循環し血行が促進されるのです。
肩こりの解消になる
サウナに入ることで血流が良くなることは肩こりの解消にもつながっています。
筋肉のこわばりや血流が悪くなることによって起こる、肩こり。サウナに入ると血行が良くなり、筋肉内を流れる血液量が増えて汗と一緒に疲労物質が排出されます。そのため、サウナに入ることで肩こりの改善が見込めるのです。
汗腺・皮脂腺が清潔になる
サウナに入って体温が38℃を超えると、汗と同時に毛穴の皮脂腺から脂が、アポクリン腺から鼻を刺すような臭いが出始めて皮膚や皮下組織を洗浄。これにより汗腺や皮脂腺が清潔になるといわれています。
減量につながる
サウナでは大量の汗とともに老廃物も流すため体質が改善され、健康的に痩せやすい体づくりにつながります。また、サウナで大量に汗を流す分、入る前より体重が減り、リンパの流れも良くなるため、むくみが取れてフェイスラインがスッキリするといった効果も期待できます。
家庭用サウナのメリット
サウナ人気の高まりに伴い、家庭でもサウナを楽しむ方が増えてきました。ここからは、家庭用サウナのメリットをご紹介しましょう。
好きなときに入れる
家庭用サウナの魅力は、なんといっても24時間いつでも好きなときに入れること。自宅にサウナがあれば、出勤前や在宅ワークの合間といった隙間時間を利用して、1日に何度も入ることもできます。
都度利用料金がかからない
サウナ施設では通うたびに利用料金がかかりますが、家庭用サウナではもちろん毎回の利用料はかかりません。サウナ施設の利用料金は施設によって幅がありますが、1回の費用負担はそれほど大きくなくても、毎日のように通うとなると費用がかさみます。
また、スパ施設などでサウナを利用した際の飲食代も考慮すると、ビールや食事代などがかからない分、家庭用サウナのほうが低コストで楽しめると感じるのではないでしょうか。
混雑しない
近年のサウナブームにより、どこのサウナ施設も混雑しているようです。その点家庭用サウナなら、混み具合を気にすることなく、好きなときにいつでもサウナを楽しめます。
また、サウナ施設は利用者が多いことで室温が低下したり水風呂がぬるくなったり、といったサウナの質自体に影響があるケースも。サウナは水風呂や外気浴など、タイミング良く回ることで「ととのう」感覚を楽しむもの。家庭用サウナなら、ストレスなくととのうことができるでしょう。
人目を気にせず楽しめる
家庭用のサウナであれば、人目を気にすることなく自分スタイルでサウナを楽しめます。例えば、施設のサウナであればスマートフォンの持ち込みなどが禁止されていますが、家庭用サウナならスマートフォンだけでなくスピーカーやタブレットなどの使用もも自由です。
音楽を聴いたり映画鑑賞したりしながらととのうことができます。また、明るさや香りにこだわってみるのも、家庭用サウナならではの楽しみ方です。
また、サウナの醍醐味のひとつ「ロウリュ」に関しても、他の人を気にせずご自身の好みで楽しめるのは大きなメリット。温度やロウリュの頻度も自分スタイルにすることで、より満足度の高いサウナタイムが過ごせるでしょう。
好みの温度設定ができる
サウナ施設の室温は勝手に調節することはできませんし、好みの室温の施設を見つけたとしても人の出入りや換気によって室温が下がってしまうことも。その点家庭用サウナなら、その日の気分や体調に合わせて好みの室温に調節できるのが大きな魅力です。
入浴後にすぐ寝られる
身体効果でもご紹介したとおり、サウナに入った後は副交感神経が優位になるため安眠できるという効果が期待できます。サウナ施設から帰宅する間に体が覚醒してしまうと効果も半減します。しかし家庭用サウナなら、気持ち良くととのった後ですぐにベッドに入ることができます。
家庭用サウナのデメリット
多くのメリットがある家庭用サウナですが、やはりデメリットもあります。家庭用サウナの導入を検討している方は、デメリットもよく理解した上で導入をしましょう。
初期費用がかかる
家庭用サウナの導入の高いハードルといえるのが、ある程度まとまった初期費用が必要になることです。さらに、一般的な家庭用サウナは200Vの電圧が必要になるため、電気工事をしなければならないケースもあります。
さらにスペースを確保するためのリフォーム工事も必要な場合は、サウナの設置料金プラス工事代金でかなり高額になることもあります。
また、処分する際も費用が発生します。今はサウナに夢中になっていたとしても、ライフスタイルや家族構成の変化によって、サウナを撤去しなければならない可能性もあります。
処分費用や手間がかかることもよく考慮した上で、家庭用サウナを導入しましょう。
しかし、家庭用サウナは一度設置してしまえば、施設のように都度料金を支払う必要がありません。家庭用サウナのメリットも含め、長い目で見れば節約につながるともいえるのではないでしょうか。
設置のスペースが必要
自宅内にサウナを設置するとなると、それなりにスペースが必要となります。また、スペースを確保できたとしても、賃貸のアパートやマンションでは、そもそも契約や規約でサウナの設置が禁止されていることも。
特にマンションは設置が事前承認制のことが多いので、導入前に必ず確認しておきましょう。
