サウナブームが続くなか、「自宅で手軽にサウナ体験ができたらいいのに」と考える人も少なくないはず。そんな方は、自宅のお風呂で手軽にサウナ体験をしてみませんか?この記事では、自宅のお風呂で行うサウナと同様の効果を得られる温浴方法を紹介します。よりお風呂でのサウナ体験を効果的にするアイテムや、自宅サウナの設置を検討している方に向けた商品紹介もありますので、最後までご覧ください。
この記事を読んでわかること
- お風呂で手軽にできる冷水シャワー等を使ったサウナと同様の温冷交代浴方法がわかる
- 自宅でのサウナ体験をより効果的にするサウナ用傘等のアイテムがある
- 自宅サウナの設置を検討している方におすすめの商品も紹介
自宅でサウナ体験!お風呂でととのう方法
そもそもサウナが現在ブームになっているのは、マンガ「サ道」が影響しているといわれています。2016年に発売されたサ道は、その後2019年にドラマ化。ドラマが放送されてすぐに、サウナがどんどん人気となり、テレビや雑誌でも「ととのう」や「サウナー」というワードをよく見聞きするようになりました。
そんな、数年前からブームが続いているサウナは「温冷交代浴」の中のひとつです。この方法を用いることで疲労の回復や新陳代謝アップ、自律神経を整えるなど、さまざま効果が期待できます。
自宅でサウナのような温冷交代浴ができれば、手軽にこのような効果を得ることができるでしょう。
自宅のお風呂でサウナ体験するために用意するもの
自宅のお風呂でサウナ体験をするなら、まずは準備が大切です。自宅でサウナ体験を始める前に以下のものを用意してください。
- 熱めの浴槽
- 発汗作用のある入浴剤
- 水分補給のための飲用水
- 冷水シャワー
- 休憩スペース
- タオル
まず必要なのは、サウナのように体を温めるためのお湯を張った浴槽です。このときの温度は、普段より少し熱めくらいが良いでしょう。時間をかけて体を温める疑似サウナでは、お湯の温度も徐々に下がっていってしまうので、保温や追い炊き機能を上手に使いながら温度を保つ工夫をしてください。
自宅でのサウナ体験は、サウナに入ったときと比べて体の温まり方が弱くなってしまいます。それをカバーするために、発汗作用のある入浴剤を用意してください。効率的に体を温めることができるので、よりサウナに近い感覚で、自宅でととのうことができるでしょう。
体を温めるための準備が整ったら、あとは浴槽から出たあとのクールダウンの用意です。体を冷やすための冷水シャワーや休憩スペース、さらに大切な水分補給のための飲用水。これらを完備した状態で自宅サウナ体験をスタートさせましょう。休憩スペースはテラスやベランダなど外気浴ができる場所でも良いですし、脱衣所などの室内でも構いません。ゆっくりくつろげる場所を用意しておくと良いでしょう。
自宅のお風呂でサウナ体験をするときは、防水スピーカーを使って音楽を流したり、アロマを焚いたりして、雰囲気を作るのもおすすめです。
自宅のお風呂でサウナ体験するための手順
用意するものが整ったところで、ここからは具体的な自宅サウナの手順を説明します。まずは事前準備です。
事前準備
- 換気扇を切った状態にする
- 普段より少し熱めのお湯を張り入浴剤を入れる
- 浴室の壁に熱いシャワーを当てて全体を温める
換気扇のスイッチはオフにしてお湯を張り、浴室の壁には熱めのシャワーを当てておきます。こうすることで、浴室の温度が上昇しやすくなり、よりサウナに近い状態にすることができます。
自宅サウナの手順
1.体と髪の毛を洗う
通常のサウナと同じように、まずは体と髪の毛をキレイに洗いましょう。サウナでは、体と髪の毛を「清める」という表現をする方もいます。
2.浴槽につかる(10分程度)
体と髪の毛を洗い終わったら湯船につかっていきます。目安は10分以上ですが、無理のない範囲で調整してください。「そろそろ限界…」と感じるまでつかり、体をしっかり温めていきましょう。
3.冷水シャワーを体にかける
次は、温まった体に冷水シャワーをかけて冷やします。通常のサウナでは水風呂につかりますが、自宅サウナのクールダウンには冷水シャワーを使用。できるだけ冷たい温度が理想ですが、こちらも無理のない範囲で設定してください。体が慣れてきてから、徐々にシャワーの温度を下げても問題はありません。
4.体を拭いて休憩スペースで休憩
このあとは休憩タイムです。体の水分をしっかり拭き取って、休憩スペースへ移動しましょう。このとき、まずは水分補給を忘れずに。休憩の際はできるだけ寝転がってくつろぐのがおすすめです。自宅なので通常のサウナとは違い周りの目を気にせず、思いっきりリラックスして過ごしましょう。
5.手順2~4を3セットほど繰り返す
ここまでの一連の流れを3セットほど繰り返します。
このように、自宅サウナ体験では自分のペースに合わせてゆったりと楽しむことができます。
参照元:SAUNA&Co.(サウナアンドコー)|サウナは代替えできる!簡単おうちサウナのやり方
自宅でサウナ気分が高まるお風呂サウナアイテム
自宅サウナをより効果的に行い、気分もアップさせるためにおすすめのアイテムがいくつかあります。これから自宅サウナ体験をしてみたいと考える方は、購入を検討してみてください。
サウナ用傘
サウナ用の傘は、ビニール傘をひっくり返したような形になっており、湯船に浸かったときにお湯から出ている上半身を傘で覆い、温室のような状態にするアイテムです。傘内に溜まった蒸気でより体を温めやすく、発汗も促すことができます。
3,000円前後で購入できるものが多く、コスパ良く自宅サウナの質を上げるのに最適です。
ポータブルバスタブ
ほとんどの家庭の浴槽は1つでしょう。しかし、浴槽につかって身体を温めたあと、冷水シャワーだけではなく水風呂につかりたい!という方もいるはずです。
そんな方におすすめなのが、ポータブルバスタブです。ドラム缶のように縦長タイプのバスタブなら、お風呂の洗い場や脱衣所などにも置けるので、自宅でも水風呂を使った「ととのう」体験ができるでしょう。
サウナポンチョ
サウナポンチョは、場所をとらない自宅サウナグッズが欲しいと考える方にぴったりのアイテムです。ポンチョ型のレインコートのような形状で、素材はポリエステルやアルミニウムなどが使用されています。
温浴時にポンチョを着用して入浴すれば、より体を効率的に温めることができ、発汗作用もアップ。使い終わったあとは軽くシャワーで流して、干しておくだけなのでお手入れも簡単です。さらに、1,000円台から手に入るお手頃価格なのも魅力でしょう。
サウナドーム
サウナ傘のように、上半身を覆って温浴効果を高めるアイテムとして、サウナドームもあります。お風呂のバスタブに設置するビニール製のサウナドームは、使わないときは壁に沿って収納できる折り畳み式の便利なアイテム。広めの設計になっているので、サウナ用の傘では窮屈に感じる方におすすめです。
参照元:楽天市場|サウナ傘の通販、ダ・ヴィンチWeb|家のお風呂で簡単「おうちサウナ」。心身ともにスッキリ「ととのう」ための入り方とは?
自宅にサウナを導入する方法もある!
本格的に自宅でサウナを楽しみたいという方は、サウナの設置を検討してみるのも良いかもしれません。リフォーム工事を伴うような設備の設置は現実的に難しい…と感じる方もいるでしょう。そんな方におすすめのサウナ導入方法を5つ紹介しますので、参考にしてみてください。
家庭用サウナボックス
まずは組み立て式のサウナボックスを紹介します。ポップアップテントのようにパッと広げられ、縦長の形状で約0.5畳の省スペースに設置ができるのが特徴です。
組み立て式なので、使うときだけ設置可能でその時々に好きな場所で使用できるのがメリット。使いたいときだけ設置できる自宅用サウナが欲しい方にぴったりの商品です。
お部屋用ドームサウナ
エステサロンなどでも導入されているお部屋用のドームサウナは、ベッドなどに寝転がった状態で使用するアイテム。トンネルのようになったドーム型のサウナに、体をすっぽりと入れて使用します。
遠赤外線でドーム内を温めるものがほとんどで、じんわりと体を温めながら発汗を促すことができます。価格は7万円台~数十万円までとピンキリです。
テントサウナ
テレビなどでも紹介されることが多いのが、屋外に設置するテントサウナです。自宅の庭やベランダなどに、テント設置可能な広さがある方におすすめ。
断熱性の高いテントと、サウナストーブを用意して自分好みの自宅サウナを作ることができます。サウナストーブによっては、サウナストーンに水をかけて楽しむロウリュも可能です。
ただし、一酸化炭素中毒や火災などに充分注意する必要があります。テントサウナの設置を検討する方は、必ず一酸化炭素チェッカーを用意するなどの対策を忘れずに行いましょう。
据え置きサウナ
電話ボックスのような形の据え置き型サウナの設置は、自宅サウナとして人気の方法です。種類も豊富に展開されているので、ドライサウナや遠赤外線サウナなど、好みの方式から選べる点が本格的なサウナーの方にとって嬉しいポイント。ロウリュができるものもあり、ご自身のサウナスタイルをそのまま自宅で実践できるのが魅力です。
据え置き型サウナはほとんどが屋内用なので、自宅スペースが広く設置場所の確保ができる方に向いています。
サウナ小屋