家庭用サウナの種類
家庭用サウナにはいくつかの種類があります。ここからは主な家庭用サウナの種類を、それぞれの特徴とともに解説しましょう。
乾式サウナ
蒸気を使用しないタイプのサウナで、フィンランド式サウナとも呼ばれています。日本国内で一般的に見かけるサウナの多くは、この乾式サウナです。温度は約80~100℃前後で、湿度は約10~15%程度ですが、メーカーによって異なります。
湿式サウナ
湿式サウナは、温水や蒸気などで温度を上げるタイプで、乾式サウナに比べ低温で高湿であるのが特徴です。温度は約40~60℃で、湿度は約80~100%。湿式サウナには、ボイラーで蒸気を発生させるスチームサウナと、温水を霧状にして噴射するミストサウナの2種類があります。
遠赤外線サウナ
遠赤外線サウナは、乾式サウナより低温の約60~70℃、湿度は約10~15%。遠赤外線効果で、体の芯までしっかり温まるのが魅力です。扉を開けても室内の熱が逃げにくいため、換気をしながらサウナを楽しめます。
家庭用サウナに使用するストーブの種類
ここからは、サウナに使用するストーブについて解説します。
薪ストーブ
薪ストーブは、屋外に設置するバレルサウナやテントサウナによく使用される、伝統的なスタイルのストーブです。電気ストーブより安価な上、設置の際に電気工事や配線工事をしなくて良いので、初期費用が抑えられるのが魅力です。
ただし、高温になるまでに時間がかかるのがネックです。検討の際は、電気ストーブに比べてお手入れが大変である点も頭に入れておくと良いでしょう。
電気ストーブ
電気ストーブは、スイッチひとつで温度調節ができるのが大きなメリットです。ただし、後付けの場合は200Vのコンセントを設置する必要があり、電気配線工事をしなければなりません。
工事代金がかかる分、薪ストーブに比べて初期費用がかさみますが、電気代は1時間あたり約90円と低コスト。安全面からも屋内で使用するなら、電気ストーブがおすすめです。
家庭用サウナの導入方法
ここからは、家庭用サウナの導入方法について解説しましょう。
リフォームをする
設置する場所に合わせてリフォームをする場合は、大がかりな工事になるため、設置だけでなく撤去も大変です。また、工事を伴うためサウナ本体の代金とは別に、初期費用がかかります。
メーカーでオーダーをして設置する
メーカーでオーダーをして設置する方法です。スペースと電源さえあれば大がかりな設置工事は必要なく、費用も安く済みます。設置する場所に200Vのコンセントが必要になるため、ない場合は電気工事をしなければなりません。
家庭用サウナを設置するには?
家庭用サウナに魅力を感じて導入したいと考えている方に、設置方法をご紹介しましょう。
メーカー既製品を設置する
スタンダードな方法としては、サウナメーカーが製造販売している既製品を設置する方法があります。0.5畳ほどのコンパクトなひとり用サウナから大型まで幅広いサイズがあるので、スペースに合わせて選ぶと良いでしょう。
数十万円から購入できるので予算や自宅のスペースに合わせて選べ、比較的簡単に導入できる方法です。
オーダーでつくる
オーダーメイドでつくる家庭用サウナは、大きさや材質など自由に選べるのが魅力。スペースに合わせてサイズ調整できるため、リフォームの際に設置場所ピッタリのサウナを作ることも可能です。
ただし、サイズや選ぶ仕様によって費用が大きく異なるため、実際に数社で見積もりを取ってみると良いでしょう。
国内製造サウナメーカー「My Sauna」に依頼する
サウナ選びに迷ったら、「My Sauna(マイサウナ)」に依頼するのもおすすめです。置くだけで設置できる後付け家庭用サウナを多数取り扱っており、国内製造なので安心です。ここからは「My Sauna」の特徴をご紹介しましょう。
安心の国内製造
日本国内で使用されているサウナは、海外からの輸入製品も多くみられますが、「My Sauna」の家庭用サウナは国産の木材を使用した国内製造製品のみ。ロウリュ可能で最高温度は110℃まで設定可能のサウナを、自宅に設置できます。
サイズオーダーが自由
「My Sauna」では、屋内用・屋外用のボックスタイプから、スタイリッシュな見た目が人気のバレルタイプまで、さまざまなタイプのサウナを扱っています。また、いずれのタイプでもサイズオーダーが可能なため、既製品でありながらオーダーメイドのようなサウナが手に入るのが魅力です。
アフターフォローも充実
家庭用サウナを導入した後、何かあったときに対応してもらえるかどうか不安、ということもあるでしょう。「My Sauna」では、国内の老舗サウナメーカーと連携しているため、アフターメンテナンスも充実しています。
家庭用サウナの導入を検討している方は、一度「My Sauna」に相談してみてはいかがでしょうか。
おわりに
お気に入りのサウナ施設を利用するのも良いですが、家庭用サウナを導入すると、温度や湿度、香りや音楽など自分好みのスタイルでサウナを楽しめます。据え置きタイプなら、大がかりな設置工事は不要。サウナをとことん楽しみたい方は、家庭用サウナの導入を検討してみてはいかがでしょうか。