さまざまなスタイルから選べるサウナ小屋の「My Sauna(マイサウナ)」は、本格的なサウナを自宅に設置したい方におすすめ。リフォームの必要はなく、最短60分で組み立て設置が可能です。東京電力の場合、1時間運転するのにかかる最低電気料金は約90円となっており、ランニングコストが比較的安く抑えられる点も魅力です。
1~5人用までの室内用サウナや屋外用サウナ、樽型のサウナなどさまざまなスタイルがあるので、個人宅のみならず、民泊やキャンプ場などでも多く導入されています。オーダーメイドでカスタマイズもできるので、自分のスタイルに合わせて注文したい方にぴったりです。
参照元:中古マンション・戸建てリノベーション&リフォーム|自宅用サウナのつくり方8選!お風呂・ベランダ・庭・室内の費用相場、【楽天市場】|ドーム サウナの通販、My Sauna(マイサウナ)|家庭用後付けサウナ導入するならMy Sauna(マイサウナ)
自宅でサウナ体験をするメリット
自宅サウナの手順やおすすめの導入方法などを見てきましたが、最後にメリットとデメリットをチェックしておきましょう。
好きなタイミングでサウナ気分が楽しめる
通常のサウナなら、営業時間や定休日などを気にする必要がありますが、自宅サウナなら自分のタイミングやペースに合わせて、ゆったりとサウナ気分を味わうことができます。
休みの日は昼間からゆっくりと、仕事がある日は遅い時間にリフレッシュ…など、時間にとらわれずにサウナを楽しめるのが魅力です。
周りの目が気にならない
サウナブームの今、一般サウナ施設には若い世代の方から年配の方までたくさんの方が訪れます。そんな中、自分の体を見られることに抵抗がある方や、長時間顔見知りじゃない人と同じ空間にいることが苦痛に感じる方も少なくないはずです。
自宅サウナなら、人目を気にすることなくゆっくり体を温めたり休憩をしたりできることが大きなメリットです。
入浴料がかからない
公共のサウナ施設に行く場合、入浴料や入館料が毎回かかります。施設によっては回数券などの販売もありお得に通える可能性もありますが、仮に1回1000円だとしても月に15~20回通えば1万5,000円~2万円かかります。
それに加え、交通費が必要な場合もあり、サウナに通う費用も節約できる点は、自宅サウナのメリットと考えて良いでしょう。
サウナに入ったあとすぐに眠れる
自宅のサウナなら、サウナでととのったあとそのままベッドに直行して眠ることも可能です。睡眠前に自宅サウナで副交感神経を優位にすることで、スッと入眠できるようになるかもしれません。寝つきが悪い方や上質な睡眠を得たい方にとっては大きなメリットになるでしょう。
自宅でサウナ体験をするデメリット
反対に、自宅サウナがデメリットとなるケースを考えていきます。デメリットを踏まえたうえで、一般のサウナ施設に通うのと自宅でサウナを楽しむのはどちらが自分にあっているかを考えてみましょう。
光熱費が高くなる
自宅サウナを行うと、光熱費が高くなるという懸念点もあります。お風呂のお湯を張るための水道代、お湯を温めるための電気・ガス代など、今までより少し水光熱費が高くなるかもしれないということは頭に入れておきましょう。
なるべくお湯の温度を下げないように、浴槽のフタを利用しながら温浴をしたり、前項で紹介した便利アイテムを併用したりするなど工夫をすれば、光熱費の高騰は防げるかもしれません。
方法によっては初期費用がかかる
自宅にサウナを設置する場合は、初期費用がかかります。前項で紹介した自宅サウナの導入方法にあるように、数万円~100万円以上と高額になるケースもあるでしょう。
ただし、自宅にサウナを設置したあとは、使えば使うほど1回あたりのコストを低減できます。長期的にサウナを利用することを考えると、結果的には経済的になるケースも多いでしょう。
場所の確保やメンテナンスが必要な場合もある
自宅サウナを設置するときには、設置場所の確保や定期的なメンテナンスが必要になる点も頭に入れておきましょう。もちろん、日ごろの掃除や換気も必要です。
しかし、サウナを愛する方であれば、それらのメンテナンスや清掃に関しては、さほど苦に感じることもないかもしれません。
参照元:My Sauna(マイサウナ)|My Sauna 自宅用サウナ、【楽天市場】|ドーム サウナの通販
おわりに
サウナブームが巻き起こる中、今までよりももっと手軽に、サウナを身近なものにしたいと考える方も増えています。一方で、自宅のスペースや金銭面の問題で「現実的に難しい…」と諦めている方もいるでしょう。そんな方は、自宅のお風呂で手軽にできるサウナ体験をぜひお試しください。無理はせずに自分のペースに合わせて、安全に自宅サウナをお楽しみください。